僕のやさしいお兄さん 1 /今市子

僕のやさしいお兄さん 1 (1) (花音コミックス)
僕のやさしいお兄さん 1 (1) (花音コミックス)
今市子

芳文社 2007-08-29



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 ★★★★★
 いやあ、久しぶりに朝から本屋に走ったということもあってテンション上がりっぱなしです。思わずアレもコレもと大人買いしてしまいましたよ。買った本についてはおいおいご紹介するということで、さっそく感想をば。
 今市子先生のぼーいずらぶも久しぶりということもあってウキウキとじっくり堪能させてもらいました。
 これがもう面白いのなんのって、さすが今先生、舞台設定から人物設定まで、半端じゃない面白さにしてくれちゃってます。
 柏原聖、15歳。二丁目デビューを果したその夜に「チチキトク」という知らせを受けて駆けつけてみれば、75歳の大じいちゃんじゃなくて、三歳のときに別れたきりの実の父親がベッドにつながれていた。数日後、事情があって同居することになった家にいってみれば、そこには先日のキスの相手の王子がいるし。お邪魔虫の異母兄まで同居することになって、美形三人がくんずほぐれつ、いちゃいちゃと大格闘(うそ)を繰り広げることとなる。さてモテモテ禁欲同居が始まって、やりたい盛りの柏原聖、15歳。これからどうなっちゃうんでしょうね。乞うご期待。ということで、義兄弟ラブコメディでっせ。
 しっかし、これでもかっていうほど凝った作りをしているのには驚きましたね。ジェットコースター並みの面白さも凄かったですが、漫画でこれだけ真面目に読んだのは久しぶりです。ぐいぐい読ませてくれます。今まで面白い面白いと絶賛してきましたが、今回の面白さは半端じゃないです。「ああ、これからどうなっちゃうの柏原聖15歳」と、悶えて悶えて、のたうち回るくらい切なかったです。王子の気持ちにちっとも気づかない聖くんに萌えます。しかし王子も何を考えてんだか。反対に、異母兄と実の母親の単純さが救いです。この二人の、ちょっとすねてあけっぴろげなところが笑っちゃうほどいいです。