12月新刊備忘録

*1:犯罪学者ジュール=マリー・ゲルパ氏、ニューヨークで保険金詐欺事件に巻き込まれる! プロパーのミステリ作家ではないからこそ、時代の空気や潮流を敏感に捉えていたとも考えられよう。本書の翻訳が、新たなミステリ史の流れを模索するきっかけとなることを期待したい。(本書解説より) Amazonより

*2:内気な高校生カフカの思春期の情景を描く表題作、梯子を天高く伸ばす熱に浮かされる町を描く一篇など、職人技が光る不可思議な9篇。Amazonより

*3:深刻な高温化で人類がほぼ死に絶えて数百年――異星人が設置した密閉ドームで少数の生存者たちと暮らすエリー、高温の外界に適応した女系民族〈結晶の民〉の娘アサヒ、一族を失い人類の殲滅を決意するユズリ……過酷な環境を生き抜く者たちの罪と復讐の物語! Amazonより

*4:50年代、アメリカの田舎町。地主の死体が川中で発見され、第二次大戦帰還兵の保安官ブロディの捜査で、日本人の妻を持つノアが容疑者として浮かぶ。弁護士チャーリーは住人たちの過去を調べるが……。エドガー賞ほか四冠に輝いた『ありふれた祈り』著者の新作 Amazonより

*5:二〇一九年、ミシシッピ州で白人男性の遺体が発見された。傍らには七十年前に惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した遺体が。やがて同様の事件が全米で連鎖する。過去への報復か、新たな反乱の幕開けか。アメリカの黒人リンチの歴史に迫る文芸ミステリ Amazonより

*6:寝室には入るな――ギャリック家の主人に忠告されたハウスメイドのミリー。彼女は寝室から女性の嗚咽が聞こえることに気づき……Amazonより

*7:ニューロマンサー』『カウント・ゼロ』のメインキャラクターが再登場し、電脳空間のヴィジョンを超駆動させる、シリーズ完結篇 Amazonより

*8:孤児院に暮らす18歳の少女ジルーシャはある日、顔も知らない紳士から大学進学の援助を受けることになる。条件は、月に一度彼に手紙を書くこと。人気ミュージカル俳優・井上芳雄坂本真綾上白石萌音の織りなす世界を言葉でも堪能できるファン必読の小説。Amazonより

*9:年を重ねても、まいにち少しずつ生活は変えていける。新しい家、新しい習いごと、新しいよそおい。創意工夫しながら生活を変えてゆく群さんにならって自分の生活も新たにしたくなる「生活」シリーズ最新エッセイ。Amazonより

*10:ラフカディオ・ハーン=小泉八雲が来日前に発表した小説2編を収録。ハーンは小説が高く評価され、日本に派遣されることになった。Amazonより

*11:映画撮影中に監督が感電死。茶葉占い師役に抜擢されたセオドシアもまた、事件に巻き込まれてしまう。映画委員会の大物も次の犠牲となり、親友に容疑が。紅茶占いの不吉な予兆を頼りに、華やかな銀幕の裏に隠された真実へ挑む。Amazonより

*12:絵画「溺れる少女」に瓜二つの女性に魅入られた主人公は、精神に異常をきたす。信頼できない語り手の傑作サイコロジカル・ホラー。Amazonより

*13:HALの祭典、ふたたび。シリーズ累計11万部 2025年本屋大賞にノミネートされた恩田陸の新たな代表作、傑作バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ!けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。互いを理解するために、対話するために。二人の神に近づくために。本編『spring』では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一篇「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すことなく完全収録。ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き(電子版には収録なし) Amazonより

*14:ゴシック小説に夢中な十七歳のキャサリンは、逗留先のバースで社交界デビューを果たす。舞踏会で知り合ったヘンリー・ティルニーに惹かれ、彼の妹とも懇意になる。親友の兄ジョン・ソープの身勝手な妨害のために、関係が危うくなりもしたが、ついにティルニー家の自宅に招かれることに。そこは小説の舞台さながらの古い元僧院だと聞き、キャサリンの期待はいやがうえにも高まるが……。夢見がちな女子の成長と恋愛を描く。Amazonより

*15:早朝、実直なパン屋の主人が撃たれて殺された。現場に急行したロヤコーノ警部たちだが、検察庁マフィア対策班の横槍がはいる。被害者は対マフィア一家裁判の重要証人だったため、口封じされたと確信しているのだ。だが、現場の状況からロヤコーノはマフィアの犯行ではないと推理する。捜査方針で真っ向から対立したP分署の刑事たちは、署の存続を賭けて事件に挑むことに――〈21世紀の87分署〉イタリアの警察小説シリーズ最新刊! Amazonより

*16:猟区管理官ジョー・ピケットは、隣の地区の猟区管理官から、ドローンがシカの群れを追い立てている件で協力を要請される。情報を集めるうち、ドローンの所有者が2年前に東部から来た男で、ジョーの三女のボーイフレンドの父親らしいとわかるが、なぜか捜査にFBIが絡んでくる。一方、鷹匠のネイトは銃のケースを持つ男女を目撃し、不穏な予感を抱くが……。ジョー・ピケットVS.冷酷非情な暗殺者チーム! 大人気冒険サスペンス! Amazonより

*17:美とは何か? 日本の芸術を変えた三人の男の出会いと飽くなき探求。関東大震災から逃れて京都で評論家・柳宗悦の家に奉公する少女、サチ。ある日、河井寛次郎濱田庄司という二人の陶芸家が柳家に来訪する。以前、柳は河井の作品を酷評したのだという。緊張するサチだったが……。Amazonより

*18:孤独な少年、忘れ難い人々、幻想的な光景、突然の悲劇…ブローティガンが生前に発表した最後の小説。『ハンバーガー殺人事件』が改題、改訳で復刊!Amazonより

*19:女性刑事レネイ・バラード登場第6作。ハリー・ボッシュも娘マディと大活躍。Amazonより

*20:【改変歴史警察小説三部作、堂々の完結!】 日露戦争終結から12年経った大正6年。敗戦した日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。11月、ロシアで過激派が蜂起し、臨時政府から政権を奪取したとの情報が入る。一方、警視庁の新堂は水死体の引き揚げ現場に遭遇し、牛込署の中西と事件の捜査を始めた。ロシアで勃発した革命の影響が、日本にも着実に忍び寄っていたとは知らずに――。ロシア占領下の東京、矜持をかけた潜入捜査が始まる。大きな歴史のうねりの中で、特務巡査としての任務を全うする一人の男の物語、ついに完結。Amazonより

*21:独居老人のごみ屋敷でめぐりあう、5人の便利屋と3人の闇バイト。文藝賞作家による衝撃のハウスクリーニング小説。Amazonより

*22:学校の怪談より怖い! 今も昔も、学校で、誰かが泣いている。「先生」の衣をまとった怪物、「教育」の名を借りた差別、給食、プール、たてぶえ、あの因習が許されてしまった時代……。ほがらかな教室に、突如現れる不条理世界。なぜ? みんな忘れてしまったの? 生徒に「せっしょうすぎること」を強いる市立小学校の女性教師。「私、ぜったい許さへん」。少女たちが企てた復讐とは……。(「プールがいや」) 同級生の死を知らされた私は、いてもたってもいられず新幹線に飛び乗った。中学時代の先生に、抗議するために。(「数学のこわい先生」) チアフルでブライトな学年一の人気先生――彼女はなぜ豹変したのか。その深層心理を探る。(「ランドセルを持った女」) LINEトークで話した同級生は、かつてはもの静かで百合の花のようだったのだが……。(「うつろい」) 学校の怪談より怖い! 吐き気がするほど“ピュア”に描く、昭和・平成・令和の翳り。Amazonより

*23:我ら日本人がどういう民族かを描いた極上のエンターテインメントです!――――鴻上尚史 司法、実業、報道、娯楽。たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人の子どもは激動の戦後日本を生き抜き、それぞれの道で時代を創り上げる。昭和という時代そのものを克明に活写した超大作、感動のクライマックス! 竹田志郎は、東京大学法学部を卒業後、晴れて検事となる。戦後の発展のウラで苦しむ人々を救い、私腹を肥やすものを糺すべく、公害訴訟や政治汚職事件にひるまず立ち向かう。矢野四郎は、自身の事業を成功させるとともに大物政治家にも可愛がられ、右翼の大物となる。やくざが淘汰されゆくなかでも国士である意志は一層強く、故郷・石川より衆院選に出馬する。森村ノラは、GHQでの経験からAP通信の特派員となるが、その後「大日本テレビ」の女性記者に転職する。結婚し育児にも励みながら、ベトナム戦争の取材を敢行するなど、持ち前の活力で奔走する。五十嵐満は、自身の芸能プロダクションを興す。気鋭バンドのプロモーション、プロレス興行への参入、世界的ミュージシャンの来日公演など、戦後大衆文化の中核を担う存在となる。大河のごとき昭和史サーガ三部作、ここに完結! Amazonより

*24:小学六年生の春。母が突然失踪し、ひとり残された櫻井蒼は、東京から青森に住む祖母のもとへ引っ越すことに。祖母は、ド派手な衣装に身を包み、地元では「拝み屋」と呼ばれ、一目置かれる存在だ。だが、その正体は鋭い観察眼と冴えわたる推理で人々の悩みを解き明かす、町の名探偵だった。 見知らぬ土地での暮らしに戸惑いながらも、蒼は祖母とともに数々の事件に挑むことに。消えた三味線の謎、ねぶた祭の夜に起きた誘拐事件――。不可解な謎と向き合うなかで蒼はやがて、家族の意味を問い直していく。心あたたまる連作ミステリ。Amazonより

*25:★★★★★「すみません」が口癖の中年女性、72歳の殺し屋に弟子入り志願!? ★★★★★ 口を開けば「すみません」、理不尽には「しょうがない」。更年期に悩む52歳・榊冴子はパート先で舐められ、実家では介護要員にされかけ、冴えない日々を過ごしていた。ある日、レジで迷惑客を撃退するド派手なジャージの老女に遭遇。山田グロリアという名の彼女の正体は、齢72にして凄腕の殺し屋だった! 「私、今からでも変われますか?」 束縛夫に軟禁された親友を救うため、冴子はグロリアに弟子入りを志願する。\読後のスカッと絶対保証!/怒ることを諦めてきたあなたに読んでほしい、自分自身を取り戻すリベンジ・アクション劇! Amazonより

*26:陥落を前にしたコンスタンティノープル、現代アメリカの図書館、未来の宇宙船。異なる時空を生きる人々が古代ギリシャの物語により繋がっていく。どの時代も避けられぬ絶望の中で物語は希望を灯し――『すべての見えない光』作者が、語り継ぐ力を讃えるサーガ Amazonより

*27:極寒の強制収容所に捕らわれたゾーヤを救うため、グレイマンはロシア入国を目指し、脅迫や賄賂、殺人などあらゆる手を尽くすが! Amazonより

*28:現代の豪州の町ダーウィン、14歳のバードは育児放棄され、家でふたりきりになった母の恋人からの耐えがたい視線にさらされていた。今は病院のベッドにいるが過去の記憶が無い。昔のヒマラヤでは、14歳のバードが父親の借金のかたに望まない結婚を強いられている。それぞれの時代でバードは「そこ」から逃げ、やがて5人の少女たちとその絵にまつわる謎に行きつくーー。オーストラリアでもっともエキサイティングな女性作家が、少女の選択と時空を超えたシスターフッドを幻想的に描く、傑作エンパワメント小説。Amazonより

*29:『聖なる黒夜』から23年。ついに麻生龍太郎シリーズの長編刊行! 有罪判決を受け警察官を辞め、探偵の手伝いをするようになった麻生龍太郎。温泉芸者として流転の生活を送っているという元妻を探して、初雪がちらつくなか、麻生は新潟の山間の温泉町にやって来た。寂れた温泉街で聞き込みを始めた矢先、この町の有力者から資金を受けていたという男が失踪し、直後、宿の女将が何者かに殴られ重傷を負った。この町で何が起きているのか? そして、動揺する麻生の前に、妻を連れ去った男――山内練が現れた……。『RIKO』、『聖なる黒夜』から連なる麻生龍太郎シリーズ、23年ぶりの長編刊行! 2026年12月頃、続編刊行予定。著者作家生活30周年記念作品。Amazonより

*30:【名作ミステリ新訳プロジェクト】ある夫妻が譲り受けたひと箱のチョコレート。夫妻はともにそれを食べ、夫は一命をとりとめたが、妻は死亡した。中に毒が仕込まれていたのだ。迷宮入り寸前の事件に興味を抱いたロジャー・シェリンガムと、彼が創設した〈犯罪研究会〉の面々は、それぞれが探偵として事件を調査し、ひと晩にひとり、推理を披露することに――。謎めいたチョコレートをめぐる究極の推理合戦。ミステリ史に燦然と輝く傑作、著者序文を追加収録した新訳決定版! Amazonより

*31:スウェーデン南部の田舎町エステリエンで、不動産開発を目論んでいた不動産ブローカーでテレビタレントの女性が死亡した。開発に反対する地元の住民を懐柔するために購入した彫刻の上に転落したのだ。事故か、はたまた殺人か。事件を担当するのは、病気療養のために現地に滞在していたストックホルムの敏腕捜査官と、地元警察署の駆け出し女性刑事。馬は合わないが意見は合ってしまう二人は、容疑者だらけの事件を解決出来るのか。Amazonより

*32:歩きながら(事故だわ!)ふいにそう思った。事故にあったって思うんだけど、頭がぼやけてて何も思い出せない。下を見たら体がない! 生垣を通り抜け、ドアを通り抜けて家のなかに入った。宙に浮きながら。部屋じゃ、だいっ嫌いな姉さんや妹たちが相変わらずのけんか。誰もあたしのこと気づかない。あたし、幽霊になっちゃったんだ……でも、なぜ? 英国を代表する著者が贈るおかしくてほろ苦く暖かい、時空を超えたファンタジイ。Amazonより

*33:ジムは、両親や親族とトレーラーで集団移動しながら暮らす〈パヴィー〉の少年。アイルランドの小さな町で、定住者である〈バッファー〉の学校に通いはじめるが、偏見や差別、不良たちからの暴力に苦しむ。そんな中、周囲から浮いているバッファーの少女、キットと親しくなるが、ジムの病弱の従弟が不良たちに襲われる事件が起きて――。『ロンドン・アイの謎』の著者の繊細な一編に、気鋭の版画家が挿絵をつけた忘れがたい物語。Amazonより

*34:ラスト3ページで世界が反転。生きづらさを抱える裁判官が導く、逆転法廷劇 「私は息子だから、あなたに人間らしくあってほしいと思うのです。それが、ほんとうに本心なのですか」 任官8年目の裁判官・安堂清春は、抜群の記憶力を持つものの、極度の偏食で、感覚過敏、落ち着きがなく、人の気持ちが分からない。そんな発達障害の特性に悩みながら、日々裁判に向き合っている。7千万円を盗み起訴された女性銀行員が囁いた一言、飼い犬殺害事件に潜むかすかな違和感。彼はわずかな手がかりから、事件の真相を明らかにしていく。そんな中に現れた、冤罪を訴える男。殺人罪で服役していた彼を誰も相手にしないが、安堂はなぜか気にかかり……。その再審裁判で証人として出廷したのは、検察ナンバー3の地位にいる、安堂の父だった。衝撃と感涙のラストが待ち受ける、逆転の法廷ミステリ! Amazonより

*35:大沢在昌氏、賞賛! 新鋭が放つ、制御不能の極道エンターテインメント! 大沢在昌氏、賞賛!! 「やりすぎだろ、増島。」 関西を拠点とする日本最大の暴力団・游永会。その最大派閥の若頭・瀬良は、兄弟分の森山とクーデターを画策する。その計画とは、かつて「骸」と恐れられた元殺し屋・巌が率いる巌組と游永会の抗争激化を煽り、その混乱の中で両組織のトップを殺害するというもの。しかし瀬良たちが動き出す直前、巌は游永会組員を自発的に襲い始める。巌を抗争に向かわせる手間が省けたと喜び、これを利用しようとする瀬良と森山だったが、巌の行動は二人の想定を遥かに超えてゆき......。小説すばる新人賞受賞の新鋭が放つ、制御不能の極道エンターテインメント! Amazonより

*36:「猿がいる」天井を見ながら、同居人はそう言った――倦怠感が続き引きこもり状態の同居人・隆顕が、突如、自宅の天井裏に「猿がいる」と言い始めた。確かに、何だか妙な気配がする――。曾祖母の遺産相続の話し合いに呼ばれていた祐美は、隆顕を心配しながらも、半ば逃げるように家を出た。曾祖母が住んでいた<祢山村>は岡山県の山奥にある限界集落で、人口構成も村の成り立ちも特殊であり、地図にも記されていなかった。不安を抱えたまま村を目指す祐美だったが、違和感を覚えるような出来事に次々と遭遇する。ただの錯覚だ。そんなことは起こるはずがない。だが、到着した村でも――。怖さ、恐ろしさとは何か。その本質を抉りだす、圧巻の長編小説! Amazonより

*37:ひとりぼっちの小さなアザラシが、わたしの人生を変えてくれた。日本中が癒されたオランダの「アザラシ幼稚園」を舞台に描く話題作!「読んでいる間、まるでWECの中にいるような感覚に。動物や自然を愛するすべての人必読の1冊です」――ワッデン海世界遺産センター(WEC) 幼いころに見た野生のアザラシに魅せられ、念願叶ってWEC(ワッデン海世界遺産センター)で働くことになったミア。しかし、著名な海洋生物学博士の父の期待に背き、研究者ではなく飼育員の道を選んだ彼女は自分の選択に自信が持てずにいた。そんなある日、片目を負傷し衰弱したアザラシの赤ちゃんが保護される。ミアはこの小さなアザラシに希望の意味を込めて「キコ」という名前をつけた。その数日後、1日数十人程度だったアザラシたちの動画配信に突然、数万人の視聴者が訪れる。遠い海の向こうの日本で火がつき、大勢の人たちがアザラシたちを見にきているというのだ。その様子に背中を押されたミアは、キコを海に返すために一念発起することを誓い――Amazonより

*38:戦場で記憶を失った男をめぐる三人の女性の心理劇。ケアの視点からも再評価される英国モダニズム小説。併録「終わらない結婚生活」。Amazonより

*39:物語はメルクの修道院で老修道士アドソが、見習修道士時代のある七日間の出来事を回顧しながら綴った手記の仏訳をエーコが手に入れたことから始まる。そこに記された、北イタリアの修道院で起きた修道士連続怪死事件が、聖務日課の時系列に従って、第三日まで語られていく。これまでの河島英昭先生訳に古典語専門の河島思朗先生による見直し、訂正が加わり、巻頭には、ごく短い二〇一二年版へのエーコ自身の付記が加えられている。Amazonより

*40:事件の真相を調べるよう僧院長に依頼されたアドソの師バスカヴィルのウィリアムの推理と、第四日以降も続く怪死事件。事件は『ヨハネの黙示録』をなぞるように起きているようだ。その驚くべき秘密は迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。本文執筆後に刊行された著者自身の覚書、エーコ自身による文書館や登場人物のスケッチなども収録した現行イタリア語版を底本とする、全世界の読書人を熱狂させた問題小説の完全版。Amazonより

*41:夫婦探偵小説のパターン分類、フランスのセリノワールから発見したジム・トンプスンエドガー短編賞受賞作研究、書誌をめぐるジョン・D・マクドナルドとファンの交流、ロス・マクドナルドリュウ・アーチャーの歪な関係、ハードボイルドにおける“英雄”の死――アメリカ探偵小説の大海を知的好奇心の赴くまま縦横無尽した航海記録。日本におけるアメリカ探偵小説受容に絶大な影響を与えた伝説的名著、初刊から五十年目にして初の文庫化。Amazonより