関田涙『時計仕掛けのイヴ』

 ふふん。やったぜ図書カード!ゲットだぜ。
 【当選通知】がきちゃったよ。たったの5名様なのに当たっちゃったよ。うらやましい?うらやましい?
ん?なにって、だから前から言ってたクイズに答えて図書カードを当てようってやつですよ。小学館eBOOLSの「書き下ろしミステリー」第4弾、関田涙さんの新作『時計仕掛けのイヴ』ね。

●『前編』(無料版)を読んでクイズに答えて図書カードを当てよう
http://books.spacetown.ne.jp/sst/menu/bunko/shogakukan/mystery/index.html

 関田さん、ありがとう。関田さんのサイトはこちら
 
 わっはっは。やっぱり犯人はあいつだったのね。
 いやあ、わたしって、すごいなあ。
 と、自画自賛しておこう。で、自分が何を書いたんだかもうすっかり忘れてしまっていたので、そのときの感想をネットで拾ってきました。(続きを読むに入れておきます)まさか自分の感想文をネットで拾うことになろうとは思いもよりませんでしたが、これも自業自得ということで。
 ところで、後編の感想ですが、
 「やられた」という感じです。
 う〜ん。この展開は予想してなかったですね。真相は複雑でした。それにしても登場人物たちの心の闇というか、心の奥底に抱えている悩みや痛み、生きていくうえでの葛藤が伝わってきてとてもよかったです。前半の希莉絵ちゃんの一人称での語りがとくに好きだったのですが、それとも繋がっており「やられたなあ」という思いでした。希莉絵ちゃんの強さに惹かれます。
 とても面白かったです。本バージョンではまた違った感じになるようですので、また楽しみにしています。

 さて、「続きを読む」にわたしの前編での感想を載せておきます。これを読まれても決して笑わないようにね。だははは。じゃあ、そういうことで。

関田涙『時計仕掛けのイヴ』第一部、第二部読了。 
 7月14日から配信が始まっておりますので、すでに読了された方も多いのではないかと思います。わたし自身は、ネットで小説を読むのが初めてということもあって、慣れないせいか読了までに随分手間取ってしまいました。でも、却ってじっくり丁寧に読めたので良かったかもしれません。

 で、肝心の犯人探しですが、まったく、わ、か、り、ま、せ、ん、でした。
 ちえっ。ちえっ。
 自棄糞に犯人の名前を選んで投票してきました。

 さて、感想です。
 
 じっくり読んでいっても、犯人捜しどころか事件さえ起こってないので、何がなんだかさっぱりわからなかったという悔しい気持ちがいっぱいなのに、読んでいてとにかく面白かった。
 登場人物たちが怪しい動きをするわけではないし、期待するような派手な事件が起こるわけではないので、地味といえばそう言えなくもないのですが、こんなふうに淡々と時間が経過していく話を読むのは、ミステリ小説の醍醐味があってとても楽しかったです。
 関田さんの文章が好きというのも大きいのでしょう。
 とくに深澤クンと希莉絵ちゃん。
 ふたりの主人公の微妙な距離がいいんですね。
 ある事情があって、傍に寄れないというのは、それが会話にも出てきて、もどかしいような改まった物言いが現代っ子からずっと離れているようで、却って新鮮な感じがして良かったです。
 それはまた他の登場人物たちにも表れていて、およそ現代っ子らしからぬ丁寧な話し方が不思議な雰囲気を醸し出していました。およそ、この小説全体が謎に包まれているのを暗示しているような、まさに効果的ともいうべきものでした。
 第一部と第二部で視点が変わったのも面白かった。どちらも良かったのですが、第二部の希莉絵ちゃんのパートはしっとりとしてとくに好きでした。

 犯人については、まったく見当がつかなかったです。
 
 関田さんの小説でこんなにわからないというのは、初めてではないでしょうか。
 地の文にいくら目を凝らしても、相変わらず素敵な表現でうっとりすることはあっても、ヒントになる言葉が見つからないというのはやっぱり悔しい。
 ネットで読んでいるため、付箋をつけることも出来ないというのも痛かったですね。悔しいんですが、それもまた面白いということで。
 そういう意味では、関田さんが最もこだわったことだと仰っていた「宙ぶらりん」は、たしかに活きていました。
 
 いやあ、参りました。
 さていよいよ後半が面白くなってきました。

『時計仕掛けのイヴ』プレゼントキャンペーン中です。
「クイズに答えて オリジナル図書カードをGETしよう!」
応募はこちら

応募期間
7月14日から8月10日まで。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

やっぱり、関田さんの小説は好きだなあ。
文章が肌に合うというのが大きいのでしょうが、理屈じゃなく大好き。
途中うっとりしすぎて、思わず、いかんいかん犯人探しがあった、
とハッと我に返ったこともありましたね。
真相は次回まで持ち越しですが、とても楽しみです。
早く読みたいなあ。