10月新刊備忘録

*1:警察の警察――監察。不祥事の続く静川県警内に設置された監察組織SG班は、ある警察官の自殺について調査を始めるが、そこには警察内に巣喰う魑魅魍魎たちの陰謀が!? 今、SG班の懲戒暗殺が始まる!e-honより

*2:教皇の勅書に従い、各地で魔女裁判が行われた15世紀末。寡婦となったティナ夫人は、住み慣れたハイデンの荘園を出て大都市ルテシアへと向かう。「ハイデンの鬼姉妹」とあだ名されるほどの醜女ながら、誰よりも強く優しい心の持ち主である二人の娘たちとともに――。ルテシアでは、彼女を妻に迎えたいという謎めいた商人と、病に伏す幼い娘が夫人の到着を心待ちにしていた。そのころ、社交界ではシンデレラを名乗る美女が話題となり、時を同じくして貴族たちの不審死が相次ぐ……。女の幸せが器量に大きく左右された時代。本当の幸せと美しさを問う、ファンタジックミステリー。e-honより

*3:イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。一方、向谷の眼には足だけの女性の幽霊が見えたのだが……。e-honより

*4:凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤放射線治療、免疫療法。四グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展。がん医療の最先端をサスペンスフルに描く! Amazonより

*5:出演・香取慎吾本田望結にてドラマ化決定の『一千兆円の身代金』著者の最新刊は歴史認識に問いかけます。靖国神社爆破予告が届き、大学生・清水が容疑者として警察に捕まる。清水の実家がある島根では、近隣の神社で爆破事件があり、その頃たまたま帰省していた清水は、その容疑もかけられていた。諸外国でも議論のテーマになりやすい靖国神社の爆破ということで、公安刑事の渡辺は、清水はもちろん、あらゆる方面に目を配る。新聞社や政治家などの議論は過熱していく。爆破予告日が刻々と近づくなか、警察は靖国爆破を阻止できるのか!? e-honより

*6:無害認定を受けた暦と、不死身の怪異である月火の監視を続けている童女斧乃木余接。暦以外の人々の前では人形の振りをしつづけていたのだが、うっかり月火に、動いているところを見られてしまい…?e-honより

*7:忘却探偵・掟上今日子。彼女の記憶は、眠るたびにリセットされる。今日子さん、忘れる前に、謎を解け! タイムリミット・ミステリー e-honより

*8:宮本輝吉本ばなな。世代も作風も異なるふたりの作家の共通点は、「誰かの人生の救いになる小説」を第一義に作品を書き続けていること。創作・家族・人間関係・生と死──思索が詰まった珠玉の対談集。e-honより

*9:ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第5回配本、第8巻『歪んだ時間』は、タイムスリップを中心に、時間の歪みをテーマにしたSFとファンタジーを14編収録!e-honより

*10:第二次大戦中、戦地で相棒と生き別れになった英国軍パイロットは、友の行方を探してドイツを再訪する。だがナチ残党の魔手が!e-honより

*11:未来の宇宙戦を迫真の筆致で描き、ヒューゴー賞に輝いたミリタリーSFの原点、ここに e-honより

*12:最強の仮面兵養成所ブラッククリフ軍学校を舞台に新皇帝選抜の〈試練〉が開始された! パラマウント映画化 e-honより

*13:大好評『古書店主』に続く第2弾。上院議員をめぐる怪事件は殺人へと繋がる。パリの街を縦横無尽に駆け抜けるサスペンス e-honより

*14:新任教諭として、埼玉県秩父郡の神室幼稚園に赴任した喜多嶋凛。モンスターペアレンツたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育を実践するのだが……。どんでん返しの帝王が仕掛ける物語は、いったいどこへ向かうのか? 読者の予想を裏切る著者の真骨頂!e-honより

*15:書店の店長をしている立石花は、12歳の時に、父親が借金を作って夜逃げし、母親は新しく出会った男性と結婚をすることになり、一家離散を体験する。一緒に暮らそうという母親の説得を断り、千葉県の船橋に住む親戚の奈美おばさんのマンションに身を寄せることになるのだが、大好きなお母さんと船橋の駅で別れるときに買ってもらった「梨の妖精 ふなっしー」のぬいぐるみを15年経った今も大切に持っている。 花が奈美おばさんのマンションで暮らすようになって間もなく、小さな女の子が出てくる不思議な夢を繰り返し見るようになる。その夢の中の女の子もまた、「梨の妖精 ふなっしー」を愛するひとりだった。花はいつも「温かいミルクティーを飲んだ」ような優しい気持ちになって目が覚めるのだった。 悲しい出来事があって泣きながら寝た夜のことだった、いつもの少女が夢に出てきて、花に頼みごとをする。それは「自分が住んでいた庭にある桐の木の下に埋めたものを掘り起こして、お父さんに渡してほしい」というものだった。 夢から覚めた花は、奈美おばさんに、この不思議な夢のことを告白すると、過去にこの部屋でおきた出来事を教えられる。そして、夢の中に出てくる少女との約束を果たそうと決意するのだが……。 朝日新聞に連載中から大反響、あの「ふなっしー」も帯文を寄せている長編小説、ついにこの秋、出版!!e-honより

*16:平穏な日常に立つさざなみが、彼らを狂わせる 「カッとなってすぐに怒鳴る」私が会社帰りに襲われた。犯人は誰か。痴漢冤罪に熟年離婚――。日常に潜む陥穽に落ちた男たちの運命。e-honより

*17:2011年3月、東日本大震災義捐金振込の集中により、ミズナミ銀行ATMに巨大システム障害が発生した。頭取の八神は責任を取って辞任に追い込まれる。太洋産業銀行、扶桑銀行、日本興産銀行の3行が合併して誕生したミズナミ銀行は、それぞれが派閥を形成し信頼回復そっちのけで主導権争いを展開していた。やがて系列のクレジット会社による暴力団不正融資が発覚、コンプライアンス統括部次長の橋沼康平と警視庁組織犯罪対策部の齊藤弘一は真相解明に動き出す。その直後、コンプラ統括部の北沢敏樹が何者かに刺殺された。手口の鮮やかさからプロの犯行と思われたが……。システム障害、暴力団不正融資、行員刺殺事件、社内闘争に明け暮れる経営幹部たち――元みずほ銀行マンの著者が日本組織の病巣を深くえぐる傑作長篇ビジネス小説!! e-honより

*18:ポール・オースターが絶賛した『インディアナインディアナ』(朝日新聞出版、2006)につづく、柴田元幸が翻訳を熱望するレアード・ハントの長編翻訳第二弾。南北戦争以前、ケンタッキーの山の中に住む、横暴な男。そこに騙されて連れてこられた一人の女性が二人の奴隷娘たちと暮らし始めると……。雲の女王になった話、黒い樹の皮の話、濡れたパイだねの話、タマネギの話など、密度の濃い語りですすむ、優しくて残酷で詩的で容赦のない小説。e-honより

*19:自殺か、他殺か???。誰よりもひっそり生きてきた男の過去は悲しすぎた。 2015年、1月、大阪市中之島の古き良きプチホテル「銀星ホテル」で一人の男・梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺による縊死(いし=首くくり)と断定。ところが、梨田が自殺したと納得できない一人の人間がいた。同ホテルを大阪での定宿にしている大御所女流作家の景浦浪子である。梨田は、5年以上にわたって銀星ホテルのスイートルームに住み続け、ホテルの支配人をはじめとする従業員や常連客からも愛され、しかも2億円以上の預金があった。梨田が自殺するはずない(=他殺なのではないか)と景浦は直観し、その死の謎の解明を、同業者であるミステリ作家の有栖川有栖と、その友人の犯罪社会学者の大学准教授・火村英生に依頼した。火村が大学の入学試験ですぐに行動できないために、まずは有栖川有栖の単独調査となった。が、梨田はまったく身寄りがない上に、これまでの来歴にかんする手がかりがほとんどなく、どんな人物像を描けばいいのか、まったく闇の中で、その人生は「鍵の掛かった男」としか言いようのないものだった。生前の梨田を知る者たちが認識していた梨田とは誰だったのか? 結局、自殺したのか、他殺だったのか。他殺だとすれば誰が犯人なのか? 有栖川有栖の地道な調査で少しずつ過去が明らかになり、そこへ入学試験業務を終えた火村も調査に加わり、思いもしない結末が関係者全員を待ち受けていた。e-honより

*20:婚活、疲れました。とんかつの名店情熱とん。看板娘の密かな特技は客の好みと寸分違わぬ味噌汁を作ること。とんかつ屋のコンカツをめぐる4つの物語。e-honより

*21:幸せになりたかったら、窓を磨きなさい。ハウスキーピング会社で働き始めた引っ込み思案で平凡な主婦・美菜子が見つけたものは。e-honより

*22:石川五右衛門ガガーリンブッダなど歴史人物の“死”から、それを取り巻く社会を森達也が痛烈に風刺。死刑、付和雷同の国民性、想像力なき善意……硬直する日本社会にズバッと斬り込む新感覚日本現代論。e-honより

*23:里見家家臣の末裔と複雑に絡み合う戦時中の重大事とは? 猫姓の子孫たちが「里見埋蔵金」探しに挑んだ先は―― 「人生を楽しみたければ、電話したまえ」 猫田は留置所で出会った小笠原に連絡し、千葉県館山に向かう。『南総里見八犬伝』の里見家家臣の末裔であると知らされた猫田は、深夜に駐車場を走るSLを見るが、誰もがそれを否定する。その謎を解くために鉄道連隊のあった津田沼に赴くと、そこで知り合った小田島も、路上を走るSLを見たという。本当にSLは走ったのか? 里見家再興を望む子孫たちと関わりが? そして最後に十津川警部は…… e-honより

*24:『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作。連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。Amazonより

*25:書店員に扮して、親に決められた結婚から逃れたい社交界の令嬢の駆け落ちを手助けしている男爵令嬢のダニー。親友のアナベルと彼女の恋人を送り出した数日後、親友の婚約者で「野獣」と呼ばれ恐れられている侯爵マーカスが書店にやってきた。彼は、ダニーの手引きで婚約者が出奔したことを知っており、代わりの花嫁を探す義務がきみにはあると迫ってきて…… e-honより

*26:シンガポールで〈アンティ・リーズ・ディライツ〉という名物カフェを営むアンティ・リーは、知りたがり屋で負けず嫌い。観光地の島で見つかった女性の遺体が知人と知るやいなや、メイドがいさめるのも聞かず、探偵ごっこを始めてしまう。ある時はカフェの料理人、ある時は真珠のネックレスをつけた優雅な老婦人として警部よりも一枚上手だ。けれど真犯人を見つける前に、マングローブの森で第二の死体が見つかり……。e-honより

*27:本書の著者ダニエル・パウルシュレーバーは、ライプツィヒ大学を優秀な成績で卒業したあと、裁判官としてのキャリアを築き、ザクセン王国最高裁判所にあたる控訴院の議長にまで昇りつめた人物である。ところが、まさに議長に就任した直後、彼を狂気が襲った。壁の中からかすかな物音がするのを聞くようになったシュレーバーは、やがて絶えず自分にささやかれる声を耳にするようになり、うんざりするような幻覚を見るようになる。彼に語りかけてくるのは「神」だった。世界は崩れ去り、人々はかりそめの存在に変貌する。主治医をはじめ、さまざまな人の姿をとって迫害を始めた「神」が望んでいたこと。それは、シュレーバーを「脱男性化」し、女性となったシュレーバーが神によって懐胎させられて新しい人類を生み出し、その新しい人類によって崩れ去った世界を救済することだった。……こんな前代未聞の妄想に悩まされた男が書き上げ、1903年に公刊されたのが本書にほかならない。この書物は、まず精神分析創始者フロイトに衝撃を与え、自分の患者ではないどころか、会ったことすらないシュレーバーを症例とする長大な論文「自伝的に記述されたパラノイアの一症例に関する精神分析的考察」を書かせた。その後、フロイトの衣鉢を継ぐ精神分析ジャック・ラカンによってたびたび取り上げられたほか、エリアス・カネッティパラノイアと権力の関係を論じるため、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリは資本主義と統合失調症の関係を論じるために、シュレーバー症例を重大な足がかりにしている。こうして幾多の人々に決定的な影響を与えてきた本書は、20世紀の古典として今後も不滅の価値を持ち続けていくことは間違いない。壮絶な記録を明快な日本語で伝える決定版、ついに学術文庫に登場。Amazonより

*28:女性の心をとらえる、爽やかな官能短篇集 塩をふったミルクのような――。結婚四年目で妻とセックスレスの雄吾は同僚から自分の欲望に直結する匂いが立ちのぼるのに気づく。e-honより

*29:ボーン・コレクターを継ぐ殺人者、登場。毒で刺青を彫り人を殺す犯人はボーン・コレクター模倣犯か? 悪の天才とリンカーン・ライムの究極の戦いが開始される!e-honより

*30:最も美しく危険なもの、それは女の友情。警察署の女性タイピスト二人が織りなす、友情、裏切り、駆け引き、そして殺人の物語。e-honより

*31:突如現われた超越知性により地球を追放された人類は、太陽系外縁で謎の通信ビームを発見。それを解読して得た、卓越した科学技術を用いて自らの肉体を改変し、水星から冥王星にいたる様々な環境に適応して、新たな文明を築く……性別変更や人格コピーさえ個人の自由になった未来を、鋭い予見性と鮮やかな叙情で描く。70〜80年代を代表する天才の傑作〈八世界〉シリーズ既発表全短編を、新訳&改訳で贈る。第1巻は7編を収録。e-honより

*32:第一次世界大戦から生還した青年兵士。やがて世間に絶望した二人は犯罪に手を染める――『その女アレックス』の著者が放つ傑作!e-honより

*33:第一次世界大戦から心身に傷を負って生還した青年兵士アルベールとエドュアール。やがて世間に絶望した二人は犯罪に手を染める。e-honより

*34:『その女アレックス』著者が放つゴンクール賞受賞の傑作サスペンス長篇e-honより

*35:第2次大戦下、反ナチ抵抗運動の作家ムシェとバスク疎開少女の悲運。愛する人の喪失とその克服、戦争の記憶の回復を試みる感動作!e-honより

*36:御者の息子ダイヤモンドは、美しい女性の姿をした北風に抱かれ、夜のロンドンの空や、嵐の海をかけめぐる。そして北風のうしろにある不思議な世界へ。もどってきた幼い少年は、そこで聞いた楽しい川の歌を口ずさみながら、貧しい暮らしにあえぐ家族や友人を助け励まし続けるのだった。イギリスファンタジーの名作を新訳で。Amazonより

*37:殺人者は、いつの時代にも存在する。2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。警察小説の旗手・堂場瞬一のデビューから100冊目を飾る、記念碑的文芸巨編1500枚! Amazonより

*38:歴史に翻弄される沖縄で、たくましく生き抜いてきた「孤高の老貴婦人」。孤独のなか、絶望する彼女に訪れるなんともあったかい奇跡。e-honより

*39:『探偵の探偵』に続く、松岡圭祐による新シリーズが講談社文庫にて開幕! 面白くて知恵もつく「殺人のないミステリ」。正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女はエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下剋上エンタテインメント! 【“研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース”は文部科学省内に実在します。】e-honより

*40:花子とアン」で話題!!出奔するも、幸せな家庭を築く。平和運動に奔走し、女性に尽くした稀有な人生!生誕130年記念刊行。e-honより

*41:自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。人の本音が見えてくる本格人情ミステリ!e-honより

*42:おばあさんっぽくなりたい18歳の私、今を生きたい紫さん、ゆっくり歳をとりたい加藤くん−高3の特別な冬を描く著者最高傑作!e-honより

*43:ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。2015年1月に刊行。英米他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、ノルウェーイスラエルギリシャチェコセルビア、台湾などで刊行が決まっている。また、ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。e-honより

*44:化粧品会社社員の相次ぐ“自殺"の陰に潜む真実をサルガド警部が追う。一方、失踪したサルガドの元妻を捜す産休中のレイラ刑事だが……。好評バルセロナ警察小説シリーズ第2弾。(解説/千街晶之) Amazonより

*45:東京の山間の村で見つかったバラバラ死体。遺体の腐敗状況と虫の発育がなぜか合わない。赤堀は謎を解けるか──人気シリーズ!e-honより

*46:男子による女子ランキングなど、ヒエラルキーが形成された中学の教室で、ひとり孤高を保つ少女がいた。少女は容赦ない方法で、担任教師の行いを告発し、学校から追放する。それは、ある長い闘いの序章だった――。緻密な心理描写、胸を抉る衝撃の真実、祈りにも似た希望が立ち上るラスト。圧倒的な熱量を孕んだ傑作長編! Amazonより

*47:浅田次郎が描く、米国人青年の日本珍道中! 日本びいきの恋人、ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。ニューヨーク育ちの彼は、米海軍大将の祖父に厳しく育てられた。太平洋戦争を闘った祖父の口癖は「日本人は油断のならない奴ら」。日本に着いたとたん、成田空港で温水洗浄便座の洗礼を受け、初めて泊まったカプセルホテルに困惑する。……。慣れない日本で、独特の行動様式に戸惑いながら旅を続けるラリー。様々な出会いと別れのドラマに遭遇し、成長していく。東京、京都、大阪、九州、そして北海道と旅を続ける中、自分の秘密を知ることとなる……。圧倒的な読み応えと爆笑と感動。浅田次郎文学の新たな金字塔! 公式より

*48:どこにでもいる、ごく不通の人妻たち。共通しているのは、禁忌を犯していること。罪悪感がまったくないのは、母の愛が欲しかった私の、必然だから。恋愛小説の名手、宮木あや子が描く六つの不倫短篇集。1 天国の鬼 2 肌蕾 3 金色 4 指と首、隠れたところ 5 ろくでなし 6 鞄の中 e-honより

*49:「東京はいかに私小説作家を形作ったのか」。私小説作家として、その生き様と人柄が人気を博す西村賢太氏。デビュー作『どうで死ぬ身の一踊り』から、芥川賞受賞作『苦役列車』など、さまざまな作品群の中に描かれてきた東京。西村氏自身が東京江戸川区に生まれ、一五歳から東京を流浪してきたその生き様とともに、土地の思い出と出来事、そして現在への系譜を語る、まさにその創作の根源に迫る随筆集です。巻末には、小説『新宿スペースインベーダー』などの作品もある、新宿生まれの新宿育ちの・玉袋筋太郎氏との対談も収録します。e-honより

*50:みんな、遠くへ行ってしまう。本当の自分を知っているのにね――。脆い殻のようなイノセンスを描き尽す、四年ぶりの長篇小説。傑作! Amazonより

*51:父の安否を確かめるため新潟の実家に戻った作家の「ぼく」は、死刑執行されたばかりという自分と同じ顔・同じ名前の男の訪問を受ける。e-honより

*52:1941年初冬、第二次世界大戦下。マギー・ホープは、スコットランドにあるスパイ養成キャンプに教官として赴任し、スパイのひよっこたちを厳しく鍛え上げていた。そんな折、旧友のバレリーナから公演に招待され、エディンバラを訪れることに。けれど、舞台で思わぬ事件が発生してしまい……。運命の1941年12月、マギーは何を目撃する? マギー・ホープがさらなる成長を遂げる! 『国王陛下の新人スパイ』に続く、シリーズ第4弾。e-honより

*53:首のない死体。野獣に噛みさかれたような傷跡。ジェヴォーダン村の周辺では、謎の人死にが続いていた。犠牲者は30人を超え、生き延びた者はほとんどいない。狼か未知の獣の仕業か。獣の正体に興味を抱いた博物学者の卵トマスは、襲撃のあった現場付近の領主の城で、“野獣”に襲われて生き延びたらしい少女に出会う。だが、彼女は襲われたときの記憶を失っていた。謎に包まれた“ジェヴォーダンの獣”事件の謎がここに明らかに!e-honより

*54:予言を成就させるために、氷に閉じ込められたドラゴンを解放しようとする道化、婚約者との約束どおりドラゴンの首を取ろうとする王子。友情と忠誠の間で揺れるフィッツ。だが浜へもどる途中、氷の穴に落ちたフィッツと道化が見たのは、生ける死者と化した囚人たちだった。彼らを熔化したのは真の予言者を名乗る蒼白の女。女はフィッツに自分の側につくように迫る。道化と蒼白の女、真の予言者はどちらか。シリーズいよいよ佳境に。e-honより

*55:2頭の生きたドラゴンは蒼白の女に操られた石のドラゴンとの死闘に勝ち、勝利の飛翔をする。圧倒的なその威力の前にフィッツらはなすすべもなく、残されたのは破壊された蒼白の女の住居だった。道化の選んだ未来は成就された。だが道化は蒼白の女に捕らえられたまま。フィッツは道化を探し、氷の下にある住居に踏み込む。そこで彼が見たのは愛する友の無残な姿だった……。桁違いのスケールでおくる異世界ファンタジー遂に大団円。e-honより

*56:これは書店を愛する人たちの物語――島に小さな書店が一つ。店主フィクリーは店内に捨てられていた幼児マヤに出逢い……。e-honより

*57:近未来アメリカ、地球温暖化による慢性的な水不足が続く中、富裕層と貧困層の対立が激化していた。水資源の未来に警鐘を鳴らす注目作。e-honより

*58:最終兵器の開発に成功した人類連盟は、敵異星人の本拠惑星に総攻撃をしかけるが……!?e-honより

*59:完全密室からの犯人消失。これぞ密室ミステリの嚆矢。少年探偵の名推理を最新訳で贈る e-honより

*60:イギリスの女子高校生ゾーイは自分の秘密を手紙に書き、アメリカの死刑囚に送る…昭和女子大学の学生と共同開発の新レーベル第1作。e-honより

*61:命綱なしで絶壁に挑むフリーソロクライマーなど、超人的能力を発揮する世界のエクストリームアスリートの秘密を探るノンフィクション。e-honより

*62:王の計らいでスコットランド領主の息子に嫁いだイリアナ。 だが城は荒れ放題で、夫となるダンカンは入浴は年二回という清潔とは程遠い状態だった。 ショックを受けた彼女は彼が衛生的な生活に改めるまで一緒に寝ないと宣言すると「貞操帯」を身につける。 ダンカンも頑固だが、怒りながらも新妻に魅了されていく。何とか籠絡しようと知恵を絞るが…? 『夢見るキスのむこうに』に続く約束の花嫁シリーズ第2弾! Amazonより

*63:駆け落ち結婚したものの、互いを愛しすぎるがゆえに別居中の夫婦。ある事件のせいで夜をともにし…。マッケンジー兄弟シリーズ第2作 Amazonより

*64:娘も妻も職も。全てを失った男は雨の夜、自殺志願の女と出会う。それが「奇蹟」の始まりだった。展開予測ほぼ不能、極上娯楽超大作! Amazonより

*65:ネット小説を模した殺人鬼の犯行。引籠りの少年が紡ぐ物語は、リンクする現実を救えるか。注目作家が放つ10年代エンタメミステリ。Amazonより

*66:詐欺師・真舟雄一の前に、一人の男が現れる。「仕事を依頼したい。報酬は50億。仕事の内容は、M資金10兆円を盗み出すこと」。リーマン・ショック。EU危機。大震災。福島原発事故。それでも、自分の尻尾を食ってでも成長し続けろと仕向けられている「俺」たち。誰も幸せになれない“ルール”を適用した何者かに戦いを挑み、暴走する「資本」という魔物に手綱を付けるチャンスは、いましかない。大貧民ゲームのようなこの世界を、変えることはできるのか。私たちを操る「お金のルール」。その正体はいったい何か。日本、ロシア、アジア某国、そしてアメリカへ。この世界を陰で牛耳る何者かと繰り広げられる頭脳戦と肉弾戦。危険な旅の果てに、遭遇するものとは。小説×映画同時進行、福井晴敏初の経済サスペンス超大作、完結!e-honより

*67:生後四ヵ月で行きどころを失った雄犬、スピンクは、小説家の主人とその妻・美微さんの家に引き取られて暮らし始めた。主人は人間だが、どこか犬っぽい。スピンクは主人にポチという呼び名をつけた。本書は犬のスピンクが、主人・ポチや美微さん、同じく行き場をなくして引き取られた犬のキューティーやシードとともに、毎日を暮らす様子を丁寧に綴った日記である。二人と三頭の暮らす山奥の家に起こる出来事、事件を四季の移り変わりとともに描く、現代日本の犬猫文学決定版!e-honより

*68:麻耶雄嵩をはじめとする人気ミステリ作家が人狼ゲームに本気で挑戦。怒濤の推理合戦に騙し合い、誰が人狼なのかを指摘する。さらに誰がどの「仮面」を被っているのかを、あなたが推理。本当の名探偵は誰なのか。e-honより

*69:内藤ルネの世界をぬり絵で体験!キュートなルネガールたちを自分で再現できる楽しさが満載の一冊。e-honより

*70:舞台は1971年、函館。有名進学男子校の寮で起きた上級生の転落死事件。事故か自殺か殺人か…1年生探偵団が謎を解く! 70年代、寮生活、恋愛、音楽…今野敏が初めて挑む、青春学園ミステリー!e-honより

*71:東名高速道路裾野バス停付近で、男性の他殺死体が発見された。被害者須藤勲は40年前、息子・尾畑守を誘拐され事件は未解決のままだった。静岡県警の日下刑事は須藤の死と誘拐事件に関連性があると捜査を開始する。e-honより

*72:これは、この世のことならず──。画家を目指す青年・槇島風波(まきしまふうわ)と、さまよう魂を絵で成仏させる天才画家・穂村江雪華(ほむらえせっか)。変わりゆく帝都に漂うさまざまな怪をふたりが追う大正怪異事件帖、第2弾。e-honより

*73:王も王妃も、泣き笑い、苦しみながら生き抜いた。ルードヴィヒ二世、カルロス四世、アレクサンドル三世妃マリアなど、ヨーロッパの王と王妃の波瀾万丈の人生を、絵画や写真とともに辿る歴史読み物第2弾。e-honより

*74:犬という「魂の伴侶_ソウルメイト_」が、人を導き、人を癒す──。馳星周が贈る感涙必至の犬小説集第2弾!! 様々な犬種と様々な家族とを通して人生の機微を鮮やかに描く全7編。胸を打つ書き下ろし巻頭詩も収録!!e-honより

*75:『死の相続』を超える、アメリカ黄金時代の最大の問題作! ついに封印を破って邦訳! 刑務所の元看守による悪夢のような事件、そして密室の溺死事件が出来したあと、誰も予想もつかない結末が到来する。e-honより

*76:暗く、孤独であたたかい、幼いときだけ見えていた、忘れられない小さな世界たち。名翻訳者が「子供」をテーマに選りすぐった12篇。Amazonより

*77:カルト教団宇宙神瞠会は解散し名を変え穏健派に転じたはずだったが、一部の信者が聖戦=テロの準備を進めていた…シリーズ4弾!e-honより

*78:彫刻家を目指す美大生の新太郎は、日本海沿いの町で、母親とその内縁の夫「じいちゃん」の3人での家庭で育った。実の父親、「倫さん」と親しく交流を続けている。複雑ながら穏やかな関係を保つ家族だったが、やがて、彫刻の修業のために、新太郎が留学を考えはじめたころ、小さな亀裂が走り始める。e-honより

*79:ある小村に村医者として赴任したアムベルクは、亡父の旧友フォン・マルヒン男爵とその養子の不思議な少年と出会う。帝国復活を夢みる男爵の謎の計画に次第に巻き込まれていくアムベルク。夢と現実、科学と奇蹟の交錯がスリリングな物語の迷宮を織りなす傑作。公式より

*80:元相撲取りの探偵、相方に逃げられた芸人…人生の転機を迎えた人々の悲喜こもごもを掬いあげる、笑いと涙の「再チャレンジ」短篇集。e-honより

*81:ヒコは「はち屋」の子供。みつ蜂を養ってはちみつをとり、そのはちみつを売って暮らしている。お父さん、お母さん、そしてみつばちたちと一緒に、全国を転々とする小学生だ。あるとき採蜜を終えたヒコは、巣箱かの置いてある草地から、車ととめた道へと向かっていた。「トマレ!」 鋭い声がヒコの耳を打ち、反射的に足をとめたヒコの前に、大きなマムシが現れた――e-honより

*82:28歳OL、彼氏なし。素敵な服で武装して、欲しいものを手に入れたい! 天然の明るさとセンスで、女同士、男と女の微妙な友情と人間関係をテンポよく描く、綿矢ワールド全開の2作。【収録作品】 「ウォーク・イン・クローゼット」 主人公・早希は、28歳、彼氏なしのOL。売り出し中のタレントだりあは幼馴染。だりあのマンションには、撮影で着て買い取った服がぎっしりの、早希には夢のようなウォーク・イン・クローゼットの部屋があるのだ。恋人未満の男友達ユーヤと早希との関係も絡んで、女同士の友情、男と女の友情が微妙に動いていく・・・。「いなか、の、すとーかー」 陶芸家デビューからわずか3年、石居は、テレビで特集が組まれるほどの人気の売れっ子。東京の美大卒業後、郷里に戻り、工房をかまえ、絵になるロハスな陶芸家生活を送っている。しかし、以前から彼を追う女ストーカー・砂原が工房に現れるようになり、事態はどんどん不穏さを増していき…。e-honより

*83:将来を思い悩む女子高校生の莉世は、帰宅途中に大きな帽子を被った少年・丈と出会う。ほど近い王国に招待された丈と、なぜか同行することになった彼女。蕪坂という大金持ちが一代で築いた中世のヨーロッパの城を模した不思議な王国、そこで不可解な殺人に巻き込まれる二人。王位を巡る権力争いなのか? パーティの見せ物として集められた吸血鬼や狼男たちが容疑者として拘束された中、第二、第三の殺人が発生する――。鮎川賞作家・アマン先生の超変(超変な)ミステリ! Amazonより

*84:第22回日本ホラー小説大賞 優秀賞受賞作 30歳過ぎの引きこもりの兄を抱える妹の苦悩の日常と、世界の命運を握る〈悪因〉を探索する特殊能力者たちの大闘争が見事に融合する大スケールのスペクタクル・ホラー!e-honより

*85:老刑事・有馬と、女性検察官・春名、若手弁護士・世良の三名は、「誤判対策室」に配属された。無罪を訴える死刑囚を再調査し、冤罪の可能性を探る組織だ。配属から半年後、有馬は行きつけの飲み屋の女将・綾子から不穏な話を聞く。最近来た二人組の男客が、殺人の犯行を仄めかすような話をしていたというのだ。冤罪事件に関わっているのではないかと有馬は疑い、該当する事件を突き止める。2011年に母親とその子供二人を殺害した罪で、古内博文という男の死刑が裁判員裁判で確定していた。誤判対策室は調査を開始し、綾子が言っていた怪しい二人の内の一人の身元を割り出す。大窪という男が判子詐欺の容疑で捕まったのだ。有馬と世良がその線を調べていくうちに、古内の娘・琴乃が詐欺事件に関わっている可能性が浮かび上がる。しかも、その夫の矢野高虎は、殺人を仄めかしたもう一人の男かもしれないのだ。──迫りくる古内の死刑執行。有馬は警察の取り調べ記録を、春名は検察の証拠品リストを、世良は解剖医の鑑定書を、それぞれ洗い直すとに!e-honより

*86:色覚障害者のサイト〈ランボー・クラブ〉。仲間を探す不登校の中学生・菊巳が偶然見つけた、そのサイトのトップに掲げられたアルチュール・ランボーの詩。フランス語など習ったこともないのに、なぜ僕はこの原語の詩を読めるのだろう? 「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青……」。その時、僕は見たはずのない鮮やかな血の色の記憶があることを思い出す。そして後日、何者かによってその詩が書き換えられ、詩になぞらえた死体が発見された! 色覚障害の少年をめぐる事件の驚くべき真相。鮎川哲也賞受賞作家が贈る傑作本格ミステリ。『ランボー・クラブ』改題文庫化。e-honより

*87:この病院は伏魔殿なのか……新人研修医が遭遇した異様な診療体制、そして老人の連続不審死。医療の正義とは何かを問う渾身の問題作! Amazonより

*88:「男子が男子を好きになるのは、おかしなことですか?」漫研の合宿に参加した15歳の「わたし」のひと夏を描く著者初の自伝的小説。Amazonより

*89:横須賀沖海底に隠していた宇宙船を駆り、伝説の宇宙海賊ジャックは18年間の時を経て飛び立った――女子高生の唯佳と共に。スペース・オペレーションSF! (2分冊の1) Amazonより

*90:探し求めるものは、海賊ジャックを育てた伝説の“笑う大海賊"が、銀河のいずこかに残した秘宝。銀河中央星系連合の艦隊と、宇宙海賊艦隊の圧巻の宇宙戦闘! (2分冊の2) Amazonより

*91:人間の裡に潜む不気味なものを抉り出し、独特の乾いた筆致で小説を書き続けたシャーリイ・ジャクスンは、強烈な悪意がもたらす恐怖から奇妙なユーモアまで幅広い味わいの短篇を手がけていたことでも知られている。死後出版の作品集Just an Ordinary Dayより、現実とも妄想のはざまで何者かに追われ続ける女の不安と焦燥を描いた「逢瀬」、中世風の暗黒ゴシック譚「城の主」など23の短編を選出し、エッセイ5編とともに収録した。e-honより

*92:有能だが変わり者の事件分析官アーベルと彼の助手となった、有能な女性刑事ハンナは、解体され、内臓を抜かれた死体が次々と見つかるという猟奇的な連続殺人事件の真相に挑む。自ら「人形遣い」と名乗る犯人の正体とは? 死体と2人だけになって、その声を聞くという変わり者の分析官アーベルと、彼に反発しながらも、貪欲に学び取りたいという姿勢を見せるハンナの2人が、探り出す真相の悲しくも恐ろしい真相とは?e-honより

*93:農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステリ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作!e-honより

*94:「あなたの目を見せて」地球から来た少女がせがむ。月世界生まれの彼がゴーグルで隠した目を見せることは犯罪行為だ。制度に疑問を抱いた彼は月の裏側の巨大図書館を目指す。e-honより

*95:小説家でマッド・サイエンティストの〈私〉は文学会議に出席する文豪のクローン作成を企むが――。アルゼンチンの奇才が放つ衝撃作! Amazonより