7月新刊備忘録

  • 7/01 ラング・ルイス「友だち殺し」論創海外ミステリ/ISBN: 9784846014377*1
  • 7/01 ジョンストン・マッカレー「仮面の佳人」論創海外ミステリ/ISBN: 9784846014384*2
  • 7/21 キャサリン・コールター「閃光」二見書房 ザ・ミステリ・コレクション/ISBN: 9784576151038*55
  • 7/21 サブリナ・ジェフリーズ「その唇に触れたくて」二見書房 ザ・ミステリ・コレクション/ISBN: 9784576151045*56
  • 7/22 帚木蓬生「悲素」新潮社/ ISBN: 9784103314226*57
  • 7/23S・E・グローヴ「マップメイカー 上 ソフィアとガラスの地図」ハヤカワ文庫FT/ISBN: 9784150205768*75
  • 7/23S・E・グローヴ「マップメイカー 下 ソフィアとガラスの地図」ハヤカワ文庫FT/ISBN: 9784150205775
  • 7/31 ジェイ・ルービン「日々の光」新潮社/ISBN: 9784105053727*104

*1:解剖用死体保管室で、失踪中の美人秘書が遺体で発見された。医学部長のコールダーは、リチャード・タック警部補に事件の調査を依頼するが…。本格ミステリ。タック警部補シリーズ。hontoネットストアより

*2:毒を以て毒を制す“悪の華”。仮面で素顔を隠した美貌の女性犯罪者の正体とは…!? 怪傑ゾロや地下鉄サムを生み出した往年の人気作家が描く、軽快な犯罪物語。hontoネットストアより

*3:人気声優・立花慎之介、小説家デビュー作! あなたのお悩み、解決します!箱庭探偵社――この世ならぬものの調査も請け負うこの探偵社の主は美少女の三神優衣。そして彼女を支えるのは、毒舌な美形執事・九条公士郎。現実社会の諸問題は彼の領分。人気声優が描く新感覚ライトミステリ!e-honより

*4:ミステリー界の巨匠ローレンス・トリートが生みだした、謎解きクイズの新機軸第3弾!犯行現場を描いたイラストをじっくりと観察し、質問にひとつひとつ答えていきましょう。すべてを解決できたら、真犯人がわかるはず。全世界で大好評を博したミステリー・パズル。あなたの挑戦を心からお待ちしています。hontoネットストアより

*5:闇との最終決戦が幕を開ける。正義の心と愛の力で悪を討て!ロマンスの女王が贈る三部作最終巻!オドワイヤー家の長女ブラナは、アイルランドの地もとで雑貨店をいとなみながら、強大な魔力を持つダーク・ウィッチとして黒の妖術師キャヴァンを倒すという重要な使命を担っていた。仲間の一人である乗馬クラブの経営者フィンとは相思相愛の仲でありながら、フィンがキャヴァンの末裔であることからその関係を深められないできた。しかし最終決戦に向け決意を新たにするなか、二人の関係にも変化が生じ……数百年に及ぶ光と闇の因縁の戦いに遂に決着のときが。愛と魔術の三部作ここに完結!Amazonより

*6:刺激に満ちたSFだ。結末で驚くべき真実が明かされたとき、あなたはもう一度この作品を読み返さずにはいられないだろう。――〈オブザーバー〉 //その船はどこから来て、どこへ向かうのか。もはや知る者は誰もいない。巨大な宇宙船の内部で、いまや人間たちは原始的な生活を営んでいた。かつて船を支配していたという巨人族、猛烈な勢いで繁茂する植物、奇怪な生物たち、そして〈前部人〉と呼ばれる未知の部族を恐れながら……。世界が宇宙船であることも、わずかに伝承に残っているのみだった。ある時、狩人のロイは司祭マラッパーから、この船を支配するために世界の〈前部〉へ向かおうと誘われる。だが、仲間たちと〈死道〉へ旅立ったロイを待っていたのは思いもよらない出来事の連続だった。そして、彼が旅路の果てに見たものは――。幻の傑作SF、待望の邦訳。Amazonより

*7:ハイテク海洋冒険小説の王者。クライブ・カッスラー最新刊!外見は老朽化した定期貨物船だが、じつはハイテク装備を満載した秘密工作船オレゴン号。男気あふれるカブリーヨ船長の指揮のもと、精鋭の乗組員とともに、オレゴン号は世界を股にかけ、幾多の危機を切り抜けてきた。そしてカブリーヨはいま、決死の作戦に身を投じようとしていた。悪辣なロシア海軍提督によって、極寒のシベリアの監獄にとらわれている旧友を救出しようというのだ。しかし、そこは海軍提督の支配下に置かれた難攻不落の要塞だった!「現代の騎士」カブリーヨ、颯爽と登場。Amazonより

*8:謀略のステルス艇を追撃せよ!(下) 超技術をめぐる巨大な陰謀を阻止せよ!現代の騎士カブリーヨ登場。みずから囚人となって潜入するという大胆な作戦により、カブリーヨは旧友を救出、脱出に成功する。だが猛烈な追撃を受け、旧友は致命傷を負ってしまった。死の間際、彼は謎めいた言葉を遺す。「奇怪な船、アラル海、テスラ……」。手がかりを追って現地に急行したカブリーヨは、不審な死を遂げた水文学者の手がかりをもとに秘密を握る人物を探すが、そこにはすでに敵の魔手が。鍵を秘めた沈没船を探る彼らを、超技術をめぐる巨大な陰謀が待っていた! 巨匠カッスラーが贈る海洋冒険小説の雄編。Amazonより

*9:闇市で薬屋を営む塙太吉は、持ち前の商才を発揮し、流通業界日本一の大企業の会長まで上り詰める。己の信念を愚直なまでに遂行しようとする男が作り上げた砂の王宮の行方は。著者渾身の経済小説e-honより

*10:ハワイに住む日系四世のケイン。彼の祖父ロバートは日系二世であり、第二次世界大戦で二人の幼馴染みとともに志願し、日系アメリカ人部隊の兵士となっていた。その442部隊は、沢山の死傷者を出しつつ欧州戦線を戦い抜き、数多くの勲章を受けた部隊として知られている。三人の幼馴染みのうち、ヘンリーは戦後上院議員となってロバートはその秘書を務めたが、ニックは戦場で行方不明となり戦死したものと思われていた。だがある日、ニックの孫を名乗る女性マナが、ケインの働く自然葬を行う事務所を訪れる。死後ハワイの海に散骨してほしいという祖父の遺言を叶えるためだった。ニックが生きていたことを知り、ヘンリーは驚愕する。ケインとマナは、ヘンリーから祖父たちが歩んだ苦難に満ちた足跡を聞くが、それは二人が直面する出来事とも結びついていた……。戦後70年に向けて放つ、過去と未来をつなぐ、渾身の書き下ろし長編小説。e-honより

*11:芝野と鷲津が帰ってきたーー『ハゲタカ』シリーズ最新作! 金融危機や特許戦争に脅かされる日本のものづくりは生き残れるのか? e-honより

*12:「金」「出世」「女」それが、スポーツ紙の本質だ 熾烈なスクープ合戦。選手も記者も騙し合いの連続。野球小説で定評のある著者が、生き馬の目を抜く、スポーツ紙の舞台裏を描く。e-honより

*13:このミステリーがすごい!』大賞受賞作「郷間彩香」シリーズ、待望の続編が登場!捜査二課特殊知能犯罪係主任を拝命した彩香だったが、班員をまとめきれずに空回り気味。二課では課をあげて、業界大手の商社・亜秀商事の贈収賄事件を追っているが、新設されたばかりの郷間班は担当させてもらえない。「事件に大きいも小さいもない」と息巻く彩香は、亜秀商事の役員・峯の十数万円の横領容疑を追いはじめるが、峯と関係していた新田という男が何者かに殺され、大型贈収賄事件の末端をつかんでいくことになる――。e-honより

*14:ある女子大生が被害者となった毒物混入事件を核に、事件に関係した当時高校生の3人の若者が抱えつづけた深い孤独を描く。中国の歴史の闇を背景に、犯罪ミステリーの要素も交えた傑作。e-honより

*15:奥多摩山中で両耳と鼻を削ぎ落とされた男性が発見された。青梅西署の刑事・荻大二郎は事件を追う。やがて、ある「機密文書」をめぐり、政治家、スパイ、狙撃手が生死を賭けた攻防へと発展していく。ベストセラー『沈底魚』の著者による書き下ろし大作!!e-honより

*16:『漢方小説』から10年。新たな舞台は病院のカフェ。人々にそっと寄り添う空間で、醸し出される温かさが通奏低音ように流れる傑作。総合病院のロビーにあるカフェ。「ここのコーヒーはカラダにいい」と繰り返す男や白衣のコートを着る医師は常連客だ。土日だけこの店でアルバイトをする主婦の亮子は、鳴かず飛ばずだけれど小説も書いている。自然酵母のパン職人の夫との間には子どもができない。子どもは望むけれど、がむしゃらに治療する気にはなれない。不妊は病気なんだろうか。実家の親の面倒で他人の世話をし続ける朝子は、介護人生に疲れ切っている。ついに夫の孝昭も難病に見舞われた。不満も満足も口にしないでわだかまりをかかえた中年夫婦。「院内カフェ」に集う、人生の困難が否応なくおしよせる、ふた組の中年夫婦のこころと身体と病をえがく長編小説。e-honより

*17:太陽が気絶したら、人間はどんな言い訳をするのか 器用には生きることができなかったが、懸命に生きた男と女たち。その人生の最終カーブを端正な筆致で切り取った珠玉の現代短篇集。e-honより

*18:巨大組織の社員として日本の原発黎明期に志をもって原子力とともに歩み、見届けたひとりの男の生涯。『週刊朝日』連載、待望の刊行。(下)も発売。e-honより

*19:少女が見た真実とは?衝撃のサイコスリラー イングランド南西部の海岸沿いで、一人歩きの女性を狙った連続暴行殺人事件が起きた。被害者はいずれも目出し帽の男に服を脱がされ、犯行現場から母親に電話するよう強要されていた。現場近くの小さな町に住む10歳の少女ルビーは、民警団を立ち上げて犯人を追跡する父親を助けようとするが……。ゴールド・ダガー賞受賞作家ベリンダ・バウアーが、西部劇『勇気ある追跡』をモチーフに、崩壊寸前の家族や学校でのいじめに心を痛める少女と、彼女を取り巻く人々の心模様を描く衝撃のサイコ・スリラー!e-honより

*20:少年が忍び込んだ奇妙な屋敷。そこで体験した悍ましい出来事の顛末を描く「誰かの家」ほか、身の毛も慄つ物語6編を収録した傑作怪談集。e-honより

*21:『QED』や『カンナ』などの人気シリーズを持ち、著作累計250万部突破の高田崇史氏が切り開いた、歴史ミステリの新境地『神の時空』シリーズ第4弾! 今回の舞台は、日本有数のパワースポットと言われる奈良の大神神社。その付近で、男子高校生が殺害された。しかも、その遺体には毒蛇の咬み痕が・・・・・・。そんな時、三輪山が鳴動を開始。はたして、辻曲兄妹の鎮魂の祈りは通じるのか? それとも、巨大な怨霊が山を駈け下り、日本中を覆い尽くしてしまうのか!?e-honより

*22:メフィスト賞受賞シリーズ、ついに第五弾登場! あらたな館の名は――教会堂。その館を訪れた物は、次々に命を落とす魔の館。だが、そこには、この世の『真理』があるという……。知人が次々と失踪し、また命を落とした、魔の館教会堂を訪れた警察庁キャリアの宮司司。そこで待ち受ける罠とは!? e-honより

*23:事件は突然訪れる――。「深山木薬店」の店主・秋が何者かによってさらわれた。もぬけの殻となった部屋に残されていたのは、不可思議な一枚のメモ。『鵺は始まり。十六時間が区切り、災厄は一つ。四つ数えるまでに、交換だ』 脅迫文とも思われるこのメッセージが示唆するものとは? そしてリベザルは、秋の行方を掴むことができるのか!?e-honより

*24:緊迫した立て籠もり事件の裏には警察の闇が隠されていた。警部補の父親とキャリア警視の息子が正義を貫く『所轄魂』第3弾!e-honより

*25:得体の知れない不敵な中年男ユウヤ。冷酷無比の残虐性。正一は彼と北海道を目指す。際限なき殺戮と愛。冒険ハードボイルド傑作。e-honより

*26:構想5年!前代未聞の警察(?)小説東京・吉祥寺の雑居ビル。警察庁の外郭団体、犯罪史編纂室。そこに集う面々は、「ちょうかい」、すなわち「懲戒免職」レベルの危険な警官たちばかり。そんな彼らの真のミッション、それは、「これから起こる犯罪を未然に防げ」というとんでもないものだった。 しかも、彼らを束ねるのは、瞬間記憶の持ち主なのに、まさかの鳥頭という、最凶キャリア女子だった――。e-honより

*27:そのコトバは、どこまでも自由に舞っていた。鉄と戯れ、ゲージツする日々。殴られ続けた父親の死。蜂に刺され鹿が迷いこむ山の生活。生と死を見つめる眼差しが優しい私的短編集。公式より

*28:祝・大藪賞受賞! 最旬作家の傑作短篇集 去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。e-honより

*29:その農場に旅の男が迷い込んだのは偶然だった。獣を取る罠が足に食い込んで重症を負う中、優しい謎めいた未亡人が彼を看護する。だが、農場には小悪魔的な誘いをかけるその妹、そして常に銃を持ち歩く凶暴な姉妹の父親がいた。一家には何か秘密があるらしく、世間からは後ろ指をさされており……超絶不穏なサスペンス。e-honより

*30:公園で発見された幼い少年の遺体。犯人として逮捕されたのは十一歳の少年セバスチャンだった。彼を弁護することになった若き事務弁護士ダニエルは、セバスチャンを救うため奮闘しながら、自身のつらい少年時代と、里親ミニーとの出会い、そして後の断絶を思い返すが……。心にひそむ闇を描きだす傑作サスペンス!公式より

*31:30年来絶えて音信のなかったオズワルド叔父から、遺産と称して厖大な日記が送られてきた。そこには、国から国へ、女から女へと渡り歩いた叔父の優雅で刺激的な暮らしぶりの全貌が記されていた――ある男の妻と娘を両方いただこうとし……表題作ほか四篇を収録したファンタスティックなエロティック・ストーリー。 e-honより

*32:伯父の伯爵家で、使用人同然の不遇な毎日を送るエリーは、ある日、社交界の花形レディ・ミルフォードから赤い靴を受け取った。ところが、社交シーズンが始まる前に、エリーは悪魔の王子と呼ばれるダミアンにさらわれてしまう。幽閉された孤島の城で激しい嵐が何日も続き、エリーはダミアンが誘拐を企てた理由や秘めた孤独を知って世間の評判とは全く違う彼の素顔に惹かれていく。そして嵐がやんだ朝、突然レディ・ミルフォードが城を訪れて……。e-honより

*33:地元で指折りの敏腕弁護士との婚約からわずか四週間で結婚式を迎えたデレイン。しかし、式直前に新郎が何者かに殺されてしまうという悲劇が! 犯人への復讐を誓う花嫁は、事件捜査をセオドシアに依頼。事件現場は幽霊が出るという噂の不気味なホテルで、謎はますます深まっていき……!? e-honより

*34:人魚の肉を食べた者は不老不死になるというが…舞台は幕末京都、坂本龍馬沖田総司斎藤一らを襲う不吉な最期。奇想の新撰組異話。e-honより

*35:美しく社交的な異母姉ジュリアとは対照的に、地味で社交には興味のないガス。ガスは亡き母の代わりに屋敷を切り盛りする役目を担っている。その屋敷に、異母姉に求婚するため、ハーグリーヴ伯爵がやってきた。しかし彼は、求婚前に落馬して脚の骨を折ってしまう。ジュリアには、他人を看病するという考えはない。彼の面倒を見るのは、必然的にガスの仕事となった。ガスにとって不運なことに、伯爵は怪我をしているからといっておとなしくするタイプではなかった。静かな田舎屋敷は、彼のせいで引っ掻き回されることになり──。Amazonより

*36:稀代のSF作家P・K・トロッターの未発表原稿発見というニュースが報じられた矢先、怪盗グリフィンにその原稿を盗んで欲しいという依頼が舞い込んだ。原稿をもつマーズ伝博士との接触に成功したグリフィンだが、その場を襲撃してきた動物愛好家グループに囚われ、原稿も奪われてしまう。謎多き原稿の背後に潜む信じがたい真実とは――!?e-honより

*37:謎の老人の活躍、ストーカー男の闖入。やがて重なり合う生者と死者の声――古びた洋館に住むざんねんな女たちの現代版『細雪』。e-honより

*38:見ないようにしていた、心の奥のせつない気持ち。そばにいても気づかなかった、好きなひとの意外な表情・・・・・・恋するときの様々な感情を思い起こさせる、珠玉の作品9編を収録。恋人たちの食卓に並ぶのは、ねぎ焼きやぶどう、深夜に食べる禁断のステーキなど。読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がもりだくさん。恋にまつわるあれこれと、“おいしいもの”がギュッとつまった、田辺聖子アンソロジーe-honより

*39:2015年「フランツ・カフカ賞」受賞! 特別な任務を帯びてバルセローナにやってきた二人組の宇宙人のひとり「グルブ」が、国民的ポップスターのマルタ・サンチェスの姿をまとったまま行方不明となった。そこでもう一方の宇宙人「私」は、相棒グルブを捜すためにオリバーレス公伯爵やゲイリー・クーパーなどに姿を変え街に出ることにした。やがて老夫婦の経営するバルに通うようになり、人間とふれあい、酒を楽しみ、恋もする……。オリンピック開催直前のバルセローナの活気と混沌をユーモラスに描いたSF風小説。Amazonより

*40:デヴィッド・ボウイイギー・ポップ矢沢永吉忌野清志郎、YMOからももクロまで。ロックをごくごく飲み干した日々を綴る。e-honより

*41:魔女の宅急便」の著者が描き下す、9歳の少女の戦争物語 太平洋戦争のさなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手とともに疎開する。家のそばにある、暗く大きな森のトンネルで、脱走兵が自殺した噂を耳にするが……。e-honより

*42:川の流れる東京の下町で生まれ、実直な文字職人として生きてきた父。しかし亡くなったあと、父の人生に知られざる横顔が覗き始めた!遠ざかる昭和の原風景のなかに浮かび上がる人の生き様。著者自らと一族の来し方を見つめる旅を描く新境地傑作。e-honより

*43:退職目前、古参社員ケラウェイが命じられたのは社史編纂のための記録探し。買収合併を繰り返して世界的大企業にのしあがった会社の記録の一部が紛失していたのだ。ケラウェイは四〇年あまり前の記憶からたどり始める。それは今も彼の心に重くのしかかる、一人の少年の死の真相をつきとめる旅でもあった。Amazonより

*44:一八歳の夏、地元企業でアルバイトをするケラウェイは創業家姉弟と出会う。多くの謎を残して死んだ弟、美しい姉との運命の恋。その後も一族では不審な死が重なり、企業は拡大していく。裏切り者は誰なのか? 結末まで全貌が見えない洗練のプロット、豊かな含蓄がちりばめられたセリフ。ミステリ読みのための快作。Amazonより

*45:1966年8月15日、根津謙治は目黒区碑文谷二丁目にトラックを止めた。現金11億を奪うためだ。戦後の混乱期に金貸しをはじめて財を成した原島勇平の屋敷から岩武弥太郎、宮森菊夫の二人と共に強盗計画を実行にうつした根津だったが、アクシデントにより屋敷に居合わせたクラブのママを射殺する。カーラジオからはローリング・ストーンズの『黒くぬれ!』が流れていた。この強盗計画にはもう一人、川久保宏が関わっていた。彼の役割はアリバイ工作。4人は奪った金を隠し、4年後の山分けを約束する。事件は大々的に報道され、根津は厳しい取り調べを受けるが、4人の繋がりは誰にも知られず未解決のまま時は過ぎた。戦時中4人は疎開の為、別々の出身地からほんの僅かな期間、長野県の郊外で机を並べた仲だったのだ。事件後、根津は疎開先で世話になった教師・玉置00の娘・鏡子と再会し関係を持ち結婚する。4人でした約束通り、1970年の終戦記念日に11億を取り出し分配した彼らは二度と会うこともないはずだったが、10年の歳月が過ぎ、新たな事件が彼らの身の周りに次々と起こる。「誰が何のために?」 混乱と疑心暗鬼の中、根津は煩悶する。袂を分かった男たちの軌跡が再び交差する時、昭和を生きた人間の業と事件の真相と明らかになる――。昭和の時代と風俗を克明に描写した”藤田宜永ノワール”小説。e-honより

*46:そのまんまじゃないか! 七つの“ことば”から生まれた、七編の奇妙な物語。「虫が好かない」「目に入れても」「報いの一矢」「夜の鶴」「只より高いもの」「黒い瞳(め)の内」「岡目八目」――聞き覚えのある七つの“ことば”から生まれた、まったく読み味の異なる七編の奇想溢れる物語。著者の偉才全開の怪作集!Amazonより

*47:家族の愛憎と消えた幼児の謎を追う、著者初のミステリアスな世界! 枇杷の木が茂る鉄筋アパートには八世帯が暮らす。二十数年前に起こった幼児失踪事件に、住人達は誰もが口を閉ざす。苦しみを抱えひっそりとこの世を去った女は、どんな風に生きてきたのだろうか。注目の作家が描く、ざわめく新しい世界!Amazonより

*48:葬送儀礼に魅せられた美人助手・鬼木場あまねと、柳田國男オタクの民俗学教授・福間が繰り広げる「葬送学」ミステリ。各地の葬儀を巡るあまねが、ある日の葬儀で殺人事件に遭遇する…。e-honより

*49:「愛しかたは、ひとつじゃない。ひとの気持ちは、まっすぐな一本道とは限らない」 表題作「星球」 私が選んだ「2014年の短編小説ベスト3」である。目黒考二(文芸評論家) (「目黒考二の何もない日々」WEB本の雑誌 2015年1月26日より) 『お父さんと伊藤さん』『おまめごとの島』で 注目度急上昇の新鋭が描く恋愛短編集 恋愛戯曲で注目の女子大生劇作家は、筋金入りの“未恋”女子。そんな彼女がリアルに恋をした。でも想いは告げられないまま時が過ぎ……(「星球」)。元エリート会社員の婚活騒動。妊婦の忘れていた恋心。天体マニアの女性に向けられた年下男の溢れる想い。セレブ夫婦の離婚工作を引き受けた便利屋中年社長の偽恋。戦争に翻弄された若者たちの絆……すんなり行かないのが恋だけど、どこかで必ず希望の星が光っている。恋する人、恋を待つ人にエールを送る6つの恋愛物語。e-honより

*50:1977年に刊行された佐野洋子の名作絵本『100万回生きたねこ』に捧げる短編集。人気作家13人による短編小説や詩のアンソロジー。著者は、江國香織岩瀬成子、くどうなおこ、井上荒野角田光代町田康今江祥智唯野未歩子山田詠美綿矢りさ川上弘美、広瀬弦、谷川俊太郎e-honより

*51:鎖国令によって故郷を失い、海を渡った日本人たち。生き別れとなりながらも運命に抗う兄弟の絆を流麗な筆致で描く長編歴史ロマン。e-honより

*52:ゴブリンにもらった笛をカイルが吹くと、影がなくなってしまった。影がないのは死者だけ。取り戻すためのカイルの奮闘がはじまる。全米図書賞受賞の『仮面の街』続編登場!e-honより

*53:外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。病気休暇中のペレス警部も捜査に復帰し、再びシェトランド島を舞台に展開する現代英国本格の新たな傑作。e-honより

*54:1846年の真冬。ニューヨーク市警の警官ティムは兄の家で見つかった女性の死体を隠し、真犯人を追って捜査を開始する。苛酷な社会で奮闘する新人警官の勇姿を描く雄篇。e-honより

*55:若い女性の連続殺人が発生、犯人はサビッチらの包囲網をくぐり抜ける。捜査官ルーシーも命を狙われ…。 大人気FBIシリーズ第12作!Amazonより

*56:治癒者マリアンヌは、父親を無実の罪で投獄した首謀者である伯爵ギャレットの傷の手当てをすることになる。互いをひと目見たとき…… Amazonより

*57:あの夏、いったい何が?「毒」は人間の体と心を、どう変えるのか?現役医師の著者が実在の事件を題材に描いた鎮魂の書き下ろし巨篇!e-honより

*58:昭和二十年八月十五日、男たちは負け、今度は女たちの戦争が始まった――。〈慰安婦〉として進駐軍へ差し出された彼女たちを描く巨編。e-honより

*59:若だんなが来世で何になりたいか、神様に答えるんだってぇ!?気に入られなかったら大変なことが……。「しゃばけ」シリーズ。e-honより

*60:カメラマンだった祖父とそのモデルだった祖母。二人の死に秘密があることを聞かされた光介は……。海辺の町を舞台とした青春ミステリー。e-honより

*61:心に傷を負った人間たちが、「珈琲屋」で語る様々なドラマを七編収録。連続ドラマ化もされた、「珈琲屋の人々」シリーズ最終巻。e-honより

*62:シバロクこと柴山緑郎は、問題が頻発していた中学の校長として赴任。学校現場を、一人の校長の目を通してリアルに描きだした物語。e-honより

*63:長崎の被爆にこだわりつづける芥川賞作家の、思索と創作イメージの深まりを示す2篇。原爆で妻と子どもを喪った自由律俳句の俳人、松尾あつゆきの日記を読みながら、「被爆者の証言やエピソードを粘土のようにこねまわして物語(フィクション)をこしらえてきた」自分へのうしろめたさを意識する「わたし」。林京子さんの「自由に書いていいのですよ」という言葉から、さらなるイメージの飛翔がはじまる――。【「愛撫、不和、和解、愛撫の日々」】 戦争を経験し、原子爆弾の光景を目撃した父の病死。家族と葬儀の準備をしながら「わたし」は、言葉をもたず、その光景を語らなかった父のかわりに、「感傷に流されることなく人間のしわざを告発するなにかを書くことができないか」、模索を始める。愛読してきた作品……フォークナーの『八月の光』や宮沢賢治の『よだかの星』、アンリ・デュナンの『ソルフェリーノの記念』やクロード・シモンの『フランドルへの道』にインスピレーションを得て文体を掴み取り、「廃墟のなかをさまよう十六歳の父の内奥にしみこんでいった被爆の実相」を書こうと試みる。それが「しょせんは想像でしかない」、「なにもわかりもしない」、なぜなら「わたしたちはついに語り合えなかった」のだから、と自らを戒めながらも、作家は想像力の翼をひろげ、その日の長崎を描き出そうとする。【「悲しみと無のあいだ】e-honより」

*64:「死」を目撃させるバスツアーほか最凶の「謎」五連発! 「禁止」界日本代表が放つ超刺激物フェスティバル。しかも切れ味は本格派!e-honより

*65:中2の加奈太。息子の気持ちが掴めない征人。息子と父親、そしてかつて少年だった父親の視点で交互に描く、青春&家族小説の感動作。e-honより

*66:ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――? 生存者は絶望視されていたが、高瀬という男性が奇跡の生還を果たす。単独行だった高瀬は、猛吹雪のなか兄たち登山隊に出会い助けを求めたが冷たくあしらわれ、登山隊の加賀谷だけが残って自分を助けてくれたという。行方不明の加賀谷が英雄としてマスコミを賑わせる中、今度は東という男が救助された。東は高瀬が嘘をついていて、加賀谷こそが卑怯者だと証言するのだった。二人の生還者はどちらが真実を語っているのか? 兄の死の真相を突き止めるため、増田は女性記者の八木澤とともに高峰に隠された謎に挑む!e-honより

*67:地球を中心とする航空宇宙軍と外惑星連合との対立を軸にした壮大なる太陽系史。21世紀の科学技術によりアップデートされた最新作。e-honより

*68:望まぬ大学で鬱屈した日々を送る雅也に届いた一通の手紙。それは連続殺人犯・榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ」と訴える大和のため、事件の再調査を始めた雅也は、大和を巡る負の連鎖を知り……俊英による傑作ミステリ登場。e-honより

*69:珈琲店タレーランの事件簿」の著者が描く、連作恋愛ミステリ。 お互い季節を名前に持つ夏樹と冬子。 「日常の謎を解く」という、二人だけの共通の趣味を持つ二人の関係は、夏樹の片想いの上に成り立っていた……。きらめくような一年の結末とは。 究極の片想いミステリ!e-honより

*70:スランプに陥ったアメリカのベストセラー作家ジャックと、孤独な イギリスの読者イヴ。たまたま文通をはじめた二人は、料理好きと いう点で意気投合し、次第にまだ見ぬ互いを心の支えにするように なる。寂しさを抱える大人たちを描いた、さわやかで心温まる物語。e-honより

*71:ヒューゴー賞ネビュラ賞ローカス賞受賞〕2060年、オックスフォード大学の史学生三人は、第二次大戦の大空襲で灯火管制(ブラックアウト)下にあるロンドンの現地調査に送りだされた。ところが、現地に到着した三人はそれぞれ思いもよらぬ事態にまきこまれてしまう……。主要SF賞を総なめにした大作。e-honより

*72:有能な弁護士だったフリンは、苛烈な裁判闘争に擦り切れ、酒に溺れた。妻と娘は彼から離れ、自身は弁護士も辞める。その彼の背中に押しつけられた銃。「法廷に爆弾をしかけて証人を殺せ、断れば娘を消す」――ロシアマフィアの残虐な脅迫。自分はどうなってもいい、娘のために闘う決意をした男が取ったのは……e-honより

*73:惑星ブレンで異星人を撃退してから十数年後、太陽系外で人類が居住する惑星はブレンだけではないことがわかった。地球は太陽系外の地球人と同盟を結び、秘密裏に〈ネズミ取り〉と呼ばれる防衛基地の建設に着手する。これが完成すれば敵の来襲をいちはやく探知し、大艦隊で迎え撃つことができるはずだったが……e-honより

*74:クローンの姉が月から水星に住むぼくらのところへやってきた。太陽が天頂で逆回りする〈逆行の夏〉に、ぼくらは家族の秘密を知ることとなる……。ひと夏のできごとを鮮やかに描いた表題作、三重苦の人々が創りあげたコミューンを描き出した「残像」など全6篇を収録。著者の代表作を集めたベスト・オブ・ベスト。e-honより

*75:一世紀前の〈大崩壊〉により、世界中の地域や時代はばらばらになった。そんな混沌とした世界を把握すべく、地図の作成は地理や歴史・科学・魔法を包含する重要な学問になっていた。そして今、誘拐された著名な地図作成家の叔父の行方を追って、ひとりの少女がガラスの地図を手掛かりに驚くべき冒険の旅に出る!e-honより

*76:中国奥地の砂漠の収容所を脱出した男は北京へ潜入し、ひそかに英国情報部に接触する。彼が握るのは国家の安全を揺るがす極秘情報だった。偶然からその争奪戦に巻き込まれ、受け渡しの窓口となった英国ジャーナリストは、謀略渦巻く苛烈なスパイ戦を生き残れるのか? 非情な世界をリアルに描く新世代スパイ小説e-honより

*77:戦場の最前線で、銃後の日常で、帰還兵たちは自身の生の極限に直面する。2014年全米図書賞受賞作。e-honより

*78:巨大法律事務所に招聘された弁護士の鷹野は、己の実力を示すため、死刑を求刑されている弁護事案に挑む。居眠り運転で死傷者を出した被告人を弁護すべく動き出すが、やがて周到な計画犯罪が浮かび上がり――。e-honより

*79:死んでもいい。この一瞬、この快楽があるのなら。八百屋お七、大奥大年寄絵島、伊勢の遊女…江戸の世の色事を通じて、人間の奥底に巣食う欲望に迫る官能小説集。2014年に逝去した著者の遺作。e-honより

*80:陸自パイロット・新居見充は平成南海トラフ地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。が、迫り来る富士山の噴火に、御殿場市自衛隊を巻き込んだ全住民避難に動き出す……!e-honより

*81:撮影中に出演者が銃で殺された。その銃は主役のロジャー・サンダースが持っているはずの銃だった。ロジャーは狡知に長けた犯人と頭脳戦を試みるのだが周囲に邪魔されるばかり。そんななか第二の殺人が。軽みの中に光る、ロジックの傑作!e-honより

*82:詩人、物乞い、金持ちの門番、兵士、反プーチン運動…。ウクライナのならず者の驚愕の人生。ヨーロッパが興奮した傑作伝記小説。e-honより

*83:密室殺人の被疑者となった青年の立場は圧倒的に不利。弁護に当たるH・M卿に勝算はあるのか。法廷ものとして謎解きとして間然するところのない絶品、創元推理文庫に登場!e-honより

*84:〈向こう〉には物理的な目には見えない、人間の貧弱な脳にはわからない新たな世界があると、いつも信じていた――「ポーランドのポー」「ポーランドラヴクラフト」の異名をとる、ポーランド随一の恐怖小説作家が描く、幻視と奇想に満ちた鉄道怪談集。鋼鉄の蒸気機関車有機的生命を得て疾駆する、本邦初訳14の短篇小説。Amazonより

*85:ショートショートの名手による、書き下ろし全31編の掌編集! どこにでもある、でも、少し不思議な「伏木(ふしぎ)商店街」を舞台に、それぞれの店で起きる、切なくて、おかしくて、ときに怪しい物語。e-honより

*86:ぼくの左目は殴られて腫れている。まさしにつっかけでどつかれたからだ。それを知った神永たちは仕返しにゲーセンへ向かったが…やんちゃな少年たちが見つめた〈生命〉の傷跡。e-honより

*87:地方紙連載中から評判を呼んだ小説の単行本化。被災体験、防潮堤や大規模余震など、様々な問題の中で復興に生きる人々を、現在と未来の視点を交錯させながら迫真の筆致で描く物語。e-honより

*88:宗谷聡子は特許事務所に勤める堂島と出会い恋に堕ちる。しかし堂島は聡子の知らない秘密を抱えていた。彼を思うあまり、聡子は禁断の行動に出るが……。待ち受けるまさかのラストに驚愕する、恋愛サスペンス長編。e-honより

*89:遺作となった、自伝的三部作最終巻。北米メイン州の島で半世紀近く過ごし、パリの文壇とは無縁に生きた孤高の作家ユルスナール。「現代に迷い込んだ古典作家」とも評される彼女自身について、われわれは決して多くを知っているとはいえない。本書は、じつに二十年という歳月を費やして、はるか両親の先祖にまで遡りながら〈私〉という存在の謎に迫った、まさに著者のライフワークと呼ぶべき自伝的三部作〈世界の迷路〉の最終巻である。前二作では、感傷を排した透徹した筆により、歴史小説さながらに〈母〉の物語、〈父〉の物語を描いたユルスナールが、本書ではようやく〈私〉の記憶へと降り立つ。しかし、相変わらず自らを語る著者の態度は慎ましい。自身について決して直截に語ることのなかったユルスナールは、遺作となった本書においてもまた、最愛の父を、そして父が愛情を傾けたひとを語る「交感の魔術」によって、〈私〉を逆照射する。また語られるのは青春期までであるが、さりげなく挿入されたエピソードには、小説や著者自身に関する重要な鍵が豊富に隠されている。訳者堀江敏幸の「交感の魔術」にも耽溺されたい。Amazonより

*90:謎の人物ハリス・バーディック氏が残した14枚の絵をめぐる、傑作絵本。オールズバーグx村上春樹のコラボ、待望の新装版。Amazonより

*91:まったく新しい「家族ミステリー」が誕生!e-honより

*92:さよなら妖精』から十年のときを経て、高校生だった太刀洗万智は、異邦でふたたび大事件に遭遇する。絶賛を浴びた『満願』をも超える、現在最注目の著者の最高傑作!e-honより

*93:エリート武官を目指す少年達の熱きバトル 宗家の近衛衆を養成する「勁草院」に集った少年達は、果たして厳しい訓練を乗り越えられるか? 大人気「八咫烏」シリーズ第四弾。e-honより

*94:サンタクロースの扮装でめった刺しにされた男。一人の男の栄光、悲劇、転落、そして死。世界でシリーズ累計1000万部突破。世界を驚愕させた『湿地』『緑衣の女』に続く第3弾。e-honより

*95:蒸気馬車や羽ばたき飛行機だけでなく、蒸気機関と遺伝子改変生物のハイブリッド多脚機械まで現れ、ますます本来の歴史から逸脱してゆく1862年の大英帝国。深夜のロンドンに現れた機械人間、その陰で盗まれた〈ナーガの目〉――天から降ってきた伝承を持つこの宝石は、天才科学者バベッジが求める特別な力を秘めていた。その力は、かの怪人「バネ足ジャック」にも関わるという。ディック賞受賞のスチームパンク×時間SF、第2弾!e-honより

*96:死んだはずの貴族を自称する奇怪な男は、常軌を逸した力で下層大衆の不満を煽り、死霊をも操って帝都を大混乱に陥れる。この科学の時代に、なぜオカルトが猛威を振るうのか? 〈ナーガの目〉を狙う男の背後にいる何者かは、歪んだ歴史にさらなる介入を企んでいるのか? 機械人間を従え、生ける屍たちが支配する帝都中枢に乗りこんだ天才探検家&新鋭詩人は、意外すぎる人物と対面する。傑作ネオ・ヴィクトリアン冒険活劇SF! 解説=北原尚彦e-honより

*97:雇い主の車で初めての南仏を目指した女が巻き込まれた事件。なぜ、初めての土地で皆が彼女を知っているのか? そして彼女は見知らぬ男の死体に対面することに……。e-honより

*98:娘とゲストハウスを開業しようと買った築百年のお屋敷には、なんと前のオーナーの無愛想な女性と気弱な男の私立探偵の幽霊が憑りついていて……。コージー・ミステリ第一弾。e-honより

*99:僕は日本という国家を治療したい。医療界の大ぼら吹き・彦根新吾が「ワクチン戦争」に挑む! 世界規模で描く海堂ワールドの最高潮。e-honより

*100:「よく観ておけ、……これが、あたしの武士道だ」 剣道女子二人の「武士道」サーガついに完結。早苗が結婚。そして道場閉鎖の危機に、香織が立ち上がる。二人と道場の行く末はいかに。e-honより

*101:同棲する恋人への容赦ない暴言、暴行、熱く燃えたぎる憤怒が鎮火した後の罪悪感をも描く六篇。平成の無頼派の真骨頂、私小説集。e-honより

*102:高級デリヘル嬢連続殺人と金沢の絞殺事件。なぜ犯人は長時間現場に居座ったのか。囮捜査の果てに浮かび上る倒錯の闇を描く警察小説。e-honより

*103:昭和十六年、TBを患う妻の病状が悪化し、若い夫婦は会話を禁じられる。静かに蝕まれる命と濃密な時。大注目の作家デビュー第二作!e-honより

*104:追憶の母を求めて日本へ――シアトル、米国日系人収容所、戦後日本を舞台に戦争で引き裂かれた人間の運命と深い愛を描く感動の長編!e-honより

*105:微生物の営みを音楽にしようと試みる作曲家の元に、捜査官がやってくる。容疑はバイオテロ? 米文学の旗手の美しく危険な音楽小説。e-honより