津原泰水『ブラバン』読書中

 いいなあ、これ。ブラバン
 すっごく楽しみにしていた浦賀和宏の『さよなら純菜そして、不死の怪物』が届いたので読み出したんだけど、やっぱりダメ!面白すぎる!楽しみは後に取っておこう。つうんで、そうだ、23日に田舎に帰省するのでそのお供にしようと後回しにした。
 じゃあ、何がいいだろうと思ったら、そうそう、巷で大評判の飛浩隆の『ラギッド・ガール』があるじゃない。どんなに面白いんだろう、とわくわくしながら読み出したんだけど??? SFって、訳わかんないのがSFだったということに今更ながらに気づいたというわけ。つうか、『ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)』となってるじゃん。2だよ、2。気づけよ自分。SFは好きだけど、今年もあとわずかになったこの時期に足が地に着いてないような、というか、自分から三万光年離れたようなふわふわした話は辛いなあ。
 というわけで、もう一つの話題作『ブラバン』を手にとってみました。
まだ140ページ第4章が終わったところだけど、これがもうめちゃくちゃいい。面白い。大好き。何がいいって、淡々とした語り手の、どこまでもいっても盛り上がらない冷めた目線がいい。ブラバンの先輩たちや同級生たちを観察しているようで、自分のほうがぐちゃぐちゃに撫で回されて、いいようにやられているところがいいなあ。
 というわけで、勿体無いからじっくり読みます。感想は後日。ではね。