11月新刊備忘録

*1:祖父殺しの嫌疑をかけられてしまった青年、城坂論語。彼のアリバイを証明するのは、跡形もなく消えてしまった女性、ルージュだけ。本やタウン

*2:好評のタイムスリップシリーズ第6弾。本やタウン

*3:二階堂黎人・千澤のり子合作ミステリ第2弾。本やタウン

*4:謎また謎の、蘇る死者・消える死体・飛ぶ死体。私が殺したのは一体だれ。弁護士助手のコンビが鮮やかに謎を解く。本やタウン

*5:〈〈想像力の文学〉〉「体力のある若者たちの間で今、密かにマグロ漁が流行の兆しを見 せ始めている」(「爽やかなマグロ漁」より)。予測不能の世界像 があらわになる、〈群像文学新人賞〉受賞作家、待望の初作品集。公式

*6:〈ダルジール警視シリーズ〉事件のあるところ、警視あり! 堂々復活の本格推理巨篇!公式

*7:スティーヴン・キング ガチ惚れ! 基地の町に暗躍するカルト教団と女性弁護士が対決! 公式

*8:〈ハヤカワ・ノヴェルズ〉スペンサー、強請屋を追う! 情欲と金に目のくらんだ女たち。流儀を曲げぬ男たち。破局へと突き進む男女をスペンサーは救えるか?公式

*9:さる夫人が毒殺された事件に対し、毎夜、自慢の頭脳を駆使した推理を披露する犯罪研究会のメンバーたち。混迷する推理合戦を制するのは誰か? 巨匠の代表作が新版で登場。公式

*10:女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。調査に向う途中、フィデルマは漂流船を発見するが……。王の妹にして弁護士、美貌の修道女フィデルマの推理が冴える。公式

*11:高慢な修道院長に、敵意に満ちた修道女たち。複雑に入り乱れる人々の感情と思惑。そんな中、第二の殺人が……。七世紀アイルランドを舞台にした好評シリーズ、長編第3弾。公式

*12:占いで生計を立てる姉・志津、市民センターに勤めるバツイチの妹・真奈美、体は大きいが子供のような心を持ち、派遣の現場仕事をする末っ子の俊。3姉弟が暮らすマンションの専用庭の片隅には、彼らが「らいほうさんの場所」と呼ぶ秘密の庭があった。ある日、予期せぬ客の訪問をきっかけに、3姉弟の一見のどかな生活はほころび始める。はたして「らいほうさんの場所」とは? 歌人としても活躍中の著者による、少し苦い家族の崩壊と再生の物語。誰の心にもある小さな棘(とげ)を描写する繊細な筆致を堪能してください。(NK)公式

*13:老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」はお隣同士。妻を亡くし「苑」に入居した益子誠次は子供嫌いだったが、物の道理を教えるためあえて幼稚園児と一緒にひまわりの種を植えた。経営が同じ「苑」と「園」には実はさまざまな不正の疑いがあるが、老人と子供たちは非力ゆえになかなか糾(ただ)すことができない。しかしある日、訳ありの「苑」の入居者・片岡さんがとうとう決起、誠次と子供たちと一緒にバリケード封鎖を敢行する。老人と子供が手を組んだとき、奇跡は起こるのか? すべての世代に送る「熱血幼老小説」です!(YS)公式

*14:文壇に忽然と出現し「乳と卵」で芥川賞を受賞した川上さん。哲学的長篇『ヘヴン』はいまベストセラーとなっています。その川上さんが『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』に続いて上梓(じょうし)するエッセイ集です。世界クッキーって何でしょう。答えは本書の中にもありません。ただ、短いエッセイの集成を読んでいても、哲学が根本にあることが分かります。身辺雑記や子供の頃の記憶でさえも、思考のフィルターを通っているのです。稀に見る、哲学的教養を備えた、また同時にキュートな作家なのです。笑えて、腑に落ち、時々泣ける極上のエッセイ集です。(OS)公式

*15:オカリナの音がすると、子どもたちが消える。そんな都市伝説が広がるなか、中国系地下銀行から数100億の金が紛失する。革命小説第8弾。本やタウン

*16:落合は大男が自殺をしようとするのを止める。しかし、それが恐怖の引き金だった。著者が放つ渾身のサスペンス。本やタウン

*17:あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。矛盾と葛藤を抱えて生きる人間の悔恨と痛みを描く、人生の真実の物語。公式

*18:広域暴力団傘下の若頭が射殺された。上層部の意向に背き、単独捜査をする姫川玲子がつきとめたものとは。本やタウン

*19:「狸汁」「初鰹」「九絵尽し」。読めば味わってみたくなる料理の数々を題名にした短編集。いま絶好調の作家の異色「食」ミステリー。本やタウン

*20:聡明で美しい姫・千枝は、織田家の貧乏武士・山内一豊に嫁いだ。賢妻・千枝の名推理とともに、一豊は戦国の世を乗り切っていく。本やタウン

*21:1991年、房総の海辺の町。中学3年の幸太、東一、聖斗は「キリストさん」と呼ばれる長髪髭面の奇妙な男に出会い、事件は起きた。本やタウン

*22:ホストクラブを訪れた夜から喜久代の人生は狂った。地味な女たちの暴走と残酷な死を描く連作犯罪小説。岩井版「黒い報告書」。

*23:いろいろな家族のカタチを描いた連作集。全7篇収録。血のつながりは色を、カタチを変えて私に纏う。本やタウン

*24:女性の描写力には定評のある著者が、さまざまな年齢の女たちを1人ずつ取り上げ、女の素晴らしい面、醜い面を描く大いなる女性賛歌。本やタウン

*25:注目の芥川賞候補作家が贈る、ゆるやかに流れる純粋な時間と場所をみつめる物語。本やタウン

*26:警視庁公安部「サクラ銃殺隊」の一員で、最高の狙撃手・仁王頭勇斗が、また任務に戻ってきた。狙撃手シリーズの集大成が完成。本やタウン

*27:秘密と嘘を抱えたままたどり着いたのは、郊外の寂れた団地。こんなはずじゃなかったのに――。だけど、ばらばらのようでつながっている、この感じ、なんだか家族みたい――。ここにしか居場所のない私たちのリアル。共に生きる意味を問いかける連作小説。公式

*28:部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた鬼刑事の黒川。折しも病院では小さな窃盗事件が頻発していて……表題作など六編を収録。ますます面白い、快調シリーズ第二弾。 公式

*29:小学6年生三人組が出会った、町の神社にまつわる素数の謎。算数宇宙杯に出場した彼らの前に待つ者は。算数小説とSFファンタジーの融合。公式

*30:中年男がギターを手にした瞬間、あの頃のロック魂が甦った! 直木賞&山本賞W受賞作家が贈る、鮮やかな青春プレイバック小説!公式

*31:日本のどこかに、誰も知らない廃線跡がある。そこを始発から終点までたどると、ある奇跡が起こる――謎の言葉を残して失踪した心優しい鉄道ファン。彼を追って北へ向かった僕らが見たものは……? なつかしくなる、旅に出たくなる、心温まる大人の青春小説。公式

*32:俺は増大派の奴らに追われている。お前は――どっちだ? 父親に虐待される14歳、誇大妄想に囚われるホームレス。うらさびれた団地で孤独な魂の激突が起こる! 「読者のすべてを敵に回しかねない危険な作品」(鈴木光司氏)とまで言わしめた賞史上最凶作。公式

*33:死を望んで漂流する茉莉香に、海を彷徨う鷲が問う。お前が待つのは裁きと罰? それとも、いまは亡き兄からの赦し……? かつて薩摩支配下奄美に生きた、ある兄妹の永遠の想いを、鷲は月光に濡れながら語り始めた。遥かな時空を超越する本格幻想小説の誕生!公式

*34:幼くして母を亡くした瞳、双葉に、父の再婚相手の子、美子。三姉妹が奏でる恋愛三重奏。女性の成長と再生を描く大人の恋愛小説。本やタウン

*35:事故で重体となった恋人。彼が目覚めると信じ、枕元で手紙を読み話しかけ続ける女性。京王線沿線を舞台にした「せつない愛の物語」。本やタウン

*36:男が従姉から依頼されたのは、なんと引きこもりの甥の悪魔払い。困惑する男だが。読売新聞連載時から反響を呼んだ著者最新長篇。本やタウン

*37:中学二年の修学旅行、夜中に目を覚ました少女は自分の小指に赤い糸が結ばれていることに気付いた。この先に、運命の人がいるかも……その糸をたどってゆくと……胸を温かくときめかせる純愛物語。公式

*38:〈ハヤカワ・ミステリワールド〉あの「モンロー」が帰ってきた! 突然、地元に戻ってきたモンローからかかってきたSOSの電話。かつての飲み仲間の危機に〈俺〉は立ち上がった──哀切と郷愁溢れるススキノ探偵シリーズ第10作。公式

*39:「友達」なんてぬるい言葉じゃ表現できない。「戦友」としか呼べない玖美子。彼女は突然の病に倒れ、帰らぬ人となった。彼女がいない世界はからっぽで、心細くて、でも、それでも生きていかなければならないのだ……公式

*40:27年間勤めた会社をリストラされ、妻や娘から疎んじられる男は、自らの手で野草を摘み魚を採り始め、新しい人生を見つける。本やタウン

*41:大学進学で上京した鳥貝が紹介された、洋館の男子寮。大人びた先輩学生に翻弄されるうち、思いがけない過去が蘇る。書き下ろし最新作。本やタウン

*42:クラスで一番地味な道子は、高校2年生で初めて携帯電話を手に入えた。クラスの女王様から紹介されたSNSサイト“アバQ”に登録した日から道子の毎日は一変し、自らの分身“アバター”に夢中になっていくが――!公式

*43:夢の世界から人の心を蝕む錆域の魔物達。錆域の結界を守るために、高校生のカタルと不思議な能力を持つ少女・コトノハが夢の世界と現実の世界で縦横無尽に魔物達と戦う! 新しいタイプの学園ホラー!

*44:文化祭で起きた不可解な事件とは。『十二月は聖なる夜の予告殺人』『11月編&12月編プレミアムセット(仮)』同時刊。本やタウン

*45:山と海に囲まれた古い港町・潮ノ道市。ここの住人たちが次々と不思議な現象に見舞われます。古い館が立ち入られるのを拒否したり、大人しい女の子が急にはっきりと自己主張するようになったり。このミステリーを解くのが、町の世話役的存在である僧・了斎が招き入れた、不思議な霊力を持つ魔法使いたちです。それは人の怨念を吸い取るカメラマンだったり、もつれた愛情をほどく編み物作家だったり。彼らの活躍と振り回される地元の人々の怒鳴り声や足音が聞こえてくるような、ファンタジックな連作短篇集。(KH)公式

*46:連載分24本+書き下ろし5本から一貫して伝わってくるのは、スポットライトが当たる人の周縁で密やかに、でもしっかりと生きる人々への、深い愛と感謝の気持ち。本やタウン

*47:「死んだら遺灰をサハラにまいてほしい」。弟の遺言を叶えるため、姉は弟の友人や恋人らと共にモロッコを旅することに…。e-hon

*48:日本の政財界から密かに「神」と崇め奉られる存在「永代院」。外の世界と隔絶されて生きる「神の子供たち」が知るのは愛情か、憎悪か。本やタウン

*49:少し前までお互いの恋人たちがそれぞれ付き合っていて。小田原を舞台に描かれる男女の、微妙な四角関係の行方は。本やタウン

*50:本邦初登場の「蟹」は、名作「野球場」に登場した作中小説を、実際の作品として書き上げた衝撃の掌篇! 短篇作家・村上春樹の手腕がフルに発揮された粒よりの24篇を、英語版と同じ作品構成、コンパクトな造本で贈る、ニューヨークで編集された自選短篇集。公式

*51:浮気のあげく、自宅に帰ってこなくなった父。いつも沈みこんでいる母。香緒里・友徳姉弟は、そんな家庭で成長してゆく。やがて友徳と女の子をめぐる事件が起きて――。大長編『ディスコ探偵水曜日』を経て、舞城王太郎が到達した新境地=ネオ青春・家族小説。公式

*52:ひょんなことから大金を手に入れ、「以後は他人同士」という誓いのもと別れた男女五人。しかし、彼らの運命は絡みあい、本当に大切なものは何かに気づいていく……。サスペンス仕立ての社会派ミステリ!公式

*53:新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪する坂築(さかつき)静人。死者の周辺の人々から疎んじられ、罵声を浴びせられることもあるが、時にはあなたの行為で救われたと、感謝されることもある――。さまざまな死者と生者との出会いと別れを繰り返す静人。その終わりなき旅の日々が、端整な筆致で記されていく。直木賞受賞作『悼む人』の主人公の日記という体裁をとった異色の小説は、『悼む人』を読んだ方はもちろん、未読の方にもこの素晴らしい作品世界へのイントロダクションになることと思います。(AK)公式

*54:坂越高校文芸部のハカセ、そこに出入りするブーちゃんと呼ばれる俺、もてない俺達が熱い恋をした! だけど、俺が綴った日記が思わぬ波紋を巻き起こす。学園小説の決定版。 公式

*55:「暗記に自信ある者求む」。この求人の真相は。心優しき雑誌記者と、超絶美形の人気絵師が織りなす、明治探偵物語第2弾。本やタウン

*56:茶室・妖除辷チの主の伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。本やタウン

*57:新婚初夜を迎えた二人を包む、興奮と歓喜。そして突然訪れた、決定的な不和。その一部始終を、名匠マキューアンが細密画のような鮮明さで描き出す。取り戻すことのできない遠い日の愛の記憶を、心理・会話・身体・風景の描写で浮き彫りにする、異色の恋愛小説。公式

*58:化学と毒物をこよなく愛する11歳の少女フレーヴィアの活躍を、温かいのびやかな筆致で描くシリーズ第1弾。オレンジの切手の秘密とは? CWAデビュー・ダガー受賞作。公式

*59:第2次世界大戦を背景に、ホーソーン医師の結婚や、第一子の誕生が語られる、練達の不可能犯罪連作シリーズ最終巻。バリー賞受賞作「夏の雪だるまの謎」など全12編を収録。公式

*60:塾講師の川村の友人・馬渕が殺された。事件の背後には「テネシー・ワルツ」のレコードと8ミリフィルムが…。川村は事件を追ううちに終戦間際に発生した悲劇に辿りつく。60年に亘る愛憎劇を描いた社会派ミステリ。公式

*61:母親が亡くなって17歳でひとりとなった桂子は、初めて芝居に出演することになり、一月後の稽古まで「タビ」に出ることに。そこで多くの人物との出会いを経験し、芝居に臨む。本やタウン

*62:平凡な街を舞台に、平成生まれの僕たちは疾走する。気鋭の大薮賞作家が放つ、青春ノワール現代文学の登場。本やタウン