ブラックペアン1988/海堂尊

ブラックペアン1988

海堂尊

講談社 2007-09-20


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 ★★★★★
 今から20年ほど前の、東城大学付属病院での話。三日前、研修医として佐伯外科に入局したばかりの世良雅志は、講師として赴任してきた高階と出会う。そこで現病院長である若き日の高階の、外科医としての天才ぶりを間近で見ていく。
 佐伯教授と高階講師と、そしてヒラの医師である渡海の三者三様の天才ぶりが楽しめる。その三人に新米医師である世良雅志が、持ち前の粘り強さと度胸で渡り合っていくのだから面白い。まるで漫画の『医龍』を彷彿するような手術場面もあり、そこへもってきて新人が青くなる場面もあったりと、どこをとってもわくわくするほど面白い。しかも馴染みの人物である田口や速水も医学生としてサービス登場してくれているのだからたまらない。勢いのある新人時代を読むのはいつだって楽しい。ということで買うのを考えている方には迷わずお薦めしておく。エンターテインメントとして買って損はないでしょう。