- 作者: 大崎梢
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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本の見返しを見たら、「自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ……、」とか「文学賞の贈呈式では、当日、会場に受賞者が現れない……!?」なんて書いてあるじゃないですか、へええ、面白そう、と思って借りてきた。
ごめん、やっぱり合わなかった。
出版社の新人営業マンの彼が、若いのにいい人すぎて出来すぎた感が否めなくて、どうせ強引に収めるんだろうな、と思ったら、途中経過がかったるくなってしまって、早いとこ日常の謎とやらを披露してくれないかなあと、ブチブチ文句を言いながら読んでいた。しかし、意外や意外、この謎の部分が良く出来ていたのには驚いた。ほろりとするところも随所に見られ、なるほど、これはハートフルな話が好きな人にはたまらないだろうと思った。
ということで、大崎梢ファンの方にはオススメです。