8月新刊備忘録

  • 8/21 ジェイン・アン・クレンツ「霧の町から来た恋人」二見書房ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション)/ISBN: 9784576201245*47


*1:「本のなかに書かれた言葉、そこで起きたできごと、そこで生きる人々、そこに漂う空気を五感と感情で体験すること、それが、本を読む、ということなのだ」心に残る、あの本この本を、なんと350冊! 直木賞作家・角田光代のとびきりの読書案内。全三章の構成。第一章「物語に出合う」――少女時代に読んだ『長くつ下のピッピ』『100万回生きたねこ』から、太宰治林芙美子開高健向田邦子、そして大島弓子岡崎京子の漫画作品までを愛をこめて描く、感動的なエッセイ16篇。第二章「心に残る、あの本この本」――ジョン・アーヴィング、イーユン・リー、ベルンハルト・シュリンクミランダ・ジュライから井上荒野伊坂幸太郎江國香織奥田英朗桐野夏生佐野洋子橋本治吉田修一綿矢りさ、など、小説からエッセイ、ノンフィクションまで、多彩な作品を語る書評(感想文)。読むだけで思わず本屋さんに走りたくなる、熱い読書案内60本。第三章「わたしの読書日記」――2007年秋から2018年夏までの幸福な読書の日々を描く29篇。まさに〈本がわたしを呼んでいる!〉。Amazonより

*2:巨匠の代表作、ここに復刊! 英雄ダーク・ピット颯爽登場。映画化&日本冒険小説大賞受賞作 大統領直轄の秘密機関メタ・セクションのメンバーは、とある鉱石の行方を長らく追っていた。敵国のミサイル攻撃を瞬時にして無効化しうる防衛システム「シシリアン計画」を遂行するためには、稀少元素ビザニウムの入手が不可欠なのだ。しかし、ソ連のノバヤゼムリヤ島にあるとされるビザニウム鉱石の調査に彼らが送り出した科学者コプリンは、巡回兵の銃撃にあって瀕死の重症を負う。危地に陥った彼をすんでのところで救い出したのは国立海中海洋機関のエージェント、ダーク・ピットだった! Amazonより

*3:伝説の巨船引き揚げに挑む。男のロマンに満ちた大傑作! 稀少なビザニウム鉱石をめぐる米ソ虚々実々の諜報戦&争奪戦! アメリカの最新型防衛網の完成に不可欠なビザニウム鉱石。ピットたちは、20世紀初頭にソ連から持ち出されたこの稀少鉱石が、超豪華客船『タイタニック』号の船艙に積みこまれていたという情報を摑む。伝説の沈船引き揚げという難事業を決意した彼らは、4000メートルの海底に眠る巨船をついに発見するに至るが、ソ連工作員の暗躍による殺人や事故に見舞われ、引き揚げ作業は困難を極めることに……。海洋冒険小説の金字塔にして、巨匠カッスラーの遺した代表作、ここに復刊!(解説・寶村信二) Amazonより

*4: ウェディング・ケーキの試食会をおこなった直後、クレアは偶然にも犯罪現場に遭遇してしまい、忽然と姿を消した。それから一週間後、突然ビレッジブレンドに戻ってきた彼女は、すっかりこの十五年間の記憶を失っていて……!? Amazonより

*5:白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる都市伝説の“少女”とは? 古道具店を営む兄と、ときおり古い物に秘められた“記憶”が見える弟。ある日、ふたりはビルの解体現場で目撃された少女の噂を耳にする。再開発予定の地方都市を舞台にした、ファンタジックミステリー。Amazonより

*6:就活に挫折して以来ずっと、実家でオンラインゲーム三昧の日々を送る“俺”に転がり込んだ伯父さんの遺産は、離島に建てられた館を丸々一棟。なんと無職から一転して不動産持ち、これからは課金し放題だ!と浮かれて現地を下見に行った俺は、まだそれが両親からの最後通牒であることに気づいていなかった……。 「もう面倒見きれない。そこで一人で生きてい いきなり始まった強制自立生活。とにかく金銭問題を解決するべく下宿人を募ることに。母親に送り込まれてきたニートのヒロ、無医島には是非とも呼び込みたい元医者ニートのBJさん、遊び人風のリア充・カインさん……ゲームの中にあった人間関係は、島のおじいちゃんおばあちゃんも巻き込んで、だんだんとリアルの世界へと広がっていく。立ち止まっていたニートたちが、おっかなびっくり歩き出す前の「人生の夏休み」が青い空と海のもとで始まります! Amazonより

*7:生き抜くことを諦めるな!生死を賭けて任務に挑むSAT隊員たちの熱い闘いと絆を描いた、衝撃的クライムサスペンス。原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。多くの死傷者が出たが、警視庁特殊部隊SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動し、犯人を制圧。しかし、ある被害者女性が遺した「謎の言葉」が頭から離れない班長・南條は許されない独自調査をスタートする。手がかりを追ううちに、四日後の中国首脳来日に危機が迫っていることが分かり―― Amazonより

*8:最新鋭の武器を擁する南米の麻薬王の陰謀を阻止するため、引退を控えた攻撃潜水艦は最後の航海に向かう――冒険アクション大作! Amazonより

*9:女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作! 前作『闇という名の娘』の衝撃のラストから遡ること15年。女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作を刊行する! 1978年10月、アイスランド西部フィヨルドへ秘密の週末旅行に向かう若い男女がいた。数日後、地元警察のアンドリェスは別荘で死亡している女性を発見する。残されたセーターから彼女の父親が犯人と見たレイキャヴィーク警察のリーズルは、アンドリェスに嘘の証言させ、父親を逮捕する。10年後、殺された彼女を偲んで4人の仲間が集まった。ベネディフト、アレキサンドラ、クラーラ、そして死んだ女性の弟・ダーグルだ。向かったのは、絶海の孤島・エトリザエイ。島にひとつしかないロッジで、4人は夜を過ごす。その夜、ダーグルはベネディフトの何気ない思い出話に違和感を覚え、クラーラは暗闇に“彼女”の姿を見たと言いだすなど、次第に不穏な雰囲気に。そして翌朝、仲間の一人が崖から転落死しているのが発見される。レイキャヴィーク警察から捜査に向かったフルダは、彼らから聞き取りを行ううち、10年前の事件に隠された、深い闇へと潜り始める。やがて少女たちに起きた悲劇の真相が、フルダ自身の父の秘密とともに語られるのだが‥‥。警察小説としてだけでなく、刑事の人生を描く人間ドラマとして高い評価を受けた前作だったが、今作もその期待に充分に応える傑作だ。Amazonより

*10:その昔ながらの喫茶店にはなぜか不思議な事件と個性的な人々が引き寄せられる。看板メニューはおじいちゃんの「特製ミルクセーキ」おばあちゃんの「魔法のナポリタン」! 店主の孫の「ぼく」が見た、どこかとぼけて愛らしい温かな日々と少しの謎。『しずかな日々』『るり姉』の著者が描く喫茶店ミステリー! 創業50年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスにたっぷり、表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。その店主の孫である「ぼく」が小学5年・中学1年・大学1年の頃にそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。心地の好さに、きっとあなたも通いたくなる。 Amazonより

*11: 2016年に惜しくも逝去した名匠トレヴァー、最後の短篇集がついに登場。妻の死を受け入れられない男と未亡人暮らしを楽しもうとする女、それぞれの人生が交錯する「ミセス・クラスソープ」、一人の男を愛した幼馴染の女二人が再会する「カフェ・ダライアで」、ストーカー話が被害者と加害者の立場から巧みに描かれる「世間話」、記憶障害をもった絵画修復士が町をさまよい一人の娼婦と出会って生まれる奇跡「ジョットの天使たち」など、ストーリーテリングの妙味と人間観察の精細さが頂点に達した全10篇収録。Amazonより

*12:高級リゾート地ケープコッドの一角にある小さな町ビリングスゲートでは、ふるさと祭りを直前に控えた熱狂と祝賀ムードで盛り上がっていた。祭りの直前、町には不穏な噂が流れ始めるものの、怪現象が目撃されるヘル・ホローと呼ばれる湿地帯の森林で火災が起こるアクシデント以外は大きな出来事もなく、予定通り、ふるさと祭りは実行された。しかし、開会の花火が上がる中、女性骨董商が自宅で射殺される惨事が勃発。最重要容疑者には鉄壁のアリバイがあるため捜査は難航、【ケープコッドのシャーロック・ホームズ】と呼ばれる町の人気者アゼイ・メイヨが真相究明に乗り出す中、第二の殺人が発生してしまう。Amazonより

*13:SFPD(サンフェルナンド市警)の予備刑事(reserve officer)として、自発的に未解決事件捜査にあたっているハリー・ボッシュのもとを、昔のパートナーだったロス市警本部強盗殺人課未解決事件班刑事のルシア・ソトが現在パートナーを組んでいるボブ・タプスコットとロス検事局のアレックス・ケネディ検事補とともに訪れ、ボッシュが三十年ほど前に逮捕し、現在も死刑囚として服役中の連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たとして、再審がひらかれる見込みだと聞かされる。残された証拠を調べ直したところ、すでに死亡している別の死刑囚ルーカス・ジョン・オルマー(連続婦女暴行殺人犯)のDNAが被害者の着衣に精液の形で付着していたことが科学的に立証されたという。事件発生当時、DNAは、犯罪捜査の証拠として認められていなかった。証拠保管庫に収められた被害者の着衣の入っている当該事件の証拠保管箱をソトとタプスコットが開封する様子は、ビデオに録画されており、そこに問題はまるで無いように思えた。Amazonより

*14:当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中”ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。Amazonより

*15:ぼくはミサイルの姿をした十四歳の少女だった。元軍艦AIは銀河の命運を背負って戦う―英国SF協会賞受賞作 星間紛争中のある重大事件にかかわり、心に傷を負った重巡洋艦のAI〈トラブル・ドッグ〉は、終戦後にみずから軍を辞した。その後艦の武装を下ろして人命救助団体に加わり、新たな艦長サリーらと共にレスキュー活動に勤しんでいた彼女は、あるとき遭難信号を受信する。すべての惑星がオブジェのように加工されている謎の星系・ギャラリーで、民間船が何者かに撃墜されたというのだ。急ぎ駆けつけた〈ドッグ〉は、銀河の命運を賭けた戦いに巻きこまれる。はたして14歳のAI は銀河を救えるか? 2018 年英国SF 協会賞長編部門受賞の傑作宇宙SF 。 Amazonより

*16:深夜、ニューヨークの地下鉄。ジャック・リーチャーの目前で絶命した女は、国防総省に勤める民間の事務員だった。事情聴取を終えて、弟の警官と死の真相に迫ると、副大統領候補への指名も噂されているサンソム下院議員の存在が浮かび上がる。謎が謎を呼ぶ展開に一気読み必至の傑作アクション・サスペンス。アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳! Amazonより

*17:ウクライナから来た謎の母娘と、サンソム下院議員を繋ぐ歴史の糸とは何か。国防総省から持ち出されたメモリースティックには、どんなトップシークレットが残されていたのか。ニューヨーク市中を舞台に繰り広げられる、リーチャーとさまざまな敵とのスリリングな攻防が、英米でも高く評価された傑作ミステリ! Amazonより

*18:都会の片隅で生きる人々の切なく苦味に満ちた人生。その一瞬に秘められた「真実」を描く13篇、佐々木譲が贈る渾身の人間ドラマ。Amazonより

*19:東ドイツが葬った極秘計画、通称“ウォルラス”は終わっていなかった。祖国を捨てた元スパイは、暗号を受け取り、古巣ベルリンへ舞い戻る。復讐か、罠か――。東ドイツの極秘計画をめぐるスパイスリラー! 「ウォルラス計画」とは<: br>東ドイツ諜報機関(シュタージ)対外諜報部門の偵察総局K部管轄の極秘任務。1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊し、スイスに逃亡するまでマルクスは携わっていた。K部の存在自体が極秘とされ、組織内の職員名簿や正式な書類にも決して表示されることはない。ベルリンでロシア大使館職員が殺害された。同日、スイスの高級ホテルで暮らすマルクスのもとに差出人不明の手紙が届く。そこには、東ドイツ諜報機関“シュタージ”が闇に葬った極秘計画、通称ウォルラスの緊急事態を告げる暗号が記されていた。30年前、祖国を裏切り名前を捨てた元工作員マルクスはベルリンへ否応なく呼び戻され――。そこで待ち受けるものとは!? イタリア発、衝撃のデビュー作! Amazonより

*20:圧倒的なオーラを放つスター、堀尾葉介。彼の「光」に触れると運命が動いていく。どんなに苦しいものでさえも──。心を動かすことにおびえている人々が過去と向かい合う姿を、丁寧に、繊細に、そしてドラマティックに描く感動作 Amazonより

*21: スランプ中の老監督のもとに、次々出戻ってきたいい年した子供たち。図らずも一家集結したところで、事件発生! 家宝の脚本がなくなった!?一番身近で一番不思議、そして一番大切な"家族"と向き合う勇気をくれる、笑いと涙の物語。Amazonより

*22:夫の通夜、妻の前に現れた若い女の幽霊。彼女との出会いが、かつての夫婦の日々を甦らせ、奇跡を呼ぶ。(「白蟻女」)やさしさが息づいていた時代。人の思いと郷愁が胸を打つ。人情の作家が心から描きたかった感動の物語2篇。この物語を貫くあたたかな眼差しは本物だ! Amazonより

*23:昔、中国は「疑」の国の竹林に、世俗と権力を厭う七人の賢人が集った。その目的は──酒と清談と謎! 妖しい魅力溢れる中国ファンタジーと、正統のアームチェア・ディテクティブを融合させた傑作。Amazonより

*24:ホロコーストに消えた母、僕は沈黙することしかできなかった。――第2次世界大戦時、ポーランドに母を残し、アルゼンチンに移住した息子の苦悩を静謐な筆致で描いた仏ベストセラー。Amazonより

*25:男は22年前の友人たちに憑依する。迷宮入り殺人事件の真相を追って。タイムリープ・ミステリの金字塔『七回死んだ男』を凌ぐ衝撃! 教師の田附悠成は、過去へ遡って友人たちに憑依するという特異能力を持つ。だが誰に憑くかは選べない。確実なのは、恩師の義理の息子が殺された22年前に戻ってしまうことだけ。身をもって体験する友人たちや被害者の不可解な行動、そして隠された女の死。迷宮入り殺人事件の“あの日”を繰り返す田附が辿り着いた驚愕の真相とは? Amazonより

*26:公安部のエリート刑事・幣原は、イスラム国関連の極秘捜査から突然外された。間もなく、息子の秀樹がテロリストに志願したとして逮捕された。妻や娘からは息子を売ったと疑われ、組織や世間には身内から犯罪者を出したと非難される。公安刑事は家庭と仕事の危機を乗りきれるのか!? 衝撃の社会派長編ミステリー! Amazonより

*27:世界の色を変えてしまう。人生にはそんな出会いがある。16歳の夏、私は彼女に出会った――。高校生から圧倒的支持を得た青春小説! Amazonより

*28:日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません! Amazonより

*29:娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々――。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の"制裁"を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。人間のダークサイドを容赦なく抉り、読後はなぜか救われる衝撃のデビュー作。Amazonより

*30:四ツ角三年二組の一番美しく人気「「もあった生徒・更紗が突如自殺する。遺書もなくいじめがあったわけでもない。彼女の死をきっかけに、次々に女生徒が見えない力によって容姿を傷付けられていく。犯人を勘ぐり合う生徒たち、変化していくクラスカースト。担任の小谷舞香は、この異変の真相を探るうちに、地域につたわる「ユアフレンド」というおまじないの存在を知り――。Amazonより

*31:「君の選択肢に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』だ」――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける! Amazonより

*32:お笑い興行が禁止されて100年。旦那衆の道楽となった「お笑い」を、庶民の娯楽へと飛躍させた江戸落とし噺の元祖・三笑亭可楽のまっしぐら人生! 三宅裕司さん、春風亭昇太さん、大絶賛! 櫛職人の又五郎は「お笑い」好きの粋な旦那衆が揃う〈噺の会〉の下っ端ながら、大坂からやって来たお笑い芸人を向こうに回し、ここでやらなきゃ江戸っ子の名折れとしゃしゃり出る。が、急ごしらえの寄席はたった五日で店仕舞い。自分のあまりの不甲斐なさに江戸の街を飛び出した又五郎、百戦錬磨の芸人たちが集う街道沿いの宿場町、越ヶ谷・松戸で揉まれて丸二年。修行の末にようやく掴んだ前代未聞の即席芸〈三題噺〉で一世一代の大勝負に打って出る! Amazonより

*33:「知ってる? 川上さんって、お父さんに殺されたらしいよ……」 僕たちは何かトラブルが起きると、同級生の水谷くんに相談する。例えば友だちから意地悪されたら、運動会で出たくない競技があったら、弟が迷子になっても……。学校中のみんなから頼りにされる名探偵。彼が導き出す答えに決して間違いはない。だって水谷くんは「神さま」だから。夏休み直前、僕と水谷君は同じクラスの川上さんからある相談を受ける、その内容は意外なものだった……。小学生の日常で起きた「悲劇」が胸をえぐる、切なく残酷な連作ミステリー。Amazonより

*34:もしも荒廃した近未来アメリカに、 仏陀を信仰するインディアンが現れたら――未曾有の災害と暴動により大混乱に陥り、国民の多くが現実世界を見放したアメリカ大陸で、仏教を信じ続けたインディアンの青年が救済を語る書下ろし表題作のほか、VR世界で一生を過ごす少数民族を描く星雲賞受賞作「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」、『ヒト夜の永い夢』前日譚にして南方熊楠の英国留学物語の「一八九七年:龍動幕の内」など、民俗学とSFを鮮やかに交えた6篇を収録する、柴田勝家初の短篇集。解説:池澤春菜 Amazonより

*35:製造人間に保護される自分が何者なのかわからず苦しむ無能人間のヒノオ。彼の眼前に現れたのは、組織に造反した憎悪人間だった。Amazonより

*36:第二次世界大戦で勝利したドイツ第三帝国は、カナダで抗戦を続ける英国を追い北米に侵攻。欧州を制圧した強大な軍事力による電撃攻勢と、史上初の反応弾攻撃で合衆国を崩壊させた。ここに、日英同盟対ドイツの第三次世界大戦が勃発! 著者最大のシリーズを合本する愛蔵版。第一巻には本篇1「合衆国侵攻作戦」、本篇2「迫撃の鉄十字」、本篇3「反撃の旭日旗」を収録。Amazonより

*37:母は、わたしの恥部だった―― 申し分のない夫・聖司と結婚し、〈ふつう〉の幸せになじもうとするも、にわかに体と心は夫を拒み、性の繋がりも歪になっていく――密かに声を殺して生きた子ども時代の〈傷〉に気づくとき、台湾の祖母、叔母、そして異国に渡った母の一生が心を揺らす。夫と妻、親と子それぞれの〈過ち〉を見つめる心温まる長編小説 Amazonより

*38:中南米の麻薬組織で窮地に立たされた潜入捜査官。彼を救う鍵はグレーンス警部――名作『三秒間の死角』に連なるシリーズ最高傑作 Amazonより

*39:イギリスの海辺の片田舎に流れ始めたある噂。出所した殺人者が町に隠れ住んでいるという。やがて住民は疑心暗鬼に飲み込まれ……。 Amazonより

*40:ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けばーー。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラクアメリカ、ディストピアと化した2043年アイルランドまで。ホリーの人生を中心に展開される6つの物語からなる大作 Amazonより

*41:巨大隕石落下により人類は生き残りをかけて宇宙開発に乗り出すことに。星々を目指す女性パイロットを描く改変歴史/宇宙開発SF Amazonより

*42:75年の時を経て再度襲来した異星人艦隊に敢 然と立ち向かったのは、〈伝説の艦隊〉最後 の一隻〈コンスティテューション〉だった! Amazonより

*43:人生に訪れた劇的な出会いを鮮やかに描く短編集『優しい暴力の時代』に、現代文学賞受賞の「三豊百貨店」を加えた日本オリジナル。現代韓国を代表するストーリーテラーによる珠玉の短編集。Amazonより

*44:発売前から、全国の書店員さんの共感の声も続々到来! 2020年夏、注目度ナンバーワンの傑作お仕事小説! 本屋大賞第2位(2019年)に選ばれた感動作『ひと』の作品舞台・砂町銀座がある東京都江東区に暮らし、区内の営業所に配属された新卒のタクシードライバー・高間夏子(23歳)。女性比率は3パーセント足らずという男社会で、個性あふれる先輩や同期たち、そして家族に励まされながら、仕事に、恋に(!?)、全力で走り回る姿を、温かく爽快な筆致で描きだす。Amazonより

*45:身長、寿命、インターネット、XVideos―21世紀、ピークに達した人間の能力と文化。だが、それはまだ人類史にとって前戯にすぎなかった。壮大なシンギュラリティSF含む長編3編。Amazonより

*46:料理は、作られなくなったら死んでしまう。 フリーのSE兼料理研究家として働く留希子の実家は、江戸時代から続く古い家柄で、老舗料理学校「品川料理学園」を経営している。大学こそ親の希望があって栄養学を専攻したが、幼い頃から後継者の道が決まっている雰囲気や、昔からの教則本を使う学園の方針への抵抗が留希子にはあった。卒業後は、製品開発会社にSEとして就職した。しかし、料理をすることは好きだった。SNSでの発信をきっかけに雑誌からも仕事の依頼が来るようになり、料理研究家としての認知度を上げていた。忙しい女たちを助けたいと、留希子は令和元年になるゴールデンウィークに向けた簡単で美味しい献立レシピの企画を立ち上げた。しかし、あるレシピをめぐり、問題が起きる。留希子にとってはすっかり身についた我が家の味だったが、そこには品川家の大切な歴史が刻まれていた。一方、昭和二年、品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリーと格闘していた。料理学校の歴史をつなぐレシピを巡る、胃も心も温まる家族小説。Amazonより

*47:15年前、カタリナは友人のオリヴィアと共に洞窟の奥で殺人事件を目撃する。とっさに身を隠し、翌朝、洞窟の入り口に戻ると犯人はいなくなっていたが、殺人の痕跡や被害者も消えていた。現在、二人は一緒に探偵事務所を開いているが、オリヴィアが誘拐される。一方、スレイターはある特殊な〈財団〉の代表である叔父に依頼され、とあるコレクターの殺人事件を調査するため、カタリナの力を借りにやってきた。ともに殺人事件を追い、オリヴィアの救出にも乗り出すが、実はこの誘拐は現在の殺人事件、15年前の殺人事件の両方に関係しているとわかる。捜査の過程でカタリナとスレイターは惹かれあっていき……。Amazonより

*48:孤独で薄幸な少女フロールは、ある日、共に暮らしていた親兄弟が実の家族でないことを知った。フロールは長い髪の不思議な女・小夜(シュ・アーカブ)とともに、本当の父を探しに家を出る。森で出逢う怪しい住人たち、暗示めいた夢の数々、マヤの伝統舞踊の美しい情景……夢幻劇的でエモーショナルな少女の成長譚「夜の舞」。薬師、霊媒師、助産師、蛇使い、売春婦など、生前に貧窮した境遇にあった女性たち。彼女らの霊魂が語る苦難に満ちた人生の数々を語り手ソレダーが書き綴った、寓意的でメタフィクショナルな物語「解毒草」。中編2編を収めた、マジックリアリズム的マヤ幻想小説集。Amazonより

*49:今日もニャン氏は秘書と謎を解く大好物は猫缶を開けるおいしい音と、不思議な事件 猫愛溢れる連作集ニャン氏の事件簿パート3だニャ 製缶会社の総務部に勤めつつ、余暇にロックバンドで音楽活動をしている茶谷歩くん。ある日、大株主の実業家が来社するという。音楽をやっている社員に会いたいと訪ねてきた、丸山と名乗る男性は、尻尾をぴんと立てた猫を連れていた!?猫缶を開ける時の、“音楽的な響き"についての話しが思わぬ方向に逸れ……。学生時代に茶谷が経験した、ヨウムが密室からいなくなった不思議な出来事について説明していると、丸山と猫がまるで会話をするように謎を解いていく――。新たなパートナーを加えて、アロイシャス・ニャン氏の事件簿、第三弾なのだニャ! Amazonより

*50:今日、あなたの大切な人が死んだら? だれもが経験する「大切な人の死」と真正面から向き合った、泣けて笑えるコミックエッセイ 〜結婚4年目、愛する夫が突然死んだ。3歳と1歳の子どもを残して。Amazonより

*51:第二次大戦後、クイーンが創刊した雑誌EQMMとその年次コンテストは、ミステリの進化に多大なる影響を与えた。短編ミステリの歴史をたどる巨大アンソロジー第3巻は、スタンリイ・エリンに代表されるコンテスト応募作家とその作品を中心に、ポースト、マクロイ、アームストロング、A・H・Z・カー、ブラウンなどの傑作11編を清新な訳文で収録する。小森収の評論には、資料価値抜群のEQMM年次コンテスト受賞作リストも掲載。Amazonより

*52:うちの執事に願ったならば、必ず望みは果たされる。遂に成人を迎える花穎は、烏丸家の仕来りに則り、当主として肖像画を描いてもらうことに。そんな折、候補者リストに挙がった画家達に次々と異変が起こる。衣更月は、背後に潜む陰謀に気づき花穎を守ろうとするが、当の花穎は彼の忠告もどこ吹く風。苛立つ衣更月だが、花穎のある意外な想いに触れ――。「僕は当代、烏丸家当主だ」「―貴方は、私がお仕えするたった一人の主人です」実写映画化もされた不本意コンビの上流階級ミステリ、堂々の完結! Amazonより

*53:オランダの隠し教会に主が降り立つ!? 天才神父コンビの事件簿、第16弾 オランダ・ユトレヒトの小さな教会からバチカンに奇跡の申告が。礼拝堂に主が降り立って黄金の足跡を残し、聖体祭の夜には輝く光の球が現れ、司祭に町の未来を告げたという。奇跡調査官の平賀とロベルトは現地で聞き取りを開始する。光の目撃者たちは、天使と会う、病気が治るなど、それぞれ違う不思議な体験をしていて――。光の正体と、隠し教会に伝わる至宝「王の中の王」とは? 天才神父コンビの頭脳が冴える本編16弾! Amazonより

*54:「女の人の声が聞こえるんです」。 殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。これは要精神鑑定案件か、それともーー。身元不明の男性が殺害された。加害者が自ら一一〇番通報し、自首に近い形で逮捕される。これで、一件落着。自分の出る幕はない、と警部補・武脇元は思っていたが……。事件の真相に、あなたは辿り着くことができるか。伏線に次ぐ伏線が織りなす衝撃のミステリー。Amazonより

*55:1989年S県。飯野(飯野)電気喜里(きさと)工場は、日本を代表する自動車会社の最新フラッグシップモデルSB9(エスビーナイン)、その照明部品(ライト)の製造を受注。品質管理課の塚田は連日、深夜までの残業と休日出勤を繰り返し、身も心も疲弊していた。が、塚田だけではない、897名の社員全員が厳しい納期と品質管理に汲々としていた。そんな中、突如1人の工員による工場内での暴行事件が発生。被疑者は犯行後、失踪し行方不明に。同時に聞こえ始めた奇妙な音。機械の轟音による耳鳴りか、それとも得体の知れない動物の鳴き声か。その後さらに社内で連鎖する暴行事件、製造事故、自殺、突然死、そして殺人。多くの社員が工場内で得体の知れない何物かの影を見る。なにかがおかしい。狂っている。それでも取引先の製造ラインを止めないため最優先される納期。みな無言で勤務を続ける。ある日、気がつけば工場の内外、至るところ隈笹が繁茂している……。太田忠司が自身の体験を元にバブル時代の自動車関連工場の狂気とカタストロフを描いた傑作モダンホラーAmazonより

*56:フランス在住の作家・辻仁成氏が、新型コロナの感染拡大とともに変化する生活の様子をしたためたDesing Storiesのブログを緊急出版! 新型コロナによって、「生」や「死」、「人とのかかわり」、「生き方」について、守るべき人や守るべきものを持つ人へ捧げる1冊。書下ろしあり。Amazonより

*57:三月生まれの倉石麻友と、四月生まれの姉・凛。ふたりは生まれの近い年子のため、同学年として同じ高校に入学した。高校二年生になった春、麻友は姉を殺す計画を立てる。姉は誰もが振り返るような美少女だが、実は意地悪で残酷。幼いころからいじめなどの問題行動を繰り返していた。ずっと「毒姉」との決別を夢想しては敗れてきた妹の、試行錯誤の行方は? そして、妹自身が抱え続ける罪とは――。思い込みから解き放たれ、自由へと向かう物語。Amazonより

*58:明治44年、文豪・森鴎外の末子として誕生した類。優しい父と美しい母志げ、姉の茉莉、杏奴と千駄木の大きな屋敷で何不自由なく暮らしていた。大正11年に父が亡くなり、生活は一変。大きな喪失を抱えながら、自らの道を模索する類は、杏奴とともに画業を志しパリへ遊学。帰国後に母を看取り、やがて、画家・安宅安五郎の娘と結婚。明るい未来が開けるはずが、戦争によって財産が失われ困窮していく――。昭和26年、心機一転を図り東京・千駄木で書店を開業。忙しない日々のなか、身を削り挑んだ文筆の道で才能を認められていくが……。明治、大正、昭和、平成。時代の荒波に大きく揺さぶられながら、自らの生と格闘し続けた生涯が鮮やかによみがえる圧巻の長編小説。Amazonより

*59:ダークWEBのハッカーたちの 襲撃の陰で、街の意志が目を覚ます。最先端のテクノロジーと霊的なものとの衝突が思いがけないひねりを加え、最後まで一気に読ませる。――大森望(書評家) AI 防犯システム、対自然災害、IRカジノ――”理想の街(スーパーシティ)”を護り抜け。最先端テクノロジーに警鐘を鳴らす、近未来ミステリー! 2020+年、オリンピック後の東京に新設された、対自然災害の実験都市・SC特別区。そこは未来の理想都市として、AIで完璧に管理されていたはずだった。そのオープン初日、安全管理センターの所長・神代は、街に仕掛けられた罠に気づく。街のセキュリティ突破には、ダークWEB上で巨額の懸賞金がかけられていたのだ。神代は、副所長の鷹宮やオペレーターたちと、カジノやITサミットを狙ったテロに対処していく。だが、その裏で謎の突然死がエリア内に多発していた……。「まるでこの街に意思があって、機会があれば住民を殺しているみたい」 Amazonより

*60:ここはどこだ、俺は一体誰なんだ――? 予測不能の大脱出劇が始まる! とある施設で平穏な日々を送っていたサブロウは自分に過去の記憶がないことに気付く。不審に思い施設を調べると「ここは監獄だ」という何者かからのメッセージが見つかる。サブロウは仲間を募り脱出を計画するが!? Amazonより

*61:時間も金も、家族も友人も贅沢品だ。「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者が、息詰まる「現代」に風穴を開ける会心作! 遊ぶ時間? そんなのない。遊ぶ金? そんなの、もっとない。学費のため、家に月八万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩。浪費家の母を抱え、友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす――そんな宮田の日常は、傍若無人な同級生・江永雅と出会ったことで一変する! 愛情は、すべてを帳消しにできる魔法なんかじゃない――。息詰まる「現代」に風穴を開ける、「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者の会心作! Amazonより

*62:20xx年、惑星難民xの受け入れが世界的に認められつつあるなか、日本においても「惑星難民受け入れ法案」が可決された。惑星xの内紛により宇宙を漂っていた「惑星生物x」は、対象物の見た目から考え方、言語まで、スキャンするように取り込むことが可能な無色透明の単細胞生物アメリカでは、スキャン後に人型となった惑星生物xのことを「惑星難民x」という名称に統一し、受け入れることを宣言する。日本政府も同様に、日本人型となった「惑星難民x」を受け入れ、マイナンバーを授与し、日本国籍を持つ日本人として社会に溶け込ませることを発表した。郊外に住む、新卒派遣として大手企業に勤務する土留紗央、就職氷河期世代でコンビニと宝くじ売り場のかけもちバイトで暮らす柏木良子、来日二年目で大学進学を目指すベトナム人留学生グエン・チ―・リエン。境遇の異なる3人は、難民受け入れが発表される社会で、ゆるやかに交差していく。Amazonより

*63:「平穏な生活のために、姉を殺すことにしました」 三月生まれの倉石麻友と、四月生まれの姉・凛。ふたりは生まれの近い年子のため、同学年として同じ高校に入学した。高校二年生になった春、麻友は姉を殺す計画を立てる。姉は誰もが振り返るような美少女だが、実は意地悪で残酷。幼いころからいじめなどの問題行動を繰り返していた。ずっと「毒姉」との決別を夢想しては敗れてきた妹の、試行錯誤の行方は? そして、妹自身が抱え続ける罪とは――。思い込みから解き放たれ、自由へと向かう物語。Amazonより

*64:成り上がり政治家の関係者が次々と殺された。背景は汚職か怨恨か。刑事の矜持を胸に、中卒と帝大卒のバディが戦後大阪の闇に挑む。Amazonより

*65:正義の鉄槌? なんて柄じゃないけどオレオレ詐欺に遭った「角のおばちゃん」の仇を取ろうと証拠をつかんだ詐欺集団を匿名で警察に通報したつもりが、逆に逮捕を逃れた残党に居場所を知られ、復讐の標的に。背後の組織をつかみ切れない奈美が選んだ窮余の策とは?企業のトラブル請負という仕事をめぐって最愛の恋人・雪江と師を続けて亡くした西澤奈美は心の整理がつかず空虚な日々を送っていた。そんな彼女が親しみを寄せるタバコ屋の上井久子がオレオレ詐欺に遭う。久子を慰める術を持たない奈美だったが、自分が入居する雑居ビルのオーナーから隣のビルに入った怪しげな会社が詐欺集団ではないかという見立てを聞き、密かに証拠をつかみ匿名で警察に通報する。しかしその後、逮捕を逃れた残党の影がちらつき、たびたび襲撃を受けるように。奈美は、彼女が育った児童養護施設の後輩で雪江を慕っていたという松井の協力を得て久子を騙した犯人を突き止め、ついには自ら拉致されて敵地に辿り着くという無謀な賭けに出る……。満身創痍の西澤奈美、絶体絶命! Amazonより

*66:都会の片隅で生きる人々の切なく苦味に満ちた人生。その一瞬に秘められた「真実」を描く13篇、佐々木譲が贈る渾身の人間ドラマ。Amazonより

*67:乱歩に三島、芥川……本を読んではスパークする作家魂。花野を歩く心地にてさらなる謎を探り行く――時空をめぐる、初の私小説Amazonより

*68:名人戦の日拾った魔の図式、幻の棋道会、地下神殿の対局、美しい女流二段、そして消えた棋士のゆくえ──。前代未聞の将棋ミステリ。Amazonより

*69:あなたが、人生の最期に聴きたいのは誰の曲? アリス、サザン、達郎、オザケン、クイーン、そして、ビートルズ・・・ 恋するラジオに誘われて、時空を超えた音楽の旅が今、始まる! 懐かしくも甘ずっぱい、著者初の「音楽私小説」。Amazonより

*70:黒髪でとびきり美人のサブリナ。あなたはなぜ堕ちてしまったの? コロラド州のラテン系住民の悲喜劇を描く全米図書賞最終候補作。Amazonより

*71:誰もが孤独の部屋の中から、報われない愛の行き場を探している。南部ゴシック文学を代表する名作が村上春樹の新訳でよみがえる! Amazonより

*72:シャーロック・ホームズの子孫にして女子高生探偵シャーロット・ホームズ。そしてシャーロットと同じ高校に通うワトスン博士の子孫ジェイミー・ワトスン。贋作事件を解決に導いた後の悲劇から1年。シャーロットは姿を消し、真相を何ひとつ明かされなかったことに深く傷つきながら、ジェイミーは過ごしていた。ある日、ジェイミーのパソコンが誰かにいじられた形跡があり、宿敵ルシアン・モリアーティの仕業ではないかとジェイミーは疑う。さらに学内で1000ドルもの大金が盗まれ、状況証拠からジェイミーが犯人と疑われてしまう。警察が呼ばれ、校長室に連行されるジェイミー。そこへ高校の創立100周年を記念する校長の肖像画が搬入されるが、その絵には〝ワトスンここにあり〟の落書きがあった……。いっぽう、行方不明のシャーロットもまた、ある情報を手に入れ、アメリカへと戻っていた。友情、恋、敵、推理。すべての謎をシャーロットが解き明かす、シリーズ最終巻! Amazonより

*73:紅雲町にやってきた、親切と評判の男。だが彼は草に自分は息子の良一だと告げ、証拠まで見せる。男は本当に死んだはずの息子なのか? Amazonより

*74:ラスト16ページの「奇跡」を、あなたは体験する。青春ミステリの最新形。吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。小学生のときの親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で溺死した真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は川の方から「助けて!」という叫び声を耳にした。少女が溺れていることに気付いた彼女が川に入ったそのとき、木の枝を踏んだような音と共に意識を失ったという。「能力」のためか、自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、仲間と共に彼女の死の真相を探っていく。溺れていた少女を捜していくなかで、町の不良・郷原の関わりが見えてくるが……。Amazonより

*75:外資系ホテルで敏腕ホテルマンとして働いていた入社5年目の高橋治真(たかはし・はるま)。彼には、長年胸に秘めていた夢があった。「パイロットになりたい」――。その夢に近づくべく、治真はNAL(ニッポンエアライン)のCA採用試験を受ける。CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後、希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。実は治真には秘密がある。治真の父は、かつてNALで航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった――。素性を隠し、有能な男客(ダンキャク。「男性客室乗務員」の略。業界用語)としてスタートを切った治真だったが……。先輩CAの紫絵(しえ)、治真に一目ぼれしたグランドスタッフの茅乃(かやの)、指導教官のオブライエン美由紀など、個性豊かなキャラクターたちが「それぞれの大事なもの」に向かって躍動するワーキング・エンタメ! Amazonより

*76: 二十七年間にわたる泥沼の内戦下を孤高に生きた女性ルドの人生。稀代のストーリーテラーとして知られるアンゴラの作家による傑作長篇 Amazonより

*77:ぼくは職業がら人を探すのが得意だ。人と話をするのも嫌いじゃない。けれども名前も知れぬ「彼女」を探し出すのは、いささか難航せざるをえなかった――不特定多数の人に届けられる彼女からの手紙には、いつも「おまえの大切な人がもうすぐ死ぬ」と不吉な予告が書かれていたのだった。破格の想像力が描き出す、これぞ山田正紀流マジック! Amazonより

*78:刑事クルト・ヴァランダー59歳、娘のリンダも、同じ刑事の道を歩んでいる。そのリンダに子供が生まれた。リンダのパートナー、ハンスの父親のホーカンは退役した海軍司令官、母親のルイースは元教師で、気持ちのよい人たちだ。だが、ホーカンが誕生パーティの三ヶ月後に姿を消してしまう。ルイースもハンスも原因に心当たりはない。だがヴァランダーは、ホーカンの様子に違和感を覚えていた。北欧ミステリの金字塔シリーズ最終巻。Amazonより

*79:退役した海軍司令官、ホーカン・フォン=エッケは、自宅から散歩にでかけ、そのまま戻らなかった。ヴァランダーは娘のために、ホーカン失踪の謎を調べ始める。海軍時代の経歴に手がかりがあるかもしれないと、当時の知り合いにも話を聞くが、なんの収穫もない。そんな中、今度は妻のルイースまでもが姿を消してしまった。ときおり襲う奇妙な記憶の欠落に悩まされながら、ヴァランダーは捜査を進める……。刑事ヴァランダー最後の事件。Amazonより

*80:「日本の美」の源流をたどれば、そこに彼がいる室町幕府八代将軍・足利義政応仁の乱のさなか、己にとっての美を体現する建築を構想した彼は、権力闘争に背を向け独自の美意識を追い求めた。乱世にあって芸術家たらんとする志と苦悩を直木賞作家が描ききる。Amazonより

*81:連続ドラマ化された『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』シリーズ最新作! 真面目な神崎、破天荒な黒木。真逆な2人の最強のバディが帰ってきた! 池袋のアパートでシングルマザーの死体が発見された。真っ先に現場に駆けつけた神崎と黒木は、残された幼い娘を前に犯人検挙を誓う。ところが翌日、2人は突然、捜査本部から外されてしまいーー。西武と東武の百貨店、サンシャインシティに大型家電量販店、そしてオタクの聖地、乙女ロード。「池袋」だからこそ、起こる事件がある。「池袋の治安を守るのが俺たちの仕事だ。困っている人がいたら見過ごすわけにはいかないだろ」この街は、俺たちを眠らせない。Amazonより

*82:船上に現れた、落水で亡くなったはずの男。島の禁を犯して忍び寄る不幸……。日本ホラー界の重鎮が語る、海をめぐる怪奇譚。Amazonより

*83:「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」 江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。 裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)ほか全六話。生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。Amazonより

*84:本の間から見つかった、亡き妻宛ての古いハガキ。妻の知られざる過去を追い、男は灯台を巡る旅に出る――。地方紙で連載されていた人気作、待望の書籍化! 板橋の商店街で、父の代から続く中華そば店を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。Amazonより