2月新刊備忘録

  • 02/25 福田和代「黒と赤の潮流」ハヤカワ・ミステリワールド/ISBN: 9784152090058*44

*1:父は虎になった――。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波乱万丈にして、不思議な旅の始まりだった……。中島敦山月記』に想を得た、奇想天外な青春ミステリー。Amazon

*2:あきらめない。少女の成長に心がふるえる!江戸・深川元町の料理茶屋「橘屋」に奉公する12歳のおふくは、厳格な仲居頭であるお多代の下で、女として仕事人として成長していく。あさのあつこ待望の新刊 Jbook

*3:西澤保彦のワザが光るSFホラー短編集!Jbook

*4:久しぶりの登場、鏡家シリーズ!Jbook

*5:天帝シリーズ最新作登場!第35回メフィスト賞の『天帝のはしたなき果実』から続く、天帝シリーズの最新作が登場! これを読まなきゃ古野まほろは語れない。うげらぼぁ!Jbook

*6:女は「永久の美」を欲し、男は「迸る若さ」を求める。数々の裏社会を描いてきた鬼才・新堂冬樹が次に挑んだテーマは「アンチエイジング」。ホルモン療法、整形、セックスレス、裏金融・・・「1歳でも若くありたい」、その想いが人を狂わせる。公式

*7:「わかった、貯めよう」 世界一周の費用と年間手取り給が同額だと気づいたナガセは、働く目的として執拗なまでの節約を試みるが…。野間文芸新人賞作家の最新作 Jbook

*8:母親を刺し殺した“僕”は、自転車で家を飛び出し駅へ走る。目的地もなく電車に乗り、終点で降りるが行くあてもない。公園のトイレで自分を殴り、髪を切って自らの風貌を変え、見知らぬ街をさまよう。やがて所持金が底をつき、空腹が限界に達したとき、わずか3円でパンを譲ってくれたのはホームレスのハタさんだった。誘われるまま“僕”は、経歴を詐称してホームレスたちとテント小屋で生活をともにするようになる。他人の事情には立ち入らないという暗黙の了解のうえで、なぜか親切にしてくれる彼らに、少しずつ心を開き始めるが、自分の可愛がっていた猫を“僕”が殺した、と勘違いしたハタさんにバットで襲われ、思わずハタさんの目を鋏で刺してしまう。ホームレス集団を飛び出した“僕”は、再び街に出る。母の死を報じるニュースでは行方不明の長男を警察が追っていると伝えている。“僕”は公衆電話の受話器を取る―。Amazon

*9:食堂かたつむり』でのデビューから一年。待望の第二作、ついに刊行!この恋心、育ててもいいですか? 東京・谷中でアンティークきもの店を営む?。ある日、店に父親そっくりの声をした男性客が訪れる——。少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤を、下町の季節やおいしいものの描写を交えながら丁寧に描く。東京の下町に実在するお店が数多く登場します。7&Y

*10:小説トリッパー』連載の単行本化。パパと小梅の心が入れ替わり、無事もとに戻ってから2年。今回は落雷によってパパ、ママ、小梅3人の体と心をシャッフルされる! 小梅はパパの体で会社に行き、ママは慣れない大学生活、パパは鼻歌交じりに掃除機かけと思いきや失敗ばかりの日々……。これから3人はどうなるの!? どんな家族も絶対共感、川原家が送るとびっきりのエンターテインメント小説!! Jbook

*11:山荘での退屈な時間を過ごすために発明(?)された、独創的な「遊び」の数々……ケイバ、顔、それはなんでしょう、軍人将棋。魅惑的な日々の「遊び」が、ひと夏の時間を彩ってゆく。小説家「コモロー」一家の別荘に集う、個性的な(実在する!?)友人たちとの夏の出来事をつづる、大人の青春小説。第一回大江健三郎賞受賞作家による朝日新聞夕刊連載の単行本化。Jbook

*12:わたしの母親、死んだ?殺したのはわたし?拉致されている。ここ、老人ホーム。観音さまが交際相手の泉原琶子から修平に携帯メールが入った。要領を得ない内容に困惑する修平。やがて琶子の母親である智子が、自宅の台所で殺されているのが発見される。果たして琶子がママを殺したのか?煩悶する琶子にサエは語りかける。「この世に偶然なんてないんだ。すべてが絡み合って繋がっている」自分自身すら理解できない琶子はサエに問いかける……母と娘の相克から、個と世界をつなぐ壮大なテーマに挑んだ桐生典子の大作!!7&Y

*13:毎年、注目作家を世に送りだしている『このミステリーがすごい!』大賞。今年もいよいよ「第7回『このミス』大賞」優秀賞受賞作品が単行本化されます! 選考委員が、「好感のもてる書きっぷり」「非常によくできたミステリで、筆力も充分」などと称えた本作は、30年前に「6年6組」で起きた児童毒殺事件の真相を、証言や手紙・小説などを通してあぶり出していく犯罪サスペンスです。証言者によって、まったく異なった印象をもつこの事件。取材者が情報を見聞きするたびに、事件は思いもよらない姿を現します。読者はきっと、次々に現れる”真実”にはっと息を呑むはずです。7&Y

*14:〈政情不穏な中世ドイツに展開する陰謀と冒険。『深海のYrr』の著者が放つサスペンス巨篇〉13世紀のドイツ、ケルン。大聖堂の建築現場で殺人事件を目撃した泥棒のヤコプは、殺し屋に追われながら、巨大な陰謀を暴き出す。公式

*15:〈本年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞! 父子の葛藤を描く傑作小説〉僕は殺人の濡れ衣で故郷を追われた。五年の放浪を経て帰郷したものの、待っていたのは戸惑う家族と昔の恋人と新たな殺人だった。公式

*16:患者のみなさんゴメンなさい! いま明かされる医学部と研修医の日々、笑撃の秘話。萌える!病院エンターテイメント Amazon

*17:〈ハヤカワ・ミステリ1821〉〈パリ警視庁賞受賞〉地下採石場の跡地で、かつては墓地にも利用されたカタコンベ。その迷宮で腐乱した女性の他殺死体が発見された。敏腕刑事揃いの凶悪犯罪捜査班をも翻弄する難事件の真相は?公式

*18:ハワイ出身のジャニスが書いた小説が映画化されることになった。撮影許可を求めて舞台となる故郷の村に向かったのだが、そこでは……。南の島が鮮烈に香り立つシリーズ第2弾。公式

*19:文學界新人賞受賞作家、待望の作品集。ユートピアのような村と大学街を往還する「わたし」の奇妙な生活誌。その稀有な才能が選考委員に絶賛された若手作家の第1作品集。 文學界新人賞を受賞し、いま各文芸雑誌に盛んに作品を発表している谷崎由依さんの初の作品集。受賞作は、時空のねじれた村生まれの女性の、大学まちとの往還を描いた秀作。選考委員の浅田彰さんは「一種の幻想耽美小説」と位置づけ、辻原登さんは「比喩が豊富でかつ的確に使いこなされている」「読むうちに〈わたし〉の往還にある快いリズム」が生まれてくると絶賛しました。谷崎さんの持ち味は、微妙なバランスを取りながら紡がれていく言葉の使い方にあります。併録の「冬待ち」はさらに言葉の洗練を推し進めています。この作家はいったいどこまで伸びて行くのでしょうか、愉しみでなりません。(OS)公式

*20:娘のような女性と恋に落ちた男は、人生の残り時間に想いを馳せるにつけ、執着を強める。最後の恋の向こうに待ち受けていたものは。 「セプテンバー・ソング」――映画「旅愁」のテーマ曲で、人生のたそがれを見つめながら、恋人への思いを切々と歌うラヴソングです。5月のころには12月までは長いと思えたのに、9月になると残された日々は少ない。だからこそ貴重な日々をきみとすごしたい……。20代の女性と恋におちた65歳の男の心境がこの曲と重なります。そしてふたりはヨーロッパ最西端の岬へと向かうのです。評伝『直木三十五伝』の著者である植村氏は直木三十五の甥にあたります。小説への情熱断ちがたく、満を持しての小説家デビューです。血は争えません。人生の秋に読む恋愛小説です。(NY)公式

*21:炭焼き小屋の老夫婦にもらわれた少年の数奇な運命を描く表題作ほか、幻の短篇2作を含む、人生の喜びと厳しさを活写する作品集。 『機関車先生』など、数多くの少年小説を書いてきた伊集院静氏の傑作少年短篇集。タイトルにもなった「少年譜笛の音」の舞台は、伊集院氏の故郷・中国地方。老夫婦に貰われた捨て子は、お寺の和尚に教育を受けます。この少年の才能を認めた学者が、養子にしますが、そこで向き合うこととなる大人の社会の厳しさ――。全篇を通じて多感な時期ゆえの喜びと切なさを描き、子供の頃に授かった「核」は大人になっても決して変わらないことに気付かされます。幻の傑作掌篇2作を収録した、全7篇。世代を越えて読んで欲しい1冊です。(ON) 公式

*22:私って、死んじゃったんですか?――新米の坊さん・海生の目の前に突然現れた、死んだはずの女子大生。誰にも見えない彼女と海生は同居することになるが!? 『野ブタ。をプロデュース』から4年! 待望の文藝賞受賞第一作。公式

*23:51年前に失踪した父親の骨が届いた――後ろ暗い過去を持つ東北の貧農の少年が集団就職で上京。下宿先の火事を転機に、金を掴み成り上っていく。人生の光と影を描いた傑作。東北の没落した旧家で末期癌の夫に尽くす妻、清枝のもとに51年前に失踪した父親の頭蓋骨が送りつけられた。送り主は火事で死んだ同級生。父親の失踪の理由と最期の様子、さらには最愛の夫が失踪事件の当事者だったという驚愕の事実が……。少年期に罪の記憶を抱え、集団就職で上京した東北の貧農の少年が、下宿先の火事を機に、他人になりかわる。金を掴(つか)み、起業して成り上っていくが、同時にかけがえのないものも失う。集団就職から昭和をとらえつつ、人生の光と影をリアルに描いた重厚な傑作エンターテインメント。(SY)公式

*24:「一言お礼が言いたい」。思い出探偵社に持ち込まれた案件を調査する浩二郎たちの行く手には。乱歩賞作家のハートフルミステリー。本やタウン

*25:深山でイヒカはババと呼ばれる女が匿う少年と出会う。イヒカは必ず少年を助け出すと約束したが、不思議な鏡の力で山火事を起こしてしまう。以来、イヒカにとって少年は忘れ得ぬ存在となる。運命に抗いながら懸命に生きる人々の姿を描く連作小説。7&Y

*26:中学教諭・竹林は、スナックで馴染みのホステスにセクハラする客を追い払おうとして殺害、死体の隠蔽を始める。ひとつの殺人を隠そうとすると、誰かが邪魔をする。その誰かを黙らせようとすると、また……。犯罪を重ねながら、竹林は叫ぶ。「僕が悪いんじゃない。君が悪い!」と。楽天

*27:お兄ちゃんが人を刺すなんて…<英雄>に取り憑かれた兄を救うため、友理子は物語の世界へと旅立った。毎日新聞・夕刊の連載で大人気を博した、宮部みゆきのファンタジー最新刊!Jbook

*28:旅の一行は咎人の地をさまよい歩く。ついに<英雄>を前にしたそのとき、友理子はおぞましい真実を知る…。兄の行方は? 英雄の書とは?!Jbook

*29:ひとりの幼児を死に追いやった、裁けぬ殺人。街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者……複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。残された父が辿り着いた真相は、罪さえ問えない人災の連鎖だった。遺族は、ただ慟哭するしかないのか? モラルなき現代日本を暴き出す、新時代の社会派エンターテインメント!Jbook

*30:企業犯罪コンサルタントの海坂理歌は、潜入捜査を得意とする。が、潜入先の病院、社長秘書室など行く先々でトラブルに巻き込まれる。着せ替え探偵の事件簿、デビュー!公式

*31:映画化&ドラマ化もされた320万部突破のベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の、大人気「田口・白鳥」シリーズ最新刊が登場です。本作は、シリーズ第3弾『ジェネラル・ルージュの凱旋』のスピンオフ小説。救命救急医・速水が「将軍」と呼ばれるきっかけとなった事件が描かれます。また、海堂尊の日々を綴ったエッセイや、創作の秘密を惜しみなく明かした自作解説も収録。すべてこの本のための書き下ろしです。さらに広がり続ける「海堂尊ワールド」を徹底解剖した、登場人物一覧&関係図&年表&用語解説&医療事典付き。ファン必読です。楽天

*32:猛り狂う雪嵐、あらゆる交通が遮断された町。その日、足止めされたペンションで、互いに出会うはずなどなかった男女の剥き出しの欲望が交錯した。暴走する殺人犯、一度だけかかってきた電話。川久保篤巡査部長、たった一人の臨場――。超弩級の警察サスペンス!公式

*33:元探偵VS次期総裁候補――この「ゲーム」の勝者が手にするのは“総理の椅子”もしくは“三億円”。ALL or NOTHING、“勝利の美酒”を呑むのはどちらの男なのか? ハードボイルド長篇の傑作!公式

*34:「奥さんに、返したくない」妻の身体に飽いた中年男を誘ったのは、取引先の美人秘書だった。背徳と知りつつ愛欲に溺れる美女と野獣。夫の不貞を目撃した妻は、いつしか若い男の腕に抱かれ……。二組の男女が妖しく絡みあう、息苦しいほどあざやかな官能長編。公式

*35:著者は1958年に「銅婚式」を発表し、作家としての人生を歩む。それからの50年、日本ミステリー界の黎明期を著者の日記から読み起こす。著者しか知らない事実もあり、貴重なミステリーの時代史となっている。楽天

*36:30歳を目前にして体調を崩し、会社を辞めたタケヤス。地元の八番筋商店街では近くに巨大モールができることで青年団(カウンシル)の会合が騒がしくなっていく。地元を出た者と残った者、それぞれの姿を通じ人生の岐路を見つめ直す成長小説。Jbook

*37:船戸高校新聞部一年の瓜野君は、頻発する小規模な放火事件にある共通項を発見し、独自に調査を開始する。一年間の放火魔追跡の果てに現れた真実は? シリーズ怒濤の第3弾!公式

*38:関東一円で事業を展開する片岡家の一人娘が誘拐された。要求額の6千万円を用意したのは、千葉を根城にする暴力団組織。壮大で息つかせぬ茶番がここから始まる。本やタウン

*39:イカしたお酌ロボット“魅機ちゃん”が大活躍する、ミステリーチックなラブストーリー!!第16回ファンタジーノベル大賞受賞の人気作家・平山瑞穂と人気マンガ家・阿部潤が組んだ、全く新しい小説が誕生!! Amazon

*40:舞台は東京都下SM市のSM城。主人公「オレ」は、そこに時価数千億円の埋蔵金が隠されているとの情報を聞きつけた。「オレ」と同級生3人との宝探しが始まる!7&Y

*41:なぜ元新聞記者は、情報分析官である葉山を動物園に呼び出したのか? 情報の魅力に取り憑かれた葉山もまた“横田という檻”の中で生きている。〈鉱物シリーズ〉の興奮再び!大藪春彦賞受賞作家が放つ、書き下ろし三編を含む本格スパイ小説!Jbook

*42:東京下町の貸しスタジオと共に、複数の賃貸物件を伯母の遺産として相続した武原耕太。勤め先を辞め、スタジオ経営に専念する彼だが、同じビル内の会社「デプラ」が夜逃げしたことを知る。また、それと前後して、「デプラ」の関係者と思われる男たちが、次々と耕太の前に現れ始めた。伯母の名を言いながら「たすけてくれ」と繰り返す彼らと「デプラ」の正体、そして、亡き伯母の秘密……。それらを調べ始めた耕太の下へ、ある日、潤という少年が伯母を訪ねてきた――。国家とは、愛の在り方とは何かを問う著者渾身の書き下ろし長篇ミステリ 楽天

*43:娘は失われた記憶をたどり、父の生きた70年代と遭遇した。人嫌いの「エンジン」。孤独な夢想家の「ゴリ」。二つのあだ名だけを残し、父は70年代に消えた。隆一とミライは失踪した父の痕跡を追い、次々と不思議な人々に出逢う。近過去を巡る、記憶の旅の物語。公式

*44:〈ハヤカワ・ミステリワールド〉震災後の復興の兆しを見せる神戸。ヨットを通じたワル仲間の死を知った大学生の祐一は自らの人生を変える冒険に乗り出していく。『TOKYO BLACKOUT』の著者が放つ、骨太で熱い青春海洋冒険小説。公式

*45:〈ハヤカワ・ミステリワールド〉頭痛とともに目覚めると、男は記憶を失っていた。ロマの少年とともにヨーロッパをさまよいながら、男は徐々に自分の過去と犯罪を思い出してゆく。なぜか、くさい食べ物を食うと記憶が蘇るのだ。公式

*46:聖なる黒夜の衝撃再び。麻生龍太郎と山内練の新たな物語。春日組大幹部殺害事件が解決し、刑事を辞めた麻生。彼は私立探偵として新たな一歩を踏みだした。彼の元には人間の業ともいえる様々依頼が舞い込んでくる。その中で麻生は練を守っていこうとするのだが……。公式

*47:困難な時代に勇気とユーモアで立ち向かえ! 奇妙な読後感を残す名短篇「蠅男」など絶妙なエスプリが光る、新境地を見せる作品集。 社会の抱える闇に果敢にいどみ続ける、“社会派”の作家として強い存在感をもつ田口ランディさん。そのイメージをくつがえす異色の作品集が登場します。たとえば表題作「蝿男」は、老境にさしかかった男が若い女の肉体に溺れ、ついには蝿に転生してしまうコミカルな短篇。この作品集は、「腐純愛」小説集と銘打たれています。腐純愛とは作者による造語で、「相手あるいは自分が腐ってしまうほど強い愛」の意味。一筋縄ではいかないさまざまな愛の形が描かれた、6つの奇妙な味の短篇をお楽しみください。(NK)公式

*48:『床下仙人』でブレイクの著者による最新作!無責任部長、おべっか社員、気だるいハケン……中堅食品会社を舞台に繰り広げられる悲喜こもごも。そんなカイシャに、ある偽装疑惑が持ち上がり……。独自のユーモアを織り込んだ傑作連作長編。7&Y

*49:「金沢へ行く」と言い残し死体で発見された男は泉鏡花ゆかりの地を巡っていたのか、それとも…浅見光彦シリーズ待望の書き下ろし長編!公式

*50:大阪が全停止?著者が満を持して贈る大阪に秘められた衝撃の真実とは!? 女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染みの茶子。彼らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官三人の手が伸びる。5月末日の木曜日、大阪が完全に止まる。あらゆる種類の営業活動、商業活動、地下鉄、バス等の公共機関も一切停止。しかしそのことは大阪人以外は全く知らない。その発端となったのが、会計検査院からやってきた個性豊かな調査官3人と、空堀商店街にあるお好み焼屋の中学生の息子に、その幼馴染の女子。彼らが、大阪人に連綿と引き継がれてきた、秘密の扉を開けてしまうのだった……。歴史と古典を巧みに取り入れた突飛な着想と独特のユーモアで人気を博す著者が京都、奈良を舞台にした物語の次は、いよいよ大阪。万城目マジックをご堪能下さい。(SY)公式

*51:面接されて登録され、派遣されて拘束され、理不尽なイジメと闘って、経費削減で突然の契約終了!? 「貧乏人が自由に使えるのって、言葉ぐれぇじゃん!!」それでも今日も働く俺たち、私たちのリアルな本音をPOPな文体で描きだす、新世代のプロレタリア文学。公式

*52:ヒトラーの信任厚いドイツの情報将校が英国で活動中、連合軍の欧州進攻に関する極秘情報を入手した。祖国への凱旋を懸けた脱出行の行方は。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。公式

*53:借りた車にアイリッシュ・ウルフハウンドを乗せて、探偵マックは大学で起きた横領事件と殺人事件に挑む。ある時は、タクシーで、ある時はゴキブリ駆除車で。名コンビ誕生!公式

*54:1855年、作家への道を歩みはじめたルイザは、伯父の招きで一家揃って田舎町で夏を過ごすことにするが、またしても不審な死と関わることになる……。名探偵オルコット第2弾。公式