鹿男あをによし/万城目学

鹿男あをによし
鹿男あをによし
万城目学

幻冬舎 2007-04-10

asin:434401314X

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 ★★★
 途中まで吐きそうなほどつまらなかったけど、剣道の試合のあたりからそこそこ読めた。最初のうち、なんだ、まるで森見登美彦を読んでいるみたいだな、と思った。森見登美彦、嫌いなんだよ。(あー、今、数少ない読者全員を敵に回したな。)なんか文章が読みにくいんだよね。まるで森見登美彦の『太陽の塔』を読んだとき(2004年1月)の感触に似ている。このときの読書ノートを見ると「難しい言葉やら歌やらを滅多やたら入れてくるので良くわからないところがあるけどユーモアのセンスはあるみたい。さすが京都大学大院生だ。(評価:★三つ)」なんて、わけわからんことを書いてあった。だけど大して面白くなかったことだけはしっかり記憶にある。で、皆さんが絶賛し、昨日第20回山本周五郎賞を受賞した『夜は短し歩けよ乙女』だが、これこそ吐きそうなほど面白くなかった。奇妙奇天烈な妄想世界と独特な言葉遣いにはついていけなんだよ。
 話が逸れた。というわけで、森見登美彦を思い浮かべた時点で「げー」となってしまったというわけ。それに歴史も嫌いだし。ま、相性が悪かったということだろう。別に、鹿が話をしているからつまらん、というのではない。すまん。
 え? この方も京都大学卒なんですか? ……やっぱりかぶってる。