6月新刊備忘録

  • 7/03 宮内悠介「黄色い夜」集英社/ISBN: 978-4-08-771720-4 *56

*1:刑事・犬養隼人シリーズ最新作! 臓器移植の闇に迫る社会派医療ミステリ。雑木林に埋められた少年の遺体からは、臓器が奪われていた。司法解剖と調査により、遺体は中国の貧困層の子供だと分かり――。孤高の刑事・犬養と相棒の高千穂明日香が、中国で急増する臓器移植の闇にメスを入れる!e-honより

*2:親分の跡を継いで岡っ引きたらんとする北一が、相棒・喜多次や親分のおかみさんの力を借りて成長し、事件を解決していく新シリーズ。e-honより

*3:手放すな、逃げるな、自分にはこれしかないんだ。横尾成吾(50歳)と井草菜種(30歳)――年齢的にも仕事的にもあとがない作家とあとがない編集者。二人は自分の殻を破って先に進むことができるのか。本屋大賞2位の『ひと』で人気の著者、渾身の感動長編! e-honより

*4:「人間の面白いところは、たとえ明日、世界か滅亡すると知っても、怒りとか、嫉妬とか、そういう自分の小さなことを優先するということです 真梨幸子」縄紋時代、女は神であり、男たちは種馬、奴隷でした。フリーの校正者・興梠に届いた自費出版の原稿。それは “ 縄「紋」時代 ” に関する記述から始まる不可思議なものだった。読み進めていくうち、貝塚で発見された男女の遺体など、現在にも繋がる共通点が幾つも現れて.....。この著者の正体は誰なのか、「縄紋黙示録」に隠されているメッセージとは。やがて興梠たちの身辺でも異変が起こり始めーー。多くの文豪たちが暮らし、今も有名学区が犇めく東京・文京区を舞台に、過去と現代、そして未来が絡み合う驚天動地の大長編。これは小説か予言なのか。 世界まるごと大どんでん返し! e-honより

*5:「着たいけど着られない」はもったいない! 着物入門のための応援エッセイ「自分で着られない」「どこに着ていくの」「間違いを指摘されたら恥ずかしい」――寄せられる悩みの数々にこたえ、その人なりのスタイルを応援する、実用リストも充実の群流きものエッセイ!e-honより

*6:殺した男を「もう一度死ぬ」ように仕向ける主人公の運命は フランスの田舎町でゲストハウスを営んでいるアレックス。あるとき、宿泊客としてやってきたゴンクール賞作家のシャルル・ベリエに襲われ、彼を殺してしまう。彼女は夫にも事情を隠してパリへ行き、殺人の隠ぺい工作を始める……スピード感あふれるサスペンス 公式より

*7:『モスクワの伯爵』著者のデビュー長篇。1930年代のマンハッタンのきらめきを描く。 1937年の大みそか、マンハッタン。タイピストのケイトとルームメイトのイヴは、バーで居合わせた若き銀行家ティンカーと友達になる。この出会いをきっかけに、3人の人生は大きく動き出す──戦間期のニューヨークのきらめきの中で過ごした3人の、1年間の物語 公式より

*8:イスラエル諜報機関三本柱モサド、シン・ベト、アマンによる要人暗殺計画の全貌 国家とユダヤ人を危害から守るためにあらゆる手段を講じるイスラ エル。イスラエルの新聞記者が政府・軍関係者への膨大な聞き取り から明らかにした、イスラエルで特殊任務にあたるモサド、シン・ ベト、アマンの3機関による、諜報活動と要人暗殺作戦の初の通史 公式より

*9:1998年ノーパンすき焼きスキャンダル発覚、大蔵省設立以来最大の危機が訪れる。黒幕の大物主計局長、暴力団幹部、総会屋総帥、敏腕政治家らの思惑が入り乱れるなか、 “大蔵省始まって以来の変人”霞が関のダークヒーロー・香良洲圭一が現れた!驚愕のラスト、香良洲の決断に読者は震撼する!!前代未聞の官僚ピカレスクロマン――待って下さい、私はこれでも大蔵官僚ですよ。こともあろうにヤクザと内通だなんて……面白すぎるじゃないですか――「香良洲は一連の大蔵不祥事を利用して、金融政策の転換を狙っているようですね」「まさか」 デスクを前にした錐橋議員が目を見開く。「そんなことが可能なの? たかが文書課の課長補佐に」「まず無理でしょう。無理と言うより、真面目に聞くのも馬鹿馬鹿しい話です。けれど、香良洲ならやれるかもしれません。彼はそういう男です。この私がわざわざ時間を割いて会いに行ったくらいですから」(本文より) 1998年冬、接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」が発覚した大蔵省は大揺れに揺れていた。接待を受けていた89年入省組は処分を逃れるために、同期で“大蔵省始まって以来の変人”の異名を取る文書課課長補佐の香良洲圭一に協力を要請する。香良洲は元妻で与党・社倫党政治家秘書の花輪理代子から、政財官界の顧客リストの存在を告げられる。リストを探すために、香良洲はフリーライターの神庭絵里に調査を依頼、絵里は暴力団・征心会若頭の薄田に接近するが……。e-honより

*10:息もつかせぬストーリー展開で、認知症専門病棟の医師と看護師、家族の壮絶で笑うに笑えない本音を、現役の医師が描いた医療サスペンスの傑作。認知症の患者も、がんや糖尿病などさまざまな病気を患う。彼らをどのように治療すべきか。一般の患者なら、検査や治療に協力も得られるが、認知症の患者はスムーズにはいかない。認知症患者専門病棟「にんにん病棟」では、主人公の医長の三杉や看護師たちが、日々認知症相手ならではの奮闘を続けている。とりわけ看護師たちの苦労は並大抵ではない。 一方、医者から作家に転じた坂崎は、鳴かず飛ばずのスランプを脱するべく、三杉をモデルにした小説を企てて、取材協力を求めてきた。坂崎は三杉が密かに悔やむ過去を知っており、それをネタに三杉を追い詰め、窮地に陥れて、小説にしようとするが……。治療が認知症患者に必要以上の苦痛をもたらすとき、いったい医師は、どのような治療を選択すればよいのか。そこにある葛藤と逡巡。在宅医療を知る医師でもある著者の既刊『老乱』『老父よ、帰れ』につぐ「認知症小説」の決定版。e-honより

*11:「ママがね、ぼけちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。認知症の母と、かつて横暴だった父……。別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。e-honより

*12:握手会での事件からアイドル活動を停止したささらに、大企業から社外取締役の話が。敏腕美人秘書・菜々美とともにダメ会社の危機を救えるのか? e-honより

*13:四人の少年たちは、やがて大人になり、暴力と金の世界へ――。 北野武のド直球勝負作となる青春バイオレンス小説!! 中学の入学式、いきなり喧嘩で相手を圧倒したキーちゃん。なぜか気に入られた茂は、埼玉出身の悪ガキ鈴木、魚屋の佐々木と共に四人で毎日遊びまわることになる。飲酒喫煙、喧嘩カツアゲから刃物を使った暴力沙汰まで、とにかく悪戯や悪ふざけを越えた遊びで悪名高い集団に。しかし中学も終わりに差し掛かった頃、キーちゃんは姿を消す。どうやらヤクザになることを決めたらしい。キーちゃんの代わりに番長と見られるようになった茂の立場は微妙に変化し、高校に入ってからも様々な火の粉が降りかかるようになる。ある日、揉め事の最中、茂にちょっかいを出し続けていた岡田の腹を佐々木が出刃包丁で刺してしまい――。チンピラから成り行きでヤクザの世界に入り込んでしまう少年たちの姿を描く、青春バイオレンス小説。 表題作の中編「不良」に加えて、単行本完全書き下ろしとなる短編「3-4X7月」も収録。 e-honより

*14:書かれたとおりに読まなくていい。どこから読んでもかまわない。一気読みできる本のように、一望して見渡せる生など、ない。「小説の自由」を求める山下澄人による、「通読」の呪いを解く書。父はおらず、口のきけない母に育てられたトシは、5歳で親戚にもらい子にやられた。だがその養親に放置され、実家に戻ってきたのちトシは、10歳で犬と共にほら穴住まいを始める。 そこにやってきたのは、足が少し不自由な同じ歳の少女サナ。サナも、親の元を飛び出した子どもだった――。 親からも社会からも助けの手を差し伸べられず、暴力と死に取り囲まれ、しかし犬にはつねに寄り添われ、未曽有の災害を生き抜いたすえに、老い、やがていのちの外に出た<犬少年>が体験した、生の時間とは。e-honより

*15: 母親と二人で暮らす5歳の少年がひき逃げ事件で命を奪われた。小さな男の子の無念を晴らそうと、ブリストル署の警察官レイは部下のケイトらと共に事件を追うが、犯人は杳として見つからず、捜査の打ち切りを迫られていた。一方、海辺の町に現れ身を隠すように暮らしていた謎の女性ジェナは、獣医師のパトリックと惹かれ合う。それぞれのドラマが交錯し、事件解決が見えたその時、あまりにもおぞましい真実が浮かび上がる。NYタイムズ、サンデータイほか英米各紙のベストセラーリスト入りをした超話題作が、満を持して登場。読み出したら止められない、傑作スリラー。公式より

*16:イングランド南部の村で生まれた由緒正しきコッカー・スパニエルのフラッシュは、著名な女性詩人エリザベス・バレットへの贈り物として、ロンドンへやってきた。病弱でひきこもりがちな主人の家で、やんちゃで自由を愛する犬フラッシュは少しずつ都会の生活になじんでいくが、やがてエリザベスの前にひとりの男が現れる。年下の詩人ロバート・ブラウニングとの恋愛、家庭における父親の支配、突如降りかかった犬泥棒事件とスラム街訪問、イタリアへの駆け落ち……。犬の目を通して、十九世紀英国の詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの日常と冒険を温かいユーモアと時に辛辣なウィットをこめて描いた、モダニズム作家ウルフの愛すべき小品。「犬好きによって書かれた本というより、むしろ犬になりたいと思う人によって書かれた本」。実姉ヴァネッサ・ベルの挿絵を収録。公式より

*17:丘の上の屋敷に新たな住人が住み始めた日から、町に不吉な影が。吸血鬼譚を現代に甦らせ、現代ホラーに巨大な影響を及ぼした名作。公式より

*18:幽霊JKとアラサーのおうちスローライフ始まる!?どこか空虚な毎日を過ごすアラサーな俺が偶然ゲーセンで出会ったのは……なんと幽霊のJKだった! 思わず同情して連れ帰るが、二人で食事、旅行、徹ゲーと「普通だけど毎日が楽しい暮らし」が始まって……? e-honより

*19:ダンカン・キンケイド警視が異動後初めて挑むのは、セント・パンクラス駅で起きた爆破テロ!ロンドンの主要駅で爆破テロが発生。キンケイド警視は、本来使用されるはずだった発煙筒が、何者かによって手榴弾にすり替えられたため爆発が起きたことを突き止める。誰の謀略か。爆死した実行犯の周辺を捜査する中で、ある男の存在が浮かび上がる。なぜか記録上“存在しない”男の正体とは。衝撃の真実に戦慄せよ!大人気シリーズ最新刊! hontoより

*20:ネットで大反響の寓話を緊急刊行!!コロナ禍の日本に投げかける、警告と希望の書。 二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢から一夜明け、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたものの、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がりはじめ……。国難を前に迷走する政治やメディアの愚かさ、滑稽さを浮き彫りにし、衝撃の三通りの結末を提示する。『カエルの楽園』の続編として新たに書き下ろしされた寓話小説。ネット公開時に大きな反響を呼んだ作品に加筆修正を施した完全版。e-honより

*21:遺品博物館はその名の通り、様々な人生を象徴する遺品を蒐集する博物館です。収蔵品の選定基準についてはお話しできません。謎めいた学芸員が見出す八つの死にまつわる物語。公式より

*22:永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とす さまざまなものや人が時空を越えて響きあう カフカと同じ旅をした語り手の〈私〉は、死と暴力の予感におののいて、ヴェローナから逃げ帰る……。謎めいた四つの物語。解説=池内紀 公式より

*23:フランス発モーリシャス行きの船で天然痘が発生、一行は目的地に近い島で40日間隔離される。薬品も食糧も不足し、死が忍びよる極限状態を描く。hontoより

*24:人生を諦めた人にしか用がないと言われる廃墟パライソ・アルト。そこに住む「天使」は不思議な来訪者たちの話に耳を傾け、向こう側への旅立ちを見送る。美しくも奇妙な物語。公式より

*25:数百年ごとに〈第五の季節〉と呼ばれる破滅的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史が繰り返されてきた超大陸。この世界には、地球と通じる能力を持つがゆえに差別される“ロガ”と呼ばれる人々がいた。そしてまた、“石喰い”と呼ばれる、人間の姿をした謎の存在も。そんな中、新たな〈季節〉がまさに到来しようとしていた……。前人未踏、三年連続で三部作すべてがヒューゴー賞受賞のまったく新しい破滅SF、開幕編。公式より

*26:世界最速のツバメ郵便で、動物たちに通信教育! 35万部シリーズ、第3弾 先生がはじめたツバメ郵便局へ、世界中の動物から手紙が届く。おまけに、かわいそうな小さな王国を救ったりと、先生は大活躍! やがて世界最古の謎の動物から、秘密の湖への招待状が…。新訳シリーズ第3巻 e-honより

*27:ヒルバレリーナで、子ブタは大スター? ようこそドリトル・サーカスへ お財布がすっからかんのドリトル先生。もう動物たちとサーカスに入るしかない! 気の毒なオットセイを助けようとして殺人犯にまちがわれたり、アヒルバレリーナになる動物劇を上演したり。大興奮の第4巻 e-honより

*28:ロンドンで見つかった鶴屋南北の未発表作品をめぐる不可解な見立ての連続死、そして「南北の作品」自体に秘められた謎。芝居か現か、過去か現在か。時空を越え複雑に絡んだ謎に、森江春策が七転八倒解き明かしてゆく。e-honより

*29:土と向き合う。雨を信じる。そして、日本最高のグラウンドが生まれる。「神整備」と呼ばれる甲子園整備「阪神園芸」が小説に!e-honより

*30:三年間引きこもっていた鈴木家の長男・浩一が突然この世を去った。母の悠子はショックのあまり意識を失ってしまう。浩一の四十九日の日、父の幸男と娘の富美は、意識を失ったままの悠子の今後について話し合っていた。そんな中、悠子が病室で意識を取り戻す。しかし、悠子は浩一の死を覚えていなかった……。各種映画賞に輝いた傑作を監督自らが小説化。突然自死した長男と向き合う家族の姿をユーモアたっぷりに描く。e-honより

*31:読書って、奇跡だ。父を亡くして、毎日をぼんやり生きてきた僕。ある日僕は、屋上で「くらげ乞い」をする奇妙な後輩と出会った。e-honより

*32:葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断する――! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行! 公式より

*33:私淑する宇宙的私小説家・藤枝静男。その人と作品を小説家ならではの着眼で読み解く。他の誰にも書けない、敬慕に満ちた「師匠説」。e-honより

*34:明治に活躍した破天荒な世界無銭探検家中村春吉を主人公にした探検SF作品に単行本未収録の2篇を追加し復刊。hontoより

*35:猛吹雪で孤立した駐車場で起きる 明け方までの絶望的な闘い――。女子大生のダービーは、白いバンの中の檻に 少女が監禁されているところを目撃する。誘 拐犯はPAに居合わせた4人のうちの誰か。公式より

*36:新聞各紙、SNSで大反響を呼んだ『三つ編み』著者の新作 女性のための居場所づくりに人生を捧げたヒロインを描く 現代。ソレーヌは、困窮した女性が避難できる施設のボランティア。百年前。ブランシュは、その施設創設のため奔走する。背景の異なる人との連帯に苦労しつつ、手をとりあうソレーヌ。理解と資金を得ていくブランシュ。だが、2人の前に最後の壁が立ちはだかる 公式より

*37:デンマーク発・箱庭のような世界で老いと死を見つめる小説 引退を決心した71歳の精神科医のもとにやってきた最後の新患は、若くして希死念慮にとらわれた女性だった。精神科医は彼女の面談をとおして、他者とのかかわりを避けてきた自らの人生に向き合う。デンマーク精神科医が描く、老いと死を静かに見つめる小説。公式より

*38:大空の密室にポアロの推理が冴える! クリスティー文庫新訳企画第二弾! 英仏間を飛ぶ飛行機内で、変死した老婦人が発見された。死因は蜂毒によるものか、それとも……。名探偵ポアロが大空の密室に挑む 公式より

*39:怒涛の戦争SF、待望の第2弾 ベン‐アリ少尉ひきいるドラゴン小隊は、救 難信号を受信し、アゾス採掘中の巨大ガス惑 星へと向かう。そこで待ち受けていたのは!? 公式より

*40:「一人のユダヤ人の少年が10歳の誕生日を迎えたその日に、憎しみに出会う。私がその子供だった」――アルベール・コーエン 憎しみが増幅するときにこそ、時代を超えて本書が必要とされている。10歳の衝撃を、1972年人生の黄昏時コーエン77歳でものした自伝的70の断章。公式より

*41:おもろいは、正義だ。吉祥寺のスーパーが結成したお笑い芸人の「実業団」。夢と現実の狭間で揺れる彼らの行く先に待ち受けるものは? 『本のエンドロール』の著者が描く心震わす感動作!e-honより

*42:あのテレビ番組にお祭りの屋台、町並み、音楽、車、バブル。そして友達、初恋の人……。二度目の東京オリンピックを迎える定年世代にあの日々が帰ってくる!? 全7編収録のじわっと染み入る小説集 e-honより

*43:雑誌「歴史サーチ」の編集部員・菅原誠一は、特集企画「八甲田山雪中行軍遭難事件」を担当することになった。遭難死した兵士の数が記録によって違うことに気づいた彼は、青森で取材を開始。当時の悲惨な状況を改めて知る。特集企画は成功を収め、社長からもう一度、特集を組むこと指示された菅原は、再び青森を訪れた。遭難死した兵士数の違いにこだわる彼は、遭難事件の半年後に病死した稲田庸三一等卒に注目。取材のため、地元ガイドの小山内ととともに冬の八甲田に足を踏み入れた、菅原が見たものとは一体――。話題の歴史小説『茶聖』の人気作家が、世にも有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」を題材に挑んだ、傑作クライムノベル!e-honより

*44:幽霊を憑依させる体質の少女メイクピースは、亡き父親の一族だという旧家に引き取られるが、そこはとんでもない場所だった。『嘘の木』でコスタ賞を受賞した著者の最新作。公式より

*45:京都×和菓子×タイムスリップ! 美味し懐かし青春物語! サラリーマンの櫻馬彰は、会社でのストレス発散のため、発作的に京都へ。そこで祖父が好きだった和菓子を買いに行く。けれどなんと精神だけタイムスリップし、祖父本人として昭和初期の京大生として暮らすことに… e-honより

*46:大人気「心霊探偵八雲」シリーズ、ついに完結!! シリーズ累計700万部突破、16年間に渡って読者に愛されてきた「心霊探偵八雲」。そのフィナーレを飾る、待望の完結作がついに発売!!堂々たるラストを見逃すな!! e-honより

*47:ファン待望!八雲の魅力を一冊に!心霊探偵八雲シリーズ、16年間分の魅力をぎゅっと凝縮。ここでしか読むことができない短編や、未公開のイラストギャラリーまで掲載。ファン待望の一冊がここに!!e-honより

*48:不朽の名作『ピーター・パン』に児童文学研究の権威が詳細な注をほどこし、作品背景やバリーについて、関連作品などをわかりやすくまとめた決定版。さまざまな読みや象徴性、その現代性などにも言及。図版多数収録。e-honより

*49:堂場瞬一のデビュー作にしてスポーツ小説の金字塔『8年』から19年、満を持して続編刊行。東京オリンピック。野球アメリカ代表監督の大役は、元大リーガーの日本人に任された!20年前、大リーグのニューヨーク・フリーバーズでプレーをしていた藤原雄大。52歳となった今は、マイナーリーグの巡回コーチをしている。ある日藤原は、現役時代のライバルで、大リーグ機構上級副社長であるヘルナンデスの訪問を受けた。東京オリンピックアメリカ代表監督が亡くなったため、代わりに監督をやってくれないかと打診されたのだ。悩んだ末にその依頼を引き受けた藤原は、戦力補強のため、アメリカと日本の二重国籍を持つ大学生天才スラッガー、芦田をスカウトする。しかし、そこには二つの故郷の狭間で苦しむ若者の姿があった――。オリンピック関連のスポーツ小説を4社からリレー刊行する「DOBA2020プロジェクト」第4弾!まさに監督1年目に経験した、怖さと感動。誰もが、居場所を得るために、最も難しい心の戦いに挑む。これだ!涙がひたすら溢れる!!――栗山英樹氏(北海道日本ハムファイターズ 監督) e-honより

*50:F―35墜落事故しかり、航空機の事故にはウラがある! 様々なトラブルを乗り越えて、民間ジェット機開発に挑む技術者たちの物語。e-honより

*51:夢の中では〈蜥蜴のビル〉となって不思議の国に住んでいる大学院生・井森。彼がたどり着いたのは子供と大人が殺しあう国、ネヴァーランドだった。公式より

*52:殺人の容疑者を追う猟区管理官ジョー・ピケット。大自然を舞台に展開される予測不可能な追跡劇の行方と事件に隠された陰謀とは。一気読み間違いなしの大迫力冒険サスペンス!公式より

*53:本書なくして密室ミステリは語れない歴史的名作の新訳版。ジャン・コクトーの序文を収録。マニア必携の一冊。公式より

*54:狙うのは、脳天か、心臓。必ず、一発で仕留めろ。極限の「殺し屋」小説。 「生きるか死ぬか、 どっちがいい?」家族を殺され命を狙われた僕に、生きる場所を見つけたのは、 2人の殺し屋だった――。怒濤の展開にページを繰る手が止まらない! 疾走エンターテインメント!e-honより

*55:「ニュースイレブン」最大の危機!番組打ち切り、人気キャスター引き抜きの噂。その背後に潜む闇の正体は!?大人気「スクープ」シリーズ待望の第五弾!継続捜査を担当する捜査一課特命捜査係の黒田は、二課の同期・多岐川から二十年前の大学生自殺について聞かされる。その死が、現役大物政治家の贈収賄と関わっている恐れがあるというのだ。聞き込みを行ううちに、黒田はこの事件を「ニュースイレブン」の報道記者・布施も追っていることを知る。いつもふらふらと飲み歩き、飄々としたスタンスで人間関係を築く布施に対して一目置く黒田。その布施の情報から、黒田は事件のカギとなる人物はITで財を成し、政界のフィクサーとして名を流す藤巻だと目算する。ときを同じくしてニュースイレブンの人気キャスター香山が突然失踪する。全く接点の見えない自殺と失踪。その背後にはテレビ業界や警察組織さえも迂闊に手を出せない、大きな闇が潜んでいた――。記者×刑事の異色コンビが活躍する大人気「スクープ」シリーズ、待望の最新作!e-honより

*56:東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。龍一ことルイは、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば、E国は自分のものになるという……。奪われたものを取り戻すために、そして、この国を乗っ取るために、巨大なカジノ・タワーの最上階を目指せ! 注目の作家が放つ、最新ギャンブラーズ小説。e-honより