9月新刊備忘録

*1:江戸川乱歩賞受賞第一作2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人 「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」 復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。Amazonより

*2:〈ビブリア古書堂〉シリーズ著者がおくる文豪×怪異×ミステリー! 舞台は昭和初頭の神楽坂。影の薄さに悩む大学生・甘木は、行きつけのカフェーで偏屈教授の内田榮造先生と親しくなる。何事にも妙なこだわりを持ち、屁理屈と借金の大名人である先生は、内田百間という作家でもあり、夏目漱石芥川龍之介とも交流があったらしい。先生と行動をともにするうち、甘木は徐々に常識では説明のつかない怪現象に巻き込まれるようになる。持ち前の観察眼で颯爽と事件を解決していく先生だが、それには何か切実な目的があるようで……。偏屈作家と平凡学生のコンビが、怪異と謎を解き明かす。Amazonより

*3:「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と」 三〇代の久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める。愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。「永遠の恋人」を描いてきた著者が最高純度で贈る、超越的恋愛小説! Amazonより

*4:オーストラリアの田舎町で牧師が銃を乱射し、五人を殺して射殺された事件が発生した。町を訪れた記者のマーティンは、取材の中で牧師をかばう住民が多くいることを知る。だが、ひとりの老人が住民の言うことは信じるなと告げ……。事件の真相と町の秘密とは? Amazonより

*5:気難しいヒキガエルのオットーの死体が発見される。地元紙記者のキツネ、ヴェラは、ヒグマの警察副署長オーヴィルと事件を追うが Amazonより

*6:マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオロバート・デ・ニーロジェシー・プレモンスら出演 【2023年10月20日(金)全国の映画館で公開/Apple TV+で配信予定】 1920年代、禁酒法時代のアメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族が「花殺し月の頃」と呼ぶ五月に立て続けに起きた二件の殺人。それは、オセージ族と関係者二十数人が相次いで不審死を遂げる連続怪死事件の幕開けに過ぎなかった――。私立探偵や地元当局が決定的な容疑者を絞れず手をこまねくなか、のちのFBI長官J・エドガー・フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに命じて大がかりな捜査を始めるが、解明は困難を極める。部族の土地から出る石油の受益権のおかげで巨額の富を保有するようになったオセージ族を取り巻く、石油利権と人種差別が絡みあった巨大な陰謀の真相とは? 米国史の最暗部に迫り、ニューヨーク・タイムズ他主要メディアで絶賛された犯罪ノンフィクション。Amazonより

*7:専制国家ギレアデの中枢に近づく女、司令官の娘、隣国の少女の3人が闘いを選んだとき、強大な国家をも揺るがす。ブッカー賞受賞Amazonより

*8:刑務所から出た18歳のエメットは、母が暮らしているはずのサンフランシスコに車で弟と向かうことに。だが、その車はエメットの悪友二人に奪われてしまう。車を取り戻すためエメットはNYに弟と向かうが--。10日間の少年4人の旅と成長を描く傑作ロードノベル Amazonより

*9:小学生の頃に赤い女の幽霊に出会って以来、霊感体質となってしまった鈴。当時祖母からもらった「オイサメサン」の指輪のおかげで、霊を見る頻度は減ったものの、大学生になったいまも赤い女は鈴の目の前にいる。そのせいで、あまり周りに馴染めない鈴だったが、バイト先の「姫」と呼ばれている女子高生だけは気楽に接してくれていた。そんなある日、姫が行方不明となる。ふと聞こえた姫の声に導かれていくと、暗い公園の廃トンネルのトイレで無残な姫の死体を見つけてしまう。一体、誰が姫を殺したのか。姫の弟と探っていくうちに、ある生霊に出会ってしまいーー。Amazonより

*10:女刑事×生還者の人気シリーズ、激熱最新作 ジョージア州北部のアパラチア山脈の山道で、15年前に失踪した女性の遺骨の一部が発見された。ボストン市警の部長刑事D・D・ウォレンは、自警団の主宰者フローラと、コンピュータ・アナリストのキースを捜査の協力者として伴い、現地に飛ぶ。フローラはかつて472日間にわたり、怪物のような男ジェイコブに監禁され、そこから生還した経験を持つ。そして発見された遺骨は、ジェイコブの関与が疑われた最初の被害者のものだった。現地で待ち受けていたのは、監禁事件の際にフローラを保護したFBI捜査官のキンバリー。彼女たちは真相を求め、残りの遺骨を捜索し始めるが…。理不尽な暴力や虐待に苦しみながら必死に生きる女性たちと、自らも傷だらけになりながら怪物に立ち向かい彼女たちを救おうとする2人、D・Dとフローラを描く、米国発大人気シリーズ、魂が震える激熱最新作! Amazonより

*11:いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。Amazonより

*12:平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。Amazonより

*13:東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。その暮らしに、様々な事件と変化が……。ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説 Amazonより

*14:ウイスキーバブル、過激な推し活、連続強盗団……停滞する日本で起こっているトラブルに、マコトが立ち向かう。シリーズ第19弾。Amazonより

*15:夢の諦め方は、誰も教えてくれない「雇止め」という冷たい現実を前に、研究を愛するポスドクが下した決断とは――。青春小説家が描く、青春の終(しま)い方。社会に横たわる痛切な苦みを描く、著者新境地。瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な資料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。先輩は資料を「盗んだ」のか? 自らの意志で「失踪」したのか? そして、朝彦の下した将来への決断は? Amazonより

*16:ある都市伝説、真夏の奇譚。 本格的食事会話小説。架空都市の至高のレストランでの回想と覚醒。 ここは高級レストラン『銀河横断鉄道』。 大都会の夜景を見下ろす眺めのいい窓際の恋人たちはジャオとハナナ。 美食のうんちく、仕事や社会の動向から趣味の体験談と裏話、そして雑学の知的好奇心へ。 言葉巧みな似た者同士、会話で遊び戯れる濃密な時間。 やがて話題は、遠方に輝く遊園地の大観覧車にまつわる風説と、関係者の逸話へと流れていくのだが……。 架空の疑似世界を舞台に、男と女の駆け引き、創造力や理性への揺さぶり、無意識の招き寄せが複雑怪奇に交差する、新しい幻想小説Amazonより

*17:著者ホロヴィッツが殺人容疑で逮捕される!? 〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊 「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。その翌週、ロンドンで脚本を手がけた戯曲の公演が始まる。いきなり酷評する劇評を目にして意気消沈するわたし。ところがその劇評家が殺害されてしまう。凶器はあろうことかわたしの短剣。逮捕されたわたしには分かっていた。自分を救えるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作登場!Amazonより

*18:78歳のゲルトナーは、医師に薬剤を用いた自死の幇助を求めている。彼は肉体的にも精神的にも健康な状態だ。ただ、愛する妻を亡くし、これ以上生きる意味はないと考えている。ドイツ倫理委員会主催の討論会では、医学、法学、神学の各分野から参考人を招いて、彼の主張について議論する。彼に致死薬を与えるべきか? ホームドクターや弁護士も意見を述べるが、最終的な結論をくだすのは――「あなた」だ。医師による死の幇助について、観客が投票する衝撃の戯曲! Amazonより

*19:冥王星の彼方から〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信が再び届きはじめた。地球を知っているガニメアンとは接触していないにもかかわらず、相手は地球人の言葉のみならず、データ伝送コードを知りつくしている。ということは、この地球という惑星そのものが、どこかから監視されているに違いない……それも、もうかなり以前から……! からまったすべての謎の糸玉がみごとに解きほぐされる、《巨人たちの星》シリーズ第三弾!Amazonより

*20:古代ローマの詩人オウィディウス(前43-後17/18年)が残した唯一の叙事詩、待望されて久しい文庫版での新訳! 内乱が続いた紀元前1世紀の古代ローマは、その一方で「黄金時代」と呼ばれる詩や文学の最盛期でもあった。その初期を代表する詩人がウェルギリウス(前70-前19年)なら、後期を代表するのがオウィディウスであり、そのオウィディウスの代表作が本書『変身物語』にほかならない。愛する男女の往復書簡という体裁をとる『名高き女たちの手紙』、恋愛詩人としての本領を発揮した『恋の歌』といった初期作品で知られるオウィディウスは、愛を成就させるための技法を性的なものまで含めて赤裸々に指南する『愛の技術』を書いたことが一因となって、のちに流刑の憂き目に遭った。このあと後期の円熟を遂げるオウィディウスが、ローマの祝日や祭礼の縁起を説く『祭暦』(未完)とともに着手したのが、本書『変身物語』である。ウェルギリウスの『アエネイス』と並んでローマ文学における最高峰をなす本書は、オウィディウスが手がけた唯一の叙事詩であり、全15巻から成る大作となっている。その背景にあるのは「万物は流転する。すべての形あるものは生成しつつ、移ろう」(本書第15巻178行)と表現される世界観、宇宙観であり、事実、本書は原初の混沌から秩序としての世界の創造を歌う「序詞」から始まり、「金・銀・銅・鉄」の四時代、イアソンやテセウスヘラクレス、オルペウスといった英雄たちの時代、そしてトロイア戦争を経て初期の王の時代に至る壮大な世界史を描き出す。その質においても量においても他を圧倒する本書が後世に与えた影響ははかりしれない。その代表が、シェイクスピアやミルトン、モンテーニュであり、ルーベンスブリューゲル、ダリである。にもかかわらず、文庫版で手にできる現代にふさわしい日本語訳は長らく存在していなかった。数々の名訳で知られる訳者が自身のライフワークとして手がけたこの新訳は、今後のスタンダードとして長く読み継がれていくことを確信するものである。「上」には第1巻から第8巻を収録。上下巻それぞれに「人名・神名索引」と「地名・民族名索引」を掲載した。Amazonより

*21:島田荘司推理小説賞受賞! 21世紀の『十角館の殺人』がマレーシアから登場 最愛の妻を亡くし引退したベストセラー作家がある日ふと目覚さますと、そこは見知らぬ孤島だった。やがて桟橋に船が着き、老若男女が島に降り立つ。一行はデジタル機器に囲まれた日常の疲れを癒し、本来の人間性を取り戻す「デジタル・デトックス」のために島に渡って来たという。メンバー相互の会話や、視線を合わせることさえ禁じられ、読書やメモをとること、音楽を聴くことも不可。食事は菜食のみ、そして殺生も厳禁という環境の中でデジタル・デトックスが始まるが、やがて残酷な連続殺人事件が発生する。作家はそのすべてを目撃するのだが、なぜかメンバーたちの目には彼の姿が映らないらしい……。華人系マレーシア人の女性作家が、ミステリ界の巨匠・島田荘司氏が提唱する21世紀本格に応えて放った、〈21世紀の『十角館の殺人』〉! Amazonより

*22:屋敷に満ちる憎悪と悪意。ファラデー一族を次々と血祭りにあげる姿なき殺人鬼の正体とは……。〈アルバート・キャンピオン〉シリーズの長編第四作、原書刊行から92年の時を経て遂に完訳!Amazonより

*23:黒猫へ自らの脳を移植し、生前の研究理論を実証した生物学者のリッジリー教授。黒猫になった教授を巡る関係者たちの思惑が交錯し、てんやわんやのドタバタ喜劇が繰り広げられる。A・バークリーが別名義で発表したSF風ユーモア小説を初邦訳!Amazonより

*24:立て続けに起きた無差別殺人が裏で富裕層が教唆するゲームならば? 格差と貧困、SNSでの誹謗中傷、スマホ依存……。『震える牛』『血の轍』『ガラパゴス』の著者が現代の歪みを露わにする社会派警察ミステリ 21歳の理子は金銭面で厳しい生活を送ってきたが、ある女性と出会い、人生が好転する。彼女に誘われてラウンジで働き、高い評価を受け、新規の店を任されることになった。充実した暮らしぶりをSNSにアップロードする一方で、その飛躍を妬む者も増えていく。百貨店で閑職に追いやられ、しまいには墓穴を掘ってクビになった小島もその一人だ。そんななか、世間では無差別殺人事件が立て続けに起きる。模倣犯なのか。警視庁サイバー犯罪対策課の長峰はインターネット上で一連の事件の奇妙な共通点に気づく。折しも、小島の理子への嫉妬心はやがて殺意に変わっていって――。Amazonより

*25:大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪を訪ね、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」———。削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。反転、反転、また反転———!本気の「仕掛け」を堪能せよ!Amazonより

*26:「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」 認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならばーー頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する! 人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編Amazonより

*27:電子書籍限定にて連載した『このミステリーがすごい! 中山七里「いまこそガーシュウィン」vol.1~4』、待望の書籍化です! アメリカで指折りのピアニストであるエドワードは、大統領選挙により人種差別がエスカレートし、変貌しつつある国内の様子を憂いていた。そこで、3ヵ月後にカーネギーホールで開催予定のコンサートの演目に、黒人音楽をルーツにもつジョージ・ガーシュウィン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏を希望。6年前のショパン・コンクール中、5分間の演奏で人命を救った男・岬洋介との共演も決まり、期待に胸を膨らませる。岬と共演することで、大統領夫妻もお忍びで鑑賞に来ることが決まり、エドワードと岬は練習に励む。一方その頃、大統領暗殺の依頼を受け、計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わぬ提案をされ――。音楽の殿堂、カーネギーホールで流れるのは、憎しみ合う血か、感動の涙か。どんでん返しの帝王が放つ、累計168万部突破の音楽シリーズ最新刊!Amazonより

*28:1995年、“渋谷駅毒ガス散布事件”に巻き込まれ、無実の罪で指名手配された女性、啓美。他人になりすまして17年間逃げ続けた彼女が守りたかったものは、いったい何だったのか?人の名前で生き続けた女性の逃亡と成長の半生を描いた直木賞作家の傑作長編。Amazonより

*29:いつか自分たちの土地を持ち、ニワトリやウサギを飼い、土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。貧しい出稼ぎ労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、哀しくも愛おしい名作が新訳で登場! Amazonより

*30:〈怒りは屈折する〉。都内のクルージングスポットで26歳の男が血まみれで発見される。事件の背後に浮かぶ男を描く最注目作家第二作 Amazonより

*31:すべての推理が裏切られる快感! 誰もこの「謎」から抜け出せない――。大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。湖畔にある洋館を友人と一緒に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きイベントが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちが発見したのは、本物の死体だった。一方、所轄の刑事・紗和は、血塗れで保護された男の捜査に駆り出され、本庁の刑事・久賀とコンビに。しかし男は、記憶をすべて失っていた――。二つの事件は次第に繋がり、驚愕の真相が明らかに……。戦慄の最終章に備えよ!次々と覆される推理が、次第に快感になる――中毒必至のサイコ・ミステリ。Amazonより

*32:いまだに優雅には書けません――。25歳で初めて原稿料をもらって以来40余年、140作以上もの作品を生み出してきた著者による「書く暮らし」。 新卒で入った広告代理店を半年で辞め、転職すること4回。拾ってもらった本の雑誌社経理事務として働いていたときに書評を依頼され、初めて原稿料をもらったのが25歳。以来、40年にわたり書き続けてきた著者が綴る、書きはじめの苦しみ、的外れな誹謗中傷のやり過ごし方、前期高齢者になってからの変化、そしてお金より大切なこと。ひとつのことを長く続ける心構えと自立に徹した生き方に勇気をもらえる名エッセイ。Amazonより

*33:〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選したアンソロジー大坪砂男の探偵作家クラブ賞受賞作「私刑」にはじまり、片岡義男小泉喜美子小鷹信光など翻訳者としても功績のある人々の珠玉編、さらには稲見一良のデビュー作「凍土のなかから」や高城高の文庫全集未収録短編「骨の聖母」等の入手困難だった逸品まで全16編を収録。解説として編者三名の書き下ろしによる「日本ハードボイルド史」概説を収め、有終の美を飾る。Amazonより

*34:人類vs気候変動 闘いの30年未来記 2025年 国連に通称「未来省」が設立された――未曾有の大熱波で2000万人が犠牲に……新しい経済メカニズムとテクノロジーで沸騰化する地球を救えるのか?――この物語の本当の結末は、私たち次第だ。2020年10月の発刊以来、 世界中で大きな評判を呼んだ、人気SF作家キム・スタンリー・ロビンスンの『The Ministry for the Future』の日本語版。変容する世界を多角的に描く近未来小説。Amazonより

*35:私立探偵の須賀は、学生時代の友人で現在はIT社長の春山から12年ぶりに連絡を受け、社内に出回る怪文書の調査を依頼される。春山の秘書やハッカーの友人の協力で犯人に罠を仕掛けるが、事態は思わぬ方向へ……著者のこだわりが詰まった正統派ハードボイルドAmazonより

*36:売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。ポーは3年前の強盗殺人事件との関連を疑い……Amazonより

*37:上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。現場は大雨で水没した地下室で完全な密室だった! 天才漫画家探偵・安縝(あんしん)登場 Amazonより

*38:図書館に収蔵され、書架に住むE・A・スミスは、推理作家の生前の記憶を持つ〈複生体〉。母親と暮らす愛らしい少女に貸し出された彼は、何年も前に姿を消した彼女の父親探しを頼まれる。そんななか彼は自身の古い〈版〉の死体を発見する!? 巨匠の未完の遺作 Amazonより

*39:日々の小さな孤独感を温かに描く傑作デビュー短篇集!母親と再婚相手にわかってもらえないと嘆く、魔法使いを夢見る男の子、新婚の妻の買い物を見て理解不能な一面を知ってしまった夫、人の何倍もの体感速度で生きる男とひどい記憶力の持ち主である女。不器用な人々が抱くさみしさを、温かな眼差しと幻想的な表現で描く、イギリス文学界の新星による傑作短篇集!Amazonより

*40:人より何十倍も遅い時間の中で生きる姉への苛立ちを抑えられない妹の葛藤を描く「キャビン方程式」、幻肢に悩まされ三本目の腕の移植を望む恋人を理解したい男の旅路を追う「ローラ」――社会の多数派とそうなれない者とが、理解と共存を試みる人生の選択7篇Amazonより

*41:若手編集アシスタントのネラはNYの老舗出版社で唯一の黒人女性。人種問題に無理解な職場に疲れていたある日、同世代の黒人女性が入社してくる。ネラは親交を深めようとするが、そこには大きな陰謀が@@ダークな皮肉冴えわたる新世代のBLM小説。解説/渡辺志保 Amazonより

*42:1989年、ルーマニア。独裁が続くこの街で、高校生のクリスティアンは密告者になった。自由を夢見る17歳は、東欧諸国の民主化を伝える海外ラジオに耳をすませ、任務を逆手にとって、世界に真実を知らせようとする――抑圧された人々の祈りが、ついに国を動かすとき。革命の希望と痛みを描く、渾身の歴史フィクション。Amazonより

*43:★★★ミステリ、ど真ん中。★★★最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。Amazonより

*44:殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!? 伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。Amazonより

*45:鮮烈デビューから作家生活10周年。『記憶屋』『花束は毒』の著者、最新本格ミステリー!連続殺人、かもしれない。羊の群れに狼が潜んでいるなら、気づいた誰かがどうにかしなければ、狩りは終わらない。死体はない、証拠もない。だけど不安が拭えない――。ご近所さんのこと、どれだけ知っていますか?「殺人犯が同じ建物内にいるってのはぞっとするけどな」今立晶(パート主婦) 「模倣犯じゃなくて、本人って可能性もゼロじゃない」小崎涼太(事件ライター) 「近くで起きた事件ですもんね。私も気になってました」土屋萌亜(マンガ家) 「素人探偵の思い込みの推理を聞いている暇はないの」加納彩(主婦) 「近所に怪しい奴がいるみたいな情報提供はときどきあるよ」加納行広(刑事) 「ここは住人同士のトラブルはなく、かなり平和なほうだ」寺内嵩(マンション管理人) 「プライベートには踏み込まないくらいがちょうどいい」幸田佐知子(シングルマザー) Amazonより

*46:『屍人荘の殺人』の著者が仕掛けるジュブナイル×オカルト×本格ミステリ 小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、〝掲示係〟に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。つまり、自殺の可能性はなく、マリ姉を殺した犯人が雪が積もる前に凶器を持ち去ったはず。犯人はまだ捕まっていない。捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。警察がこの怪談に注目することはなかった。そして、マリ姉に怪談を集める趣味がなかったことをサツキはよく知っている。マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の〝掲示係〟が挑む小学校生活最後の謎。こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。Amazonより

*47:九十九ヶ丘高校の昼休みは大忙し! 65分間の「完全犯罪」を暴くのは誰? 当代一の俊英が圧倒的な熱量で描く、傑作学園ミステリ!Amazonより

*48:無人島のコテージに滞在する男女の恋模様を放送する、恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」の撮影が始まった。俳優、小説家、グラビアアイドルなど、様々な業種から集められた出演者は交流を深めていくが、撮影期間中に出演者である人気女優・松浦花火が死体となって見つかった。事件現場の部屋は密室状態で、本土と隔絶された島にいたのは出演者とスタッフをあわせて八人のみ。一体誰がどうやって殺したのか?そして彼女の死は、新たな惨劇を生み出して――。恐るべき事件の〈真犯人〉は誰なのか?衝撃のラストが待ち受ける孤島ミステリ!Amazonより

*49:広島から家出して上京した17歳の桧山光希は、ふとした出会いから足場工事会社「須田SAFETY STEP」の見習い社員になることに。そこには、見た目はいかついがナイスガイな先輩たちがいて、光希にとっては新鮮な驚きの世界だった。実は、光希はかつては強い霊感を備えていたが、ある事件がきっかけでその能力を失っていた。だが、先輩の頭島が一緒にいるときだけ再び“見える”ことに気づく。かくして、光希と頭島、さらにはもう一人の先輩である奥を加えた3人による幽霊退治が始まる――。Amazonより

*50:神保町の一角で“本の探偵”の看板を掲げる変わり者の古書店店主・須藤康平。刊行後の半世紀に亘って誰も目にしたことがないといわれる稀覯本『ワットオの薄暮』を巡り神保町の猛者達が策略を巡らす表題作のほか、幼少期に読んだ本を探す女と古書街に通い詰める不気味な老人を結ぶ接点が、慄然たる犯罪を引き起こす「書鬼」、脅迫状が挟まったまま売却された文献を巡る古書業界間の駆け引きを活写する「無用の人」の三編を収録。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版) Amazonより

*51:本の街・神保町で古本屋を営む須藤の元に、著名な蔵書家から三十年近く前に失踪したある人物を探して欲しいという依頼が舞い込んだ。その人物の名は森田一郎といい、闇市の時代に日本の文化復興に尽力するという名目で稀覯書――猥褻文書出版に携わり、結局は検挙され有罪となったのち、姿を消したという。左翼劇団の俳優や中国のスパイだったという噂のある謎の男を、須藤は古書を糸口に探索に乗り出す。ロス・マクドナルドを彷彿とさせる傑作長編。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版) Amazonより

*52:イタリア、シリア、ポルトガルアメリカ…世界を移動する漫画家が「小さくて大きな存在」について余すことなく綴る。NHK「ネコメンタリー」からスピンオフ! 著者初の猫エッセイ。Amazonより

*53:“これから起こる殺人”を通報してきた男に翻弄され、不可能犯罪に挑む刑事を描く「死の警告」。『シカゴ・ブルース』の青年探偵エドとアムおじの活躍譚「女が男を殺すとき」「消えた役者」。検死局の不可解な死体損壊の謎「球形の食死鬼(グール)」。ある男に自分のマネジメントを任せた俳優志望の青年の数奇な物語「死の10パーセント」など、本邦初訳3作を含む全13編。謎解きや〈奇妙な味〉等、『短編ミステリの二百年』の編者が選りすぐった名作短編のフルコース! Amazonより

*54:ヴァヴィロン(格差市)、アラパバード(憧憬市)、ヴァーティシティ(垂直市)……36もの短い断章から浮かびあがる、架空都市、幻想建築、そして虚像国家の創造と崩壊。カルヴィーノ『見えない都市』に先駆けて発表され、一読したアーシュラ・K・ル=グインが自ら翻訳を熱望した、ルーマニアの鬼才の知られざる傑作がついに文庫化。Amazonより

*55:ぼく夢をみているんだろうか、それとも?ネコや赤ちゃんと体が入れ替わる、いじめっ子の気持ちが手に取るように分かる、うるさい両親を消してしまう、大人になった気分を満喫する。ふとしたきっかけで、そんな空想の世界に心がとらわれてしまう少年ピーターの毎日はスリルいっぱい。誰だって最初は子供だった――驚き、切なさ、自分とちがう存在を想像してみること、誰でもいつかは大人になること。いろいろなことを教えてくれる冒険ストーリー。英国ブッカー賞作家が子供たちに贈るとっておきの物語。Amazonより

*56:カメラアイを武器に群衆から手配犯を捜す刑事と、広域捜査班の刑事。緊急立ち回り情報に立ち向かう二人の女性刑事の喜怒哀楽を描く。Amazonより

*57:第17回小説現代長編新人賞受賞作! 現役京大生が17歳の時に封じ込めた、わずかな希望と密かな絶望。これが、Z世代等身大の物語。「イタかった」「青かった」と、いつか誰かにありったけの言葉で否定されるとしても。あるいは、誰かに押し付けられたものだったとしても。私たちにとってあの日々は間違いなく青春だったーー。「物語の主人公のような特別な何かになりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし3年生になってすぐ、顧問の異動によってチームはばらばらになってしまう。歯車がかみ合わないまま引退試合を終えた部員たちは、「それぞれの最終学年」に直面することになった。唯一のバレー経験者で学業も優秀な真希、家庭のいざこざが元で人との交流を拒む不登校の愛美、孤立を恐れ本心をひた隠す桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。少女たちの卒業までの日々が、始まった。Amazonより

*58:「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」 保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく――刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。〈解説〉松井和翠 Amazonより

*59:不朽の名作「ホームズ物語」全作品を訳した決定版、新装版で堂々の復刊! オックスフォード版の注・解説も完全掲載。Amazonより

*60:不朽の名作「ホームズ物語」全作品を訳した決定版、新装版で堂々の復刊! オックスフォード版の注・解説も完全掲載。Amazonより

*61:不朽の名作「ホームズ物語」全作品を訳した決定版、新装版で堂々の復刊! オックスフォード版の注・解説も完全掲載。Amazonより

*62:犯罪抑止対策室にいた麻衣子の元に交渉人研修への参加命令がくだる。やがて特殊詐欺の摘発に参加することになり――シリーズ最新作!Amazonより

*63:ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅は、丁寧な仕事と気配りで依頼人からリピート指名が入るほど信頼を得ていた。だが、入社当時からさほど変わらぬ待遇や問題の多い部下に腐心する日々に疑問を抱いていた。そんな折、母・奈津子から独立を後押しされ起業を決意する。仕事は軌道に乗り、リピート客である船場薫の強い勧めで新事業「開運お掃除サービス」を立ち上げる。薫の仕掛けで紅のブログがインフルエンサーの目に留まり、書籍化も決定。初セミナーも大成功を納め、カリスマ指導者として一躍時の人となった。そんなある日、紅のメソッドを曲解した一部の会員の行動がSNSで批判され大炎上。窮地に追い込まれた紅は起死回生を試みるのだが……。承認欲求と自己啓発の闇を撃つ問題作。Amazonより

*64:本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止! 前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。多重解決ミステリの極限! Amazonより

*65:取り憑くものは、怨霊か悪意か。 『火喰鳥を、喰う』の衝撃ふたたび! フリーライターの指谷は、オカルト系情報誌『月刊ダミアン』の依頼で21年前に起こった事件の調査記事を書くことに。六河原村キャンプ場集団生き埋め死事件――キャンプ場に掘られた穴から複数の人間の死体が見つかったもので、集団自殺とされているが不可解な点が多い。事件の数年後にダムが建設され、現場の村が今では水底に沈んでいるという状況や、村に伝わる「比丘尼」の逸話、そして事件の生き残りである少年の「知らない女性が穴を掘るよう指示した」という証言から、オカルト好きの間では「比丘尼の怨霊」によるものと囁かれ、伝説的な事件となっている。事件関係者に話を聞くことになった指谷は、現地調査も兼ねて六河原ダム湖の近くでキャンプをすることに。テントの中で取材準備を進める指谷だが、夜が更けるにつれて湖のまわりには異様な気配が―― Amazonより

*66:西の魔女が死んだ』の著者による大好評のサンデー毎日連載を中心に収録した書籍化第二弾。山小屋暮らしや動植物との出会い、壮大な生命の連なりと営みに、心ふるえるエッセイ集。Amazonより

*67:空から人が落ちてきた! 朝日新聞GLOBE「世界の書店から」の筆者が綴る、移住者たちのトゥルー・ストーリー。空から人が落ちてきたーーーそれはアフリカから旅客機の脚につかまってロンドンまで飛んできた青年だった。飛行機にしのびこみ、ロンドンへの密航を企てた外国人は、過去26年間で16人に上る。なぜ、ロンドンはこれほどまでに人を引き寄せるのか。いまやロンドン住民の40パーセント以上が外国生まれ。通算30年のロンドン暮らしになった著者もその一人だ。コロナ禍のロックダウンを奇貨として、移住者たちの間で交わされた会話は、さながら14世紀ペスト禍の名作『デカメロン』のように、多様で、繊細で、魅力に溢れている。学校で露骨に現れる人種差別と、それに抗する人たち。両親にだまされてロンドンへ移住したアメリカ人、中国人。日本人を憎み続けるイギリス人の存在。移民、人種や階級差別、貧富の差……。さまざまな問題を抱えながら、世界中から人を集め続けるロンドンの実像を鮮やかに描く。Amazonより

*68:意識不明の作家の人気シリーズを完結する依頼が。夢のようなオファーだがなぜ私に? 驚愕の結末まで一気読み必至のサスペンス! Amazonより

*69:◆『そして誰もいなくなった』先駆作の本命はこれか⁉ 夜の十一時、八人の著名な男女が、差出人の名前のない謎の電報によってニューオーリンズの二十階建ての高層ビルの屋上にあるペントハウスで開かれるパーティーに招待される。電報で主催者は独創的なパーティーの夜を約束していたが、主催者が何者であるかは誰にも知らされていない。彼らは奇妙な取り合わせのメンバーで、全員が互いに特定の人物を憎んでいた。主催者の正体をめぐって各自がさや当てをしていると、突然、部屋に据えられたラジオから主催者の声が流れてくる。ラジオの声は彼らに、これから生死をかけた最も刺激的で愉快なゲームをすると告げる――ゲームに勝たなければ、彼らは今夜、ひとりずつ死ぬことになると。思わぬ状況に直面した彼らは部屋から逃げようとするが、ドアには触れれば死に至るほどの電気が流れ、電話もなく、地上二十階にあるペントハウスでは脱出するいかなる手段もないことに気づく。パニックに襲われた彼らひとりひとりにやがて死が忍び寄る――。『そして誰もいなくなった』の謎の招待主U・N・オーエンを思い起こさずにはいられない「オーエン」・デイヴィスが、劇場で観客が耐えうる限りのスリルと興奮、恐怖とサスペンスを詰め込んだ傑作戯曲の幕が開く!mazonより

*70:19世紀後半、天才医師と、奇怪な手術で蘇生された女がいた。そう記された古書に魅せられた作家はある行動に出る。映画化原作 Amazonより

*71:男性優位の社会の中で、国境、民族、宗教などの境界線を越えようともがく女性たち。欧米も注目のマレーシアを代表する女性作家の短篇小説集。Amazonより

*72:アラサーの会社同期女性四人が、コロナ禍に翻弄されながら選び取った仕事とライフスタイル……注目の著者が贈る傑作仕事小説!Amazonより

*73:目障りなハエを消していけば、世界は今より美しくなるのだろうか。近所で目撃した光景をツイートしたのをきっかけに絡んでくるようになった、粘着質なアカウント。芽衣子は、誰からも相手にされない可哀想な彼を、スマホの中で「飼う」ことに決めるが……。SNSで、会社で、家の中で。どこからか湧いてくる、哀れな人たち。蓋をしてしまいたい感情。日常の裏で誰もが「見て見ぬふり」をしているものを突き付ける、うっすらとブラックな短篇集。Amazonより

*74:世界を、運命を書き換えろ――。ファンタジー界の俊英が解き放つ、驚愕の魔術×歴史改変×大冒険譚、降誕。20世紀初頭。泥徒(ゴーレム)が産業として躍進する世界。欧州の小国で、泥徒創造者の名門家に育ったマヤは、若くして自らの泥徒を錬成する。しかし、ある惨劇により、一家に代々伝わる「原初の礎版」を喪失。行方を晦ます三人の愛弟子を追い、マヤと泥徒の世界全土を股にかけた、壮大かつ無謀な追走劇が始まる。Amazonより