誰にも愛されない/山田ユギ

誰にも愛されない (ビーボーイコミックス)

誰にも愛されない (ビーボーイコミックス)

★★★★★
 780円もする分厚い本が出たと知っていても、最近の山田ユギの本じゃあ触手が動かないよなと、買う気なんてまったくなかったのですが、どうも再録ものを一挙掲載らしいという噂を聞いたものだから、これはやっぱり買うしかないっしょ、ということで家人約一名に買ってこさせました。
 あら、読み始めてみてびっくり。大好きな古書店シリーズでした。初出が'03年4月号のビーボーイですから、ずいぶん前になるんですね。コミックスには『最後のドアを閉めろ!』第2巻に二話掲載されています。
 久しぶりに読んだユギさんでしたが、やっぱ、面白いわ。攻がいいですね。ぶすくれた受の表情もいいですが、やっぱり攻の突き抜けた性格が好ましい。まあ、これはどの作品にも言えるのですが、攻はいいんです攻は。でも受の絵柄がどうもね。ときどきデッサンが狂っているし。でもこの作品はそんなことを感じさせないくらい愛が溢れてて良かった。ラブラブしすぎ?
 act.4まではものすごく良かった。でもact.5からの話から余分なような。この眼鏡の受はツボらなかったな。でもまあ、全体的に読み応えがあってよかった。