- 10/29 篠田節子「失われた岬」KADOKAWA/ISBN: 9784041109908*1
- 10/29 辻村深月「闇祓」KADOKAWA/ISBN: 9784041117316*2
- 10/29 太田忠司「鬼哭洞事件」東京創元社/ISBN: 9784488028527*3
- 10/29 大門剛明「シリウスの反証」KADOKAWA/ISBN: 9784041112557*4
- 10/29 伊兼源太郎「ぼくらはアン」東京創元社/ISBN: 9784488028534*5
- 10/29 小川一水 ほか「Genesis 時間飼ってみた 【創元日本SFアンソロジー】」東京創元社/ISBN: 9784488018450*6
- 10/29 スティーヴン・ミルハウザー「夜の声」白水社/ISBN: 9784560098738*7
- 11/03 アガサ・クリスティー「クリスマスの殺人 クリスティー傑作選」早川書房/ISBN: 9784152100665*8
- 11/04 トマス・サヴェ「ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ」早川書房/ISBN: 9784152100603*10
- 11/04 ルーシー・フォーリー「ゲストリスト」ハヤカワ・ミステリ/ISBN: 9784150019730*11
- 11/05 誉田哲也「フェイクフィクション」集英社/ISBN: 9784087717709*12
- 11/09 ジェフリー・ディーヴァー「ブラック・スクリーム 上」文春文庫/ISBN: 9784167917906*18
- 11/09 ジェフリー・ディーヴァー「ブラック・スクリーム 下」文春文庫/ISBN: 9784167917913*19
- 11/10 北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」文藝春秋/ISBN: 9784163914619*21
- 11/10 青山美智子「赤と青とエスキース」PHP研究所/ISBN: 9784569850641*24
- 11/10 小川洋子「遠慮深いうたた寝」河出書房新社/ISBN: 9784309030036*25
- 11/10 町屋良平「ほんのこども」講談社/ISBN: 9784065260364*26
- 11/10 蓮見恭子「万年筆よろず相談 メディコ・ペンナ」ポプラ社/ISBN: 9784591171714*27
- 11/10 青山美智子「赤と青とエスキース」PHP研究所/ISBN: 9784569850641*28
- 11/11 小前亮「ヌルハチ 朔北の将星」講談社/ISBN: 9784065261453*29
- 11/11 オリヴィエ・トリュック「影のない四十日間 上」創元推理文庫/ISBN: 9784488227036*31
- 11/11 オリヴィエ・トリュック「影のない四十日間 下」創元推理文庫/ISBN: 9784488227043*32
- 11/11 アリスン・モントクレア「王女に捧ぐ身辺調査 ロンドン謎解き結婚相談所」創元推理文庫/ISBN: 9784488134105*33
- 11/11 C・L・ムーア「大宇宙の魔女 ノースウェスト・スミス全短編」創元SF文庫/ISBN: 9784488790011*34
- 11/12 リンゼイ・サンズ「壁の花のクリスマス」【ミラ文庫】ハーパーコリンズ・ジャパン/ISBN: 9784596017055*35
- 11/12 シャロン・サラ「サイレント・キス」【ミラ文庫】ハーパーコリンズ・ジャパン/ISBN: 9784596017093*36
- 11/15 イーニス・オエルリックス「〈アルハンブラ・ホテル〉殺人事件」論創海外ミステリ/ISBN: 9784846021108*38
- 11/16 ジャンニ・ロダーリ「クジオのさかな会計士」講談社文庫/ISBN: 9784065243107*39
- 11/17 逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」早川書房/ISBN: 9784152100641*40
- 11/17 パオロ・ジョルダーノ「天に焦がれて」早川書房/ISBN: 9784152100610*43
- 11/17 カロリーヌ・ド・メグレ ソフィ・マス「40過ぎてパリジェンヌの思うこと」早川書房/ISBN: 9784152100634*44
- 11/17 コニー・ウィリス「クロストーク 上」ハヤカワ文庫SF/ISBN: 9784150123451*45
- 11/17 コニー・ウィリス「クロストーク 下」ハヤカワ文庫SF/ISBN: 9784150123468
- 11/17 ドン・ベントレー「ウィズアウト・サンクション」ハヤカワ文庫NV/ISBN: 9784150414894*46
- 11/18 高田崇史「采女(ウネメ)の怨霊 小余綾俊輔の不在講義」新潮社/ISBN: 9784103393344*49
- 11/18 浜口倫太郎「闘資」双葉社/ISBN: 9784575244656*50
- 11/18 小田雅久仁「残月記」双葉社/ISBN: 9784575244649*51
- 11/18 日明恩「濁り水 Fire’s Out」双葉社/ISBN: 9784575244632*52
- 11/18 法月綸太郎「法月綸太郎ミステリー塾 怒濤編 フェアプレイの向こう側」講談社/ISBN: 9784065261446*53
- 11/18 川村元気「神曲」新潮社/ISBN: 9784103542810*54
- 11/18 ヨン・サンホ チェ・ギュソク「地獄 第1巻」双葉社/ISBN: 9784575316766*55
- 11/18 ヨン・サンホ チェ・ギュソク「地獄 第2巻」双葉社/ISBN: 9784575316773
- 11/24 彩瀬まる「新しい星」文藝春秋/ISBN: 9784163914688*60
- 11/24 秋川滝美「ひとり旅日和 運開き!」KADOKAWA/ISBN: 9784041117286*61
- 11/24 最果タヒ「パパララレレルル」河出書房新社/ISBN: 9784309030043*62
- 11/24 北原真理「リズム・マム・キル」光文社/ISBN: 9784334914318*63
- 11/25 東川篤哉「探偵少女アリサの事件簿 3 さらば南武線」幻冬舎/ISBN: 9784344038820*64
- 11/26 乙一 「一ノ瀬ユウナが浮いている」集英社/ISBN: 9784087900637*65
- 11/26 久坂部羊「R.I.P 安らかに眠れ」講談社/ISBN: 9784065261378*66
- 11/26 門井慶喜「ロミオとジュリエットと三人の魔女」講談社/ISBN: 9784065257418*67
- 11/26 楡周平「黄金の刻 小説 服部金太郎」集英社/ISBN: 9784087717723*68
- 11/26 一穂ミチ「パラソルでパラシュート」講談社/ISBN: 9784065260746*69
- 11/30 三崎亜記「博多さっぱそうらん記」KADOKAWA/ISBN: 9784041109861*72
- 11/30 彩藤アザミ「不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記」新潮社/ISBN: 9784103380139*73
- 11/30 古内一絵「山亭ミアキス」KADOKAWA/ISBN: 9784041109885*74
- 12/02 五十嵐貴久「能面鬼」実業之日本社/ISBN: 9784408537979*78
- 12/02 原浩「やまのめの六人」KADOKAWA/ISBN: 9784041115503*79
- 12/02 遠藤周作「薔薇色の門 誘惑 遠藤周作初期中篇」河出書房新社/ISBN: 9784309030067*80
- 12/02 長野まゆみ「その花の名を知らず 左近の桜」KADOKAWA/ISBN: 9784041120002*81
- 12/02 澤大知「眼球達磨式」河出書房新社/ISBN: 9784309030135 *82
*1:古い友人も、ノーベル賞作家も、「岬」に消えた。神無き時代の新たな黙示録長年通じた複数の失踪事件と、北海道のとある「岬」との関連。厳しい自然に囲まれたそこでは、ある薬が精製されているという。岬に引き寄せられる人々の姿を通し人間の欲望の行き着く先を予見した、著者畢生の大作 e-honより
*2:人の悪意が暴走する、ノンストップホラーミステリ!あの家族が来ると、人が死ぬ。他の人たちを巻き込みながら、闇を振りまく。周りの人間をおかしくさせて、殺す――。学校のクラスで、団地で、職場で、闇はどこにでもあふれている。e-honより
*3:夏の暑い盛りのある日、私立探偵・野上英太郎の事務所を佐方康之と名乗る依頼人が訪れた。彼は27年前に家を出ていった母親と妹を、父に内密で探しているという。手掛かりは写真一枚のみだが、野上は調査を引き受ける。だが翌日、康之は死体となって発見された。彼の出身地・鳶笊村へ向かった野上と助手の狩野俊介は、洞窟内にある奇妙な邸に住む、余命幾ばくもない村の実力者と会う。彼こそは康之の父だった――隣村に伝わる謎の神楽、佐方家の財産をめぐる確執、そして衆人環視下で起きる殺人。少年探偵・狩野俊介、待望の帰還!e-honより
*4:冤罪救済チームが、難攻不落の再審請求に挑む。迫真の社会派サスペンス。冤罪被害者の救済活動に取り組む団体「チーム・ゼロ」のもとに、死刑囚から無実を訴える手紙が届く。チームの一員として理想に燃える若手弁護士・藤嶋翔太は、様々な要素から真相を手繰り寄せるが――。e-honより
*5:弁護士事務所で働く諒佑のもとに、幼馴染みの誠の捜索依頼がもたらされた。幼少期の経験から大切にしていた日――クリスマスを目前に、誠はなぜ失踪したのか。諒佑は誠たちと出会った十数年前の夏を回想する。無戸籍、ヤクザの家系、不法滞在者……さまざまな理由から世間から外れて生きていた5人の子供たち。学校には行けずとも、楽しく豊かだった彼らの生活は、ある事件を境に一変した。著者新境地たる書き下ろし長編。e-honより
*6:ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第4巻。小川一水、小田雅久仁、宮内悠介、高山羽根子、宮澤伊織、川野芽生の新作と第12回創元SF短編賞正賞(松樹凛)・優秀賞(溝渕久美子)受賞作を掲載する。e-honより
*7:夜中に自分の名前を呼ぶ神聖な声を待ちわびる者たちの心のうちをたどる表題作など、奇想と魔法の職人芸で唯一無二の世界を紡ぐ8篇。e-honより
*8:ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミー&タペンス、クィン氏と、クリスティーを代表する名探偵たちが勢ぞろい。クリスマスプレゼントにぴったりの豪華な装幀のギフトブック。e-honより
*9:演出家、劇作家、俳優、映画監督、小説家とマルチに活躍する松尾スズキ、三年ぶり待望の新作小説。放送作家見習いの「俺」は、十年間師匠と仰いでいた人物が自殺した日、映画館で偶然出会った女・スミレにいきなり結婚を申し込む。スミレは離婚したばかりだった。することのない俺とスミレは、酒浸りの日々を送るようになる。そんな中、俺を捉えて離さないのは、師匠が手首に入れていた矢印形の刺青のことだった-―。次々と地獄の扉が開いていくような男女の転落物語でありながら、どこかに人間存在を見つめる苦い笑いがにじむ松尾ワールドの真骨頂。Amazonより
*10:モンタナ州で広大な牧場を営むバーバンク兄弟。弟ジョージが地元の未亡人と出会い、結婚したときから、それを快く思わない兄のフィルは二人に対して執拗な攻撃を仕掛けていく! ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映像化の話題作。e-honより
*11:アイルランド沖の孤島で、メディアの寵児の結婚式が行われる。だが式の最中に停電が発生し、そして死体が発見された! 外は嵐、本土の警察はすぐに来ることはできない……。複数の視点、入れ替えられた時系列で巧みに構成された現代版「嵐の孤島」ミステリ。Amazonより
*12:首なし死体がすべての始まりだった。警察組織vs悪魔と呼ばれる男vsカルト教団vs元キックボクサー。囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな最新長編。東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。e-honより
*13:日本近代建築の雄、妻木頼黄(よりなか)。幼くして幕臣の父を疫病で亡くし、維新後に天涯孤独の身となり、17歳で単身渡米。のちにコーネル大学で学んだ異才は、帰国後にその力量を買われ、井上馨の「官庁集中計画」に参加。以来、官吏として圧倒的な才能と情熱で走り続ける妻木の胸には常に、幼い日に目にした、美しい江戸の町並みへの愛情があふれていた。闇雲に欧化するのではなく、西欧の技術を用いた江戸の再興を。そう心に誓う妻木は、大審院、広島臨時仮議院、日本勧業銀行、日本橋の装飾意匠をはじめ、数多くの国の礎となる建築に挑み続ける。やがて、数々の批判や難局を乗り越え、この国の未来を討議する場、国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいくが……。外務大臣・井上馨、大工の鎗田作造、助手を務めた建築家の武田五一、妻のミナをはじめ、彼と交わった人々の眼差しから多面的に描き出す、妻木頼黄という孤高の存在。その強く折れない矜持と信念が胸を熱くする渾身作、誕生! e-honより
*14:親しい人だけでなく、この国さえも操ろうとした、愚か者がいた。四国・松山の名門高校に通う二人の青年の「友情と裏切り」の物語。27歳の若さで代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。総理への階段を駆け上がるカリスマ政治家。「この男が、もしも誰かの操り人形だったら?」最初のインタビューでそう感じた女性記者は、隠された過去に迫る。『イノセント・デイズ』の衝撃を越える、そして、『店長がバカすぎて』とも全然違う、異色の不条理小説が誕生。Amazonより
*15:謎の声に呼ばれ、奴隷制時代のアメリカ南部へのタイムスリップを繰り返す黒人女性のデイナ。人間の価値を問う、アフリカ系アメリカ人の伝説的作家による名著がついに文庫化。Amazonより
*16:【太平洋戦争開戦80年企画】 「サヨナラ」も言えぬまま別れた若き兵士との一瞬の邂逅、防空壕で友と感想を語り合った吉屋信子の少女小説、東京大空襲の翌日に食べたヤケッパチの〈最後の昼餐〉……戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。太平洋戦争開戦時20歳未満、妻でも母でもなく〈少女〉だった27人の女性たちが見つめた、戦時下の日常。すぐれた書き手による随筆を精選したオリジナル・アンソロジー。Amazonより
*17:夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。ジャバウォックの真実を知ったとき、あなたもきっと、その怪物を探し始める――。家族とは、常識とは何かを問い直す、壮大でまったく新しい傑作小説。Amazonより
*18:NY(ニューヨーク)の路上で男性が拉致された。ほどなく、監禁された姿が動画サイトにアップされる。被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに――。アップロードした主は自称「コンポーザー(作曲家)」。科学捜査の天才リンカーン・ライムはすぐさま監禁場所を割り出す。しかし犯人はイタリアへ逃亡。ライムたちも後を追って、ナポリへ向かう。Amazonより
*19:イタリアに飛んだライム一行は、リビア移民誘拐事件に遭遇、森林警備隊員エルコレらとチームを組む。〈ブラック・スクリーム(漆黒の絶叫)〉に駆りたてられる犯人の目的とは? 当地でアメリカ人留学生がからむ暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てる。リンカーン・ライムシリーズ第13弾! 特別短編「誓い」も収録。【シリーズ初の欧州が舞台】今度のどんでん返しは、イタリアで! 特別収録短編「誓い」 ついにライムとサックスが…… Amazonより
*20: 日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第6巻 アン34歳、美しい村の炉辺荘(ろへんそう)に暮らす。三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険。モンゴメリの生前最後に刊行された、記念すべき愛の傑作。Amazonより
*21:菊池寛の将棋小説への疑問、志ん生のCDに隠された秘密、小津映画の原作をめぐる謎……国語教師の父と編集者の娘が解き明かす。Amazonより
*22:『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本、対談を一冊にまとめました。「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし読書エッセイ「私の好きなミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。Amazonより
*23:小梅とつぐみは和菓子屋の二人姉妹。ある日、亡くなった曾祖母の魂がつぐみに乗り移ってしまい――少し不思議な感動の家族小説。e-honより
*24:一枚の「絵画」をめぐる、五つの「愛」の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編集。e-honより
*25:神戸新聞の人気連載「遠慮深いうたた寝」を中心に、約10年分の中から作家の素顔が垣間見られる、極上エッセイを厳選収録。Amazonより
*26:横溢する暴力と身体、無垢なる魂の軌跡。「やさしく恋するみたいに他の人体を壊す」 元同級生あべくんからのメールにあった文章から着想したシーンをつないで、商業作家はあべくん自身の人生を小説にしようとする。父による母殺傷事件、両親がころしころされていたあべくんはやさしく恋するみたいに他の人体を壊す。殴られても反発するようによろこぶ身体。やさしさや暴力で愛撫し合い痛みをこらえるようによろこぶ身体。物語にかえろうとするから人生はつらく、日常が重すぎてひとをころしたくなる。恋人をころして自分も死んだところで折り返し、あべくんの物語は無限に再生を繰り返す。小説家があべくんなのかあべくんがかれなのか、やがてふたりの境界は曖昧になり、問い自体が意味を失う。言葉を与えられていない領域に光をあて小説は紡がれ、大量虐殺の記憶が時空を架橋しやがて物語は侵蝕される。ーー世界文学に接続する芥川賞作家の真骨頂・新境地。ーー Amazonより
*27:就職活動がうまくいかず自分を見失っていた大学生の砂羽。またもや面接で失敗し、落ち込みながら訪れた「ペンフェア」で見つけたのは奇妙な看板だった。それは、「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」というもの。「人生が変わる」という言葉に興味を持った砂羽は、看板のお店「メディコ・ペンナ」を訪れることにした。店主はぶっきらぼうだが万年筆の補修を任せたら随一で、万年筆の買い付けや修理のためにいろんなお客がやってくる店らしい。そして、それだけではなく、「とある事情」を抱えたお客もやってくるのだとか。使っているうちにその人の癖が馴染む文具<万年筆>。そこからにじみ出る使い手の悩みや苦しみを、店主は静かに掬い上げて答えを導いてくれるのだという。何かに引き寄せられるかのように、砂羽は「メディコ・ペンナ」でアルバイトを始めることにしたのだが―― Amazonより
*28:2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。Amazonより
*29:清の初代皇帝、英雄・ヌルハチの生涯。父と祖父を殺されたヌルハチは、復仇のために立ち上がった。挙兵後、敵対勢力を次々と制圧し、全女真人の頂点に上り詰める。それは強大な明との対決を意味していた。圧倒的な大群に対し、ヌルハチの策はーー Amazonより
*30:地下都市カヴェルナの人々は表情をもたない。彼らは《面》と呼ばれる作られた表情を教わるのだ。そんなカヴェルナに住むチーズ造りの親方に拾われた少女はネヴァフェルと名づけられ、一瞬たりともじっとしていられない好奇心のかたまりのような少女に育つ。ある日親方のトンネルを抜け出た彼女は、カヴェルナ全体を揺るがす陰謀のただ中に放り込まれ……。『嘘の木』の著者が描く健気な少女の冒険ファンタジイ。カーネギー賞候補作。Amazonより
*31:クレメットとニーナは、北欧三カ国にまたがるサーミ人居住地のトナカイ警察の警察官コンビ。二人が配置されたノルウェーの町で、サーミ人のトナカイ所有者が殺害された。直前にクレメットたちが、隣人からの苦情を受けて彼のもとを訪れたばかりのことだった。トナカイ所有者同士のトラブルが原因なのか? サーミ人を巡って様々な思惑が入り乱れるなか、彼らは捜査を進めるが……。フランスで二十以上の賞を受賞した傑作ミステリ。Amazonより
*32:マッティス殺害の前日、カウトケイノの博物館から世界的に貴重なサーミの太鼓が盗まれるという事件があった。二つの事件に関連はあるのか? クレメットとニーナが調べていくと、七十年以上前にこの地を探検したフランス人の探検家一行が、太鼓を見つけたということがわかる。その探検では、ひとりの隊員が亡くなっていた。一年の内四十日間も太陽が昇らない極北の地を舞台に、トナカイ警察コンビが悲しみに満ちた事件の真相に迫る。Amazonより
*33:わたしたちが王子の身辺調査をするの!?――戦後ロンドンで結婚相談所を営むアイリスとグウェンに、英国王妃に仕えるグウェンのいとこから驚愕の依頼が。エリザベス王女が想いを寄せるフィリップ王子について、その母親の醜聞をほのめかす脅迫状が届いたという。英国王室の危機を救うため、ふたりは極秘で調査をはじめる。元スパイで頭脳明晰なアイリスと、鋭い観察眼と貴族の人脈を持つグウェン。対照的な女性コンビが仕事と謎解きに奔走! 『ロンドン謎解き結婚相談所』シリーズ第2弾! Amazonより
*34:「シャンブロウ!……おい、そいつはシャンブロウだぞ!」火星の地球人入植地で群衆に追われる一人の少女を気紛れから庇った宇宙の無法者ノースウェスト・スミスは、彼女を自分の庇護下に置くことを宣言し、暴徒を追い払った。引きあげる男たちの顔には、なぜか言いようのない軽蔑と嫌悪の表情が浮かんでいた……伝説のシリーズを新訳決定版にて贈る。Amazonより
*35:聖なる夜には、ずっと夢見たお伽噺も、本当になる――リンゼイ・サンズが贈る英国ヒストリカル・クリスマス短編集 父親が賭で作った借金のせいで一族破産の危機にある令嬢プルーデンス。父に賭け事をやめさせようと賭博クラブへ赴くが、主のストックトン卿に門前払いされてしまう。彼は悪名高く常に社交界で注目を浴びる存在だけれど、私は壁の花がお決まりの没落令嬢……。それでもプルーデンスは勇気を振り絞り、ある行動に打って出て――表題作『壁の花のクリスマス』をはじめ、麗しき英国のクリスマス短編を3話収録。Amazonより
*36:マンハッタンの街に降りしきるのは、哀しみの雪。26通目の脅迫状が届くとき、命懸けの愛は動きだす。シャロン・サラの名作ロマンティック・サスペンス! ケイトリンのもとに脅迫状が届き始めたのは半年前――作家という職業柄、妙な手紙をもらうことはあるがその脅迫状は明らかに異質だった。そして26通目が届いた翌日、彼女は交差点で何者かに背中を押され重傷を負う。護衛役を買って出たのは元警官のマック。なぜか心乱され、会えば喧嘩する仲だが、いま頼れるのはマックだけだった。やがて世間を騒がす連続殺人とケイトリンへの脅迫は奇妙な接点を持ち始め……。Amazonより
*37:スクリーンは奇跡を映す。観客の人生にも。 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。観客は六人だった。この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。『ひと』の著者が銀座という街とミニシアター、そして映画への愛をも描き切った渾身の人生讃歌。Amazonより
*38:異国情緒に満ちたホテルを恐怖に包み込む支配人殺害事件。平穏に見える日常の裏側で何が起こったのか? 日本初紹介となる著者唯一のノン・シリーズ長編。(解説・浜田知明) Amazonより
*39:作家である私は、北イタリアの名所・クジオのオルタ湖畔で創作のための取材をしていた。ペッテナスコの桟橋で物語の舞台について構想を巡らしていると、足にフィンをつけたスイマーから声をかけられる。桟橋に上がり近づいてきたのはオメーニャ村のポラーリという名の会計士。話しかけないでほしいと思っている私に、彼は熱く語りはじめる。身につけているフィンが特別なことや、魚になるためにトレーニングをしていることなどを。私は「マトモじゃない」という言葉を必死で頭から消して、彼の熱弁に耳を傾けるのだった……。クリスマス・プレゼントにぴったり。前作『緑の髪のパオリーノ』に続く、イタリアの巨匠ジャンニ・ロダーリの魅力あふれる短編集! Amazonより
*40:1942年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊の村に住む狩りの名手セラフィマの暮らしは、ドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は、女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──。第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。e-honより
*41:ミチクサが多いほうが、人生は面白い! てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出逢いを果たす――。伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春 「日経新聞」大人気連載、待望の書籍化! Amazonより
*42:皆が読みたい小説を書いてほしいんです! 「こんなに美しい富士山と海を、どんな文章でお書きになるのか、読んでみとうございます」鏡子の言葉は、金之助の胸の奥を揺り動かした。英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える――。処女作「吾輩は猫である」がいきなり評判となり、「坊っちゃん」で国民作家に。『機関車先生』『いねむり先生』に続く「先生」シリーズ第三弾! Amazonより
*43:毎年夏休みを過ごす祖母の家で、14歳のテレーザは共同生活を営む少年3人と出会い、その中の一人と恋に落ちた。4人の友情は永遠と思えた。だが数年後、その少年が他の少女を妊娠させたと知り――。『コロナの時代の僕ら』の著者が描く、男女4人の愛憎の物語 e-honより
*44:誰に媚びることなく、自由気ままな魅力をもつパリジェンヌも40歳を過ぎると、年齢による悩みがいっぱい。でも自分を知ることや見せ方次第で、魅力はいくらでもつくることができる! 今フランスで一番輝いている2人による人生を豊かにする秘訣が満載。e-honより
*45:画期的な脳外科手術で、恋人同士が互いの気持ちをダイレクトに伝達可能になった社会とは!? コミュニケーションの未来を描く大作 Amazonより
*46:アメリカ国防情報局の作戦要員ドレイクは、激動のシリアで人質奪還にあたる――〈グレイマン〉シリーズに比肩する冒険小説第一弾 Amazonより
*47:5億の金塊を追う堀内と伊達に、西日本中のワルが襲い掛かる――暴力と混沌の中でしか生きられない男たちを描くノワール小説の最高峰 Amazonより
*48:昭和二十五年、静岡県で発生した一家殺害事件、二俣事件。警察と司法が組んで行われた犯人捏造の実態とは? そして著者だけが辿り着いた「真犯人」の存在とは? 事実に基づく衝撃作。昭和二十五年(1950年)一月。静岡県二俣町にて一家殺害事件が発生した。のちに死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件・二俣事件である。捜査を取り仕切ったのは、数々の事件を解決に導き「県警の至宝」と呼ばれた刑事・赤松完治。だが彼が行っていたのは、拷問による悪質な自白強要と、司法さえ手なずけた巧妙な犯人捏造であった――。拷問捜査を告発した現場刑事、赤松の相棒であった元刑事、昭和史に残る名弁護士・清瀬一郎。正義を信じた者たちが繋いだ、無罪判決への軌跡。そして事件を追い続けた著者だけが知りえた、「真犯人」の存在とは? Amazonより
*49:奈良・猿沢池の畔の謎めいた社。そこに祀られる采女とは何者なのか。その謎は壬申の乱の真相につながっていた。長編歴史ミステリー。公式より
*50:関大輔はお金がなかった。父親が事業に失敗し出奔。母親は一生懸命に働いてくれるが、弟妹との生活費を賄うだけでいっぱいいっぱい。とても大学に進学することなどできず、おじの伝手で東京に出ることになる。別れを惜しんだ弟妹とともに上京するが、苦労が絶えない毎日を送る。そんなある日、大輔の前に一人の男が現れる。男はベンチャーキャピタリスト。大金を扱うその男に弟子入りを志願する大輔だったが……。e-honより
*51:近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。足を踏み入れたら最後、イメージの渦に?み込まれ、もう現実には戻れない――。最も新刊が待たれた作家、飛躍の一作!e-honより
*52:葛飾区の上平井出張所に異動になった大山雄大。所属するのは、消火活動のエキスパートである特別消火中隊のみというガチな職場と意欲に満ち溢れた所員たちに、正直、引き気味だ。折しも、観測史上二番目の暴風雨が関東に接近。大山は冠水した駐車場で車の下に入り込んでいた老女の救助に駆けつけるが……。大好評消防シリーズ第4弾!e-honより
*53:日本編、海外編、疾風編に続く「怒濤編」は「フェアプレイの向こう側」。ミステリー界の至宝が語る輝ける最新評論集。Amazonより
*54:『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の川村元気が贈る、2年半ぶり圧巻の心震わす最新長編。小鳥店を営む檀野家の穏やかな日常は、ある日突然終わりを告げた。小学生の息子が通り魔に殺されるという凄惨な事件によって——。「息子さんのために、歌わせてください」。悲しみに暮れる檀野家に、不思議な聖歌隊がやってくる。訝しむ父をよそに、母と娘は、歌うことによって次第に心を取り戻していくが……。次第に明かされていく家族3人の秘密。ラスト20ページの戦慄。そして、驚くべきフィナーレ。震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。Amazonより
*55:ある日突然、神から死の告知を受けた人々が地獄の使者によって残酷な死を迎える超自然的現象と、それを巡る新興宗教団体や人々の混乱を描いた話題の韓国コミック、日本語翻訳版。原作は、世界中で大ヒットしたゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の監督ヨン・サンホと、ドラマ化された『錐』の作者チェ・ギュソクの合作。2021年11月、Netflixにて実写ドラマ化放送決定。監督はヨン・サンホが自ら手掛ける。e-honより
*56:『アルケミスト』のパウロ・コエーリョが贈る、人生を実り豊かにする教え 【『アルケミスト』の著者、パウロ・コエーリョが贈る「人生を実り豊かにする」教え】 この国で最高の弓の達人である哲也は、現在、小さな村の普通の大工として生きていたが、ある日、遠い国から来た別の弓の達人から挑戦を受けた。哲也はこの挑戦を受けることによって、その弓の達人だけでなく、村の少年にも弓の真髄を教えるのであった――。Amazonより
*57:皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は読んだことがない。傑作である。――歴史学者・磯田道史 いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしい――梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。Amazonより
*58:絶海の孤島・東硫黄島。この小さな島は四方を海に囲まれ独自の生態系を形づくっていた。蜂須賀たち、調査団は団長の今福の主導の下、企業の支援を受けて島の生態系を調査することになった。外来種の持ち込みを防ぐために厳重な準備と防護をして、島に上陸したが、到着後まもなく調査団のひとり三反園が殺される。口に外来植物の種子を詰め込まれたおぞましい遺体に、調査団のメンバーは疑心暗鬼になっていった。調査船とも連絡が取れず、ボートも失って島から脱出できない中、第二の殺人が起こってしまう――(東硫黄島:架空の島) e-honより
*59:1918年、ダブリン。劣悪な環境の産婦人科で、彼女たちは生命の尊厳を守るために闘った。「今」を突き刺す傑作パンデミック小説。Amazonより
*60:直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年――私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語 幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり……。(表題作「新しい星」) 美しく、静謐に佇む物語 気鋭が放つ、新たな代表作 Amazonより
*61:グルメ×旅×絶景!人見知りのOL・日和による、ひとり旅大満喫小説! 人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。会社をやめようかと悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められる。初めて一人で行った熱海で、ひとり旅の魅力に取りつかれ、どんどんと行動範囲を広げる日和。、宇都宮、和歌山、秋田、青森、沖縄と、パワースポットを巡り、土地のおいしいものに舌鼓をうち、満喫していく。ひとりで暮らす叔母の体調が悪いと聞き、秋田まで様子を見に行くことにした日和はせっかく遠出をするのだからと、母の憧れの地である奥入瀬渓流にも立ち寄ろうと計画する。優柔不断で自分にも自信のなかった日和が人とのふれあいによってひとまわりもふたまわりも成長していくのだった。さらに、想いを寄せる蓮斗との関係にも変化が起こり……。グルメ×旅×おひとりさま女子に贈る、人生満喫本! Amazonより
*62:「愛はいかづち」「限界人魚姫」「きみはPOP」「猫はちゃんと透き通る」……「言葉」が弾ける26の小宇宙。待望の短編集! Amazonより
*63:十二歳の少女・壊れた殺し屋・血の鎖。ごりごりハードな物語なのに、思わず号泣! ――書評家・吉田伸子 中学受験生、殺し屋、弁護士、フリーター。〈虐げられた子供たち〉が出会い、烈しく歪な〈母を殺す〉戦いがはじまる。熱きノンストップ・エンターテイメント! Amazonより
*64:「綾羅木有紗のワトソン役を務めたこの一年は、俺にとっても楽しく忘れられない日々になったのだから」 天才美少女探偵&ヘタレ三十路男が難事件に挑む! 大人気シリーズ涙の最終巻 勤め先のスーパーをクビになり、地元・武蔵新庄で「なんでもタチバナ」をはじめた橘良太。最近は名探偵一家の主である綾羅木孝三郎の娘・有紗のお守役を仰せつかっている。しかしこの有紗が曲者で、幼いながら名探偵気取り。実際、推理力は父親をしのぎ、数々の難事件を解決してきた。そんなある日、依頼先に出かけた良太が密室殺人に遭遇してしまい……。溝ノ口&南武線を舞台に凸凹コンビが大活躍! 王道のユーモアミステリー、堂々の完結 Amazonより
*65:幼馴染みの一ノ瀬ユウナが、宙に浮いている。十七歳の時、水難事故で死んだはずのユウナは、当時の姿のまま、俺の目の前にいる。不思議なことだが、ユウナのお気に入りの線香花火を灯すと、俺にしか見えない彼女が姿を現すのだ。ユウナに会うため、伝えていない気持ちを抱えながら俺は何度も線香花火に火をつける。しかし、彼女を呼び出すことができる線香花火は、だんだんと減っていく――。 乙一が映画『サマーゴースト』の姉妹作として『花火と幽霊』をモチーフに執筆したオリジナル恋愛小説。2021年10月29日発売の『サマーゴースト』ノベライズも必読!!e-honより
*66:優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。Amazonより
*67:ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。あの世界的名作群の誕生秘話が、今明かされる!? Amazonより
*68:洋品問屋の丁稚は、いかにして「東洋の時計王」になったのか。経済小説の名手が贈る、世界的時計メーカー「セイコー」創業者・服部金太郎の一代記。セイコー創業140周年記念作品。明治七年。十五歳の服部金太郎は、成長著しい東京の洋品問屋「辻屋」の丁稚として働いていた。主人の粂吉は、金太郎の商人としての資質を高く評価し、ゆくゆくは妹の浪子と結婚させ、金太郎を辻屋の一員として迎え入れようとする。だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は、高価ゆえに持つ人の限られていた「時計」に目をつける。鉄道網の発達により、今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ。いずれは時計商になりたいという熱い想いを粂吉に伝えるが――。Amazonより
*69:企業の受付に勤める29歳の美雨は、人生に惑い、未来にも漠然とした不安を抱えていた。そんな中で出会った、売れないお笑い芸人、亨。彼が気になり始める美雨だったが、ままならない恋愛事情は、亨の相方との「奇妙」な三角関係に発展し……。Amazonより
*70:ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ推薦!「デビュー後すぐに“真剣な”文学作品を描きはじめた稀有な作家」 青年が引っ越し先のアパートで出会った、90歳の老女。アルツハイマー病を患う彼女は隣人に、自らの戦争の記憶を唐突に語り始めた。モスクワの公的機関で書類翻訳をしていたこと、捕虜リストに夫の名前を見つけたこと、ソ連が赤十字社からの捕虜交換の呼びかけを無視していたことーーベラルーシ気鋭の小説家が描く、忘れ去られる過去への抵抗、そして未来への決意。Amazonより
*71:【名作ミステリ新訳プロジェクト】 クリスマスの朝、エルカニー城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされた。自殺か他殺かすら曖昧で、唯一状況に通じていると考えられた城主の姪は恋人と駆け落ちし行方が知れない。ラナルドの謎めいた死をめぐって、キンケイグ村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立往生し城に身を寄せていた青年ノエル、捜査に当たったアプルビイ警部らの語りで状況が明かされていく。ウィリアム・ダンバーの詩「詩人たちへの挽歌」を通奏低音として、幾重にも隠され次第に厚みを増す真相。イネスの最高傑作にしてオールタイムベスト級ミステリ。Amazonより
*72:博多VS.福岡、100年以上にわたる因縁の対決が令和の時代に再燃!? 生粋の博多っ子のかなめは、高校時代に片思いをしていた博と再会。しかし博はアンチ博多人間になっていた! ふたりは突然、「福岡」の文字がすべて「博多」に入れ替わった「羽片世界」に迷い込んでしまい!? Amazonより
*73:水憑きと称する一族の哀しき運命とは? そして、禁忌とされる怪異・あわこさまとは? 血と畏れが織りなす戦慄のホラーミステリ。公式より
*74:迷い込んだ宿には、美味しいごはんと、不思議な従業員が待っていた――。――日常から逃げ出したいあなたへ――心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とは――? 「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、愛と涙の物語。Amazonより
*75:物を捨てよ、心も捨てよ。物欲から解放され自由を得た男。そのミニマリズムの果てに待ち受けるのは――SDGsの現代を描く悲喜劇。Amazonより
*76:文豪シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? ペストの悲劇を乗り越えた夫婦愛を描く英女性小説賞受賞の話題作。公式より
*77:あなたは、哀れでも可哀相でもないんですよ 北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、ボロ雑巾のようにこき使われた。しかし、吉岡家出入りの薬売りに見込まれて、札幌の薬問屋で奉公することに。戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。幸せとは言えない結婚生活、そして長女の幼すぎる死。数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は、ミサエの人生の道のりを辿ろうとする。数々の文学賞に輝いた俊英が圧倒的筆力で贈る、北の女の一代記。Amazonより
*78:新歓コンパのさなか、無理に酒を飲まされた新入生が死亡。メンバーは保身のため死因を偽装するが、さらなる惨劇を呼ぶことに…… Amazonより
*79:怪異の正体は誰なのか――戦慄のクローズドホラー×ミステリ! 山道で横転した乗用車から生還した灰原、山吹、緋村、紺野、紫垣の五人。近くの屋敷に逃げ込むが、そこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。さらに彼ら五人のなかに「偽物」が紛れ込んでいるとわかり…… Amazonより
*80:2023年、著者生誕100年の記念に際し、単行本未収録の幻の中篇二篇。代表作の一つ『わたしが・棄てた・女』にも繋がる重要作! Amazonより
*81:消えた茶碗とみずからのルーツを追って、桜蔵の異界めぐりの旅がはじまる。武蔵野の隠れ宿を実家に持つ桜蔵(さくら)は、霊園行きのバスの中で奇妙な出来事に遭遇する。祖父の遺品に導かれるように、消えた茶碗の行方とみずからのルーツを追って異界めぐりの旅がはじまる。Amazonより
*82:無為な日々を過ごす「彼」は、移動式の監視カメラ「アイ」を手に入れた。極小眼球型の機体で街を疾走するが、ある日、なんとアイが勝手に自走をはじめ――。第58回文藝賞受賞作。公式より
*83:直木賞受賞第一作。装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。牧場は幼馴染の和泉亮介の両親が所有していたものだったが、騎手だった亮介が覚せい剤所持で刑務所に入ったこともあり譲り受けた。敬が注目するのは栗木牧場生産の尾花栗毛馬・エゴンウレア。以前装蹄したことがあり、その筋肉に触れた瞬間、超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。だが気性が荒く、プライドも高い馬で調教に手を焼いていて、今まで勝ち鞍がない。その馬主と競馬場で会った際、レースで突然馬が興奮するという不自然な現象に遭遇する。また、敬は出所して無職だった亮介に、本来の力を取り戻すべくエゴンの乗り役になるよう勧める。その後、レースでの不自然な現象は厩務員の一人が犬笛を使って八百長に加担していたことが判明。敬は裏で糸を引くヤクザの尾行を始めるが気付かれ、拉致され殺されそうになるも、一命を取り留める。様々なトラブルが起こる中、エゴンが出馬するレースの日も近づき、亮介による最後の調教も終わった。エゴンに人生を託した人々の想いは、二勝馬脱却への奇跡を呼び起こせるのか――。Amazonより