3月新刊備忘録

  • 3/25 アリ・スミス「」新潮クレスト・ブックス/ISBN: 9784105901646*46
  • 3/27 笹本稜平「公安無頼」徳間書店/ISBN: 978-4-19-865053-7*55


*1:世界2000万部突破の大ベストセラー『大聖堂』の正統なる続編 キングズブリッジ・シリーズ最新作! 公式より

*2:ミッションはシステム侵入。標的は、イラン、北朝鮮、ロシアの最高機密! イギリスで天才的なハッキング能力をもつ18才の少年がみつかった。世界最高峰の機密性を誇るアメリカ国家安全保障局に侵入したその少年に、イギリス首相の安全保障問題担当顧問、サー・エイドリアン・ウェストンは、コードネーム「フォックス」を与える。ミッションは、敵国のシステムにトロイの木馬のように侵入し、痕跡も残さず秘密工作を行なう「オペレーション・トロイ」。狙うのは核合意を結んでいながら密かに核兵器開発を継続するイラン、同じく米朝会談で非核化を約束しながら核ミサイルの開発を継続する北朝鮮、そして密かな企みを遂行するロシア――。しかし、アメリカ司法省に埋め込んだ工作員からの情報で、いち早く天才ハッカーの存在を察知したロシアの諜報機関は、暗殺者を差し向け――。サイバースペースで繰り広げられる戦いを、圧倒的なリアリティで描く、国際謀略サスペンス! Amazonより

*3:東京にある名門美大の油画科に属する美大生たちの、奮闘と葛藤を描いた青春小説。地方出身で天才的な画風の望音、技術はあるがこれといった特徴のない詩乃、美大生としての自身に迷いをもつ太郎、前衛的で現代的な作風の和美――。スパルタで知られる森本ゼミに属する4人は教授の森本の徹底的なダメ出しを受け、画家としての「才能」や、自身の将来に不安を感じながらも切磋琢磨している。そんなとき、森本ゼミに伝わる過去の放火事件の噂を聞き――。Amazonより

*4:母と過ごした最期の日々を綴ったメモワール 『食堂のおばちゃん』や『婚活食堂』などのベストセラーシリーズのほか、テレビやラジオの出演も多い元「食堂のおばちゃん」松本清張賞作家、山口恵以子さんが最愛の母と過ごした最期の日々をあたたかな筆致で克明に綴ったエッセイ集です。山口さんは2019年1月18日、母・絢子さんを自宅で看取りました(享年91)。本書は絢子さんの病状を克明に綴ったドキュメントであり、絢子さんに認知症の症状が出始めてからの18年間を振り返るメモワールでもあります。山口さんは母への思いをこう綴ります。<私と母は六十年も同じ屋根の下で暮らし、二人三脚でやってきた。住む場所があの世とこの世に分かれたとしても、私と母の二人三脚はこれからも続いていく。そう思えてならない> 変わりゆく母の様子に混乱する山口さんはどのように現実を受け容れたのか。その中でも変わらない母娘の穏やかな日常や最初で最後の京都旅行。迫り来る介護の日々と余命宣告―― いつか直面するかもしれない親の介護や大切な人との別れ、さらに葬儀や墓のことまで。本書を読めば、目の前にいる人との時間を改めて大切に思い、突然来る”その時”を受け止められるはずです。Amazonより

*5:この少女を、生きてください。全米500万部突破、2019年アメリカでいちばん売れた本 ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。Amazonより

*6:史上初の劇場型連続殺人鬼切り裂きジャックVSチーム・ホームズ(作家ドイル×ホームズのモデルの医学博士×男装の女流作家) 1888年ロンドン。『緋色の研究』を発表したばかりの若き医師コナン・ドイルは、前首相から、巷を賑わす連続殺人事件を、シャーロック・ホームズの推理法を用いて解決に導いてほしいと依頼された。ドイルは、ホームズのモデルでもある恩師ベル博士と、現場の下町に詳しい男装の女流作家マーガレット・ハークネスの協力を得て、のちに切り裂きジャックと呼ばれる殺人鬼との知恵比べに挑む。貧しい労働者階級の街イーストエンドで三人が見いだす恐るべき真相とは? 長年軍医を務めた著者のデビューを飾る痛快冒険推理。Amazonより

*7:星間戦争に敗北し、タイタンの生物に支配された地球。人口が激減したこの世界では、自らの土地を賭けた〈ゲーム〉が流行していた Amazonより

*8:世間が万博に沸き返る1970年、洋一郎の父は母と離婚後音信不通に。48年ぶりに再会した父は、既に骨壺に入っていた。遺された父の生の断片とともに、洋一郎は初めて自分と父親との関係に向き合おうとする。朝日新聞好評連載、待望の刊行! Amazonより

*9:父の数少ない知り合いたちから拾い集めた記憶、やがて自身の内からよみがえる記憶──果たして父は、どんな父親になりたかったのだろうか、洋一郎の思いはあふれる。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父から息子へと受け継がれる感動の物語。Amazonより

*10:夏休みが始まった。同じアパートに住むたけしはどこか抜けていて、まーちゃんはとても勉強ができた。商店街のじじいとばばあは子どもを嫌う。父はよく仕事を辞め、母を驚かせた。漢字を間違うと、父が殴りかかってきて、夜の動物園に逃げた。おれの知ってる誰よりも賢そうなゴリラがいた――大人たちの幼さと、子どもたちの賢さが溶け合う、ユーモラスで懐かしい長篇。Amazonより

*11:妻が〈殺人者〉と知ったとき、穏やかな日常がサスペンスに変わる 東京での暮らしをたたみ、「島」に移住した70代の夫婦と、友人の小説家 それぞれの秘密、それぞれの疑惑があやしく溶け合うなかで 〈真実〉が徐々に姿を見せていく 人は、自分にだって嘘をつく―― 読み終えたときに立ち上がる、思いがけない光景に息を吞む 傑作長編小説 Amazonより

*12:ピンクのスープ、アーティチョークのオムレツ、崎陽軒のシウマイ……。著者が魅了されたリトアニアや、暮らしを営むドイツをはじめとする欧州各地の料理から、身近な日本のお弁当まで、忘れられない味と人々との出会いを綴った、人気作家のおいしいエッセイ。Amazonより

*13:伸るか反るかの大博打! 狙うは大穴、一攫千金。駄馬の馬主になったお気楽ジョニー、競馬界に進出か? 駄馬の馬主になったお気楽ジョニーは奇禍に見舞われ、ギャングの包囲網を逃れながら殺人犯の汚名を晴らすハメに……。ドタバタ喜劇の真骨頂、〈ジョニー&サム〉シリーズ第6作! Amazonより

*14:閉め切った部屋に出没する蝙蝠の謎。それは老婦人の妄想か?パットン警視の要請により看護婦探偵ミス・ピンカートンが調査に乗り出す! Amazonより

*15:CWAヒストリカルダガー賞最終候補作! 舞台は19世紀末ロンドン。シャーロック・ホームズが活躍した時代――。ウェストミンスター病院の解剖医助手レオ・スタンホープは、真面目に職務に励み、週に一度、娼婦・マリアの元へ通うことを楽しみにしながら、日々を送っていた。レオは牧師の娘として生まれたが、15歳で家を出てからは男として生きてきたトランスジェンダーだった。トランスジェンダーは、露見すれば刑務所か精神病院送りと決まっていた。そんなレオにマリアは普通に接してくれ、いつしかマリアと恋人になることをレオは夢見ていた。ところが、やっとの思いで観劇デートを取りつけた約束の晩にマリアは現れず、翌日遺体で発見される。レオは警察に連行され、刑事からマリア殺しを白状するよう迫られる。否認したレオは留置場に入れられた。突然、レオは釈放される。刑事によれば上からの命令だという。マリアの葬儀に出向いたレオは、そこで産婆のマダム・モローと出会う。モローはマリアが軍の将校の男とつき合っていたようだと話す。レオの真犯人探索が始まる。2019年CWA(英国推理作家協会賞)ヒストリカルダガー賞、最終候補作。ヴィクトリア朝ロンドンを流れる黒く濁ったテムズの悪臭さえ立ちのぼってくるような、ほの暗い歴史スリラー! Amazonより

*16:美しくて怖すぎる、戦慄のサイコスリラー! 若くして最愛の夫デズを亡くした二児の母リリー。悲しみに囚われながらも子供たちと前に進もうとする彼女のもとに、夫の過去の恋人を名乗る者から妙なお悔やみの手紙が届く。リリーは心を乱されるが、その後もエスカレートする手紙とともに不穏な出来事が続く。結婚記念日に届いた不吉な贈り物、開設者不明の夫の追悼サイト……。誰が敵か味方かわからずじわじわと追い詰められていく彼女を待ち受けていたのは――。美しいテネシー州ナッシュビルの自然の中、主人公を襲う血も凍る所業の数々を描く国際スリラー作家協会賞受賞作。脳科学者・中野信子さんによる解説も必読です。Amazonより

*17:駅伝の絆、五輪へ届け――! 東京オリンピック前、スランプに陥った男子マラソンの若きエース・日向誠。なんとしても日本選手にメダルを獲らせたい陸連は、引退した日本記録保持者・山城悟に白羽の矢を立てた。山城は、かつて箱根駅伝の学連選抜メンバーとして伝説を作った孤高の天才ランナー。現在は広島県大崎上島で、レモン農家を営む実家の手伝いをしている。この山城に日向のコーチをさせようというのだが……。熱烈なファンの多い駅伝・長距離小説〈チーム〉シリーズ第三作。選手たちの葛藤、友情、そして激走を生き生きと描く、あたらしい陸上小説の名作誕生! 装画/槇えびし 「彼らは今でも、俺の中で走り続けている」――堂場瞬一 Amazonより

*18:新時代の幕開けに、マリコは何を見たのか!? 祝・週刊誌連載エッセイ史上最多回数、ギネス申請中! 天皇陛下即位の礼秘話ほか、令和の語り部が歴史の転換点を描いた必読エッセイ。 「一介の物書きの私が、今回のご即位に関する儀式や宴にすべて参列させていただいたのは、おそらく元号に関する懇談会にかかわったせいであろう。ありがたいことである。本来ならば内裏の中のことは、軽々しく話すべきではないのかもしれないが、見渡せば作家は私一人。この目で見たものを、差しつかえない程度に少し書いてみたい。」(本文より) Amazonより

*19:消えた修道女を捜してほしい、マロリーのもとに一件の訴えが持ち込まれる。同じとき、彼女の甥と思われる盲目の少年も姿を消していた。数日後、修道女は意外なところで発見される。市長邸の正面階段に積まれた四体の死体、その中に彼女もいたのだ。市長に恨みをもつ者の仕業か? その頃少年は、ある男のもとに囚われていた。盲目の少年に脱出の機会はあるのか。一方殺害事件を追うマロリーは……。『氷の天使』のマロリー・シリーズ、最新刊。Amazonより

*20:近年、広く問題になっている学校の多忙化。日々教師の長時間労働などの状況が報じられていますが、教師本人は「どう忙しいのか」「実際どう感じているのか」などの本音は言いにくいもの。 そこで本書では実名・現役の公立学校教師が、今の学校の実情や、多くの先生たちの悩み・思いを、隠すことなく赤裸々に語ります。 「忙しい」「ブラック」といわれる学校。何に忙しい? どうして変わらない? 先生はどう思っている? すべての疑問に、現役の先生が赤裸々に語ります! Amazonより

*21:十人の青春の記憶、そして軌跡を進行形で語る。書き下ろしエッセイ「「きく」ということ」も収録。【長谷川和彦武田鉄矢立松和平吉永小百合尾崎豊周防正行先崎学福本伸行大沢たかお、上村良介】 Amazonより

*22:岸本佐知子歓喜! 「これは、私がずっとずっと読みたいと思っていた、最強最高の女子バディ物語」 親友の名前はトランジで、私はピエタ。人類最後の「名探偵と助手」だ。芥川賞受賞第一作『おはなしして子ちゃん』に収録された衝撃作「ピエタとトランジ」が、長篇になって帰ってきた! 天才的な頭脳を持つ女子高生探偵トランジと、彼女の才能に惚れ込み助手に名乗り出たピエタ。トランジは事件を誘発させる体質で、次から次に周囲で人が死んでいく。あるとき、トランジに秘められた恐るべき事実が明らかになり、人類は滅亡に向かう――!? 芥川賞作家が送るスリル×サスペンス×友情の、超弩級ガールズ・エンターテイメント! Amazonより

*23:数学と暦に基づき物理法則を超越する科学体系〈暦法〉を駆使する星間大国〈六連合〉。この国の若き女性軍人にして数学の天才チェリスは、史上最悪の反逆者にして伝説の戦術家ジェダオの精神をその身に憑依させ、艦隊を率いて鉄壁の〈暦法〉シールドに守られた巨大宇宙都市要塞の攻略に向かう。だがその裏には、専制国家の恐るべき秘密が隠されていた。2017年ローカス賞受賞、ヒューゴー賞ネビュラ賞候補の本格宇宙SF! Amazonより

*24:志賀倫成(しがみちなり)は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長で、その売上は会社の大黒柱だった。志賀は、スキャンダル記事こそが他の部門も支えているという自負を持ち、充実した編集者生活を送っていた。だが大学生の息子・健輔(けんすけ)が、ストーカー殺人を犯した上で自殺したという疑いがかかったことで、幸福だった生活は崩れ去る。スキャンダルを追う立場から追われる立場に転落、社の問題雑誌である『春潮48』へと左遷。取材対象のみならず同僚からも罵倒される日々に精神をすりつぶしていく。一人生き残った被害者の娘・奈々美から襲われ、妻も家出してしまった。奈々美と触れ合ううちに、新たな光が見え始めるのだが……。Amazonより

*25:NYで亡くなった美しい叔母・千波瑠。彼女にはたった一つの秘められた恋があった――。涙なくして読めない、著者7年ぶり恋愛小説! Amazonより

*26:不思議な力を持つ木と番人の青年が織り成す物語。『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たな感動作。長編書き下ろし。Amazonより

*27:直原高校の図書室で働く詩織は将来を見据え、司書資格を取るための勉強をはじめた。だが、常連の生徒が家出したらしいと相談を受けたり、生徒同士がケンカを始めたりと慌ただしい。図書委員が文化祭でビブリオバトルをやろうと盛り上がる一方で、詩織自身の展望はなかなか開けずにいて――ハートフル・ブックストーリー第3弾! Amazonより

*28:2008年日本推理作家協会賞受賞作「傍聞き」で、40万人超の読者を魅了したシングルマザー刑事の啓子と一人娘の菜月。そのコンビが全編の主役を飾る連作短編集が、多くの期待の声に応え遂に刊行! 「ザ・ベストミステリーズ2019」に選出された表題作を筆頭に、短編ミステリー作家として不動の地位を築く著者の手腕が存分に発揮された5編。Amazonより

*29:ブラッド・ロンダリング──過去を消し去り、自らの出自を新しく作りかえる。警視庁捜査一課・真弓倫太郎が抱える秘密とは!? Amazonより

*30:限りなく透明に近いブルー』からひと筋に続く、創造の軌跡の集大成 5年ぶり、待望の長篇小説にして最高傑作! 「こんな小説を書いたのは初めてで、もう二度と書けないだろう」 この女優に付いていってはいけない──。主人公の小説家は、なぜ「混乱と不安しかない世界」に迷い込んだのか? 予兆はあった。彼は制御しがたい抑うつや不眠に悩み、カウンセリングを受けていたのだ。そして一人の女優が迷宮の扉を開け、小説家は母の声に導かれ彷徨い続ける……。Amazonより

*31:双眼鏡を片手にふらりと旅へ。地名を手掛かりにその土地の記憶をたどり、人とそこに生きる植物や動物の営みに思いを馳せ、創造の翼を広げる珠玉のエッセイ集。Amazonより

*32:詩帆17歳の誕生日デートは岡山の「大原美術館」、ピカソ〈鳥籠〉のまえ。それからふたりはいつも一緒だった。けれど、彼は今日旅立つ。(「窓辺の小鳥たち」) ある少女に導かれるように会社と逆方向の電車に飛び乗った私。箱根「ポーラ美術館」のセザンヌ〈砂糖壺、梨とテーブルクロス〉のまえで夢を諦めた記憶が蘇りーー。(「檸檬」)日常の中の小さな幸せに寄り添う、珠玉の6篇。Amazonより

*33:『三体』著者、劉慈欣による表題作ほか、現代の北京でSNS産業のエリートのひとりとして生きる主人公の狂乱を描いた、『荒潮』著者の陳楸帆による「開光」など、14作家16篇を収録。最先端の現代中国SFを収録した、ケン・リュウ編によるアンソロジー第2弾 Amazonより

*34:自殺をほのめかす少年。彼に何が起こったのか――時は遡り、4人の登場人物の視点から、嘘と秘密に満ちた5日間が描かれる。Amazonより

*35:異星人の攻撃により人口の6割が死亡した地球を舞台に、絶望的な状態の中、果敢に戦いを挑む若き兵士たちの死闘を描く戦争SF! Amazonより

*36:久々に帰国した凄腕スナイパーを待っていたのは、所在不明になった彼自身の銃を使った連続狙撃事件だった。アクション・スリラー Amazonより

*37:両親がいなくなったその日から、僕らは「普通」じゃなくなった――。家族の秘密に向き合いながら成長する兄弟達の絆を描いた感動作。Amazonより

*38:2020年7月。オリンピック開催間近の東京で、新聞社宛に「開会式の日、東京を走るトラックの荷台に青酸ガスを仕掛ける」という予告電話がかかったのが全ての始まりだった。直後、配送トラックの荷台から青酸ガスが発生するテロが次々と起こる。更に、何者かが仕組んだトンネル火災や鉄道線路の土砂崩れなどの影響で道が閉ざされ、東京の食料が品薄になってしまう。物流が狙われ、陸の孤島となりかける東京。その危機に、物流のプロである長距離トラックドライバーたちが立ち向かう! Amazonより

*39:三億年前。超大陸。壁。無限の書物。無数の流星・・・「すべてを見せてあげる。だから--」 現代文学の極北に昇りつめ、著者の一到達点を示す、至高の書。Amazonより

*40:干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ。男は偽名を使っていた。男は何者で、何故消されたのか?過去に遡るエーレンデュルの捜査が浮かびあがらせたのは、時代に翻弄された哀しい人々の真実だった。北欧ミステリの巨人渾身の大作。Amazonより

*41:家の幻視力、生活者の目線、歴史から未来への透視…現代の矛盾と不公正を見極め、別の社会への理想を手渡してくれる時評集。Amazonより

*42:「ルパンの娘」シリーズが大ヒット! 2020年大ブレイク必須、横関大! 大注目の最新刊! SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。「誘拐されて、人生一発逆転しませんか?」 腕利きの誘拐屋・田村健一は、ある日、新人誘拐屋の根本翼とコンビを組むことになる。あまりにもお節介な翼は、自らが誘拐した人物の人生相談に乗ってしまう。淡々と仕事を全うしたい田村の抵抗もむなしく、いつの間にか二人は関係のないトラブルに巻き込まれていく。だがすべての出来事は、実は田村の秘めた過去につながっており……。「無口なベテラン」と「涙もろくてお人好しの新人」の誘拐屋。犯罪から生まれた2人のコンビが奇跡を起こす。Amazonより

*43:社会の闇を疾駆するノンストップノワール! 食材偽装の告発に絡み、子会社に左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。過酷な業務に耐えかねて本社への復帰を図ったが、冤罪での逮捕をきっかけに解雇され、家庭は崩壊する。さらに悪徳プロダクションの罠にはまった大学生の娘に助けを求められる。 働き口を見つけようと、入矢は刑務所で同室だった男に聞いた自動車修理会社に出掛けたが、その経営者はまさに殺される所だった。現場を見た入矢も殺されそうになるが、必死に命乞いをして殺し屋から半年の命の猶予を得た。「きょうは十月十三日だ。半年だけ待ってやる」「あんたの寿命は、長くても来年の四月十三日までってことさ」。 その殺し屋――四科田了は、常識や倫理を超越した男だった。 四科田の指示通りに動く日々が始まった。恐怖と凄惨な暴力に苛まれる悪夢のような日々。入矢は孤独と絶望のなかで、しだいに変貌を遂げていく。 残された日々で、娘の行方を突き止め救出することができるのか。そして、入矢は四科田から逃げのびることができるのか。 現代社会の闇を疾駆するノンストップ・ノワール! Amazonより

*44:突然、弟が失踪した。しかも放火犯の疑いのある女と。関係者の印象がまるで異なる弟に戸惑う兄。彼は弟の真実の姿に辿りつけるのか。Amazonより

*45:偽史と小説、2つのフィクションが交わるとき、驚愕の真実が浮かび上がる!「日本ファンタジーノベル大賞2019」、破格の受賞作! Amazonより

*46:百一歳の眠り続ける謎の老人。その人生が、EU離脱に揺れるイギリスの戦後史に重なって――奇想に満ちたポスト・ブレグジット小説。 Amazonより

*47:この世界になじめずに都市の片隅で不器用に生きる人びと。どこにでも、誰のなかにも存在する<よそ者>たちの様々な思いを描く短篇集。Amazonより

*48:不倫、エビデンスインスタ映え、グレイヘア、猛暑の日本でのオリンピック開催、中高年女性の女子会、スマホからのみ購入可能のライブチケット…等々。日常で起こる出来事、出会う人々、見聞きするあれこれへの「違和感、疑問、いや、きらい」の理由を掘り下げる。「前からなんとなく思っていた!」「よくぞいってくれた!」と思うこと必至の24エピソード。以下、章タイトル。・私は悪くない…「予報が当たらないのは天気が悪い」と、いい放った気象予報士。・顔を作る…「目をもっと大きく開いて」という、証明写真のカメラマン。等 Amazonより

*49:ホテル〈アルカディア〉支配人のひとり娘・プルデンシアは、敷地のはずれにあるコテージに理由不明のまま閉じこもっていた。投宿していた7名の芸術家が同情を寄せ、元気づけ外に誘い出すべく、コテージ前で自作の物語を順番に語りだした。突然、本から脱け出した挿絵が「別にお邪魔はしないさ」と部屋に住みつづける「本の挿絵」、何千年も前から上へと伸び続けるタワーマンションの街を調査するも、1万階を過ぎたあたりで食糧が尽きてくる「チママンダの街」など7つのテーマに沿った21の不思議な物語。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル〈アルカディア〉には聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、7名の芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか。 創元SF短編賞を受賞し、そのぶっ飛んだシチュエーションと巧みな文体で、全国の目利き書店員さんを驚倒させた作家による、全国民注目の初の長編小説。Amazonより

*50:「僕の名前はポール」--再開発計画に揺れる駅前ビルに突如現れたのは、一匹の喋るネズミ! 市議会議員の浦田さんの助けを得ながら、欲望うずまく人間たちの世界に飛び込んでいく。ついには、堂々市議会に登壇し、大演説をぶつことに。聖書の昔から続く人間とネズミの深い因縁は、はたして今日どのような結末を見ることになるのか? 近作『ひよこ太陽』で泉鏡花賞を受賞し波に乗る芥川賞作家が新境地に挑んだ、仰天寓話小説。Amazonより

*51:地方の広告制作会社で働くデザイナー、芳野荘介28歳。年齢=恋人いない歴で、仕事も中途半端な自分に行き詰まっている「できない男」。ある時、地元の夜越町と大手食品会社ローゼンブルクフードが農業テーマパーク「アグリフォレストよごえ」プロジェクトを立ち上げる。荘介の憧れの超一流クリエイター、南波仁志率いるOFFICE NUMBERが取り仕切る「アグリフォレストよごえ」のブランディングチームに、地元デザイナー枠として、突然放り込まれることに。南波の右腕としてブランディング事業の現場担当を務めるアートディレクター河合裕紀、33歳。彼女に二股をかけられていた者同士で意気投合した、イタリアンレストランオーナー賀川と遊ぶのが唯一の息抜きになっている。仕事は超有能で、様々な女性と“親善試合”を繰り返しているけれど、河合もまた、独立や結婚など、その先の人生へと踏み出す覚悟が「できない男」だった。山と田圃しかない夜越町で出会った、対照的な二人の「できない男」。それぞれが抱えるダメさと格闘しながら、互いに成長していく姿が最高に愛おしい、大人による大人のための青春小説。Amazonより

*52:個性豊かなどうぶつたちが好きな食べ物や誕生日についてやりとりする。風に運ばれる手紙が伝える、オフビートで滋養に満ちた物語。Amazonより

*53:二年半ぶりの新刊は、濃密なエッセンスが溢れだす珠玉の作品集。本格的デビュー前に雑誌掲載された〝幻の短編〟「夜の記憶」が単行本初収録! さらに『新世界より』発表直後に書かれたSF、歴史を越えた本格ミステリ『罪人の選択』に加え、最新SF『赤い雨』まで単行本未収録作が結集しました。 「夜の記憶」――『十三番目の人格‐ISOLA‐』『黒い家』で本格デビュー前に書かれた貴重な一編。水生生物の「彼」は、暗黒の海の中で目覚め、「町」を目指す。一方三島暁と織女の夫婦は、南の島のバカンスで太陽系脱出前の最後の時を過ごす。二つの物語が交錯するとき、貴志祐介ワールドの原風景が立ち上がる。「呪文」――『新世界より』刊行直後の発表。文化調査で派遣された金城は、植民惑星『まほろば』に降り立った。目的は、この惑星で存在が疑われる諸悪根源神信仰を調べるためだ。これは、集団自殺や大事故などを引き起こす危険な信仰で、もしその存在が認められたら、住民は抹殺される。金城は『まほろば』の住民を救おうとするが……。 「罪人の選択」――1946年8月21日、磯部武雄は佐久間茂に殺されようとしていた。佐久間が戦争に行っている間に、磯部が佐久間の妻を寝取ったからだ。磯部の前に出されたのは一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。もしどちらかを口にして生き延びられたら磯部は許されるという。果たして正解は? 「赤い雨」――新参生物、チミドロによって地球は赤く蹂躙された。チミドロの胞子を含む赤い雨が世界各地に降り注ぎ、生物は絶滅の危機にあった。選ばれた人間だけが入れるドームに、成績優秀のためスラムから這い上がった橘瑞樹は、不可能と言われた未知の病気RAINの治療法を探る。Amazonより

*54:孤狼の血」シリーズ完結編! 広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結! Amazonより

*55:たったひとりで国家を救うべく立ち上がった男は、やがて影の真実を知り……。e-honより

*56:不朽の名作『いつか猫になる日まで』の著者がおくる、 大人の冒険小説! 「うぃやっ……地震?」56歳の大原夢路は将来が絶賛不安な元校正者、現在無職。両親の介護のために仕事をやめ、さらには認知症になった義父母の存在もがっしりとのしかかっている。そこそこに仲良しの旦那はいるけれど、そりゃもうストレスは満載。おかげで最近妙な夢を見る。地震で止まった地下鉄の中に閉じ込められ続けるのだ。親友の冬美と、袖すりあった見知らぬひとたちと、そしてもうひとり、人間の生気を喰らういきもの「三春ちゃん」と!! それぞれに問題を抱えたいい年の大人たちが、自分たちの生存と、たまたま居合わせてしまった子供たちの未来を守るために戦いを始める。初めはおずおずとコミュニケーションをとり、やがて奇妙な共闘態勢が。憧れるのは猫のごとき平和な日常、いつか手にしたら、絶対そこから動いてなんかやるものか。でも、それまでは--日本SFのレジェンドがおくる、最高の「ふつうの大人」の冒険小説!! Amazonより

*57:相場の世界に生き、敗戦の瓦礫の中から日本経済を立て直した男たちがいた! 米問屋から立身した山崎種二は、昭和史と共に激動する株主相場の寵児となる。しかし戦争によって経済は崩壊し……。山種証券創設者の人生を軸に、現代に通底する日本経済の危機を描ききる、著者渾身の歴史経済小説Amazonより

*58:「行列」「開閉式」「東京の鈴木」などに書き下ろし「未知の鳥類がやってくるまで」を加えた全10作の短篇集。SF的、幻想的、審美的味わいと本をめぐる物語。Amazonより

*59:本書は有名なヒュー・ロフティングのドリトル先生シリーズの100周年改訂新版(Centenary Edition) です。ロフティングの子息とSimon & Schuster Children's Books が1作目「THE VOYAGES OF DOCTOR DOLITTLE」、2作目「THE STORY OF DOCTOR DOLITTLE」の2点の100周年改訂新版を発売しました。原書のユーモアや面白さはそのままに、現代の見地から見ると問題のある表現などを改めており、翻訳も、児童書の訳者としても実績のある金原瑞人先生が現代の目でも読みやすく訳してくださっています。子供にドリトル先生を読んでほしいが、昔風過ぎてとっつきにくい抄訳ではなく完全版がよい、表現が気になるといった方にも楽しんで読んでいただけると思います。またユニバーサルスタジオがロバート・ダウニー・ジュニアを主演として映画版「ドクター・ドリトル(原題:Dolittle)」を公開する予定です。(アメリカでは1月17日、日本では3月20日予定) あらすじ: 人間の医者だったドリトル先生は、飼っていたオウムのポリネシアから動物語を習い、動物の医者になった。すっかり評判になったある日、ツバメが運んできた便りから、アフリカの猿たちの間で疫病が流行っていることを知り、動物たちと共に助けに出かけることに…。Amazonより

*60:クリスマスの夜。燃え盛る民家。取り残された少女。灼熱の地獄に飛び込んだ、一人の男。炎の中から助け出された少女は、そのまま男に連れ去られた――。新潮ミステリー大賞作家が描く、ある双子の男女にまつわる二十余年の物語。さみしさが、ぬくもりが、心に触れる傑作青春ミステリ。クリスマスの夜。百キロ以上のスピードで暴走する車を、二台のパトカーが猛追していた。時は二時間ほど前に遡る。その男は、偶然、火事の現場に遭遇する。家の外で助けを求める母親。二階の窓からは、泣き叫ぶ娘の姿が見える。男はこの状況に運命を感じていた。男が取った行動は、誰も予想しないものだった。燃え盛る家の中へと飛び込んでいったのだ。それから五分足らずで、男は家から出てきた。胸には十歳の少女をしっかりと抱きかかえている。周囲から、歓喜の声がこぼれる。しかし、男が次にとった行動に周囲は唖然とした。男は少女を母親に手渡さず、車に乗せてそのまま逃走したのだ。Amazonより

*61:「我ながら毒気の強い作品ばかりで、あきれます」と、書いた本人もため息。現役医師の作家・久坂部羊が描く、強烈にブラックな短編集! 区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。この世の終わりに直面したような、とてつもない恐怖に襲われるのだ。心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩くが……(「天罰あげる」) 介護施設を併設する高齢者向けのクリニックには、毎日多くのお年寄りが集まってくる。脳梗塞で麻痺のある人、100歳近い超高齢者、150kg近い体重で車椅子生活を送る人……さまざまな症状の利用者みなに快適に過ごしてほしいと施設長は願うが、老人たちにはもめごとが絶えず……(「老人の園」) 毒気に満ちた患者の怖さと最悪のどんでん返しが炸裂する、全5編。Amazonより

*62:香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。Amazonより