小路幸也「東京公園」

ISBN:4104718025



 今さっきAmazonで予約していた小路さんの新刊が届きました。ひたすら嬉しい。
 今朝「雲上四季」を見ていたら、もう秋山さん(id:sinden:20061030:p3)が読まれていて、「くぅ、羨ましい〜」と悶えていたところです。感想がまた素晴らしかったので益々楽しみにしているのですが。
 とても素敵な表紙ですね。帯に「もしかして恋?」とありました。きっと公園の噴水を見ているときのような気持ちの良いお話なんでしょうね。
 著者サイトの日記(10月26日)に「東京公園」について書かれておられましたので転載しておきます。

◆とある映画へのオマージュでもあります。主人公はカメラマン志望の大学生、圭司。アーティストを目指す同居人のヒロと、圭司の中学の同級生でもある女の子富永(こちらはフリーター)がメインの登場人物。公園で〈家族〉の写真を撮ることを趣味にしていた圭司が、ある日頼まれた奇妙な尾行のアルバイトがきっかけで、それまでの普通の日々の中に、ほんの少しのさざなみが立っていきます。
◆たぶん初めての普通の恋愛小説と言ってもいいかもしれません。『HEARTBEAT』もある意味では(^_^;)恋愛小説だったのですが、今回はごくごく普通の若者たちの普通の日々の中での出来事が語られていきます。ですが、恋愛と言ってもラブシーンも愁嘆場も修羅場もありません。本当に何も起こりません。
◆大きな事件も、仕掛けもひっかけも何もなしです。担当編集のGさんが言うには『とてもやわらかな手触りの』物語だそうです。楽しんでいただければ嬉しいです。写真で読めると思いますが、帯コピーがちょっと気恥ずかしいぐらい恋愛モノの感じですね。似合わねーと言わずによろしくお願いします(^_^;)。