11月新刊備忘録 - でこぽんの読書日記

*23:大学生の深澤英都は、早朝、駅前の雑踏で、見知らぬ女性に命を救われる。が、奇妙なことに、周囲の人々は誰も彼女の姿を認識していなかった。幻の女を捜して、街を彷徨う英都の前に現れた里浦希莉絵は、好意を持って近づく者すべてに不幸をもたらす破滅的な能力の持ち主であった。他方、信州にあるフリースクール自遊学園に「ぷりゅとん」と名乗る人物から殺人予告状が届く。学園の卒業生で、バイト仲間である友人に事件の解決を依頼された英都は、希莉絵を実の妹と偽り、自遊学園に潜入することに……。一見、平穏そうにみえるフリースクールに巣食うぷりゅとんの正体とは？果たして、英都と希莉絵の未来はいかに？（注：単行本と電子版では、謎解き部分が異なります。）作者ＨＰより

*24:東京に住む珠子のもとに、高校時代の同級生、希奈子、美深、由美の3人が訪れる。図々しく居座る3人とのおかしな共同生活に巻き込まれる。本やタウン

*25:友の墜死。失踪。浮かび上がる過去の殺人事件。歪められ、壊れかけた真実を、この手に取り戻せ。警察小説の新たな傑作。本タウン

*26:10歳の子どもが須田という男に殺された。捜査に乗り出す警察だったが、須田には辿り着かない。そこには警察内部のある事情があった。本やタウン

*27:人間の究極の進化は、死ぬということなのか。根源的な問いの先にある、新たなるカタルシスへと読者をいざなう。珠玉の作品集。本やタウン

*28:川のにおい、風のそよぎ、木々や生き物の息づかい。カヤックで水辺に漕ぎ出すと見えてくる世界を、物語の予感いっぱいに語る。本やタウン

*29:イタリア仕込みの絵画修復士・御倉瞬介が、依頼された絵画にまつわる事件や人間模様の謎を解き明かす。注目作家の６編のミステリー短編。本やタウン

*30:退屈な世界を抜け出そう！　辛辣な美少女仙人“僕僕”と、弱気なニート青年“王弁”が、五色の雲と駿馬を走らせ、天地陰陽をひとっ飛び！　大絶賛の大型新人登場。7&Y

*31:寒露の夜、京随一の遊女が殺された。美女の首を掻き切ったのは、都を跋扈する魍魎か、人の心に住む鬼か……腕っ節は強いが大の幽霊嫌いの検非違使・龍雪が難事件に挑む！7&Y

*32:惑星エーリスの人類にせまりくる爬虫類種族の脅威を描いた、名匠のヒューゴー賞受賞作｡早川ＨＰ

*33:〈日系英国人ブッカー賞作家の出世作、待望の復刊！〉戦時中に戦意高揚の為の絵画で名を馳せた老日本人画家の苦悩を描く。戦時中、日本精神を鼓舞する画風で名をなした芸術家の小野。弟子たちに囲まれ、大いに尊敬を集める身分だったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に籠もりがちに。自分の画業のせいなのか……。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れるーーウィットブレッド賞に輝く著者の出世作。解説：小野正嗣早川ＨＰ

*34:純は偶然大物政治家の狙撃現場に出くわし、返り討ちにあった襲撃者の最期を看取ったことから、巨大な陰謀に巻き込まれていく。本やタウン

*35:｢ダ・ヴィンチ｣誌の特集にてBL芥川賞を受賞した著者の待望の書き下ろし100％最新長篇ノベルス。愛と笑いのラブストーリー。本やタウン

*36:探偵役の伯爵と語り手の猿渡のコンビはもはやなく、売れない作家である猿渡が、一人難題に巻き込まれる日々探偵役の伯爵と語り手の猿渡のコンビはもはやなく、売れない作家である猿渡が、一人難題に巻き込まれる日々る日々。目に映るもの映るもの、みな色彩が沈んで、濡れている。ただ呆然と過ごしているのも苦痛なので、パワーブックを抱えてデニーズに出掛けるが、数行しか打てぬまま、きびきびしたウェイトレス達の動きを呆然と見ている日々。枯渇した小説家には、なにも残っていない。存在しないも同然……猿渡の欝がピークに達する時、彼を救う難題がその身に降りかかってくる。鬱の日常が見せる怪しい夢こそが、彼の唯一の希望なのか？7&Y

*37:この世界では、ある日突然ひとつの町が「失われ」、住人が一度に「消滅」してしまう不思議な現象が起こっていた。消滅後の「汚染」にさらされないよう、管理局が人々に悲しむことを禁じ、その町に関わる文献や私物の回収に努めている。つい先日消滅した月ヶ瀬町に回収作業員としてやってきた茜。ひょんなことから恋人も記憶も失った和宏と知り合い、彼の支えになりたいと願うように。また、３０年前に起こった消滅の唯一の生き残りである管理局員・桂子さんも、差別に苦しみつつ「消滅」を食い止めるため「町」と戦っていた。研究の結果、ひとつの肉体から分離して二人の人間になった「別体」と、遺伝的に消滅耐性をもった人間が、消滅を食い止める鍵となるらしいが――次の消滅を食い止めることはできるだろうのか。大切な人が不条理に失われてしまった傷は癒える日がくるのだろうか。7&Y

*38:好評の『ジーヴス・シリーズ』第6弾。ジーヴスが、ついに辞表を提出。本邦初訳の長編小説。本やタウン

*39:あらゆるベストテンにランクインした話題のミステリがついに文庫化！アンブローズ・ビアスの失踪という文学史上最大の謎を題材に無気味なファンタジーを創造し、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した表題作をはじめ、異色作家カーシュの奇想とねじれたユーモアが充ち満ちた傑作集。角川ＨＰ

*40:発見された長距離走選手の死体。神奈川地検の城戸は、事件の真相を追ううちに陸上競技界を覆う暗い闇に気づいていく。渾身の検察小説。本やタウン

*41:これは自殺、殺人？　だとしたら、殺したのは誰？　あなた、それとも私？　そもそも、ここは現実なの？　乱舞する場面が紡ぐ、謎が謎を呼ぶ物語の輪舞。7&Y

*42:西オーストラリアのリーフで交わる女性獣医とジンベエザメの姿を描いた表題作をはじめ、動物をテーマにした作品6編を収録した短編集。本やタウン

*43:｢黒髪の乙女｣にひそかに想いを寄せる｢先輩｣は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。本やタウン

*44:芦辺拓・加賀美雅之・小林泰三・桜庭一樹・田中啓文・柄刀一・鳥飼否宇・二階堂黎人が密室の巨匠に捧ぐ、全編書き下ろしアンソロジー。本やタウン

*45:小学生の僕は、ねこの首輪に挟んだ手紙で｢タカキ｣と文通をする。ある日ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが。本やタウン

*46:天性の物語作者が描く、冬の大阪ミナミを舞台にした絶望と再生の物語。若々しい勢いのある文体にグイグイ引き込まれるだろう。本やタウン

*47:ふと入った理髪店。寝ている間にすごい髪型に。本人も周囲も戸惑うが、その髪形が事件を呼ぶ。爽快、痛快、感動の連作短篇集。本やタウン