- 8/02 A・J・カジンスキー/トーマス・リュダール「被疑者アンデルセンの逃亡 上」竹書房文庫/ISBN: 9784801932166*1
- 8/02 A・J・カジンスキー/トーマス・リュダール「被疑者アンデルセンの逃亡 下」竹書房文庫/ISBN: 9784801932173*2
- 8/03 カミラ・レックバリ/ヘンリック・フェキセウス「魔術師の匣 上」文春文庫/ISBN: 9784167919269*4
- 8/03 カミラ・レックバリ/ヘンリック・フェキセウス「魔術師の匣 下」文春文庫/ISBN: 9784167919276*5
- 8/03 クリス・ハドフィールド「アポロ18号の殺人 上」ハヤカワ文庫SF/ISBN: 9784150123758*6
- 8/03 クリス・ハドフィールド「アポロ18号の殺人 下」ハヤカワ文庫SF/ISBN: 9784150123765*7
- 8/10 知念実希人「祈りのカルテ 再会のセラピー」KADOKAWA/ISBN: 9784041125366*14
- 8/10 吉川トリコ「流れる星をつかまえに」ポプラ社/ISBN: 9784591174111*15
- 8/10 リー・チャイルド「奪還 上」講談社文庫/ISBN: 9784065289471*16
- 8/10 リー・チャイルド「奪還 下」講談社文庫/ISBN: 9784065289488*17
- 8/10 ヤーニス・ヨニェヴス「メタル’94」作品社/ISBN: 9784861829246*18
- 8/12 パメラ・ブランチ「ようこそウェストエンドの悲喜劇へ」論創社/ISBN: 9784846021627*20
- 8/12 リリー・ブルックス=ダルトン「世界の終わりの天文台」創元SF文庫/ISBN: 9784488792015*21
- 8/12 ラーラ・プレスコット「あの本は読まれているか」創元推理文庫/ISBN: 9784488270070*22
- 8/12 C・A・ラーマー「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」創元推理文庫/ISBN: 9784488241056*23
- 8/17 伊兼源太郎「祈りも涙も忘れていた」早川書房/ISBN: 9784152101600*25
- 8/17 李琴峰「透明な膜を隔てながら」早川書房/ISBN: 9784152101617*26
- 8/17 ルマーン・アラム「終わらない週末」早川書房/ISBN: 9784152101587*27
- 8/17 クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」早川書房/ISBN: 9784152101570*28
- 8/17 ジェイムズ・ラヴグローヴ「シャーロック・ホームズとシャドウェルの影」ハヤカワ文庫FT/ISBN: 9784150206154*29
- 8/19 カルロス・ルイス・サフォン「精霊たちの迷宮 上」集英社文庫/ISBN: 9784087607789*33
- 8/19 カルロス・ルイス・サフォン「精霊たちの迷宮 下」集英社文庫/ISBN: 9784087607796
- 8/19 エリー・グリフィス「窓辺の愛書家」創元推理文庫/ISBN: 9784488170042*34
- 8/24 荒木あかね「此の世の果ての殺人」講談社/ISBN: 9784065289204*38
- 8/24 阿津川辰海「録音された誘拐」光文社/ISBN: 9784334914790*39
- 8/24 あさのあつこ「乱鴉(らんあ)の空」光文社/ISBN: 9784334914813*40
- 8/24 劇団ひとり「浅草ルンタッタ」幻冬舎/ISBN: 9784344039940*41
- 8/24 まさきとしか「レッドクローバー」幻冬舎/ISBN: 9784344039964*42
- 8/24 周浩暉「邪悪催眠師」ハーパーBOOKS/ISBN: 9784596747341
- 8/24 ピーター・スワンソン「時計仕掛けの恋人」ハーパーBOOKS/ISBN: 9784596747280
- 8/25 唐嘉邦「台北野球倶楽部の殺人」文藝春秋/ISBN: 9784163915869*44
- 8/26 降田天「事件は終わった」集英社/ISBN: 9784087718065*47
- 8/26 古谷田奈月「フィールダー」集英社/ISBN: 9784087718072*48
- 8/26 君嶋彼方「夜がうたた寝してる間に」KADOKAWA/ISBN: 9784041128329*49
- 8/26 小野不由美「営繕かるかや怪異譚 その参」KADOKAWA/ISBN: 9784041117217*50
- 8/26 小野寺史宜「レジデンス」KADOKAWA/ISBN: 9784041119983*51
- 8/26 下村敦史「ロスト・スピーシーズ」KADOKAWA/ISBN: 9784041115480*52
- 8/29 ポール・ベンジャミン「スクイズ・プレイ」新潮文庫/ISBN: 9784102451199*55
- 8/29 ポール・オースター「写字室の旅/闇の中の男」新潮文庫/ISBN: 9784102451182*56
- 8/30 赤川次郎「三世代探偵団 春風にめざめて」KADOKAWA/ISBN: 9784041117255*57
- 8/30 夏川草介「レッドゾーン」小学館/ISBN: 9784093866477*58
- 8/30 田渕久美子「ヘルンとセツ」NHK出版/ISBN: 9784140057285*59
- 8/31 乃南アサ「家裁調査官・庵原かのん著」新潮社/ISBN: 9784103710165*62
- 8/31 トーヴェ・アルステルダール「忘れたとは言わせない」KADOKAWA/ISBN: 9784041128848*64
- 8/31 デルフィーヌ・ド・ヴィガン「子供が王様」東京創元社/ISBN: 9784488016814*65
- 8/31 イーライ・ブラウ「シナモンとガンパウダー」創元推理文庫/ISBN: 9784488285067*66
*1:デンマーク屈指の小説家ユニットと「ガラスの鍵賞」受賞作家が「童話作家アンデルセン」の誕生に秘められた謎に挑むデンマーク発のノワール・ミステリ 一八三四年、デンマーク--。路地に娼婦がたむろする退廃の街コペンハーゲンで、無残な水死体が引き揚げられた。被害者は貧しい娼婦のアナであることが判明し、ほどなくして、被疑者も特定される。“最後の客”がアナの部屋に入るところを、妹のモーリーが目撃していたのだ。その男の名はハンス・クリスチャン・アンデルセン。名もなき詩人だ。殺人犯として投獄されたアンデルセンだったが、唯一の伝手を使い、期限付きで釈放される。与えられた猶予はたったの三日。その間に無実を証明できなければ、断頭台行きは免れない。限られた時間の中で、アンデルセンは真犯人を見つけ出すことができるのか?Amazonより
*2:なぜ人魚姫は泡となり消え、マッチ売りの少女は凍えて死んだのか? 『人魚姫』と『マッチ売りの少女』--世界的名作童話の“if”を巡る歴史ミステリ 真犯人を突き止めるため、アンデルセンはモーリーを説得。強引に協力を取り付けると、アナが眠る病院へ向かう。引き揚げられたアナの亡骸を見たとき、アンデルセンは奇妙な違和感を抱いていた。その理由を確かめるため忍び込んだ霊安室でアンデルセンは、ついに他が仮を掴む。アナの胸元に別の誰かの乳房が縫い付けられるのを発見したのだ。違和感の原因はこれだった。恐らく、被害者はもう一人いる。そして、その先に真犯人がいるはずだ……。アンデルセンはさらなる証拠を探すも、その動きを察知した真犯人も動き出す。無人の倉庫でアンデルセンを強襲。意識を奪うと、急勾配の階下へ転落させることに成功する――。Amazonより
*3:緊急手術後に感情を表現しなくなった少年。彼の両親は医療ミスだとして訴えを起こす。それから10余年が……。現在と過去、ふたつの時間軸で描かれる物語は思いもよらぬ全貌を見せていく。『地上最後の刑事』三部作で世界のミステリ読者の度肝を抜いた著者の最新長篇。Amazonより
*4:スウェーデンで20万部突破! 北欧ミステリーの女王、新シリーズ開幕。女性刑事と男性メンタリストが忌まわしい過去に端を発する奇術連続殺人に挑む。女は箱に幽閉され、剣で貫かれて殺されていた。まるで失敗した奇術のように……ストックホルム警察の刑事ミーナは、メンタリストで奇術に造詣の深いヴィンセントに協力を依頼する。奇術に見立てた連続殺人が進行中なのだ……。スウェーデン・ミステリーの女王レックバリが一流メンタリストとコンビを組んで送り出した新シリーズ第1作。60か国43言語で刊行され、売上は3000万部を突破。スウェーデン・ミステリーの女王カミラ・レックバリが長年の友人でもあったスウェーデン屈指のメンタリスト、ヘンリック・フェキセウスとタッグを組んだ新シリーズ第1作である本書は、人口900万人のスウェーデンで20万部を売り上げ、36か国での翻訳刊行が決定しています。Amazonより
*5:待ち受ける意外な犯人。世界60か国で3000万部の巨匠の最新ミステリー。加速するサスペンス、悲しみの真相。北欧ミステリーの真骨頂たる第1弾。被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが〝奇術連続殺人〟を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか? 加速するサスペンス、意外な犯人、そして痛ましい真相。本国で20万部突破、ミステリーの女王の新シリーズ誕生。生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストの探偵コンビ――刑事ミーナは空気の読めない発言や極度の潔癖症、メンタリストのヴィンセントは偶数に執着してしまう心の偏り、それぞれに生きづらさを抱えた二人が連続殺人に立ち向かうのが、本書の魅力です。信頼できる相棒を得たミーナが、捜査を通じて居場所を見つけてゆくさまも感動的な傑作ミステリーです。Amazonより
*6:1973年、アポロ18号の打ち上げを間近に控え、カズ・ゼメキスはヒューストンのNASA有人宇宙船センターに軍の連絡将校として着任する。宇宙飛行士候補だった彼には特別な思いのある任務だ。最後の月着陸となる今回のミッションは、ソ連の軌道上偵察ステーションと月面探査車を対象とした軍事目的となる。だが打ち上げの直前、事故が起きた――架空のアポロ18号を題材に宇宙飛行士の著者が描いた、もう一つの宇宙開発史。Amazonより
*7:打ち上げ直前のヘリ死亡事故によるクルー変更にもかかわらず、カズたちが見守るなか、アポロ18号は無事飛び立つ。最初の目的は軌道上のソ連偵察ステーション、アルマースだ。そこで思いがけないソ連宇宙飛行士との衝突が起こるものの、クルーは予定どおり月へ向かうことに。だが、そのころ地上ではヘリ事故が破壊工作の結果だと判明していた。そしてその容疑者は宇宙にいた! 衝撃の改変歴史SFスリラー。解説/中村融 Amazonより
*8:その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。Amazonより
*9:聖夜の朝、娘は家族に撃ち殺された――。クリスマスの朝、人気女優カタリーナ・ミルルートの娘レーニが散弾銃で殺害された。かつての家畜小屋で死体を最初に見つけたのは母親のカタリーナだった。レーニは目を見開き、虚空を見つめていた。カタリーナの心の奥で、何年も抱え込んでいた感情がゆっくりと首をもたげた。四か月後、復活祭をひかえた聖週間の木曜日、クロイトナー巡査の友人キリアン・ラウベルトが運転する配送車の荷室から、女性の死体が発見された。女性は十数年前、交通事故で大火傷を負い、美しい顔の半分を失った元女優のハナだった。ハナは古い三階建てのアパートに住んでいた。アパートの居間の壁には様々な役に扮したハナの写真がたくさん貼られていた。どれも写っているのは顔の左側だった。ところが隣室に踏み入ると、火傷を負った右側の顔の写真ばかりが貼られていた。壁にはハナ以外の写真もあり、全部で百枚近くが貼られていたが、その中にカタリーナ・ミルルートのスナップ写真があった。その写真を壁からはがすと、裏にはレーニが殺された日の日付が書かれていた。捜査が進むと、家族が隠し続けてきた悲しい真実が明るみに出るのだが‥‥。フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)新人賞受賞の《ヴァルナー&クロイトナー》シリーズ、第3弾! Amazonより
*10:不眠、減量苦、レース中の死亡事故、謎の転落死……どん底に落ちた男が復活を遂げた時――事件は起こった。ベテラン騎手の元春は、6年ぶりにGIレースで優勝する。馬主との喧嘩別れや減量苦を経ての復活だった。しかしネットで誹謗中傷され、それを書き込んだと思われる亡き後輩の妻を訪ねると、その夜、彼女はマンションから転落死する。ほぼ同時刻、元春は自宅で車の盗難未遂にあい、さらに数日後には空き巣に入られた。自分はいったい何に巻き込まれているのか? そして彼女の死は事故か、自殺か、あるいは殺人なのか――。元スポーツ紙記者の著者にしか書けない圧巻の書き下ろしサスペンス。Amazonより
*11:『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。怒涛の500枚書き下ろし!頭空っぽで楽しめる本の決定版! 修羅!腹痛との戦い 戦慄!催眠術体験 迷惑!十年ぶりのダンスレッスン 他力本願!引っ越しあれこれ 生活習慣病!スイーツ狂の日々 帰れ!北米&南米への旅etc……一生懸命生きていたら生まれてしまったエピソード全20編を収録。楽しいだけの読書をしたいあなたに贈る一冊です。Amazonより
*12:1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。『火のないところに煙は』『汚れた手をそこで拭かない』の著者による、慟哭の長篇ミステリー。Amazonより
*13:作詞・作曲の天賦の才に恵まれた、福田葵。彼が幼馴染と組んだバンド「Thursday Night Music Club」・通称サーズデイが、とうとう大手レコード会社の目に留まった。デビューの条件は、ベーシストを入れ替えること。「君には音楽の才がある。代償を恐れて自分で才能の芽を潰すことは、音楽への裏切りにもならないか」 プロデューサーの中田の言葉を受け入れ、メジャーデビューを決断した葵は次第に変貌し――。芥川賞作家の新境地、圧巻のバンド小説。Amazonより
*14:感涙必至の連作医療ミステリ! 研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ、待望の新刊! Amazonより
*15:家族仲がしっくりいかず、生き方に迷う主婦。16歳になる直前まで自分が在日韓国人だと知らなかった姉妹。ゲイであることに葛藤する男子高生。血の繋がった子どもを持てなかった母親。卒業式の日にプロムを開催すべく奮闘するモーレツ女子高生たち――ままならない日常に悩み惑う人たちの踏み出す一歩が、あなたの背中をそっと押してくれる。『余命一年、男をかう』で大注目の著者が贈る、明日もがんばる元気をくれる連作短編集。Amazonより
*16:民間軍事会社を運営する社長の妻と娘が拉致された。偶然、現場に居あわせたリーチャーに依頼が届き、ともに解決へと乗りだすのだが……。二度の映画化で、世界的な人気を誇るアクションサスペンス。新作ドラマがアマゾンプライムで進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳は、シリーズ屈指の傑作! Amazonより
*17:拉致犯を追い海を渡るリーチャー。追い詰めたと思った直後、致命的なミスに気づく……。それでも妻と娘を救うことはできるのか? 善と悪が反転する鮮やかなラストに、世界のミステリーファンが絶賛! 世界的人気のアクションサスペンス。Amazonより
*18:90年代、あの頃の僕たち──。〈ラトヴィア文学界の新星〉によるベストセラー小説 ヘヴィメタルは溜め込んだ邪念を破壊する力を持つ。でもまた充満する。だから破壊する。その反復運動だ。この本に出てくる青春がそうだ。そして、自分の青春もまたそうだった。――武田砂鉄(本書「解説」より) 「SWHラジオが言った、ニルヴァーナのバンドリーダー、カートなんとかの死体が発見されたって」一九九四年、ライフスタイルがデジタル化される前の最後の時代。ソ連からの独立後間もないラトヴィアで、ヘヴィメタルを聴き、アイデンティティを探し求めた少年たちの日々を描く半自伝的小説。一〇ヶ国語以上に翻訳され、ラトヴィア文学最優秀デビュー賞、ラトヴィアの文学作品で初となるEU文学賞を受賞し、舞台化・映画化されるなど刊行と同時に大きな反響を得た、著者デビュー作。Amazonより
*19:「一緒に、失くした記憶を探しに行こう」。彼女の言葉で、僕らの旅は始まった。過去を奪うものたちに抗い、ままならない現在を越えていく、〈愛と記憶〉をめぐる冒険。デビュー作『鳥がぼくらは祈り、』、芥川賞候補作『オン・ザ・プラネット』を超える、鮮烈な飛躍作! 「ねえ、覚えてる?」--両親を知らずに育ち、就職した僕〈一志〉のもとに、見知らぬ女性が訪れる。〈杏〉と名乗る彼女は忘れていた過去を呼び起こし、僕の凡庸で退屈な日常が変化していく。不可視のシステムに抵抗し、時間の境界を越える恋人たちの行方は――? Amazonより
*20:不幸の連鎖と不運の交差が織りなす悲喜交交の物語。横溢するイギリスならではのダークなユーモアとジョーク。ようこそ、喧騒に包まれたウェストエンドの悲喜劇の舞台へ! Amazonより
*21:どうやら人類は滅亡するらしい。最後の撤収便に乗ることを拒み、北極の天文台に残った孤独な老天文学者は、取り残された幼い少女とふたりきりの奇妙な同居生活を始める。一方、帰還途中だった木星探査船の乗組員は、地球との通信が途絶えて不安に駆られながらも航海を続ける。終末を迎える惑星の上で、孤独な宇宙の大海の中で、旅路の果てに彼らは何を見つけるのか。ジョージ・クルーニー監督主演『ミッドナイト・スカイ』原作。Amazonより
*22:冷戦下のアメリカ。ロシア移民の娘であるイリーナは、CIAにタイピストとして雇われる。だが実際はスパイの才能を見こまれており、訓練を受けて、ある特殊作戦に抜擢された。その作戦の目的は、反体制的であるとして共産圏で禁書とされた小説『ドクトル・ジバゴ』をソ連国民の手に渡し、言論統制や検閲で迫害をおこなっているソ連の現状を知らしめること。一冊の小説で世界を変えるべく、危険な極秘任務に挑む女性たちを描いた傑作長編を文庫化!Amazonより
*23:ミステリ好き、クリスティ好きなアリシアとリネットの姉妹が出した読書会メンバー募集の告知に応えてきたのは、古着ショップのオーナー、医師、主婦、図書館司書に博物館勤務員といった面々。ところが二回目の読書会で早くもトラブルが。主婦のバーバラがあらわれなかったのだ。家にも帰っておらず、事件に巻き込まれた可能性も。アリシアは読書会のメンバーの協力のもと捜し始めるが……。マーダー・ブッククラブ・シリーズ開幕。Amazonより
*24:「この島には異世界がたくさんあるんです。それぞれ別々の場所にあって、複雑に重なり合ってる。けれども、どの世界もふつうの人間には立ち入ることができないんです」 (本書より) オカルト雑誌『オーパーツ』の編集者である野々村舞は、伝説や実話怪談を集めて記事にするため、世界自然遺産・屋久島へ飛んだ。ツアーガイドの狩野哲也とともに、“河童博士"や口寄せを行う巫女に会った後、屋久島最高峰の宮之浦岳縦走へと向かった舞。彼女はそこで、不思議な世界に迷い込んでしまう――。現実と虚構が交錯する、屋久島山岳怪異譚。大藪春彦賞作家・樋口明雄の最新刊! Amazonより
*25:事件を解決する、たとえ何人殺そうとも――若きキャリア警察官の正義と罪。次代を担う作家の最高傑作にして渾身のハードボイルド 管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。ノンキャリアの警官たちから面従腹背の扱いを受けつつも、捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺、所轄署刑事の阿南らの助力を得て、甲斐は県警内で捜査の主導権を確立していく。やがて管内で凄惨な殺人事件が次々と発生。見せしめのごとき死体遺棄と捜査関係者の不審死、その背後には警察関係者が? 一連の事件の黒幕を突き止めるべく捜査を始めた甲斐を待ち受けていたのは、十二年前の警官焼死事件に端を発する、V県の警察・政財界を揺るがす一大疑獄だった……。次代を担う警察小説作家が満を持して放つ、渾身のハードボイルド長篇。Amazonより
*26:台湾出身で17年に作家デビューを果たし、21年に芥川賞受賞。第2言語である日本語で作品を発表する李琴峰は、何を思いながら小説を書き続けているのか。創作の源泉にあるものとは。言語、出生観、性、日本と台湾の歴史、読むことと書くこと。繊細な筆致で綴る Amazonより
*27:NY近郊の別荘を借りて休暇を過ごす4人家族。休みを楽しんでいたのに、別荘の持ち主という夫婦が現れ、中に入れて欲しいと懇願される。やがて起こる奇妙な現象の数々。世界では、何かが起こっている――? 外界と遮断された6人が、生き残るすべを探し始める。Amazonより
*28:自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり……解説/川出正樹 Amazonより
*29:ある日突然H・P・ラヴクラフトが血縁であることを知らされた作家ラヴグローヴ。彼はラヴクラフトが保管していたジョン・ワトスン博士による秘められた原稿を託される――1880年ロンドン、ワトスンはひょんなことから怪事件を追う探偵ホームズと出会う。事件の背後にいるのはクトゥルーの古き神々! ふたりは深淵へと足を踏み入れる。ホームズ物語とクトゥルー神話を大胆にマッシュアップした前代未聞のパスティーシュ Amazonより
*30:避難民の母娘を安全圏に送り届ける――そう決断した元公務員の男。胸に秘めた言葉、甦る過去の傷。内戦下の日本で命を賭ける決死行! Amazonより
*31:ある朝、高校生の弓子の前に現れた「Q」と名乗るトゲトゲのばけもの。その正体は吸血鬼の監視役!? ミラクルな吸血鬼×青春小説! Amazonより
*32:かつて、宗教団体〈褻〉のトップ・石黒望は、子供たちに命じ信者らを殺害する。殺人を犯し生き残った子供は〈生存者〉と呼ばれ、その存在は多くの議論を呼んだ。時が経ち、生存者のわかばは警察に石黒の遺体が発見されたと聞くが、その後何者かに襲われる。共に暮らした仲間と再会するが彼らもまた被害に遭っていた……ミステリー界注目の作家が贈る、新境地! Amazonより
*33:世界的大ベストセラー『風の影』の〈忘れられた本の墓場〉シリーズ、遂に完結! 本を愛するすべての人に捧ぐ、著者渾身の感動作。Amazonより
*34:本好きの老婦人ペギーが死んだ。彼女は「殺人コンサルタント」を名乗り、数多くの推理作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だが、介護士のナタルカは不審に思い、刑事ハービンダーに相談しつつ友人二人と真相を探りはじめる。だがペギーの部屋を調べていると、覆面の人物が銃を手に入ってきて、ある推理小説を奪って消えた。謎の人物は誰で、なぜそんな行動を? 『見知らぬ人』の著者が本や出版をテーマに描く傑作謎解きミステリ。Amazonより
*35:「飛ぶのが、怖いの?」 仕事で空を飛んで、この島にやってきた「僕」に人生2度目の決行のときが近づく。無人のはずの北硫黄島に住む人々、戦争の記憶、看守と囚人、6色の風船……。人はなぜ飛ぼうとするのか、そして飛ぼうとしないのか。文藝賞受賞第1作に書き下ろし「孤島をめぐる本と旅」を収録 Amazonより
*36:どうして彼女がここにいる。俺の前から、永遠にいなくなってしまったはずの彼女が――。千真の前に現れた少女は、かつての恋人と同じ姿、そして同じ《夕海》と名乗った。だが彼女は、二年前に死んでいる……。更に、仕事中に遭遇した殺人事件――密室の中で死んでいたのは、恩師の亡き妻とそっくりな女性だった。彼女たちの正体は? そして、この世界には《ナニ》が起きているのか?注目作家・市川憂人が描くのは、《世界の色》がガラリと変わる驚愕必須のミステリ。Amazonより
*37:パリを離れ、砂漠の地エグゾポタミーに引き寄せられる男女たち。奔放な想像力と表現力が炸裂するスラップスティックコメディの傑作。Amazonより
*38:第68回江戸川乱歩賞受賞作。史上最年少、選考委員満場一致。進化し続ける乱歩賞に瞬く新たな一等星。新時代が、始まる。2022年9月7日、小惑星2021NQ2・通称「テロス」が熊本県阿蘇郡に衝突することが発表された。衝突まであと半年。日本はおろか、全世界の人類の滅亡が確実視されるなか、人々は衝突予測地点から少しでも離れるべく地球上で大移動を始めた。ほとんどの日本人が海外へと脱出するなか、小春はひとり福岡の地で自動車の教習を受け続けていた。ある小さな夢を叶えるために――。小惑星の衝突まであと2ヵ月と迫り、福岡の町からほとんどの人が消えた年末、教習車のトランクを開けた小春は、めった刺しされた女性の死体を発見する。教習所の教官であり元警察官のイサガワとともに、太宰府署に通報へむかった小春は、同様の手口の殺人事件が福岡各地で起きているという驚くべき事実を知らされる。終末が迫るいま、わざわざ殺人を犯すような危険人物がこの地には潜んでいるのだろうか? 滅亡へのカウントダウンが始まる世界で、二人は地球最後の謎解きを始める。Amazonより
*39:彼女は誰より耳が良い。すべての音が手掛かりになる。――この真相は、たぶん、あなたには聞こえない 大野探偵事務所の所長・大野糺が誘拐された⁉ 耳が良いのがとりえの助手・山口美々香は様々な手掛かりから、微妙な違和感を聞き逃さず真実に迫るが、その裏には15年前のある事件の影があった。誘拐犯VS.探偵たちの息詰まる攻防、二転三転する真相の行方は……。新世代本格ミステリーの旗手が描く今年最大の逆転ミステリー開幕。 本当に騙されていたのは誰だ? Amazonより
*40:ニヒルな同心木暮信次郎。元刺客の商人遠野屋清之介。累計100万部を突破した「弥勒」シリーズ最新刊は、捕り方に追われ、ある朝忽然と消えた信次郎の謎を追う。いったいどこへ? いったい何が? 江戸に蔓延る果てない闇を追い、男と男の感情が静かに熱くうねり合う。Amazonより
*41:今は一人ぼっちでも、またみんなの前で歌うんだ──。100万部突破のベストセラー『陰日向に咲く』を超える、さらなる大傑作! 12年ぶりに書き下ろす、圧倒的祝祭に満ちた物語。行き場をなくした女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の前に、一人の赤ん坊が捨てられていた。かつて自らの子を亡くした遊女の千代は、周囲の反対を押し切って育てることを決める。お雪と名付けられた少女は、燕屋の人々に囲まれながら、明治から大正へ、浅草の賑わいとともに成長する。楽しみは芝居小屋に通うこと。歌って、踊って、浅草オペラの真似をして、毎日はあんなに賑やかで幸せだったのに。あの男がすっかり台無しにした──。Amazonより
*42:『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。まさきとしかが……いよいよ、くる! 家族が毒殺された居間で寛ぎラーメンを啜っていた一人の少女。彼女が──家族を殺したのではないか。東京のバーベキュー場でヒ素を使った大量殺人が起こった。記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった家族毒殺事件の、ただ一人の生き残りの少女――赤井三葉を思い出す。あの日、薄汚れたゴミ屋敷で一体何があったのか。「ざまあみろと思います」 北海道灰戸町。人々の小さな怒りの炎が、やがて灰色の町を焼き尽くす――。『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。Amazonより
*43:鍵のない夢を見る』から10年、辻村深月が詐欺を描く。幸せが欲しくて嘘にすがりついてしまう人間の哀しみが、心に迫る3篇。Amazonより
*44:時刻表を駆使したアリバイ崩しと台湾現代史に刻まれた悲劇をめぐる人間ドラマが松本清張を彷彿とさせる傑作ミステリー。第6回金車・島田荘司推理小説賞受賞作。昭和十三年、日本統治下の台湾・台北市。台北駅からほど近い喫茶店「グランドスラム」では野球愛好家の集まり「球見会」の定例会が開かれていた。日本でプロ野球が発足してまだ三年目。当時もっとも注目されていたのは東京六大学野球で、この夜も話題の中心は早慶戦ともう一つ、台湾の高雄商業学校のエース兼四番バッター大下弘だった。球見会には六大学のOBが参加していて、彼らは大下を自分たちの出身大学にスカウトすべく鍔迫り合いを演じていた。そんな折、球見会の会員二人が別々の列車内で不審な死を遂げた。この会の唯一の本島人(台湾人)会員・陳水金は台北の北鉄新店線萬華駅で、慶應OBの藤島慶三郎は高雄駅で台北から乗車した寝台列車の中で発見された。台北南署の刑事・李山海とその相棒の北澤英隆は高雄署とも協力し事件の謎を追う。果たして二人の死には、「明日の球界を背負う逸材」大下弘のスカウト合戦が関係しているのか、それとも……?Amazonより
*45:1972年末、コーンウォールの灯台から3人の男たちが忽然と消えた。 実話を元にした、ミステリー仕立ての灯台守と妻たちの物語。Amazonより
*46:まだまだ重厚な小説の受けがよかった二十世紀前半において薄っぺらい登場人物たちを活躍させ、軽薄な文体を用い、ちょっぴりグロテスクでコミカルなコメディを描いた異色の作家ロナルド・ファーバンク。代表作「足に敷かれた花」(“The Flower Beneath the Foot”)を、同じくファーバンクの世界観が魅力たっぷりに描かれた「見かけ倒しのお姫さま」(“The Artificial Princess”)とともに収録。【表題作「足に敷かれた花」のあらすじ】 架空の王国ピスエルガに仕えるラウラ・デ・ナジアンジは疲倦宮(つかれうみのみや)ユーセフ親王と恋仲だった。宮中ではさまざまな悪謀が渦巻き、ゴシップが囁かれる。そこにユーセフとエルジー姫の結婚の話が持ち上がってくる。同時にユーセフの女ったらしぶりも明らかとなり、ラウラは遊ばれていただけであることがはっきりする。裏切られたと感じたローラは、宮廷から身を引き、修道院へ向かうことになるが……。Amazonより
*47:年の瀬に起きた痛ましい〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉。突然男は刃物を振り回し、妊婦を切りつけ、助けに入った老人を刺殺した。時は過ぎ、事件に偶然居合わせてしまった人々には、日常が戻ってくるはずだった――。会社員の和宏は、一目散にその場から逃げ出したことをSNSで非難されて以来、日々正体不明の音に悩まされ始め……(「音」)。切りつけられた妊婦の千穂は、幸いにも軽傷で済んだが、急に「霊が見える」と言い出して……(「水の香」)。事件発生直前の行動を後悔する女子高生の響が、新たな一歩を踏み出すために決意したこととは(「扉」)。人生に諦念を抱える老人が、暴れる犯人から妊婦を守ろうとした本当の理由とは(「壁の男」)。ほか、全6編。大注目の『このミス』大賞&推理作家協会賞作家が贈る、事件が終わって始まった、少し不思議でかなり切ない“その後”を描く連作短編集。Amazonより
*48:迎え撃て。この大いなる混沌を、狂おしい矛盾を。「推し」大礼賛時代に、誰かを「愛でる」行為の本質を鮮烈に暴く、令和最高密度のカオティック・ノベル! 総合出版社・立象社で社会派オピニオン小冊子を編集する橘泰介は、担当の著者・黒岩文子について、同期の週刊誌記者から不穏な報せを受ける。児童福祉の専門家でメディアへの露出も多い黒岩が、ある女児を「触った」との情報を入手したというのだ。時を同じくして橘宛てに届いたのは、黒岩本人からの長文メール。そこには、自身が疑惑を持たれるまでの経緯がつまびらかに記されていた。消息不明となった黒岩の捜索に奔走する橘を唯一癒すのが、四人一組で敵のモンスターを倒すスマホゲーム・『リンドグランド』。その仮想空間には、橘がオンライン上でしか接触したことのない、ある「かけがえのない存在」がいて……。児童虐待、小児性愛、ルッキズム、ソシャゲ中毒、ネット炎上、希死念慮、社内派閥抗争、猫を愛するということ……現代を揺さぶる事象が驚異の緻密さで絡まり合い、人類の「不都合」の芯をひりりと撫でる、圧巻の「完全小説」! Amazonより
*49:『君の顔では泣けない』著者待望の新刊! 小説野性時代新人賞受賞第一作。高校二年の冴木旭には、時間を止めるという特殊能力がある。だが旭にとって一番大事なのは、普通の場所で、普通の人と同じように生きていくことだ。異質な存在に向けられる無遠慮な視線や偏見に耐え、必死で笑顔をつくっていた旭だったが、大量の机が教室の窓から投げ捨てられるという怪事件が起こり、能力者が犯人ではないかと疑われる。旭は真犯人を見つけて疑いを晴らそうとするも、悩みをわかり合えると思っていた能力者仲間の篠宮と我妻にも距離を置かれてしまう。焦りを覚えていたところに、また新たな事件が起きて……。Amazonより
*50:建物で起こる怪異を解くため、営繕屋は死者に思いを巡らせる。これぞ怪談文芸の最高峰! 怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい。建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。我が家は安心……だから危うい。恐怖と郷愁を精緻に描いた全6編を収録。Amazonより
*51:湾岸に住む4人の主人公たちの交錯するある夏の3日間。学校では成績優秀な反面、夜な夜なひったくりを行っている中学生・望。望の小学生の時の同級生で夜は自転車泥棒に暴行を働いている弓矢とその異母兄・充也。就職活動前に事故にあったことで就職できなくなってしまったフリーターの根岸。ある晩根岸が充也の元彼女を刺殺、時同じくして弓矢は暴行した自転車泥棒から反撃にあう。弓矢の暴行シーンに居合わせた充也と望はどんな行動に出るのか…。湾岸に立つマンション「湊レジデンス」を舞台に錯綜する"衝動"と"本性"を辛辣な視線で描いた群像劇。Amazonより
*52:生き残り目的を果たすのは誰か――絶滅危惧種争奪戦! がんの特効薬になる幻の植物「奇跡の百合」を見つけるため、大手製薬会社に所属するクリフォードは南米アマゾン奥地への探索チームを結成した。植物研究者としてメンバーに加わった三浦は、ボディガート役の金採掘人ロドリゲス、植物ハンターのデニス、環境問題に取り組む大学生・ジュリアと共にアマゾンに分け入ってゆく。一癖も二癖もある怪しい奴らと共に、緑の地獄ともいうべき過酷な自然と対峙する三浦。さらには正体不明の2人組の男から命を狙われることに――。手に汗握る密林サバイバル! Amazonより
*53:仕事、家庭、恋愛の全てが欲しい女たちとその家族的つながりを描いた最新長編小説。二度の離婚を経て、中学生の娘である理子と二人で暮らすシングルマザーの小説家、志絵。最近付き合い始めた大学生の蒼葉と一緒に暮らしたいと娘に告げるがーー。恋愛する母たちの孤独と不安と欲望が、周囲の人々を巻き込んでいく。「母親と恋愛って、相性悪いよ。ママは無理やり両方こなしてただけじゃん。何だかんだしょっちゅう家空けてたし」 「多くの人はゼロか百かで生きてないんだよ。二、八とか、六、四とかで生きてる。今は世界的にステップファミリーが増えてるし、母親とか父親を恋愛と切り離すのは保守的かつ不自然だよ」 「私はただ、今の生活が心地いいって言ってるんだよ。ママがデートに行くたびにパパたちとかおばあちゃんが駆り出されてるの、なんかちょっとなって思ってたし」 「子供を持ったら恋愛するなって言うの? 別に子供の心地よさを追求してやることだけが親の人生じゃないでしょ。きつかったかもしれないけど、受験勉強をしたから理子は今の中学に入れた。楽な方にいくだけがいいことじゃない」ーー本文よりAmazonより
*54:現役時代は実利主義だった弁護士。カフカの遺稿と秘密の人生に遭遇する女性作家。砂漠で変容を遂げる大人の自分探し。柴田元幸氏推薦! Amazonより
*55:米文壇を代表する作家ポール・オースター。ブレーク以前に別名義で発表していた幻のデビュー長篇は、レイモンド・チャンドラーの衣鉢を継ぐ、私立探偵小説の傑作だった! 私立探偵マックス・クラインが受けた依頼は、元大リーガーの名三塁手チャップマンからのものだった。MVP常連の人気選手ながら交通事故で片脚を失い、現在は議員候補となっている彼のもとに、脅迫状が送られてきたのだ。殺意を匂わせる文面から、かつての事故にまで疑いを抱いたマックスは、いつしか底知れぬ人間関係の深淵へ足を踏み入れることになる――。ポール・オースター幻のデビュー作にして、〝卑しき街を行く騎士〟を描いた正統派私立探偵小説の傑作、ついに解禁。Amazonより
*56:奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか――。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。Amazonより
*57:女三世代が大活躍の最新ユーモアミステリ、第四弾! 女子校、興津山学園に通う天本有里は、祖母と母の三人暮らし。天才画家の祖母・幸代と、生活力皆無な母・文乃と暮らすうち、いつしかしっかりものになってしまった。有里が映画のプレミア上映の会場で出会った矢ノ内香は、不思議な火災で父母を亡くし恩師・宮里を頼りに上京したところ、宮里に裏切られたという。しかも、香のカバンの中から切断された指が発見された。この指は一体誰の者なのか。香を襲った不思議な火災の真相とは──。Amazonより
*58:病む人がいるなら我々は断るべきではない。【第一話】レッドゾーン 日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示していた。【第二話】パンデミック 千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。【第三話】ロックダウン 敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。Amazonより
*59:小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中として奉公する。はじめは会話にも不自由するが、ハーンの日本男性にはない優しさ、セツの武士の娘である毅然とした佇まいに互いに惹かれあうようになる。あるときセツの語る説話にハーンが高い関心を示した…。こうして奇跡的に出会った二人が愛を育み障害を乗り越え、『怪談』を世界に発表する。Amazonより
*60:小惑星の衝突で地殻、気象ほかあらゆる環境が破壊され、生存の危機に陥った人類は、他の星への移住を目指すものと世界各地のシェルターで生き残りをはかるものとにわかれた。さらに、肉体のくびきから離れ、意識のサイバースペースへの移行が可能になった世界は、分断と孤立の中にあった。著者初の本格的SF小説である本作には、自らのSF愛や映画愛が注ぎ込まれており、人類の起源に迫って宇宙にも飛び出す壮大なストーリーでありながら、決して読者を置き去りにしない深い人間ドラマが描かれている。Amazonより
*61:〈抹消〉を経験した彼の国での現地調査を命じられた「私」。謎の病とテロ事件に隠された衝撃の真相とは。大飛躍のデビュー二作目。Amazonより
*62:逮捕も裁くこともない調査官にできるのは、「聴く」ことだけ。だから私は、罪を犯した少年たちの“声なき声”から真実を探る――。Amazonより
*63:愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村には、独自の妖怪伝説が存在する。黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」――そして古くから伝わる“クトル信仰”。フィールドワークのために村を訪れた実話怪談作家・呻木叫子は、その後村の名家・中須磨家で続く不可能状況下での殺人事件に関わることに。第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。Amazonより
*64:スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞、ガラスの鍵賞W受賞作。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞、スカンジナヴィア推理作家協会ガラスの鍵賞W受賞作。米TVシリーズ化決定! 23年前、凶悪事件を自白し、保護施設で育ったウーロフ。事件当時14歳だった男が釈放され、帰郷した時、事件は起きた。ウーロフの父が死体で発見されたのだ。犯人と疑われ、世間の誹りを受けるウーロフ。事件の捜査に当たる、ウーロフと同郷の警察官補エイラ。彼女の前に、次第に過去に起きた別の事件が浮かび上がってくる――。あなたは覚えている。忘れたとは言わせない。--本書(『忘れたとは言わせない』)によって、アルステルダールは第一級の帰郷小説を書いたことになる。オンゲルマン地方の田園風景や小さな集落、そこに住む人々を鋭敏な感覚で捉え、たったひとつの動きでもひとりの人物のイメージを的確に描き出せることを見せてくれた。悲劇的で、人を虜にし、いまいましいほど良くできた作品だ。(ガラスの鍵賞受賞理由より)Amazonより
*65:若い頃、テレビのリアリティ・ショーに夢中になったメラニーは、母となり、子供たちをYouTubeで公開するようになり、何百万人もの視聴者を獲得する。しかし7歳になった娘が失踪。誘拐が疑われ、脅迫状も届く。金目当て? 成功者への嫉妬? ペドフィル? 彼女と同世代の警察官クララが事件を精査し始める。ネット社会に翻弄される人間たち、キッズインフルエンサーのその後の人生、実に考えさせられる問題作。タイトルは、母親の「うちでは子供が王様なんです」から。Amazonより
*66:1819年のイギリス。海賊団に雇い主を殺害され、海賊船に拉致されてしまった料理人ウェッジウッド。長い赤髪の女船長マボットから「命が惜しければ最高の料理を作れ!」と脅され、ウェッジウッドは毎週日曜、マボットだけに極上の料理を作ることに。物資も設備も不足するなか、知識とひらめきを総動員して工夫を重ねる彼だったが、海賊船がマボットと因縁あるフランス人科学者率いる敵船に襲われて……。面白さ無類、唯一無二の海賊冒険×お料理小説!Amazonより
*67:本格ミステリ界にその名を轟かせる似鳥鶏の新境地は、“メタ・フィクション”! 私たちの知る「小説」は、様々な「決まりごと」の上に成り立っている。無意識下の常識を逆手に取った、ルール無用の超次元小説! Amazonより
*68:「勧進帳は不敬である!」 昭和十年、東京。満州国皇帝溥儀が来日し、亀鶴興行は奉迎式典で歌舞伎の名作「勧進帳」を上演。無事成功するが、台詞が不敬にあたると国粋主義者が糾弾。脅迫状が殺到した直後、亀鶴興行関係者が舞台装置に首を吊った姿で発見――。江戸歌舞伎狂言作者の末裔、桜木治郎が大いなる謎に挑む、驚嘆の“劇場×時代ミステリー”! あの戦争へ、日本が最後の舵を切った時代を彫刻する渾身作。『壺中の回廊』、渡辺淳一文学賞受賞『芙蓉の干城』に続く、昭和三部作完結!Amazonより
*69:「だって人は誰でも、失敗する生きものですものね。だから役者さんには身代わりが必要なの。私みたいな」 金属加工工場の片隅、工具箱の上でペンチやスパナたちが演じるバレエ「ラ・シルフィード」。交通事故の保険金で帝国劇場の「レ・ミゼラブル」全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女。お金持ちの老人が自分のためだけに屋敷の奥に建てた小さな劇場で、装飾用の役者として生活することになった私。演じること、観ること、観られること。ステージの彼方と此方で生まれる特別な関係性を描き出す、極上の短編集。Amazonより
*70:ミステリ作家vs連続放火犯 のどかな集落を揺るがす闘い! 東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る――。連続放火事件に隠された真実とは? 地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。Amazonより