2月新刊備忘録

  • 2/06 ドメニック・スタンズベリー「白い悪魔」ハヤカワ・ミステリ/ISBN: 9784150019525*7
  • 2/06 エリザベス・フェラーズ「亀は死を招く」論創海外ミステリ/ISBN: 9784846019006*8
  • 2/15 深木章子「欺瞞原書房ミステリー・リーグ/ISBN: 9784562057351*18
  • 2/20 冨士本由紀「愛するいのち、いらないいのち」光文社/ISBN: 9784334913359*31

*1:久々にロンドンを訪れたカッサンドラは、二年前に「形だけ」の結婚をして以来、別居していた、実業家の夫・ジョシュアと再会を果たす。妹が社交界デビューするまでの期限付きで同居を始めるが、不作法で無分別な夫への苛立ちを抑えられない。一方、暗い心の傷ゆえに他人を信用することができないジョシュアも、カッサンドラを邪魔者扱いした。だが、ともに生活をする中で、互いの内面に惹かれ合った二人は「本当の」夫婦になりたいと願うようになり……RITA賞最優秀ヒストリカル長編賞受賞作! Amazonより

*2:心に傷を抱えた男と女が、惹かれ合うのは必然だった――。湖畔の街で愛を重ねるふたりへ、凶悪な復讐の魔の手が忍び寄る! 15歳の少年だった自分を暴行した父が逮捕されて十数年、ゼインは弁護士事務所を開業するため、ノースカロライナ州にある湖畔の街・レイクビューへ帰郷する。造園家のダービーも、母の死をきっかけに新生活を始めようとレイクビューへとやってきた。仕事を依頼し合うことになったふたりは、徐々に互いの魅力に惹かれていく。ダービーが元夫の暴力をゼインに告白したその夜、心の通じ合ったふたりはとうとう結ばれることに。一方、仮釈放されたゼインの父・ビゲローの魔の手が、ゼインとダービーへと忍び寄る......。 Amazonより

*3:復讐者との終わりなき対決で、愛の絆はより深く、より強く心の底に巣食う暴力という闇に立ち向かう恋人たちの行方は……晴れて恋人同士となったゼインとダービーだが、ビゲローを撃退して平穏な生活を取り戻せたと思ったのも束の間、新たな“暴力”の影がふたりの前に姿を現した。夫のクリントから虐待を受けて逃げ出してきた、トレーシーを助けたことから、ふたりは再びトラブルの渦中へと巻き込まれていく……。恋人た ちは凶悪な魔の手から逃れられるのか? 物語のラストに明かされる衝撃的な事件の真相とは? 人間の心の深層に隠されているバイオレンスな闇と、真実の愛による再生を精緻に描いたラブ・サスペンス! Amazonより

*4:避暑客が去りつめたい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書籍編集者のカーラ。すこし、遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む<食人族>が六人に襲いかかったのだ。<食人族>対<都会族>の凄惨な死闘が開始する! Amazonより

*5:アカプルコで書店を営むリディアの幸せな日々は、カルテルのボスの差し金で家族16人を殺され、崩壊した。彼女は、生き残った幼い息子ルカを連れ、メキシコを縦断してアメリカを目指すことを決意する──過酷な運命の中で、明日を信じて進み続ける人々を描く。Amazonより

*6:やるべきことは「捨てる」ことではなく「入れ替え」でした! モノの入れ替え、コトを代えて行うなど新たなスタイルを提案します。Amazonより

*7:私は二度結婚した。そして、夫は二人とも死んでしまった──。故郷アメリカを離れ、ローマで暮らす若手女優とその兄。彼らは名門出身の政治家と有名女優の夫妻に惹かれて近づくが……。ルネサンス期の戯曲をもとに、エドガー賞受賞作家が描きだす傑作ノワール Amazonより

*8:女性ジャーナリストのシーリア・ケントは、戦死した恋人との思い出が残るフランスのマレット村を訪れた。盛大なお祭りで村中が狂乱の渦に呑まれる中、シーリアの宿泊するホテルの宿泊客が殺害される凶事が発生。亀の失跡、カフェのオーナーの失踪、密入国仲介組織の暗躍と不可思議な出来事が相次ぐ中、シーリアはホテルの隣室に滞在していた夫婦から真珠のネックレスを託され、彼女自身もマレット村を舞台に起こる事件に巻き込まれていく……。英米本格ミステリ黄金時代の末期にデビューした女流本格エリザベス・フェラーズのノン・シリーズ長編第5作“ Hunt the Tortoise"が70年の時を経て初邦訳! Amazonより

*9:2019年北欧ベスト・ミステリー受賞作! 「ガラスの鍵」賞、マルティン・ベック賞、ゴールデン・リボルバー賞の三冠に輝いた『猟犬』の警部ヴィスティングが帰って来た! 2015年の『猟犬』以来、久々の邦訳となった本作は、2019年英国ペトローナ賞(英訳北欧ミステリ・オブ・ザ・イヤー)受賞作である。著者のヨルン・リーエル・ホルストは、自身が警察官出身。ノルウェーの警察小説の第一人者として、本国ノルウェーのみならず、北欧各国、英語圏で人気を博している。ノルウェー南部の小都市、ラルヴィク警察犯罪捜査部の警部ヴィリアム・ヴィスティングが、謎の失踪を遂げたカタリーナ・ハウゲンの行方を追い始めて24年がたっていた。ヴィスティングは毎年、事件が起きた十月十日になると、夫のマッティン・ハウゲンを訪ねていた。24年目の十月十日も同じように訪ねたが、マッティンは不在だった。異例のことだった。明くる日、オスロの国家犯罪捜査局(クリポス)未解決事件班の捜査官アドリアン・スティレルが来訪する。スティレルは、カタリーナ事件の2年前に起きたナディア・クローグ誘拐事件の再捜査を始めていた。事件は殺人事件と見なされ、その最重要被疑者として名前が挙がったのがマッティン・ハウゲンだった。スティレルがヴィスティングに言う。「力を貸していただきたい。ハウゲンと親しいあなたに」ヴィスティングは了承のしるしに短くうなずき、こう続けた。「一点だけ問題がある。マッティン・ハウゲンが消えた」 Amazonより

*10:ポーランドNo.1ベストセラー作家上陸! 《もう少し早く彼女にプロポーズしていたなら、あんなことにはならなかった――》 十年前、プロポーズの直後に暴漢に襲われたエヴァとヴェルネル。目の前でレイプされたエヴァはそのまま失踪した。絶望の日々を送るヴェルネルは、偶然フェイスブックで見つけた彼女の写真を手がかりに、単身で捜索を始める。チャットを通じて彼を助けるのは、調査会社経営者の妻カサンドラ。彼女にもまた、決して人には言えない秘密があった……。ポーランドNo.1ベストセラー作家によるスリラーが満を持して日本上陸!読み出したら頁をめくる手を止められない、数頁チラ読みの誘惑に駆られまくる、驚異のスーパーページターナー本! Amazonより

*11:【英国ひつじの村シリーズ 4】 村のすぐ近くにフランス料理店ができた! 大きな町に出なければ立派なレストランがなかったこのあたりでは大ニュース。シェフ自らが教える料理教室には、村の女性たちが喜んで通うようになった。なにもかも順調にみえたある日、店に脅迫状が届く。相談を受けたエヴァンズ巡査は、近頃、村で発生している放火事件との関わりを疑う。火事の現場はどこも、よそものの関係している場所だったのだ……。Amazonより

*12:人々はイモジェンのことを、美しいけれど笑みを失った大理石の彫刻のようだと言う。伯爵家の一人息子だった夫が戦争で無惨な死をとげた後、彼女は義理の家族とともに領地を守ってひっそりと生きてきた。先代伯爵が亡くなり、遠戚のパーシヴァル・ヘイズが爵位を継いだが、ありあまる富を持ち、ロンドンで放蕩の限りをつくす彼はコーンウォール州の田舎にある伯爵家の本邸に目もくれなかった。しかしある日、社交シーズンが始まるまでの退屈しのぎにこの地を訪れ、イモジェンと出逢う。二人は当初、互いにいい印象を持たなかったものの、いつしか相手が心の奥底に秘めているものに気づいて惹かれ合うが、この地方に昔から横行するある問題が影を落とし……。癒しと優しさ溢れる《サバイバーズ・クラブ》第6弾。 Amazonより

*13:2020年4月から放送予定のNHK連続テレビ小説「エール」のモデルとなった作曲家・古関裕而とその妻金子の物語。愛知県豊橋市で、家業を手伝いながら独学でオペラ歌手を目指していた金子はある日、同じく独学で作曲を勉強している福島の青年が、国際的な作曲コンクールで賞を受賞したとの新聞記事を目にする。金子は、意を決してその青年・古関裕而に手紙を出し、そこから二人の大恋愛がはじまった。作曲家として成功し、『露営の歌』『長崎の鐘』『オリンピック・マーチ』など数々の名曲を残した心優しい裕而と、どんどん多忙になる裕而を支えながら出産・育児をし、それでもオペラ歌手になる夢をあきらめない、強く、前向きな金子。戦前・戦中・戦後という激動の時代に、音楽という夢を共に追い続けた夫婦の愛の物語。Amazonより

*14:アイドルの炎上、ファンの暴走、ネット民の情報拡散ーー今読むべきSNS狂騒曲(ミステリー)! アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」、僕の推しは青山柚莉愛(あおやまゆりあ)。その柚莉愛が動画生配信中に血を吐いて倒れた。マジか! 大丈夫なのか? でも翌日、プロモーションのためのドッキリだったってネタばらしが……。本気で心配した僕らを馬鹿にしやがって。ありえない、許さない! SNSで柚莉愛を壊してやる! Amazonより

*15:親友の夫だった医師アンドルー・モローと再婚したルシール。血の繋がらない二人の子供と義妹との同居は、傍目には平穏に見えるものの、16年前に変死を遂げた親友ミルドレットの面影と、彼女に未練を残すアンドルーの態度が、絶えずルシールの心を苦しめていた。そしてある冬の朝、謎めいた男がルシールに小箱を渡して立ち去った。その後彼女は何も言い残さず、姿を消してしまう。心理ミステリの巧手ミラーの初期を代表する傑作、待望の新訳。Amazonより

*16:主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・アニマルにしているなど、従来のコナリー作品には登場してこなかったキャラクター。ただし、警察官としての有能さと使命感は、ボッシュ刑事と共通している。レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、”深夜番組(レイトショー)"と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。Amazonより

*17:レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、”深夜番組(レイトショー)"と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。そんなある夜、受け持ち地域で、三件の事件が起こり、レネイたちは、処理に追われる。一件は、自宅に空き巣が入り、財布が盗まれ、クレジットカードが不正使用されたというひとり暮らしの老婦人の対応。二件目は、暴行事件。女性がひどい暴行を受けた状態で駐車場に放置されていたのが見つかり、レネイたちが運ばれたERに赴いたところ、被害者ラモナ・ラモネ(女装男性)は、「さかさまの家」という謎の言葉を残して、昏睡状態に陥る。病院にいたレネイたちに、三件目の緊急連絡が入る。ハリウッドのクラブ「ダンサーズ」で、発砲事件が起こり、四人が即死、ひとりがレネイたちのいる病院に緊急搬送されているところだという。レネイは、緊急搬送されている被害者を病院に残って担当し、ジェンキンズは、現場の応援に来いとのことだった。病院に運ばれた被害者の女性シンシア・ハデルは、到着時死亡で助からなかった。彼女は、クラブのウェイトレスで、発砲事件に巻き込まれたのだった。クラブのブースに座っていた四人組のうちひとりが、他の三人を撃ち殺し、逃げる途中で、立ちはだかった用心棒を撃ち、その巻き添えでシンシアも撃たれてしまったのだった。逃げた犯人の行方は杳として知れなかった。シンシアの死亡を確認し、クラブの事件現場に向かったレネイは、捜査の指揮を取っているのが、かつての上司オリヴァス率いるチームであることを知る。パートナーだったチャステインもいた。オリヴァスは、シンシアの情報を受け取ると、レネイに事件現場から立ち去るよう強く命じた。Amazonより

*18:無実にもかかわらず「自白」して無期懲役となった元弁護士と事件関係者との「往復書簡」は、「毒入りチョコレート」殺人をめぐる推理合戦となり、やがて「真相」のぶつかり合いが思わぬ方向へ物語を導いていく。書き下ろし長編。Amazonより

*19:日本文学研究の泰斗、ドナルド・キーンが世を去って一年。文学や日本美について平易な言葉で語った多くの著書は、今なお人々を惹きつけてやまない。綺羅星のごとき文学者たちとの交歓、学者としての華々しい活躍、そしてみずみずしい眼と心が捉えた日々のよろこび――。単行本未収録のエッセイ、講演録でふり返る、限りなく美しい九十六年の生涯。Amazonより

*20:ミステリー界の新女王カリン・スローター幻のデビュー作! 十字に刻まれ、惨殺された女性。異常な犯人の魔の手が検死官サラに迫る――。「どうして私はこれを読まなかったのか」北上次郎(本書解説より) 小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物――この町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。犯人の影はサラに忍び寄っていた……。MWA賞受賞作家の原点、震撼サスペンス! Amazonより

*21:橘風花は母親とふたりで暮らす、小学四年生。「ムカつく男子を一発殴りたい」という邪な理由でボクシングを始めるが、彼女のひたむきさが、クラスメイトやジムの人々、そして母親の心に変化をもたらしていく。男女差別、仕事の不満、将来への不安――全部まとめて打つべし、打つべし! 明日のための元気をくれる、ハートウォーミングストーリー。Amazonより

*22:高知の遊郭で芸妓紹介業を営む父と愛人の間に生まれる。実母は女義太夫。12歳で父母が離別し、義母に育てられる。1944年、国民学校の同僚の教師と結婚。同年、満蒙開拓団の一員として家族で満洲に渡る――。こうした自らの前半生に材を取った『櫂』『陽暉楼』『寒椿』『鬼龍院花子の生涯』『朱夏』『春燈』などの自伝的な小説で、ベストセラー作家となった宮尾登美子。生前宮尾と親しく、『白蓮れんれん』などで女性の人生を鮮やかにあぶり出してきた著者が、昭和と平成を代表する「国民的作家」の波瀾万丈の生涯に迫る。Amazonより

*23:「ポリアモリー(複数愛)に理解があること」が条件のシェアハウスで暮らす四人の男女。たがいの愛のありようをはかり、揺れ動く感情に翻弄されつつ、表面上は日々はおだやかに過ぎていくが……。気鋭の書き下ろし小説。Amazonより

*24:性風俗に通う夫、整形で美しくなった親友、愛した父の不実。人生の折返し点で知る〈真実〉が、主婦・絵里子を柔らかに変身させる――妻でも母でもない道が、鮮やかに輝き出す長編小説。Amazonより

*25:ホームズのライバルといわれるブラウン神父。その面相に似合わずキレのいい推理が冴え渡る。開いた人が皆消えてしまう『呪いの書』、残酷な息子の愚かさを描く『世の中でいちばんおそろしい犯罪』等五編を厳選し新訳でお届け。Amazonより

*26:メジャーデビューを果たしたロックバンドのボーカリスト・ミツトがマンションのベランダから転落し、この世を去った。バンドの中心的存在を失い、残されたメンバーの日常が一変する。ミツトは何故死んだのか?バンドの存続は 今後の人生は 不安と悩みを抱えながら未来を切り拓こうとする若者達の姿を描く長編小説。Amazonより

*27:歴史時代作家クラブ賞受賞作『鳳凰の船』につぐ、明治開拓期の北海道を舞台に描いた短編集。札幌開墾を主導する大友亀太郎と、その下で開墾に従事する青年の行く末/表題作。開拓長官・黒田清隆札幌農学校初代教頭・クラーク博士が船上で教育論争を戦わせる「/七月のトリリウム」。時代に翻弄された人々の悲哀を描く五編。Amazonより

*28:失踪したネコを専門に探す探偵が存在する。元警部補コリンがペット事件専門の探偵事務所をたちあげたのは2005年。以来仕事の需要は年々増加していたが、悩ましいのは失踪したネコの捜索だった。そこでコリンは猫を専門に探す優秀な探偵犬を自らの手で育てようと決心した。だが、候補犬探しは難航を極めていた。半ばあきらめかけていたところに出会ったのが保護犬、モリーだった。そしてコリンとモリーのネコ探し探偵業が始まった! Amazonより

*29:極秘情報を知ってしまい、収容所として使われている孤島に囚われたマギー・ホープ。島には忌まわしい過去を持つ城があり、ほかにも九名が囚われている――いずれもなんらかの理由で隔離が必要と判断された人物だ。無為な日々を送っていたマギーだが、新たな収容者が島にやってきた日から、ひとりまたひとりと収容者が謎の死を遂げていく……。この島で何が起きているのか? ニューヨークタイムズ・ベストセラー・シリーズ最新刊! Amazonより

*30:東京の地下鉄の廃線跡で生活する謎の集団の正体と目的とは⁉ そこに捜査一課と公安刑事の対立が絡み……。驚天動地のサスペンス。Amazonより

*31:父はウンコ臭い。風呂に入らない。唯我独尊。文字通りのくそじじいとなった。母の死後、帰省するたび、実家はガラクタで埋め尽くされている。認知症で糖尿病で独居では、このゴミ屋敷では暮らせない。そして父は糖尿病の管理さえすれば百歳までも生きるらしい。冗談ではない。私はもうすぐ60歳なのだ。わがままに付き合い、食事や排便の世話をしながら余生を終えるなど、まっぴら御免だ。なぜなら、父と私は血が繋がっていない。正確には、死んだ母の再婚相手である。結局、 父は施設に入ることになった。実は私は、いい歳をして結婚をした。30年近くもこっそりつき合って、60に手が届こうかという今頃、やっと籍を入れたという笑い話のような経緯がある。夫は元クリエイターで、バブルがはじけ、彼自身も枯渇し、崩壊し、忘れ去られた、そんな男と築48年の団地で倹しく暮らす日々。仕事のない男を抱え、自分の老後のためにと、遠路を行き来をし、施設探し、契約、説得、留守宅の管理・・・時間に、お金に、振り回され、仕事は、定年は、介護の終わりは。。。そんな矢先、夫に癌がみつかる。神は老いた養父の死を願うような不埒な私に、罰として私の一番大切なものを奪うことに決めたのだ。父の介護と夫の闘病を抱えた還暦女のリアルな日常。『ひとさらいの夏』の著者10年ぶりの新作! NetGalleyより

*32:経済小説の旗手が、大手婦人服メーカーを舞台に、焼け野原からのアパレル産業の復興、「ガチャマン」景気、百貨店の隆盛と高度経済成長、バブルの熱気、カテゴリーキラー台頭による平成の主役交代、会社とは何かを社会に問うた村上ファンドとの攻防、社長の死と競合他社による経営乗っ取りまでを描く。85年間にわたるアパレル業界の変遷というプリズムを通して展開する、戦後日本経済の栄枯盛衰の物語。Amazonより

*33:家族って何なんですか 同級生の女子から絶えず言い寄られ、人妻との不倫に暗い愉しみを見いだし、友人は皆無の高校生・清家椿太郎。ある日、姉の御鍬が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始める。明らかとなるのは数多の秘密。父は誘拐事件に関わり、新聞で事故死と報道された母は存命中、自殺した兄は不可解な小説を書いていた。そして、椿太郎が辿り着く残酷な真実とは。 選考会に賛否両論を巻き起こした前代未聞の若き才能が誕生。NetGalleyより

*34:死者が悪霊にならないように見守る〈家守〉──その父を誇りに思い9歳の少年モチカは後を継ごうとするが、ロディヨナ家によって父と引き裂かれてしまう。時は過ぎ、15歳のモチカは、国中の少年が大神殿に集まる〈神様の試練〉で己の命に関わる運命と対峙する。Amazonより

*35:推理作家のクローンとして図書館の書架に住む男スミス。謎を携えた令嬢が彼のもとを訪れて……。巨匠の遺作となったSFミステリ Amazonより

*36:シングルマザーのレイチェルの娘が誘拐された。何者かから、身代金をビットコインで送金し、他人の子どもを誘拐しろと指示されるレイチェル。レイチェルが誘拐した子供の家族がまた身代金を払い、その家族がさらに別の子供を誘拐すれば、娘は生きて解放される。失敗すれば殺されてしまうというのだ。 謎の人物が仕組んだこの連鎖誘拐システム〈チェーン〉に組み込まれてしまったレイチェルは、無関係の子供の誘拐計画を試みることに……被害者から加害者へと変わってしまった彼女の運命は!? Amazonより

*37:ドン・ウィンズロウスティーヴン・キングデニス・ルヘインら海外ミステリ界の巨匠が絶賛! エドガー賞ほか受賞多数の実力派作家による、誘拐×スリラー×アクションの無類のエンターテインメント! Amazonより

*38:偽の墓に名前を書かれた人々が、その通りに残虐な死を遂げていく。『パードレはそこにいる』著者推薦のサスペンス・デビュー作! Amazonより

*39:戦争から帰った青年はなぜ連続強盗犯になったのか。痛々しい青春小説と荒々しい犯罪小説を交錯させて獄中作家が綴ったベストセラー。Amazonより

*40:お父さん、何歳まで運転するつもり? 「わしは死ぬまで運転する!」 「また高齢ドライバーの事故かよ」。高齢者ドライバーのニュースに目を向けた雅志は、気づく。「七十八歳っていえば……」。父親も同じ歳なのだ。親の運転をきっかけに家族が新たな一歩を踏み出す、感動家族小説! Amazonより

*41:いつの時代も家族円満は難しい⁉ 人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様 夫婦となって5年。定職にもつかずに浮気と借金を繰り返す亭主に絶望した絵乃は、身ひとつで家を飛び出し、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」に流れ着く。夫との離縁を望むも依頼できるだけの金を持たない彼女は、女将の機転で狸穴屋の手代として働くことに。果たして絵野は個性豊かな狸穴屋の面々とともに一筋縄ではいかない依頼を解決しながら念願の自身の離縁を果たすことができるのか⁉ 【狸穴屋に持ち込まれた依頼の一部】 「二三四の諍い」……狸穴屋にやってきたのはまだ10代の兄妹、彼らの望みは両親を離縁させることだった。 「双方離縁」……嫁と母の仲が悪い。家格も絡んでなおややこしい、武士を悩ませる江戸の嫁姑問題。「錦蔦」……才能ある息子を引き取るのはどっち? 職人の家のあいだで起きた大岡裁きの結末。Amazonより

*42:源氏物語』を書いた紫式部の一代記。「紫式部日記」が実在の作品であるだけに、あえて「新」とタイトルにつけフィクションを紡ぎ上げたところに、作者の周到な企みがうかがえる。本作には最新の源氏物語研究の成果が活かされている。紫式部の生涯や、『源氏物語』誕生秘話を描いた著作は、専門家によるとそれほど珍しくはない。しかし、本作は、平安時代においては、物語を書く行為そのものが政治性をおびていたことを明らかにするところが新しい。 「日記文学の傑作、しかも『源氏物語』の作者の日記に新たな日記を捏ち上げ、ぶつけるという、これほどの大胆不敵はない。パロディならともかく、真正面からオーソドックスに、とはハードルが高過ぎる。しかし、作者は鮮やかにそのハードルを跳び越え、極上の宮廷物語を物した。『源氏』を構成の中心に据え、それを下支えする本物の「紫式部日記」、それに被せるように架空の「日記」、そしてもう一つの物語『伊勢物語』を、有機的に、歯車のように嚙み合わせ、重層的な展開が可能になった。『源氏物語』そのものが、一層の輝きを放って読者に迫って来るという功徳も齎された」(辻原登氏選評より) Amazonより

*43:TOKYO2020、と書かれたまっしろな紙を目にして、かあっと頭に血がのぼった人と、そうでない人がいる。ぼくはともかく、業界的にぼくの勤めている会社は圧倒的に前者でできている。関東大震災からほぼ100年、表皮の入れ替わり続ける街でぼくは何をすべきなのか――第11回日経小説大賞を受賞した本作は、五輪を目前に控えて新たな施設の建設・再開発ラッシュに湧く東京で、地道に建築設計に携わる若者が、陶芸作品が現代アートとして海外で高く評価されている破天荒な芸術家の兄に振り回されながら、自身のアイデンティティを見いだしていくタイムリーなお仕事小説。 「日本はまだ普請中」。兄の創作活動に欠かせないパートナーの女性との奇妙な関係もあいまって、登場人物のスリリングな会話が読む者の胸にグサグサ刺さってきます。テンポ良く、しかしどこに転がっていくのかわからない会話の端々には、現在の東京、日本へのかわいたまなざしが、最新トレンドと現代風俗を絶妙にからませながら顔をのぞかせます。五輪を目前にした今こそ読んで欲しい、知的エンターテイメント小説です。Amazonより

*44:江戸から東京へ。急速に近代化する街の形を決定づけた建築家・辰野金吾。今日につながる景色を創った男の野心と葛藤を描き出す。Amazonより

*45:海沿いの地にある鎌倉幕府。美しい景色とうらはらに、そこには陰謀、嫉妬、憎しみが渦巻いていた。そんな中、若き三代将軍・源実朝のもとに、摂関家の姫・信子が嫁いでくる。突然の縁談と異国の地に不安を覚える信子だったが、実朝の優しさと生まれて初めての海の匂いに包まれ、次第に心をゆるしていく。一方の実朝も、信子が教えてくれた和歌の魅力に触れ、武の力ではなく言の葉の力で世を治めたいと願うようになる。しかし、殺戮さえいとわない醜い権力争いが、ふたりを否応なく悲しみの渦に巻き込んでいく――。新世代の作家が描く、何度も心を揺さぶられる歴史恋愛小説。Amazonより

*46:人を天国へと導く幻獣「しゃもぬま」が、ある日、私の家のドアをノックしたーー。待木祐(まちきたすく)は、「夏みかん」の栽培と、「しゃもぬま」という馬のような動物がいるこの島で生まれた。しゃもぬまは死後必ず天国に行くことから、神聖視されている。しゃもぬまは死期が近づくと、島の人間を一緒に天国に連れて行ってくれることがある。そこから、島の人間で誰かが死ねば、しゃもぬまを葬式に呼び、反対にしゃもぬまから「お迎え」がきたら、誰か一人を死なせる慣習が生まれ、永く島では守られている。今の祐の仕事は、風俗情報誌の編集。ある日、睡眠障害に悩まされ、心身ともに疲弊した祐のアパートに、しゃもぬまがやってきた。困惑しながらも、しゃもぬまを受け入れ、死との共同生活が続くうち、祐は奇妙な白昼夢を見るようになる。また、島にいたころの親友・紫織が家に押しかけてきたのを皮切りに、島の人間も不穏な動きを見せ始める。夢の中に現れる女性の正体、そしてしゃもぬまが迎えにきた人間とは。人を天国へと導く幻獣「しゃもぬま」が住む島。美しい少女たちの記憶と、呪われた家系の秘密。あの世へと誘われるのは、いったい誰なのか。幻想と現実を切り裂く、衝撃のデビュー作。第32回 小説すばる新人賞受賞作。Amazonより

*47:孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。東京生まれの秀才・佳乃と、完璧な笑顔を持つ美少女・叶。北海道の中高一貫の女子校を舞台に、やりきれない思春期の焦燥や少女たちの成長を描く、渾身の書き下ろし青春長編。北海道に新設されたばかりの中高一貫の女子校・築山学園。進学校として全国から一期生を募り、東京生まれの宮田佳乃は東京からトップの成績で入学した。同じクラスには地元生まれの成績優秀者・奥沢叶がいた。奥沢はパッと目を引く美少女で、そつのない優等生。宮田はその笑顔の裏に隠された強烈なプライドを、初対面のときからかぎ取っていたーー。Amazonより

*48:児童養護施設で育った、上條優斗、花咲詩音、中園果林の三人は家族以上の深い絆で結ばれていた。三人が中学卒業を間近に控えたある日、施設に宗教団体「神闘会」の香坂という男が現れる。詩音がじつは日本を裏から支配するその団体の会長の孫であり、後継者としてゆくゆくは日本の政財界の中心になることを期待されていた。争いを好まず、いつも控えめでいじめの対象にもなりがちな詩音を守るため、正義感の強い優斗と果林も神闘会系列の高校「神闘学園」への入学を決めた。しかし、入学後の詩音の決断によって絆が断ち切られていく……。Amazonより

*49:シンギュラリティに備えよ! 対・将棋、小説、絵画――。最新の知見を踏まえ、AIと人間との関わりを叙情的かつリアルに描き出す。Amazonより

*50:「ヘンタイ! ヘンタイ! ヘンタイ!」ーー中2男子の性の目覚めと悪魔崇拝がもたらす官能と陶酔。吉村版『金閣寺』、誕生。Amazonより

*51:四十にして初の子を儲け、やがて五十を前に病を得た通信社記者の過去と現在。死を含んで続く人生のほのかな輝きを描く長篇小説。Amazonより

*52:月岡のもとに持ち込まれる謎めいた依頼の数々。生きる欲望に貪欲に突き進むうち、いつしか異界に迷いこむ。ブラックユーモア短編集。Amazonより

*53:日々の記憶のかけらをすくいあげた人気エッセイ第4弾! 人気作家・角田光代さんが雑誌オレンジページにて14年に渡り連載を続けているエッセイ「散歩」シリーズ第4弾。多忙ななか、京都出張の折りに震えるほどおいしい卵サンドに出会ったり、魚卵好きで朝から明太子のために行列に並んだり。迷路のような渋谷で途方にくれたり、まったく進まない本棚整理を楽しんでいたり。あっという間に過ぎてしまう日々のできごとを鮮やかに描いた1冊。Amazonより

*54:リーマン・ショック不況下のブルックリン。それぞれの苦悩を抱えながら空家に不法居住する男女四人が織りなす、葛藤と再生の群像劇。Amazonより

*55:史上最悪の独裁者・ヒトラーの覚醒により、覇者の秘宝<鉤十字>を巡る戦いは苛烈を極めていく。メタ戦記ミステリ、シリーズ第二弾! Amazonより

*56:この本を読んでいる時、あなたはひとりじゃない。死んだ夫と交信する女性、妻の乳房に執着する夫、 若奥様になることに憧れる少女。 百人百様の人生を歩む登場人物たちが持つ意外な繋がりは一体? Amazonより

*57:直木賞候補『傍流の記者』の著者が放つ、渾身の国家謀略サスペンス。この国に、未来はあるか。統合型リゾート(IR)をめぐる、情報操作と機密漏洩。黒く塗りつぶされた資料の真実とは。『ミッドナイト・ジャーナル』『傍流の記者』の著者が放つ、渾身の国家謀略サスペンス。熱き仕事人たちの誇りを賭けた物語。大手ゼネコン鬼塚建設の新井は、国内外で数々の工事を成功させてきたが、2年前の談合事件以降、現場を外され閑職に追いやられていた。そんななか、日本初の統合型リゾート(IR)の工事責任者を任され、汚名返上のチャンスと意気込む新井だったが、かつての部下、根元からの不穏な電話に不安を覚える。同じ頃、中央新聞の那智は、伝説の調査報道記者と呼ばれ病に倒れた叔父が残した謎の建設工事資料の解明に取り組んでいた。次第に明らかになるゼネコンの闇と、政財界を巻き込む大きな陰謀。国家プロジェクトとなったIR建設をめぐり、新たな事件が起ころうとしていた――。Amazonより

*58:国民服を着た、丸刈りの女の死体。なぜ男装していたのか、殺害現場はどこなのか、そしてこの女は何者なのか。一切が五里霧中のまま、同じ方法で殺害された別の死体が発見された……。一九四四年、戦争のため五名にまで人員を削減された警視庁特別捜査隊は、特高や軍、果ては空襲に邪魔されながら、真実を求めて懸命に捜査を続ける。特捜隊隊長、千石が最後に目の当たりにした異形の真相とは? 実力派が贈る本格捜査小説の傑作、登場。Amazonより

*59:“ひと”がつながり“まち”になる。リードギターを降格された悠太が初デートで訪れたのは「ツリー」ではなく「タワー」だった……。10代のみずみずしさが詰まった「逆にタワー」など、それぞれの「選択」をする男女を描いた10編。著者初の短編集! Amazonより

*60:とうとう結婚へと至ったピーター卿と探偵小説作家のハリエット。従僕のバンターと三人で向かった蜜月旅行先は、〈トールボーイズ〉という古い農家。ハリエットが近くで子供時代で過ごしたこの農家を買い取り、ハネムーンをすごすのだ。しかし、いざ着いてみると、屋敷は真っ暗で鍵がかかっており、待っているはずの前の所有者は見当たらず……。巨匠セイヤーズによる、シリーズ最後の長編が新訳でついに登場。後日談の短編も収録。 Amazonより

*61:ローマでの不祥事がもとでアルプス山麓の町に飛ばされてきた、副警察長ロッコ・スキャヴォーネは、愛妻家ではあるが、荒っぽく、悪に手を染めることもいとわない。村じゅうが親戚関係にあるといってもいい狭い村で、圧雪車にひかれた男の遺体が発見された! 彼の妻は妊娠中というのに。これは事故ではない。強烈な魅力を放つロッコの捜査が始まる。本国イタリアではTVドラマ化され、シリーズ累計130万超の人気作が日本上陸! Amazonより

*62:再生医療は我らの救世主か? それとも生命の神秘を穢す悪魔か? 現代社会の光と影に斬り込む真山仁が問う、初の医療小説! Amazonより

*63:国家の威信を賭けた壮絶な新薬開発競争が続く。医療における〈神の領域〉に踏み込んだ者たちを待ち受ける運命は? Amazonより

*64:単調でストレスフルな日々をキュートな妄想で脚色して何が悪い! さまざまな世界との対峙の仕方を描く、衝撃の短編集! 村田沙耶香ワールドの神髄を堪能できる4篇を収録。Amazonより

*65:多様な性的アイデンティティを持つ女たちが集う二丁目のバー「ポラリス」。気鋭の台湾人作家が送る、国も歴史も超えて思い合う気持ちが繋がる7つの恋の物語。Amazonより

*66:ミッションはシステム侵入。標的は、イラン、北朝鮮、ロシアの最高機密! イギリスで天才的なハッキング能力をもつ18才の少年がみつかった。世界最高峰の機密性を誇るアメリカ国家安全保障局に侵入したその少年に、イギリス首相の安全保障問題担当顧問、サー・エイドリアン・ウェストンは、コードネーム「フォックス」を与える。ミッションは、敵国のシステムにトロイの木馬のように侵入し、痕跡も残さず秘密工作を行なう「オペレーション・トロイ」。狙うのは核合意を結んでいながら密かに核兵器開発を継続するイラン、同じく米朝会談で非核化を約束しながら核ミサイルの開発を継続する北朝鮮、そして密かな企みを遂行するロシア――。しかし、アメリカ司法省に埋め込んだ工作員からの情報で、いち早く天才ハッカーの存在を察知したロシアの諜報機関は、暗殺者を差し向け――。サイバースペースで繰り広げられる戦いを、圧倒的なリアリティで描く、国際謀略サスペンス! Amazonより