- 1/04 アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海/殺し屋」文春文庫/ISBN: 9784167923273*1
- 1/08 村山由佳「PRIZE-プライズ-」文藝春秋/ISBN: 9784163919300*4
- 1/08 ジョン・ブロウンロウ「エージェント17」ハヤカワ文庫NV/ISBN: 9784150415372*7
- 1/08 レイラ・モトリー「夜の底を歩く」早川書房/ISBN: 9784152103918*8
- 1/10 土屋うさぎ「謎の香りはパン屋から」宝島社/ISBN: 9784299062642*9
- 1/10 原宏一「蕎麦打ち万太郎」祥伝社/ISBN: 9784396636746*10
- 1/10 ジャネット・スケスリン・チャールズ「あの図書館の彼女たち」創元文芸文庫/ISBN: 9784488805050*11
- 1/15 群ようこ「雑草と恋愛 れんげ荘物語9」角川春樹事務所/ISBN: 9784758414777*12
- 1/15 竹中優子「ダンス」新潮社/ISBN: 9784103560814*13
- 1/15 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」朝日新聞出版/ISBN: 9784022520395*14
- 1/16 キルスティン・ホワイト「スター・ウォーズ パダワン 上」Gakken/ISBN: 9784052060762*18
- 1/16 キルスティン・ホワイト「スター・ウォーズ パダワン 下」Gakken/ISBN: 9784052060779*19
- 1/22 佐野広実「氾濫の家」講談社/ISBN: 9784065365670*22
- 1/22 鳴海章「鬼哭: 帝銀事件異説」小学館/ISBN: 9784093867467*23
- 1/22 柴崎友香「遠くまで歩く」中央公論新社/ISBN: 9784120058769*24
- 1/22 彩坂美月「そして少女は、孤島に消える」双葉社/ISBN: 9784575247930*26
- 1/22 上田未来「妻が夫を完全犯罪で殺す方法(あるいはその逆)」双葉社/ISBN: 9784575247947*27
- 1/22 カスガ「コミケへの聖歌」早川書房/ISBN: 9784152103932*28
- 1/22 チャン ガンミョン「罪と罰 上」ハヤカワ・ミステリ文庫/ISBN: 9784151864018*31
- 1/22 チャン ガンミョン「罪と罰 下」ハヤカワ・ミステリ文庫/ISBN: 9784151864025
- 1/22 デュナ「カウンターウェイト」ハヤカワ文庫SF/ISBN: 9784150124694*32
- 1/22 ノヴァイオレット・ブラワヨ「動物工場」早川書房/ISBN: 9784152103956*33
- 1/22 スタニスワフ・レム/森泉岳土「ソラリス 上」ハヤカワ・コミックス/ISBN: 9784152103994*34
- 1/22 スタニスワフ・レム/森泉岳土「ソラリス 下」ハヤカワ・コミックス/ISBN: 9784152104007
- 1/22 ダフネ・デュ・モーリア「スケープゴート」創元推理文庫/ISBN: 9784488206079*35
- 1/22 アンドレス・バルバ「きらめく共和国」創元推理文庫/ISBN: 9784488552084*36
- 1/23 メアリー・スチュアート「誰も知らない昨日の噓」〈論創海外ミステリ〉論創社/ISBN: 9784846024314*38
- 1/23 シーグリッド・ヌーネス「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」早川書房/ISBN: 9784152104106*39
- 1/24 古川真人「港たち」集英社/ISBN: 9784087718898*40
- 1/24 増島拓哉「路、爆ぜる」集英社/ISBN: 9784087718904*41
- 1/24 呉明益「複眼人」角川文庫/ISBN: 9784041146897*42
- 1/24 ジェフリー・アーチャー「時のみぞ知る クリフトン年代記1」ハーパーBOOKS/ISBN: 9784596722218*43
- 1/24 ジェフリー・アーチャー「死もまた我等なり クリフトン年代記2」ハーパーBOOKS/ISBN: 9784596722454*44
- 1/24 ジェフリー・アーチャー「裁きの鐘は クリフトン年代記3」ハーパーBOOKS/ISBN: 9784596722232*45
- 1/29 島本理生「天使は見えないから、描かない」新潮社/ISBN: 9784103020332*46
- 1/29 ドナルド・E・ウェストレイク「うしろにご用心!」新潮文庫/ISBN: 9784102402320*50
- 1/29 C・S・ルイス「ナルニア国物語3 夜明けのぼうけん号の航海」新潮文庫/ISBN: 9784102406632*51
- 1/30 彩瀬まる「嵐をこえて会いに行く」実業之日本社/ISBN: 9784408538723*52
- 1/31 北沢陶「骨を喰む真」KADOKAWA/ISBN: 9784041152478*55
- 1/31 新川帆立「目には目を」KADOKAWA/ISBN: 9784041133804*56
- 1/31 伊吹亜門「路地裏の二・二六」PHP研究所/ISBN: 9784569858296*57
- 2/05 ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー 池田真紀子(訳)「チェーンギャング・オールスターズ」集英社/ISBN: 9784087735284*59
*1:大いなる自然と人間の闘争を描く永遠の名作「老人と海」に、アメリカのハードボイルドにも影響を及ぼした名作短編「殺し屋」を併録。Amazonより
*2:米南部リーガル・スリラー名手の新シリーズ 「事故った? GET RICH(リッチに電話を/一攫千金)」 アラバマからフロリダまでのハイウェイに看板を掲げ、交通事故案件を専門とし、いわば他人の不幸で財を成してきた通称「ビルボード弁護士」ジェイソン・リッチ。しかし彼は離婚と父親の死、さらに独善的な姉との関係に悩み、アルコール依存症に陥っていた。3か月間のリハビリを終えて退院した直後、突然疎遠だった姉からの電話が鳴る。姉は夫殺害の容疑で逮捕されており、ジェイソンに弁護を依頼したいという。ジェイソンは刑事事件の経験が無く、地域で疎まれていた姉にとっては不利な裁判となることは確定的で、ジェイソンは葛藤しつつも、父母を失った姪たちのために弁護を引き受ける。アルコールの誘惑と闘いながら姉の無罪を裏付ける証拠を探し続けるが、事件は想像以上に複雑で闇が深くーー米国南部を舞台に「トム・マクマートリー」シリーズ、「ボーセフィス・ヘインズ」シリーズと、傑作リーガル・スリラーを生み出してきた名手ロバート・ベイリーが贈る昂奮の新シリーズ第1弾! Amazonより
*3:義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本の元には、一風変わった経営再建の話が持ち込まれる。今度は神社と寺!? 除夜の鐘にクレームをつけられた住職は「この国は滅びるぞ」と怒り心頭で、阿岐本組も警察に通報されたり、追放運動をされたり大ピンチ! 大人気「任侠」シリーズ第7弾。Amazonより
*4:「どうしても、直木賞が欲しい」 賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める作家・天羽カインの破壊的な情熱が迸る衝撃作! あらすじ 天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。それなのに、直木賞が獲れない。文壇から正当に評価されない。私の、何が駄目なの? ……何としてでも認めさせてやる。全身全霊を注ぎ込んで、絶対に。Amazonより
*5:急死した伯父の部屋には人懐っこい隣人たちと「幽霊」が付いてきた! 長い内廊下でつながるアパートメゾン・ド・ミルでは、「ふつう」を外れた人が寄り添い生きる。文芸界最注目の著者・王谷晶が描く現代版長屋噺!Amazonより
*6:仙界の太白金星に住む李長庚は、観音菩薩の奸計によって天竺へと向かう三蔵法師に八十一の試練を与えることになった。だがそこには、仙界の大物たちが企てる隠された目的が見え隠れしていた。人間界も巻き込んだ壮大な計画の鍵は、孫悟空にあるというが……。Amazonより
*7:17は暗殺専門のエージェント。消えた16の後任として17になった彼の任務はとある作家の暗殺。どうやら作家の正体は16らしいが……Amazonより
*8:17歳のキアラは、兄と二人暮らし。父は病死、母は獄中。ラッパーを夢見る兄のため、隣家の孤独な少年のため、彼女は職を探す。ある夜、思わぬことから、売春を始める。愛する者を心の支えとして働くキアラだったが、やがて街を揺るがす騒動に巻き込まれ……Amazonより
*9:第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 クロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパン…焼きたてのパンの香りが広がる〈日常の謎〉ミステリー!(あらすじ)大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!Amazonより
*10:勇猛果敢で力持ち、こうと決めたら猪突猛進。モンゴル出身の元力士が、でっかい体で繊細に、蕎麦を打ちつつトラブル解決!所属部屋のちゃんこ長に甘んじていたモンゴル出身の力士万太郎は、引退して一念発起。蕎麦打ちの修業を重ね、妻の希子とともに新橋に店を開いた。店には毎夜、万太郎を慕って多くの客が訪れる。ところがある日の開店前、厨房に万太郎がいない。希子が慌てて探しにいくと、万太郎は馴染みのコの字酒場で女将からある相談を受けていた。 困った人を助けずにはいられない、熱血漢・万太郎の奮闘記!Amazonより
*11:【2021年2月のAmazonベストブックの一冊】 「ひとは読むものよ」 女性館長は言った。「戦争であろうとなかろうとね」戦時下のパリを生きた図書館員たちの勇気と絆を描く感動作! 1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は熱心に仕事に取り組み、女性館長や同僚、個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトを開始する。しかしドイツ軍がパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。人々にかけがえのない本を届け続けた、図書館員たちの勇気と絆を描く感動作。待望の文庫化! Amazonより
*12:有名広告代理店を早期退職し、月十万円ずつ蓄えを切り崩しながら穏やかな暮らしを送るキョウコ。おかめの手ぬぐいで頬被りしてアパートの庭の雑草抜きに勤しんだり、隣人のチユキさんの悩みを聞いてあげたり、友だちのマユちゃんが遊びにきたり……と、楽しく自由な日々。小さな幸せを大切にするロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、みなさんに愛されて待望の第9弾。書き下ろし最新長篇。Amazonより
*13:今日こそ彼らに往復ビンタ。もやもやはびこる職場と私を描く芥川賞候補作。同じ部署の三人が近頃欠勤を繰り返し、その分仕事が増える私はイライラが頂点に。ある日、三人のうちの一人、先輩女性の下村さんから、彼らの三角関係を知らされる。恋人を取られたのに弱っているのか開き直っているのか分からない下村さんの気ままな「ダンス」に翻弄される私は、いったいどうすれば――新潮新人賞受賞作。Amazonより
*14:【第172回芥川賞候補作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!Amazonより
*15:その女性はまっすぐ裕也に訊いてきた――。あなたは、わたしの祖父ですか? 祖父を探しているのだと女性は言った。祖母は安西早智子といい、未婚のまま出産、何も語らず亡くなった。裕也はその名を知っていた。古い記憶が甦る。一九七六年ベルリン国際映画祭、祝祭の夜。あのとき彼女に何があったのか。祖父とは誰か。探索の果て、裕也が辿りついた真実とは。全てはあの夏に起きた。世界が二つに裂けていた場所で。現代と過去が交錯する人生探しのミステリー。Amazonより
*16:私も、みんなと家族だったらよかった。東京・目黒の家で暮らす小学5年生の奈保子の家族は、父親の不倫をきっかけに崩壊しつつあった。奈保子は母の失踪を機に、大阪にある父の実家にひとり預けられることになる。河原で出会った同じ年の少女・アサコが奈保子を連れて帰ったのは、血のつながらない4人の兄弟たちが住む、穴ぐらのような家だった。なかでも歳の離れた長男の鋭い眼光に、奈保子は心を奪われるが──。痴呆が進んだ祖父の静けさと、灼熱の太陽を反射して光る大阪の川面が、冷え切った主人公の心を揺さぶる。人がはじめて対峙する「孤独」を丁寧に描いた、少女のひと夏の成長物語。Amazonより
*17:永き眠りを妨げる殺人者は誰だ――? 時を超えた”奇想”が爆発する――壮大無比な特殊設定ミステリ 若くして妻を喪い失意に沈むクランは、人類初の冷凍睡眠(コールドスリープ)実験に参加する。さまざまな事情を抱えた男女7名は「テグミネ」という殻状の装置で永きにわたる眠りについた。――そして、1000年後。目覚めたクランたちはテグミネのなかでミイラと化した仲間の他殺体を発見する。犯人は誰なのか。施設内を調査する彼らが発見したのは、さらなる“顔のない死体”で――俊英が魅せる、本格ミステリの新たな地平。Amazonより
*18:オビ=ワン・ケノービ、16歳。クワイ=ガン・ジンのパダワン(弟子)になって間もないというのに、すでに師匠の訓練スタイルに苛立ちを感じていた。瞑想、瞑想ばかりで実践がない。どうにかして任務に出て、自分の実力を認めてもらいたいと切望するオビ=ワンだったが、いざ任務へ出かけようというとき、クワイ=ガンの姿はどこにもなかった。師匠に見捨てられたことにいら立ちを覚えたオビ=ワンは、己の力を証明するために、たった一人で任務へと出発するのだった。たどり着いた謎の惑星で出会ったのは、フォース感応力をもつ野性的な若者たちの集団だった。彼らとともに、大自然の中で自由奔放な生活を送るうちに、オビ=ワンはもしかしたら、これこそが自分が生きるべき人生だったのではないかと思いはじめる。一方で、この惑星のフォースは何かが変だという気持ちを拭い去ることができない。深まる友情、驚くべき真実、そして新しい仲間たちに迫る脅威。すべてがオビ=ワンを、ある認めたくなかった事実へと向き合わせる――自分はそもそもジェダイになるべきではなかったのではないか? 果たしてオビ=ワンは、リビング・フォースとの繋がりを見つけ、惑星の人々を、そして自分自身を救うことができるのか? <上巻> Amazonより
*19:オビ=ワン・ケノービ、16歳。クワイ=ガン・ジンのパダワン(弟子)になって間もないというのに、すでに師匠の訓練スタイルに苛立ちを感じていた。瞑想、瞑想ばかりで実践がない。どうにかして任務に出て、自分の実力を認めてもらいたいと切望するオビ=ワンだったが、いざ任務へ出かけようというとき、クワイ=ガンの姿はどこにもなかった。師匠に見捨てられたことにいら立ちを覚えたオビ=ワンは、己の力を証明するために、たった一人で任務へと出発するのだった。たどり着いた謎の惑星で出会ったのは、フォース感応力をもつ野性的な若者たちの集団だった。彼らとともに、大自然の中で自由奔放な生活を送るうちに、オビ=ワンはもしかしたら、これこそが自分が生きるべき人生だったのではないかと思いはじめる。一方で、この惑星のフォースは何かが変だという気持ちを拭い去ることができない。深まる友情、驚くべき真実、そして新しい仲間たちに迫る脅威。すべてがオビ=ワンを、ある認めたくなかった事実へと向き合わせる――自分はそもそもジェダイになるべきではなかったのではないか? 果たしてオビ=ワンは、リビング・フォースとの繋がりを見つけ、惑星の人々を、そして自分自身を救うことができるのか? <下巻> Amazonより
*20:空港、そこは出会いと別れが交錯する場所。思わぬ人との再会、亡き母との思い出……。大人気作家が贈る5つの再会の物語 Amazonより
*21:伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。長さは短編、物語は壮大、読みごたえは大長編 人はどんなものにも物語(ストーリー)があると思い込む。きっとあなたもそのひとり。大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい1冊」。Amazonより
*22:妻は自分のモノ。子供たちも自分のモノ。金を稼いでくるのは俺なのだから、家族は俺の言いなりにならなくてはならない。郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。ある日、隣の家で殺人事件が起きる。被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異能のミステリー作家、今度のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」! Amazonより
*23:12人が毒殺された帝銀事件、実行犯の告白 昭和23年、12人が毒殺された「帝銀事件」。実行犯が告白する驚愕の真実! 亡くなった祖母の遺品整理のため訪れた父の実家で、穂月沙里は近所の古書店主から「穂月広四郎記」と題された奇妙な手帳を預かった。祖母から、沙里が来たら渡すよういわれていたらしい。店主の話によると、祖母はその店で、昭和23年に帝国銀行椎名町支店で発生したいわゆる「テイギンジケン」関連の資料を多く購入していたという。謎の手帳には、地元の石井という有名人が創設した部隊に入るため満州に渡った広四郎なる人物の、壮絶な体験が記されていて……。「昭和100年」となる2025年、戦後最大のミステリーとされる未解決事件に挑む。実行犯は? 真犯人は? 果たして冤罪か?遠い過去の出来事が「今」につながる驚くべき結末とは? 衝撃のサスペンス! Amazonより
*24:コロナウィルス感染拡大のなか、小説家のヤマネは、『実践講座・身近な場所を表現する/地図と映像を手がかりに』という講座を担当することになる。PCを通して語られるそれぞれの記憶、忘れられない風景、そこから生まれる言葉……。PC越しに誰かの記憶が、別の新たな記憶を呼び覚まし、積み重なってゆく。人と人とのあらたなつながりを描く長篇小説。読売新聞連載、待望の単行本化。Amazonより
*25:男性が死の間際に「御羊」に変身する一族に仕える「わたくし」はその肉を捌き血族に食べさせることを生業とするアンドロイド。ついに大旦那が御羊になったある日、「わたくし」は儀式の準備を進めるが、一族の者たちは「御羊」に対して複雑な思いを抱いていた Amazonより
*26:幼い頃から子役として人気を博した井上立夏は、長年続いたホームドラマが終了し、あらたな役者としての道を模索している。映画界で鬼才と謳われる高遠監督の新作のオーディションを受けた立夏は、最終候補者の4人の少女とともに孤島に降り立つ。実際の撮影予定の島で最終オーディションを行うというのだが、その選考方法も、スタッフの様子もどこか不穏で――。一体この島には何があるのか? しがらみを解き放ち新たな一歩を踏み出す少女達に捧ぐ孤島ミステリー。Amazonより
*27:クズ夫は古典的な完全犯罪で殺す。殺されるくらいならAIを駆使した完璧な計画で妻を殺す――。料理研究家の鷹内冴子は夫の射矢に殺意を覚えていた。探偵に素行調査を依頼すると、三桁を超える不貞の事実が発覚。別れる前に叩きのめすと心に誓い、まずは『妻が夫を完全犯罪で殺す方法』という小説を執筆し始める。IT企業社長の射矢はキッチンの抽斗から妻の書いた小説を見つける。浮気がバレたと確信し、自社開発のAIに相談するのだった。夫婦喧嘩×完全犯罪×AIミステリー、このどんでん返しは絶対予測不可能!Amazonより
*28:第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作 二十一世紀半ばに文明は滅んだ。東京は赤い霧に包まれ、そこから戻って来た者はいない。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した〈部室〉に集まり、タンポポの〈お茶〉を優雅に楽しみながら、友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。彼女ら《イリス漫画同好会》の次なる目標は〈コミケ〉、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。Amazonより
*29:何気なく開けてしまった隣人の扉、「フツウ」の奥に隠されていたものは――爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で手が出ない。「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが、自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込んでしまう……(「場違いな客」)。 生徒たちにいたぶられ精神的に追い詰められていた高校数学教師・西智子は、深夜の満員電車で非常識な若い女と遭遇する。冷静になろうとするが高ぶる感情が抑えきれず、駅で降りた見知らぬ若い女を追尾し始めて……(「スタンドプレイ」)。 占い師・坂東イリスのもとに、弟子にして欲しいという若い女性がやってくる。一見、優秀そうにも見える彼女は、やることなすことズレていて、失敗ばかり。クビにしようとしてもしつこく食い下がり、ぜひ自分を占い師にしてくれと訴えるのだが……(「占い師B」)。 追う者と追われる者が入れ替わり、善と悪が反転していく予測不可能な展開――隣の人たちが繰りひろげる3つの物語。Amazonより
*30:小さな花屋「フラワーショップ橘」の店主志奈子は、50歳を過ぎて地元の刑事、横山昇司と結婚した。白薔薇、桜、ガーベラ、馬酔木……。物言わぬ花たちが、事件に埋もれた真実を、うやむやにされそうになった死の真相を静かに語ってくれる。不条理な殺人事件をめぐる、六つの愛憎ミステリー。Amazonより
*31:22年前、美しい女子大生を殺したのは誰だったのか――ソウル警察庁凶悪捜査チームは再捜査を決定するがそこで見えてきた真実とは Amazonより
*32:韓国の巨大企業が建設中の軌道エレベータに隠された世界を揺るがす機密を巡り、高軌道で微重力下戦闘を繰り広げるアクションSF Amazonより
*33:アフリカにある動物たちの王国ジダダは、植民地支配から民を救った建国の父オールド・ホースの政権誕生40周年を迎えた。だが、ジダダの民たちは気づいている。この栄光の影で犠牲となる者たちの声を。ブッカー賞最終候補に選ばれたジンバブエ版『動物農場』。Amazonより
*34:ソラリス――この静謐なる惑星は意思を持った海に表面を覆われていた。心理学者ケルヴィンは、惑星の謎を解明するべく派遣されたのだが……。人間を超える知性とのコンタクトは可能なのか? 連載中から絶賛の声続々! 人気作家が傑作古典を余すことなくコミック化 Amazonより
*35:【名作ミステリ新訳プロジェクト】自分と瓜ふたつの相手になりすます羽目になった男の運命は……『鳥』『レイチェル』の著者による予測なサスペンス 【名作ミステリ新訳プロジェクト】人生に絶望していた英国人ジョンは、旅先のフランスで自分と瓜ふたつの男ジャンに出会う。引っ張られるままに飲んだ翌朝目覚めるとジャンの姿はなく、持ち物すべてが消えていた。呆然とするジョンは、彼をジャンと信じて疑わない運転手に流されるまま家に連れていかれる。ジャンは伯爵だが所有する工場は経営が危うく、家族間はぎくしゃくしていた。手探りでジャンになりすますジョンだったが……。名手による予測不能なサスペンス。Amazonより
*36:これは、現代をひもとく最良の寓話。奇妙な子どもたちは、盗みを働き、大人を襲い、そして32人が一斉に死んだ。美しくも恐ろしい子どもたちの共和国 1994年、緑のジャングルと茶色い川をかかえる亜熱帯の町に、理解不能な言葉を話す9歳から13歳の子どもたちの集団がどこからともなく現れた。その存在は徐々に大人たちの日常に罅を入れていき、やがてスーパー襲撃という大事件を起こす。そして数ヶ月後、32人の子どもたちは一斉に命を落とすに至ったのだった――。現代スペインを代表する作家が描く、子どものかわいらしさと暴力性、野生と文明……一読忘れがたき恐るべき寓話が文庫化。Amazonより
*37:がんばれよ。もっと、もっと強くなれ――盲学校に通う小学4年生の及川正彦は、新任の先生から将棋を教わり、その面白さにすっかりのめりこみます。目の見えない人でも楽しめる将棋盤と駒を使って同級生と対戦、寄宿舎の自室では詰将棋に熱中する日々。そんな正彦の変化を、家族はあたたかく見守りますが――。盲学校を舞台に、将棋を指す喜びを知り、それぞれに成長を遂げてゆく小学生たちとその家族、教員たちの群像劇。あたたかい読み心地の一冊です。将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞を受賞、入試にも頻出している『駒音高く』の姉妹編。装画/高杉千明 Amazonより
*38:英国の美しい田舎に現れた女は八年前に失踪した遺産相続人なのか? 蔦の木だけが知る「誰も知らない昨日の噓」とは? 謎めいた女の出現が〈ホワイトスカー牧場〉に波乱の渦を巻き起こす……。M・スチュアートが描く浪漫サスペンスの傑作を初邦訳!Amazonより
*39:学生時代の友人に再会した作家は、「最期の時間を一緒に過ごしてほしい」と頼まれる。友人は末期がんだった。そして、心の準備ができたら薬を飲んで死を選ぶという。思いがけぬ日々のなかで作家が見たものは――。全米図書賞受賞作家による感動作。映画化原作 Amazonより
*40:島に帰ろう。家族の声を聞きに。お盆を迎え、久しぶりに九州のとある離島に集まった吉川家の面々。この島ではお盆の夜に、島ならではの行事が執り行われる。その行事に向けて忙しなく動く家族の声を、敬子は眠たげに聞いていた――「港たち」 帰省先には、相変わらず酒に浸る父や知り合いの家を飲み歩く男がいた。昔のことに水を向けると、彼らは仕事で羽振りが良かった時代の武勇伝を語り出す。この頃、社会はコロナ禍から回復しつつあった――「明け暮れの顔」 緩やかな坂の上にある教会風の建物で行われる、従妹の結婚式。稔は煙草を一服するために式場の外へ出ると、空を旋回する鳶が目に留まった。ふと、幼い頃の夏に、父と島で見た光景がよみがえる――「鳶」……など、吉川家のとある1年間をたどる豊かな語りの5編を収録した、芥川賞受賞作『背高泡立草』に連なる小さな島の物語。Amazonより
*41:【小説すばる新人賞出身の気鋭が放つ、令和版ハードボイルド!】 高校3年生の椎名和彦は、バイト漬けの日々を送っていた。鬱屈した状況から逃げ出すように、同じく暗い境遇にある中高生たちが集まる大阪・道頓堀の”グリ下”で過ごす時間が長くなっていく。そこで出会った半グレ集団「顔役」の溜まり場に顔を出すようになり、やがて大麻入り錠剤をグリ下で売り捌くように……。ミナミ(難波周辺)を拠点とする「顔役」は、敵対するキタ(梅田周辺)の半グレ集団らと、ことあるごとに衝突を繰り返していた。闇深きアンダーグラウンドな世界に否応なく巻き込まれるグリ下メンバーたち……令和大阪の路上(ストリート)を活写したハードボイルド×青春群像劇! Amazonより
*42:「こんな小説は読んだことがない。かつて一度も」ル=グィン(ゲド戦記) 太平洋に浮かぶ神話的な島と、近未来の台湾。二つの島に巨大な「ゴミの島」が押し寄せる時、謎の「複眼人」が姿を現す――。世界14か国で翻訳。台湾現代文学の担い手による代表的長編、待望の本邦初訳! Amazonより
*43:1920年代英国ブリストル――港町で暮らす貧しい少年ハリー・クリフトンは、ある天賦の才を認められ、名門校へ進学を果たす。裕福な学生たちからのいじめに遭うなか、助けてくれたのは海運一族の息子で貴族階級のジャイルズ・バリントンだった。二人は無二の親友となるが、やがてハリーは戦死したはずの父の死の真相と、バリントン家と自身の因縁を知り――。100年にわたる壮大な物語、開幕! Amazonより
*44:名前も財産も失い、イギリスからアメリカへ――苦難の時代を生きる二人の運命は!? 全米&全英ダブル1位シリーズ! 幻の短編新訳を特別収録した新装版! 1939年。最愛の人との別れを経てイギリス軍の商船への入隊を果たしたハリーだったが、間もなく船がドイツに攻撃され沈没し、亡き同僚の名を借りてアメリカへ渡る。ところが上陸した途端に殺人罪で拘束され、本当の身分を証明する術もない。刑務所での過酷な生活が始まるなか、第二次大戦の足音はアメリカにも忍び寄り……。一方、ジャイルズは兵士として前線に赴くことに――。苦闘の第2幕! Amazonより
*45:世界売上3億部突破、エンタメの巨匠! 全面対決する二人の争い、その行方は――幻の短編新訳を特別収録した新装版! 1945年。イギリスへの帰還を果たしたハリーは獄中で執筆した日記がベストセラーとなり、作家として成功を収めていた。ジャイルズもまた労働党庶民院議員となり前途洋々に思われたが、その矢先にジャイルズの母が他界し、二人の間に思いがけない争いの火種を残す。そんななか、ハリーたちに恨みを持つ長年の宿敵は、方途を尽くし新たな攻撃を仕掛けようとしていて――。波乱の第3幕! Amazonより
*46:許されなくてもいい。だから優しく無視して。絶望的な幸福感とモラルの間で揺れる、18歳差の叔父と姪の愛の行方は――。弁護士の永遠子は33歳。結婚3年目の夫と問題のない関係性を保ちながら、18歳年上の実の叔父・遼一としばしば逢瀬を重ねている。しかし信じていた夫が浮気相手を妊娠させ離婚し、その後、惰性で付き合った若い恋人とも別れてしまう。子供の頃から抱く自らの叔父への歪な欲望に向き合った永遠子が気付いた唯一無二の愛とは。Amazonより
*47:京都でわたしは、食べて、暮らして、前を向く。離婚して、居場所もなく、やってきたのはゲストハウス。ままならない人生だけれど、今日もささやかなごちそうを作ろう。ベストセラー『ときどき旅に出るカフェ』著者の心あたたまる“生き直し”小説。Amazonより
*48:ドン・ファンと呼ばれた資産家殺しは元妻が真犯人なのか、彼女は拘置所から私を操るのか? 「銚子のドン・ファン」の異名をもつ好色な老資産家が死んだ。殺人罪で起訴されたのは、結婚したばかりの55歳下の若妻――。拘置所で接見を重ねる新人女性弁護士は、被告の曰くありげな言動に翻弄されつつ、不可解な示唆と時に鋭い指摘に誘導されるように、事件の真相に迫っていく。異様な感動の結末へ跳躍する新たな実話系ミステリー!Amazonより
*49:1921年冬のアイルランド。独立戦争の影で起きた襲撃事件の真相は? CWAゴールド・ダガー最終候補作! 内乱のさなかにある1921年1月、冬のアイルランド。第一次大戦帰還兵で現在は保険会社の損害査定人であるトムのもとに、かつての戦友ビリーから、妹のモードがIRAの襲撃を受けて殺されたという報が届く。モードはトムの元恋人だった。保険会社から事件の調査を命じられたトムは、モードが、王立アイルランド警察(RIC)の男性二人と同乗していた車を襲撃され、銃殺されたことを知る。が、IRAの遊撃隊は男二人を殺害したものの、モードに手をかけていなかったことが判明。さらに彼女は妊娠していたことがわかる。はたして、モードを殺したのは誰だったのか……? 元恋人の幻影を追いつつ、祖国のために複雑な人間関係の只中に身を投じるクライム・ノヴェルにして、アイルランド独立戦争の実相を描出する歴史小説の一面ももつ、大作ミステリー。Amazonより
*50:不運な泥棒ドートマンダーが企む新たな強奪計画――。スラプスティック・ミステリーを極めた巨匠の未紹介作品!故買屋のアーニーからの頼みで、大金持ちの投資家プレストンがペントハウスに秘蔵している美術品など金目のものを盗み出す計画を立てたドートマンダー。その頃、カリブ海のリゾート地にいたプレストンには謎の美女パムが近づいていた。彼女の目的は、誘惑ではなく誘拐。プレストンの元妻の親族からの依頼で、プレストンを召喚させようとしていたのだった。ところが、投資家は海に飛び込んで脱出しほうほうの体で自宅に帰りつく。そんなこととは露知らず、ドートマンダーと泥棒仲間たちはプレストン宅に忍び込むのだったが……。人気シリーズのメンバー勢ぞろい、スラプスティック・ミステリーの人気シリーズ復活!Amazonより
*51:帆を上げよ! 目指すは東の果て、アスランの国。夏休みをおじ夫婦の家で過ごしていたエドマンドとルーシーは、いとこのユースティス共々、絵に描かれた海の中へと引きずり込まれる。三人を助けたのは、かつてともに戦ったナルニアの王、カスピアンの帆船だった。追放された七人の貴族の行方を追う一行を待ち受けるのは、ふしぎな力を持つ島々。彼らは目的を果たしナルニアに帰還することができるのか。いま、世界の果てへの旅が始まる。Amazonより
*52:闇を抜け、私たちは羽ばたき続ける――大切な「誰か」の存在に気づかせてくれる、5つの物語 古い友人。遠くの恋人。業界を去った恩人。すれ違う家族。途切れかけたつながりを、どうしたら取り戻せるのか。紅葉の季節に、東北・北海道新幹線で青森、盛岡、仙台へ向かう人々を描く、心に深く響く連絡短編集。『桜の下で待っている』で、東北新幹線でふるさとへ向かう人々を描き大きな支持を得た著者。あれから10年、著者がひらく新境地!Amazonより
*53:早朝のベルリン大聖堂に深紅の血が降り注ぐ。丸天井の下には女性牧師が吊り下げられていた。殺人現場に駆けつけたトムバビロン刑事は、さらに信じがたいものを目撃する。被害者の首にはカバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それはトムが少年の頃に川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じもので、10歳で失踪した妹が持ちだしたままだった。なぜそれがここに? トムは臨床心理士のジータと捜査を始めるが……。本国でシリーズ累計43万部、圧倒的スピードで疾走するドイツミステリ連続刊行第1弾! Amazonより
*54:借り物の言葉で、安全な場所から投げつけられる悪意になんか、負けない。無責任な言葉とわかっていても、振り回されずにいられないのが私たち。切れ味抜群、なのに愉快でクセになる全4編。―――not for me(is myself) フィットネス系YouTubeチャンネル「かなめジム」を運営するインフルエンサー・かなめは、読者モデル時代の同期の穂乃花から、信者のような熱量のおかしい人がコメント欄にいるから気をつけた方がいい、と忠告を受ける。いつでも正直に、ただ、伝え方に気を配って、優しく明るく発信をしてきたのに……。 純粋に疑問なんだけど 大好きな小説の編集部から「ノンフィクション部門 ネットメディア班」に異動し、インフルエンサーの書籍を担当するようになった若手編集者の野村。異動後はじめて出版のオファーをしたYouTuber・はしゆりは破天荒で、彼女のやることなすことすべて、野村にはわけがわからない。 「なんで怒らないんですか?」「世間ずれしていない関さんの新鮮な感覚が必要」。衛星放送の番組制作も手がけるNPOで契約職員として働く関は、いまの職場環境に満足している。四十にもなって専門技術もない「平凡な主婦」を重宝して、新たな仕事まで任せてくれるのだ。ところがインターンに来ている大学生の小田嶋さんは、まったく異なる思いを抱いているらしい。 人の整形にとやかく言う奴ら アイドルオーディション番組に参加して、ファイナル一歩手前で落ち、韓国の事務所を辞めて日本に戻ってきて五年。「ダンスクイーン」由良すみれは今、地元の学習塾で事務職をしている。普通の生活を取り戻せて本当に良かったし、同時に応援してくれたファンの人たち全員を今も愛している。愛と感謝を伝えるために残しているSNSアカウントに、この頃不穏な空気が漂い始めた。Amazonより
*55:横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀。「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」 大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」 Amazonより
*56:なぜ少年Aは殺されたのか? ある瞬間、一線を越えてしまった少年。フルネームも明かさない閉鎖空間で、何が起こったのか。殺人を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る――。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るSE、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか? Amazonより
*57:若手ミステリー作家として大注目の伊吹亜門氏が、憲兵を主人公にし、昭和史の重大事件である二・二六の裏で何が起きていたかに迫る。Amazonより
*58:【21世紀生まれ初受賞/第48回すばる文学賞受賞作】 危険な小説だった。それでも、ここにある描写が好きだ。――田中慎弥氏(選評より) 新宿駅東口。退廃的で無秩序。私はこの現実で、彼女のために何ができる――? 『王』と自称する男が捕まった時、七瀬は「あ」と言った。私は、その幽かな叫び声を隣で聞いた。ここはつまらない奴らばっかりがいる場所だけど、七瀬だけは違う。だから、彼女の隣にいても息苦しさは感じなかった。薬で強制的に引きずり込まれた夢の中でも、七瀬は現れる。もしかしたら私は、彼女とこの場所に、まだしがみついているのかもしれない。これは、2007年生まれの若き著者が贈る、終わってる世界で生きている「私たち」の物語。Amazonより
*59:資本主義の進む近未来のアメリカで、刑務所の囚人たちに釈放をかけて殺し合わせる「スポーツ」が誕生した。サブスクリプション配信される彼らの死闘とその終わりに、多くの人々が熱狂する……。『フライデー・ブラック』の著者が、人種差別や消費社会を痛烈に皮肉る、文芸×SF×エンタテインメントの衝撃長篇! ニューヨーク・タイムズ紙の年間のベスト10に選出された、全米図書賞最終候補作、アーサー・C・クラーク賞最終候補作。スティーヴン・キング絶賛! 原題:CHAIN-GANG ALL-STARS Amazonより