8月新刊備忘録

  • 8/25 ジョエル・ローズ「漆黒の鳥」早川書房/ISBN: 9784152088451【楽天*31
  • 8/25 リチャード・ホーク「デビルを探せ」ハヤカワ・ミステリ文庫/ISBN: 9784151770012【楽天*32
  • 8/25 ロバート・ウォード「四つの雨」ハヤカワ・ミステリ文庫/ISBN: 9784151770517【楽天*33
  • 8/25 ローラ・リーズ「Mの日記」ハヤカワ・ミステリ文庫/ISBN: 9784151771019【楽天*34
  • 8/29 清涼院流水「神とオセロ」徳間書店/ISBN: 978-4-19-862375-3*38
  • 8/31 大崎善生「スワンソング」角川書店/ ISBN: 978-4-04-873789-0【楽天*39
  • 8/31 近藤史恵「サクリファイス」新潮社/ISBN: 978-4-10-305251-7*41
  • 8/31 小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」角川グループパブリッシング/ISBN: 978-4-04-873792-0【楽天】【bk1*42

  • 8/下 角田光代「予定日はジミー・ペイジ」白水社/ISBN: 978-4-560-09100-5【楽天】【bk1*45
  • 8/下 米澤穂信「インシテミル」文藝春秋/ISBN: 9784163246901【楽天*46
  • 8/下 真保裕一「追伸」文芸春秋/ISBN: 978-4-16-326280-2 *47
  • 8/下 藤沢周「地霊」文芸春秋/ISBN: 978-4-16-326260-4【楽天*48
  • 8/ チャトウィン/フエンテス「パタゴニア/老いぼれグリンゴ」河出書房新社/ISBN: 978-4-309-70960-4【bk1*50
  • 8/ 「メフィスト 小説現代 2007年9月号増刊」講談社【bk1*51
  • 8/ 京極夏彦「妖怪の理 妖怪の檻」角川書店/ISBN: 978-4-04-883984-6【楽天】【bk1*52
  • 9/ 畠中恵「深川妖夜話(仮)」角川グループパブリッシング/ISBN : 978-4-04-873786-9【bk1*53
  • 8/31 ジョン・バンヴィル/村松潔/訳「海に帰る日」新潮クレスト・ブックス/ISBN: 978-4-10-590061-8【楽天*54

*1:四季崎記紀が作りし変体刀は残り5本。12ヵ月連続刊行・大河ノベル『刀語』第8巻。bk1

*2:大文字が燃え上がる8月の京都で、「黒の陰陽師」に挑戦状を突きつけられるエース。エースは「大切な人」を守れるのか…。bk1

*3:資産家の私有地、頸木島、通称首鳴き島。後継者問題で一族が集まっていた島の頸木館で「首鳴き鬼」の伝説に見立てた連続殺人が。メフィスト賞作家が満を持して贈る傑作。7&Y

*4:作家サクラバカズキは今日も一日本を読む……。「Webミステリーズ!」好評連載の読書日記、豊富な注釈や書誌データを盛り込んでいよいよ単行本化。7&Y

*5:※発売日が大幅に延期いたしました※失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……? 恩田陸待望の新刊。7&Y

*6:高校時代にいじめに遭ったことから、ひきこもりとなった小夏。悩みつつ健気に生きる彼女と、小夏を支えつつ青春を謳歌する秋。二人の少女が織りなす、感動の青春ミステリ。7&Y

*7:立ちのぼる芳香と、三人の美女が浅見光彦を惑わす−−浅見の元に届いた匂いたつ一通の手紙。「4月10日9時、栃木市の幸来橋に来てください。でないと、私は死ぬことになります」。事件は10年前に起きた調香師殺人事件と複雑に絡み合う。かぐわしき文芸ミステリー。7&Y

*8:物語の職人、多島斗志之が紡ぎ出した、懐かしくてあたたかい丹精の極地。1955年4月、伊賀。過疎地帯の分校に新卒で赴任した、明子先生。誰に対しても一向に心を開かない生徒・朱根に、明子先生は心を痛めるが……。濃緑の山里の空気にひそやかな心の交流を描き出した、あたたかな物語。7&Y

*9:子どもの教育に熱心で「母」の顔しか見せなくなった妻。それに不満で浮気する夫。一家に起こる波乱万丈のジェットコースター・ドラマ。本やタウン

*10:エルロイの最高決済、「このミス」第2位! JFK暗殺計画の隠蔽工作。公民権運動弾圧。ヴェトナム。さらなる陰謀に暗殺。ミステリ史を革命的に塗り替える激烈な暗黒の全体小説!7&Y

*11:『青春デンデケデケデケ』で直木賞を受賞した作者による小説。7&Y

*12:さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか。飄然たるユーモアと痛切なアイロニー。青春ミステリー傑作。本やタウン

*13:元悪徳警官から退職後も未解決事件の捜査に執念を燃やす男まで、さまざまな事情を抱えて職を辞した刑事たちに訪れる“人生最後の事件”。本やタウン

*14:置いていたものがなくなるのも、電話の混線も、すべて異人類の存在の証。とぼけた教授とお茶目な助手が、異人類を求め奔走。7&Y

*15:千鳥ヶ淵の桜の下、花弁を握り締めて男が死んだ――。中学生の桑原崇は、聡明 な女教師・五十嵐弥生に思いを寄せるが、ほろ苦い思い出を残して彼女は消え崇の胸には一つの疑問が残った。それぞれの青春を過ごしていた、棚旗奈々や御 名形史紋の周囲でも起こる怪事件。すべての糸が、一本に美しくつながるQED初の連作短編集。講談社ミステリーの館

*16:巨匠ウォンボー完全復活 欲望の街の犯罪に挑む警官群像を描く!この街の大通りは、いつも光に満ち溢れている。蛍光灯やネオン、ヘッドライトやテールライト、空へむかって放たれているさまざまな光の反射などが、入り乱れ、重なり合い、洪水になって「ここがハリウッドだ!」と宣言している。その中を、今夜もパトロールカーが行く。待ち受けるのは、麻薬、売春、喧嘩、窃盗、殺人……警官ひとすじ勤続五十年のベテラン警官を中心に、サーファー警官、若きママさん警官、超映画マニア警官、金持ちのボンボン警官ら個性豊かな面々が、毎晩のように起きる事件に立ち向かう。警官稼業はやめられない! 警官出身の巨匠が久々に放つ話題作。公式

*17:〈CWA賞ゴールド・ダガー受賞作V・I・ウォーショースキー・シリーズ〉9・11同時多発テロの悪夢にもめげず、ヴィクは少女の怪死事件を独り調査しはじめる。公式

*18:「模倣犯」事件のショックを引きずるフリーライター・前畑滋子のもとに12歳で死んだ少年に関する不思議な調査依頼が舞い込んだ。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという−。bk1

*19:少年の目には何が見えていたのか。少女の死は何を残したのか−。少女殺害事件の関係者たちに話を聞いていくうちに、滋子は少女の背後にいた人物の存在に気づく。子を想う親の愛の形を問いかける物語はいよいよ佳境へ。bk1

*20:ロンドンの地下鉄を襲った自爆テロ。報復すべく工作員タラは中東に潜入するが。活劇に次ぐ活劇。超高速の冒険アクション巨篇。本やタウン

*21:はじめて現代の日本文学に触れる若い読者のために。子供たちの切実な現実に踏み込んだ作品を中心に、単行本未収録の『使ってしまったコインについて』を含んだ珠玉の傑作全6編を収録。7&Y

*22:山手線で女は、死に場所を探していた−−生に意味を見出せず死の改札をくぐる人々。自らの原点、自殺をテーマにした2年ぶりの最新小説。bk1

*23:秘めた心が解き放たれる一瞬。人から人に手渡され、人と人をつなぐ想いに胸が熱くなる−−さまざまな想いの軌跡、謎に充ちた人の心の機微を丁寧に辿る23編。bk1

*24:14年前に起きた12億円の巨額詐欺事件を追う鷺沼は、捜査の過程で警視庁を含むさらなる巨大犯罪が詐欺事件の裏に隠されていることに気づく。大藪賞受賞作家が放つ、重厚で心にガッツリ響く本格警察小説登場!7&Y

*25:宿した命を喪った夫婦。思春期の闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。それぞれのままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく傑作長編。一匹の猫の圧倒的な存在が物語を貫く。7&Y

*26:記憶喪失で入院中の吉田さん。ミステリマニアのマスターが経営するカレーショップでマッシュルームカレーを食べる都度、新本格の名作に登場する名探偵に何故かなりきって、さまざまな謎にチャレンジするが……。7&Y

*27:二人には理由があった。過去があった。だけど希望もないではなかった――下町の片隅で第二の人生を踏み出した芭子と優香。可笑しくて切ない新シリーズ。7&Y

*28:私、高遠寧々、28歳。いちおう大手出版社勤務(実はコネ入社)。彼氏はいないけど、一人暮らしを満喫中!本音満載のワーキングガール・ストーリー。7&Y

*29:孤独で気ままな探偵・頸城悦夫(くびき・えつお)の元に、タレントで元都知事の法輪清治郎から「天使の演習」という芸術品を取り戻してほしい、という依頼が持ち込まれる。クライアントは志木真智子という、若く美しい女性。母親の貴子は法輪の元愛人らしい。しかも真智子は、今、世界的に有名になっている殺し屋の“ゾラ”が次にねらっているのが法輪清治郎だというのだ。法輪の本を出したい編集者であると偽って、頸城は法輪に近づくが、同時に真智子にも魅入られ、どんどんはまっていく。法輪に気に入られ、法輪邸に滞在して取材することを許可された頸城は、「天使の演習」のありかと、法輪の周囲に起きる不穏な事件の真相を探り、ゾラの殺人予告に立ち向かう。友人の赤城都鹿や舞台女優の水谷優衣ら、頭脳明晰で魅惑的(頸城との間に何かあるとかないとか・・・)な女性たちも活躍する、おしゃれで軽快な大人の探偵小説。7&Y

*30:坂本多美子は夫・英明、五歳になる娘・琴世とともに隠岐で幸せに暮らしていた。娘は夫と前妻・麻里との間にできた子どもで、麻里とは中学以来の親友だった。麻里は周囲の大反対を押して英明と結婚するが、琴世を生んで間もなく病死してしまった。新しく母となった多美子に対して琴世はまだ「お母さん」と呼べずにいた。そこに今度の相撲大会での栄えある正三役大関に英明が選ばれる。周囲に報いるため、家族への思いを込めて、英明は必勝を誓うのだった。隠岐古典相撲は隠岐に古くから伝わる勧進相撲。今年は水若酢神社で二十年に一度の大会が行われる。大会は夜を徹して行われ、すでに昼過ぎ。寄方の正三役大関に選ばれた英明と座元の正三役大関の田中敏夫の一番を残すのみとなった。大歓声のなか始まった取り組みは大熱戦の末、三度の取り直し。体力の限界を超えた大一番の行方やいかに。そして家族の絆はいかに。7&Y

*31:十九世紀ニューヨーク。河に浮かんだ美女の死体が、ベテラン警官を迷宮へと導く。ミステリの父エドガー・アラン・ポー、武器製造の父サミュエル・コルトら、伝説の男たちが登場する歴史ミステリ。7&Y

*32:ニューヨーク市長を脅迫する謎の人物の正体とは? マイクル・コナリー絶賛の話題作。公式

*33:〈ミステリ文庫、本年度の大注目作!心ゆさぶるノワール小説〉心理療法士の男は、一目惚れした女のため犯罪に手を染め、人であることをやめた……。50代男の悲哀と悪夢を描き出した犯罪小説。公式

*34:妹の死の真相を追うノーラは危険な世界に踏み込む。衝撃のロマンティック・サスペンス。公式

*35:食べ物飲み物に至るまで刺客に警戒怠りなかった男を殺した方法とは。第3回ミステリーズ!新人賞受賞、少女&怪老人コンビの痛快探偵譚「殺三狼」など、本格武侠ミステリ4編。公式

*36:敏腕刑事の黒川と救いようのない部下の白石、そしてなぜか黒川の奥さんも活躍する連作。第3回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む脱力系どたばた警察小説、ささやかに始動。公式

*37:ぼくが女で、彼女がオトコ?ネットのなかで性別を偽りながら出会ったふたりがさがす新しい恋のかたち。ファッション業界で働く千晶とIT企業勤務の秀紀。遊び心で異性として登録したネットで知り合い、メッセージ交換で仕事や恋の悩みをうちあけあううち、誰よりも互いを理解し合う存在となっていく。しかし今さら異性を演じていることを明かせぬふたりは、実際に会って話をしてみたいという思いにとらわれ、それぞれに悩むのだった。バーチャル×リアルな恋愛のゆくえは。7&Y

*38:十代・二十代の“ファウスト系・セカイ系”と呼ばれる若手作家に影響を与えた著者が贈るエセF(SF)ちっくなミステリー!7&Y

*39:不器用で、懸命だった切ない日々。著者約3年ぶりの長編恋愛小説。情報誌編集部で同僚だった由香を捨て、僕はアシスタントの由布子と付き合い出す。しかし、由香から由布子への嫌がらせが始まり、由布子は鬱状態に。由布子にすべてを尽くす日々。そこに由香自殺の知らせが届くーー。公式

*40:ハッピーエンドだけど悲しいのはなぜ?保健所の精神科ソーシャルワーカーとして杉原晃の担当になった川村美知。ひきこもり続ける晃の壁は想像以上に厚かったが、美知の熱意が通じ晃はしだいにうちとけてゆくが・・・。公式

*41:語の結末とは。自転車ロードレースを舞台に描く青春ミステリの逸品。7&Y

*42:風変わりな曲芸師と野球少年の友情、放浪の涙売りの恋、エレベーターで生まれたE.Bの生涯、老嬢が語る作家だった祖父の形見の話……どこか奇妙ですこし哀しい人々を、手のひらですくうように描いた、珠玉の作品集。bk1

*43:事件の裏には多種多様な殺意が存在する——。一風変わった殺人の動機に焦点を当てる著者初の短篇作品集。bk1

*44:舞踏家の父と暮らす12歳の野宮朔。一歩一歩、大人に近づいていく彼女を、突然の暴力が襲う。そして、彼女が選んだ復讐の方法とは――。渾身の最新長篇。7&Y

*45:だめ妊婦、ばんざい! ロックギターの天才の誕生日に母親になる予定の〈私〉をめぐる、切ないマタニティ日記。唐仁原教久とのイラストコラボレーションも素敵な、書下ろし最新小説。bk1

*46:バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられる。この夏、鮮烈なミステリーがはじまる。本やタウン

*47:事件の真相が、手紙をとおして初めて明かされる。五十年前、殺人の容疑で逮捕された祖母と無実を信じる祖父の間で交わされた手紙には、誰も知ることのない真実が語られていた。7&Y

*48:八つの短篇に刻む日常の裂け目。作家である夫宛に届いた手紙には、ただ一行「タケヤブヤケタ」と記されてあった。生の不可思議さを精妙な文章で浮かび上がらせた八つの短篇。7&Y

*49:狂犬に咬まれた侯爵の娘に、悪魔憑きの徴候が。悪魔祓いの命を受けながら、娘と惹かれ合う青年神父。純情にすぎるその愛は、悪霊の所行なのか。bk1

*50:「パタゴニア」:幼い頃目にした一片の毛皮の磁気に捕らえられ、彼はパタゴニアに旅立つ。ヨーロッパの宿業を背負った漂泊者たちの運命を克明に綴った、見果てぬ夢の物語。/「老いぼれグリンゴ」:革命のさなかに行方しれずとなった『悪魔の辞典』の作家の運命を、メキシコの歴史を背景として、事実と虚構を混在させながら描いた長篇。映画化。bk1

*51:いま最も注目されている作家たちの競演!道尾秀介氏(本格ミステリ大賞)の新連載をはじめ、歌野晶午氏、山口雅也氏、三津田信三氏が短編小説で登場します。メフィスト道場は横溝賞の村崎友氏とメフィスト賞の北山猛邦氏が「都市伝説」をテーマに競作。また、西澤保彦氏と真梨幸子氏が「フェティシズム・ホラー」をテーマに対決します。レギュラー陣は恩田陸氏、西尾維新氏、島田荘司氏、辻村深月氏、高田崇史氏など豪華な顔ぶれです。綾辻行人氏、有栖川有栖氏のミステリジョッキーでは、ショート・ショートを特集します。今回、メフィスト賞は確実に出ます!bk1

*52:時代によって、時に親しまれ、時に蔑まれてきた「妖怪」。言葉や図象から変遷の歴史を辿り、不確実なこの存在について考察する。徹底的に妖怪と向き合ってきた作家がもの申す、画期的な妖怪解体新書!bk1

*53:失われた蘇芳の謎をつかむため、付喪神たちが江戸中を駆け巡る世話物。庶民の生活の中で起こる謎や事件を解決する損料理の若旦那と、それを助ける付喪神たち。謎の香呂、蘇芳の謎とは?bk1

*54:海に消えた少女の記憶が、今もわたしを翻弄する――。2005年ブッカー賞受賞作。最愛の妻を失った老美術史家が、遠い日の記憶に引き寄せられるように、海辺の町へと向かう。あの夏の日、双子の弟とともに海に消えた少女。謎めいた死の記憶は、亡き妻の思い出と重なり合って彼を翻弄する。荒々しく美しい、海のように――。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』をおさえてブッカー賞を受賞した傑作長篇。