(以下、独り言ですので読まれなくてもいいです。)
あまりにもショックが大きすぎてしばらく放心していた。毎日楽しみにしていたブログがお休みするらしいのです。「小説家のミステリーズ・ルーム」http://isotakel.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_19e9.html
わたしは読書が好きだし感想文まで書いているのですが、決して活字中毒ではありません。ですので、よそ様のエントリーを熱心に読むことはそれほどありません。お気に入りのサイトはもちろん楽しみにしておりますが。そんな中で、今年の10月から始まったあるミステリ作家のブログが大変面白く、毎回楽しませてもらっておりました。そのブログがお休みするというのです。覆面作家さんということもあって、歯に衣着せぬ批評や作家VS編集者の話もあり、それは楽しみに読んでいたのです。いったいこの面白い作家は誰だろうと、多くの方が推理して楽しまれていたことでしょう。
今回の件は、一読者のコメントに胸を痛めてブログを休むということです。思わず、なんでこのコメンテイターはこんなことを言ったのだと、我を忘れて怒りまくってしまったというのも本当です。ああ、これからこの面白い記事が読めないのだと思うとおかしくなりそうでした。
この件に関して、わたしも管理人さんに同情しますし、管理人さんが決められたことに横から口を出す筋合いではないのもわかっています。ブログを始めるのも止めるのも、それは管理人さんの思い一つだというのもわかっています。もちろん、匿名でこのようなブログをやっていくことに疲れて閉鎖を決めたというのならば仕方がありませんが。ですが、こういうふうにたった一つの批判を口実にして(そう思われても仕方がないでしょう)ブログを閉鎖するというのは、いくら匿名で書いてきたとはいえ作家としては読者に対する配慮が足りないと思います。以前、ある日突然全ログを消してしまったわたしが言うのもおこがましいのですが。
コメンテイターのプロフィールとエントリーを読んで、そしてこの方の置かれている状況を思うとなんだか心配になってしまったものですから。ちょっと。
いつか筆名を明かしてくれると楽しみにしていた者として。そして、この方のファンとして。
追記
mai_aokiさん(id:mai_aoki:20061204:1165183553)がTBしてくださいました。
わたしが感じていたもやもやした気持ちを上手く形にしてくださっています。自分がいったい何に怒っていたのかと改めて考えてみますと、やはりそれはプロの物書きとしての姿勢だったということです。プロの物書きなのに、敢えて覆面で批評してきたことをもっとちゃんと考えていたのなら、たった一つの批判くらいでブログを閉鎖しようとは思わなかったでしょう。覆面で好きなようにお書きになってきたご自身のことは棚に上げて、ちょっと嫌なことを言われたからといってすぐさまブログを止めてしまうというのでは、情けなさすぎます。これまでのコメントに対しても一切レスをしてないことからも思うのですが、きっとこの方は他人(読者)と関わろうとは初めから思ってなかったんだろう、ということです。これでは、いい口実を見つけたように思われても仕方がないですね。
ああ、きっとこんなことを書いたらますます閉じこもってしまうんでしょうね。毎回にんまりと楽しく読んでいたのに本当に残念です。名を明かすのは直木賞を取ってから、と冗談のように仰っていましたが、密かに信じていたのですよ。
追追記
上述の作家さんが本日付で「拙プログの存廃について」というエントリを書いてくださっています。ああ、良かったです。本当に嬉しい。
http://isotakel.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_2a70.html
仕事から帰ってきて勢い込んで読んでいたら、わたしの名前が出てきたので椅子から転げ落ちそうになりました。コメントもTBもしてないのに、と思っていたら、そういえば有難いことにmai_aokiさんがTBしてくださっていたのでしたね(笑)。
まず、閉鎖という字を見てあまりのショックに、つい思うままを書いてしまったことお許しください。でも毎日一番に楽しみにしていたというのは本当です。さすが作家さんだけあって文章が巧いなあ、勉強になるなあ、と思って読んでいました。温かさとユーモアを持った批評を読むのはわくわくするぐらい面白いものでした。それだけに今回の騒動はものすごくガッカリでした。
それでも皆さんの温かいコメント等でブログの存続をお考え下さっているご様子なので少し安心しております。「このまま私がプログを閉鎖してしまうと、なんだかサインさんひとりに責任を負わせたような形になり、私としてもとても後味の悪いことになってしまいます。」これは本当にそう思います。ぜひ前向きにお考え下さればと思います。
この先どういう結果になろうとも今回管理人さんが出てこられたことは本当に良かったと思います。明日以降も管理人さんのお話が聞けるようなので楽しみにしております。それでは。